研究紹介
(環境学系・学生)
高田 真子
高田 真子
環境学研究系 自然環境学専攻 吉澤研究室 修士1年
海洋微生物は膨大な太陽光エネルギーの恩恵を受けています。微生物型ロドプシンは代表的な光利用機構であり、その一種であるプロテオロドプシンは細胞膜内外に水素イオン濃度勾配を形成することで、ATP 合成酵素を駆動しています。
しかし太陽光には生物にダメージを与える紫外線も含まれており、これに対する防御機構を持ちあわせる必要があります。
海表面マイクロ層
自動回転式ドラムサンプラー
海洋の中でも特に紫外線の強い環境が海表面マイクロ層です。海表面マイクロ層とは、海面から1mm未満の極めて薄い表層部分のことで、左の写真のような特殊な装置でサンプリングします。
私は海表面マイクロ層の微生物に注目して紫外線耐性菌を探索し、その光防御機構を明らかにするとともに、前述したような光防御機構との関係性も検討したいと考えています。