Cites "Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora "
通称 ワシントン条約、附属書 (Appendices) I, II and III
I :商業目的の国際取引が全面禁止
II :輸出国が証明し、許可することが条件
III:指定国の輸出許可書、指定国以外の場合は原産地証明書(指定国ではないことを証明)が必要
基本、関税は楽器にはかからない、素材 (Sitka Spuruce, WRC は無関税) にはかかるが、TPP のおかげで混沌としてきた
楽器と離れるもの (ケースとか) には関税かかったりする
Sitka Spruce:ただ、Spruce 表記してあるもの、スプルース単板 表記は、ほぼシトカスプルース (トウヒ これが、スプルース) 北米産 西海岸 (Alaska)、ただしドイツ松ではない
2021, Sealaska (アラスカの最大手林産企業) が森林伐採撤退、ピアノ原料の奪い合いが始まりそう・・・
------ シトカ以外のスプルースは、すべて松 (関税 44.07 、White Spruce とも) もちろん松単板も ------
ただし、Pine ではないが、松表記になっているもの
European Spruce:ドイツ松 (Spruce と呼ばれるが、エゾマツ の仲間のこと)
Engelmann Spruce:エンゲルマン、松 (エゾマツ の仲間のこと) 北米産 西海岸内陸
Adirondack Spruce:アディロンダック、これも 松 (エゾマツ の仲間のこと) 北米産 東海岸内陸
Western Red Cedar:ベイスギ (杉と呼ばれているが、ネズコ = 黒いヒノキ のこと) 北米産
----- Softwood (針葉樹) ここまで、以下 Hardwood (広葉樹) -----
Figure Maple (杢) の種類、 Veneer の場合 SoftMaple かも
Quilted :キルト斑 スネアドラムのボディの柄
Flamed, Curly:フレイム斑 縞々模様
Birdseye:バースアイ斑 鳥の目ん玉模様
----- 今後 Cites で規制がかかって、これから木管楽器は白く (メープルに) なるかも -----
Jacaranda:ハカランダ、Brazilian RoseWood すでに国境をまたげない
Indian, Madagascar, ・・・:地域の名前が付くローズ、アヤシイ・・・
Cocobolo, Bubinga, BlackWood, ・・・実はローズウッド、似たような紫檀 (シタン) 含めすべて規制対象
Mahogany:基本中南米産をマホガニーと言う
Sapelli:サペリ、アフリカンマホガニーは カヤ
Cedro :セドロ、Spanish Cedar (セダーと名がつくマホ)
Ebony:エボニー、黒檀 (コクタン)
ウクレレの材料だったハワイ産アカシアの仲間、ギターにも使われだしてメチャクチャ高くなったので、代用でアカシア (サラダボールのあの木) もコアと言い出して今後どうなるのか
リッチライトは人造エボニー
人造アイボリー (象牙)
ギターでいう 単板 (Top) は、無垢 (plane) の見開きセットの2枚を、接 (は) いだもの (Bookmatched Top) のことだが (この段階で日本語がおかしい)、世間一般では 単板は 2mm 以下の Veneer の事を言う
木材を Slice してできた Veneer 突板 (つきいた) は、化粧合板 (Plywood/ 単板積層材、LVL) にして 楽器に使う
Double Top は、2枚の単板を Nomex を使って中空構造を実現している
Plywood (通称 ベニヤ板) は、丸太を Rotary, Peel (ピール、桂剥き) してできた Veneer を重ねて接着した、構造用、梱包用)
マグロのサクと同じで、木材も大トロ (AAA) 中トロ (AA) トロ (A) そして赤身があり、本来最高の部位で楽器を作っていきながら、グレード落ちの材料を使った、同じ設計のそこそこの個体を (Reasonable な) 廉価版、合板仕様を入門用にしていたのに、はじめから中国とかで廉価版 のふりをした安物 (Cheaply な) ボロ楽器を大量に作り出したせいで、イイものはさらに高く、廉価版はさらに安くなってしまった 目利きが必要な時代、みんな安くて (Reasonable な) イイもの・バケるものが欲しい
木材の無駄づかいにほどならない (個人の感想です)
Head Tuner を交換する際、ネジ穴の位置がほぼ同じでも、微妙にネジ径が合わないときは、硬い American Black Cherry で埋める (爪楊枝 泥柳じゃだめでしょ)
Cherry が Tone wood としてあまり使われない理由が分かった、目がきつい
電動鉛筆削りが壊れるかと思った
そもそも、20年楽器をほったらかしにして分かったこと(20年選手の楽器は3台)
鉄弦の張力 (Tension) は半端ない、Ovation 1712 は、トラスロッド仕込んだネックのおかげで、反りは無し
しかし、ブリッジがヘッド方向に引っ張られ Body Top がもち上がってしまっていた (いわゆる妊娠ってやつ)
D'Addario PHOSPHOR BRONZE EJ16 Light で 6本合計が 72.82 Kg !
六本束ねれば自分の体が持ち上がるって、どんだけ~
木材の変形 (反り曲がり) に楽器が抗ってきたつけがまわってきて、Hirose は、ネックが順反り (最悪動いても、順反り方向になる様な木材の使い方をしている)
ナイロン弦の Tension は
D'Addario ProAlte Classic EJ45 Nomal Tension で6本合計が 85.85lb = 38.9 Kg Steel 弦の約半分
Alliance Cantiga PREMIUM Nomal Tension 510AR で 39.9 Kg
StrongTension で 42.6 Kg
ネックは、木材自体の"曲がろうとする力"で反る
結論 (Final Answer? 私見です)
ネックが反るから弦を緩めるのは間違いってこと
ちょっと緩めるのは、弦の寿命を延ばすため
ほったらかしでも反らない木材は反らない Chai
Trus Rod はすごい
アコギ (Hollow) の場合しばらく弾かないなら、ダブダブに緩める (ネックは平気でもブリッジがヤバイ)
弦を外しておくと、ネック以外が歪むかも (特にカッタウエイ)
輸送時にギターの弦を緩めておいた方がいいって言う理屈がわからない
"保管方法が正しいかどうか、木材の素性の良し悪しは20年後に分かる"
"Ebony & Ivory 共に国境をまたげない"