私たちの多くは、社交不安の問題を乗り越えるために、他の多くのアプローチを試みたが失敗し、SPA / SocAAにやって来る。私たちはいろいろな分野のセラピスト、様々な自己援助方法から社交不安の助けを探し求めたが、他の12ステッププログラムでさえも、ほんの少しの成果しか得られなかったかもしれない。その結果私たちは様々な方法について、不満を感じたり、落ち込んだり、あるいは皮肉りさえしました。SPA / SocAAは、上記のアプローチのいずれにも反対しません。それらは幾人かの人々に働きますが、全ての人々にではありません。そして多くの人にとても役立つと判明した、適応された ( adapted ) 12ステップを、私たちのアプローチが提案することを分かち合えて、うれしく思っています。
私たちのアプローチは、何が違うのか:
SPA ( Social Phobics Anonymous ) は、社交不安の問題を助けることに特に焦点を絞った ( specifically focused )、強制されない12ステッププログラムです。それは幅広い経験と良い結果に裏打ちされています。イモーションズ・アノニマスは、より一般的な12ステッププログラムであり、社交不安の問題を抱える人々を助けることにおいても成功の実績を有しています。私たちは、彼らのプログラムの文献とそのグループを薦めます。
私たちの主な使命は、社交不安に苦しんでいる仲間が回復するために、SPA12ステップを今すぐ学び使うよう、助けることです。私たちが提供しなければならないものは、誰のためでもないことを私たちは認識しています。それにもましてSPA / SocAAに刺激を与えているのは、回復の霊的な道具が、以前は機能しなかった他のセラピーの効果を、強化し増幅できるという点です。
「霊性」は、12ステップのアプローチで見られるように、社交不安のための他の多くの自己援助技術の効果を解き放つ、潤滑剤になる可能性があります。これは、以前は私たちの努力を妨害していたコントロールの問題を緩め、信頼や信仰によって否定的な見通しから抜け出し、敵対心を内側と外側への思いやりで柔らかくし、霊的な原則に沿った奉仕の実践と、新しい人間関係の感覚を通して、心のしこりを解き放ちます。この意味で霊性は、宗教である必要はありません。その代わりに過度のコントロールを手放し、世界と自分に対する小さな意思を越えて機能する、という意味合いにおいて、常態化した社交不安を減らすのに良い効果をもたらします。
以下は、自己破壊 ( self-sabotage ) を止めることができ、社交不安に直接効果があり、社交不安に役立つセラピーや他のツールを、より効果的に働かすことさえできる、短い指針のリストです。
1 ) 霊性を理解することは、他のすべての自己援助およびセラピーを働かせるための強力な鍵です。
結果が得られないとき、他のすべての自助治療ツールに霊的な原則を適用すると、社交不安の問題に、よりもっと効果的に作用することを、あなたは発見するかもしれません。あるいは、それらが全く機能しなかった時に、最終的に役に立つでしょう。
2 ) 霊性は宗教ではないことを、認識する。
「良いもの」に対する信頼を高め、すべての物事が根本で結び付いている、と認識することを学び、そして特に個人的問題を超えて、私たちを動かす原因となる奉仕を学ぶことは、宗教的信念を持っているかどうかにかかわらず、すべての社交不安症者に利益をもたらします。
3 ) コントロールを手放す。
私たちは、最初にコントロールする必要性を明け渡すよりも、無意識のうちに自己助けの技術でもって社交不安をコントロールしようとします。他者を変えようとする努力と計画を放棄し、今に生き、流れに乗ることを学ぶ。特に、SPA12ステップの、ステップ1、2、3を注意深く調べることを通して、社交不安を引き起こしている原因と、成長していく方法を学びます。
4 )より広い視野を持ち、それを他者への行動で表現する。
