農学生命科学研究科 水圏生物科学専攻 修士課程2年
クロマグロは準絶滅危惧種に指定されています。
美味しいクロマグロを食べ続けるためには、彼らの生態をよく知ることが大切です。
生態の基礎知識は、クロマグロの資源管理や養殖に役立てられます。
冷たい海では、魚は体温も下がるのが一般的です。
しかし、マグロは水温よりも10℃以上高く体温を保てます。
この体温保持の性質は、0~1歳で急激に発達します。
そのためには、熱産生と、熱保持の能力の発達が不可欠です。
クロマグロは熱産生能力をどのように発達させるのでしょう。
私は、20~30 cm程のクロマグロ若魚について、熱産生の発達を明らかにするための研究をしています。
クロマグロ若魚を水槽内で泳がせ(左図)、熱を産みだす際に消費される酸素量を計測しています。