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関口 和奏
(Sekiguchi Wakana)
新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻
先進分子腫瘍学研究室 修士2年
治りにくい白血病の正体を探る 〜1つの病気の中に“2つのタイプ”がある!?〜
白血病は、血液をつくる細胞が異常に増えてしまう、いわゆる血液のがんです。
その中でも「MLL-AF4転座型」というタイプは、乳児に多く発症し、とても治りにくいことで知られています。
私は、この白血病の正体を分子レベルで解き明かし、新しい治療法につなげる研究をしています。
白血病ってどんな病気?
私たちの体の中では、骨の中にある「造血幹細胞」が血液をつくり出しています。
しかし、白血病になると、この細胞ががん化してしまい、正常な血液が作れなくなります。
その結果、貧血になったり、感染症にかかりやすくなったりしてしまいます。
命を守るためには、病気の原因を根本から理解し、適切に治療することが大切です。
白血病細胞
この白血病には 2つのタイプがある!?
最近の研究で、同じMLL-AF4 転座型の白血病細胞でも、
「HOX型」と「IRX型」という2つのタイプが存在することが分かってきました。
これらのタイプは、見た目は似ていますが、遺伝子の働き方や増え方が大きく異なります。
なぜ2つに分かれるのか、白血病が発症したときにどんな違いがあるのか、
その秘密を探ることが私の研究テーマです。
HOX型とIRX1型の細胞が存在
2つのタイプには、性格の違いが!
実験でそれぞれのタイプの細胞を比べたところ、
IRX型の細胞は、HOX型の細胞と比べて、より未熟でより増殖しやすいことが分かりました。
つまり、同じ白血病でも、その中身はまったく違う“性格”を持っていました。
目指すのは、白血病のタイプに合わせた治療
将来は、それぞれのタイプに合った治療法を見つけることで、より多くの患者さんを救うことを目指しています。