これがあなたにとってどうなるかを探さないように。あなたの人生の一部として、社交不安に苦しんでいる仲間に優しくしたり、ほんの少しの行動(サービスやサポート)を行います。他者に優しくすること、特に社交不安症者をサポートするとき、反射的に自己受容 ( self -kindness ) を引き起こします。社交不安症者に明らかに欠けている点です。社交不安症でない者に接する際には、奉仕に焦点を当てるか(健全な方法で)、サポートをします。これはあなたの自信 ( self-confidence ) を高め、過度の自意識を解放します。社交不安を助長する自己執着 ( self-obsession ) のサイクルを終わらせるために、他者をサポートする努力を一貫して(一日単位で)行うことは、すでに達成した回復の利益を守る最善の方法です。このことに過度に時間を費やす必要はありませんが、いつなんどきも社交不安を軽減してくれます。
5 ) 自分に敬意を払い、正直である。
全体として、無条件の愛で、自分自身を受け入れることを学ぶ。あなたの内側の声に耳を傾け、それに従ってもっと生きようとする。あなたが本当にしたい生活について、詳細に夢見ることを許可します。必要に応じて他人との境界を設定する。必要なときに自分のために主張し、立ち上がってください。本当の自分でいてください。そしてあなたの恐れが望むものや、他の人が望むものに基づいて生きるよりも、あなたが本当に望む人生を生きてください。これらのことは誰でも一人で行うことができますが、これらのことを全て共に取り組むなら、社交不安を大幅に助けることができます。
6 ) 外向きと内向きの愛を、調和のとれた方法で表現する。
他人に向かってもっと愛する人になることは、あなたの恐れを越えるのに役立ちます。自分自身に向かってもっと愛することは、あなたの恐れを癒すのに役立ちます。バランスが鍵です。いずれの方向の極端な場合でもうまく働かず、より不安に陥るかもしれません。
7 ) 信頼と信仰。
合理的あるいは霊的な信仰を、発達させるかどうかにかかわらず、私たちが世界の中で、自己の中で、そして全体としての宇宙の中で、実現するよりも良いものがあるという、深く根底にある信頼を築き上げることは、私たちの恐れを癒す道のりになるでしょう。
8 ) 今、現在にいる。
現在は、執着のない唯一の場所です。私たちが穏やかにここに焦点を当てるとき、心配はなく、否定的思考のサイクルは徐々に減ります。これを十分に長く練習すれば、私たちの不快感は力を失います。結局、どんな新しい不快な思考や気持ちも、周りにくっつくのではなく、ついたり離れたりする傾向になるでしょう。
社交不安からの回復は多くの場合、頭ではなく足にあります。 肯定的な結果を得るためには、積極的な行動を取る必要があります。「今、現在にいる」ことで、よりタイムリーな行動を取ることができます。
9 ) コミットする。
私たちのグループでは、あなたに誰も何も強いてはいません。私たちが発見したどんな種類のプレッシャーも、社交不安を含むすべての不安問題を悪化させます。しかし、しばらくの間グループに参加した後は、他のすべての回復ツールが最終的に落ち着き、継続的な最優先事項としてSPA12ステップの研究、使用にコミットする時、自分なりのスピードで、回復が現れ始めることに気がつきます。コミットは、2つのレベルでなされます。1日単位の(緩やかな)努力(1日を通して、課題に応じて)と、長期的(緩やかな)努力( 数週間、数ヶ月を超えて)を組み合わせて、社交不安を大いに助けることができます。緩やかで継続的という原則は、健康的な軌道に維持するための鍵です。他人や自分自身に対して思いやりを持って継続します。私たちは人間にすぎず、緩やかで継続的な私たちのプログラムツール(およびサポートグループ)を使うことにコミットするあまり、完璧主義者の基準を自分に当てはめる必要はありません。私たちは道から外れ、自分の期待にそぐわないことも何度かあるでしょう。緩やかで継続的な、自分への赦し( self-forgiving ) の原則は、焦点を当てて努力している軌道に、常に戻すことができます。
