保険診療

知っとく!なっ得!

あなたはどう対応する? 患者からのカルテ開示請求

「個人情報保護法」が 改正(2017年5月)され、患者がカルテ開示請求した場合に備え、料金や書式などについて適切な対応が求められている。

速やかな対応

患者がカルテ開示請求する場合は、民間保険への請求に要するなど患者側都合によるケースか、治療や医療者への不満から医療機関との信頼関係が崩れているケースが考えられる。

正当な理由なく開示を拒めば、不信感を助長し証拠保全や文書提供命令など法的手段に訴えられることもある。いずれの場合も、カルテ開示請求には速やかな対応が大切である。

カルテ記載

そのためにも、日頃から記載が求められている事項について確実に速やかに記載しておくことが大前提になる。

なお、カルテそのものは医療機関の所有物であり保管義務が課せられている。患者にカルテ原本を交付すべきではない。

開示請求書見本『カルテ記載を 中心とした指導対策テキスト』 2017年版(186ページ)に掲載
大阪歯科保険医新聞2017.9.15©大阪府歯科保険医協会