これは多種多様なアプローチではありません。包括的な取り決めというよりも、SPA12ステップのアプローチそれ自身が、唯一無二の存在です。一方で霊的な癒しへの道、他方で心理的な自己援助のテクニックやセラピーとに、分割する流れとは別の立場をとり、霊的および感情的な癒しを統合するきっかけになります。SPA / SocAAは、ある方法が、ある方法より優位であることを主張するのではなく、霊性を加えれば社交不安症者がその過程でより効果的に自由になれる、ということを提案します。この概念は魅力的で、5つの州にSocial Anxiety Anonymous / Social Phobics Anonymous グループが存在し、他のいくつかの国がすぐに追加される予定です。電話会議のサポートグループには、定期的に国際的な参加があります。これまでのところ、4つの大陸、太平洋諸島の人々が、Social Anxiety Anonymous / Social Phobics Anonymous のサポートグループに参加して助けを受けました。
社交不安のための12ステッププログラムのこの概念は、いつもすぐに理解できるわけではありません。人はいつもすぐに全体像が分かるわけではありません。それは明らかです―新しく来た人は、すべてのグループメンバーが自分にとって最良の回復ツールを自由に受け入れ使用し、残りのものを残していることを、徐々に認識します。SPA12ステップとそれに関連するSPA / SocAAの概念は、毎週私たちのグループで分かち合われています。
私たちの考えはシンプルです。まず第一に、SPA12ステップの霊的な原則は、それだけで、あらゆる不安障害から完全に回復するための十分な基盤となります。これは様々なタイプの不安の問題に対処する、様々な12ステッププログラムが出現した、18年の経験で証明されています。
ステップ1、2、3はコントロールの問題を解消し、信頼 ( 基本的な安心感 ) を再確立し、ステップ4、5で実行される苦しみの軽減、大掃除の過程、を呼び出します。社交不安の問題のために統合された ( Integrated ) 12ステッププログラムが、どのように実際に機能するかが、すべて正確に明らかになります。
最も必要不可欠なレベルであるステップ1は、徐々にしかし念入りに働いたとき、社交不安を軽減するために機能することを、私たちは見つけました。しかも多くの人が、他の多くの治療のツールや考えの効果を発揮したり高めるのに役立っている、と報告しています。
どのような状態にいればいいのか?
この考えに立ち返ると、一言でいえば多くの人はそれを霊性と呼びます。自分が霊性に傾倒している、とみなさない人は、それを「善を信頼し、流れに乗ることを学ぶ」と呼ぶかもしれません。
どちらの場合でも結果は同じです。付け加えるなら、霊性の定義をさらに広げれば(何であれ)他のセラピーがもっと効果的に機能することが明らかになります。
「霊性」は一つではありません。一連の意味があります。私たちは様々な意味合いや用いかたのリストを、ここではより長く示します:
社交不安の霊的/感情的な癒しの概念を、もう少し拡張してみます:
まず第一に、霊性はつながりを指します―
私たち社交不安症者は、しばしば飢えています。他の人や、自分なりに理解する神との、健康的なつながりの感覚を再確立することを通して、驚くことに社交不安が減少することを発見し、私たちは再び立ち上がるのです。
超越する、あるいは自分を超えて働く ―
すべての霊的な道は、それを旅する者に、自分の利己的な要求を越えて他の人に奉仕をするよう、認識だけでなく行動を呼び起こします。奉仕は偉大でもドラマチックでなくてもかまいません。単純な歓迎する笑顔、優しい言葉かけ、支持的に耳を貸すことは、すべて良いスタートです。社交不安に苦しんでいる仲間からの電話を受けようとすることは、危機にある人だけでなく、耳を提供する人にも役立ちます。サポートグループについて語り、社交不安からの回復の道具についてのメッセージを伝えることも、大きな助けになります。これらのすべての場合において私たちは、社交不安の根源にある自己執着 ( self-obsession ) から解放され、自らを消耗する恐れのサイクルが減少します。
自分に敬意を払い、正直である―
自己憐憫 ( self-pity ) の代わりに自尊感情 ( self-compassion ) を発達させることによって、内なる声を通して本当の必要や願望を聞くのを学ぶことによって、私たちが本当に望む人生の詳細を夢見ることを学ぶことによって、恐れは私たちに何ももたらさない、ということを私たちは確信しました。 恐れが望むもの(あるいは他の人が望むもの)ではなく、私たちが望むものに従った生活の力。そして私たちの夢の人生を想像し、準備ができたらその夢に向かって歩む力。この焦点のシフトはまた、自分自身のために話すことや、必要なときに自分のために立ちあがることを許します。ここでも私たちは他者と分離することを学び、そうすることで初めて私たちは自分に集中することができます。
外向きの愛と内向きの愛を、調和させる秘訣 ―
上記の2つの領域は、矛盾しているように見えるかもしれませんが、実際はそうではありません。最初に社交不安に苦しんでいる仲間へ奉仕することは、他人をそう助けるように私たちを癒し実際には自分を助ける手段になります。社交不安に苦しんでいる仲間を助けると、恐ろしい苦しみから解放されます。つまり外向きの愛と内向きの愛が同じであるからです。もちろん、ここではバランスが取れています。時にはサービスを過剰にして、自分の生活の喜びや責任から過度に迷うこともあります。 他人を助けるために自分自身を傷つけることが私たちの目的ではないことを、覚えておくことは重要です。霊的価値を持ち社交不安を減らすために、贈与者と受取人の両方に、良い助けを与える必要があります。
多くの自助ツールが機能しない理由 ―
優れた自助本の多くは、イライラしてうまくいかないようにみえる道具を推奨しています。私たちの多くは、そのような本を買って短期間で効果がでるというテクニックを使ったり、新鮮な空気を呼吸したり、それで不安をやっつけようとした経験を持っています。その本は詐欺に違いないというのが、最初の反応だったかもしれません。「失敗する」か再び「成果を上げ」ようとして、私たちは腹をたてる。または代わりに自分自身を傷つけるかもしれない。これまでのところうまくいかないのは、それが著者のせいでないならば、私たちの落ち度に違いありません。事実、問題は全く本ではないかもしれない。たったひとつの問題に対処しないと、すべての進展を阻まれます。この隠された根本的な問題は、コントロールです。私たちは霊的な原則に自分たちを導くよりも、むしろ不安を抑えるために、様々な回復手段を用いようとしてきました。 回復プロセスに霊的な原則を加えることは、実際に私たちに力を与える一方、健全な方法でコントロールを排除するのに、役立ちます。
奇妙なことに、基礎としての霊性、または回復を阻害するコントロールに取り組むなら、多くの自己支援ツールが以前にはできなかったことが役立つようになることを、私たちは社交不安アノニマスで発見しました。霊性は、単なる快適さの源ではなく、実際にギヤが動き始めるのを可能にする、潤滑剤として役立ちます。
もし多くの人々が霊性に取り組めば、他の全てのものが適材適所にあることに気付いて驚きます。突然、他の自助ツールが機能し始めます。これは12ステップと14の提案を実行することで得られる、霊的な癒しだからです。
信頼と信仰 ―
社交不安アノニマスの14の提案(「信頼と社交不安」とも呼ばれます)に記載されているように、「信頼」とも呼ばれる「信仰」は私たちのすべての恐れを根底から解決します。積極的な信頼をもって前進すること(または健康的な愛を信じて奉仕すること)で、恐れを根絶することができます。さらに自分自身や他の人に優しくすることは、同じ効果をもたらします。回復の多くの道具は私たちがそれらを使用する際に、野心的に実行するために、まったく機能しません。 信頼の場所からスタートし、自分自身に向かって愛を表現するよう努力すると、この点で全てに違いを産み出します。優しさ ( kindness ) が、まさに社交不安に全ての違いを産み出すのを、助けてくれるのです。
注 : 社交不安アノニマスは公的に提携をしていませんが、商業的または、より公の非営利セクターの両方とも、真に素晴らしく、価値があり、やりがいをもって書かれた自己援助の入口(または著名な支援リーダー)が、たくさん存在します。私たちは誰もそのような助けになる資源を利用することを、妨げるつもりはありません。