【山田の宴は、首切って終わり】ふせ01

一日で駆け抜けたので、まるで劇場版みたいでした。楽しかった。

KPのろんどさんも、同卓してくれた海月ちゃんとイオリさんもありがとうございました!


卓終わったときも「喪失感が大きいというよりは、すっきりしてる」って言ったように、エンディングが自陣にとって一番だったのは確か。補足として何を言っても後付けとになるかもしれなくても、やっぱりあれがベストエンドだった。

あと、卓後の『霊体のまま残ってて佐介に話しかけた結果、お話してる』とか『そのあと鍛えた時宗と三人で話をしているところを番吉や田貫くんに見られて「陰陽師コンビこわ」って怯えられる』『そこに通りがかった吉之信が目撃して、全部お見通しで笑ってるといいね』って話した所も大好きでした。


――なんだけど、朝起きて「うーん、でも形代が使えるって気づかなかったのはなあ……」ってめっちゃ悩んでた。


PLで話してる時に海月ちゃんに「形代って何……? そういう話聞いてたっけ……?」って言われたときに、ほにの特殊技能だよ~って軽く話さなかったら、全員生還していた可能性もあったのかなあ、とか考えてた。

結論として、どうであれ我々はエンドBに行った可能性が高いと思う。




時宗は佐介ほど本家に対しての『なんとなく嫌い』って感覚はそこまでないのかな~といった感じで、ちょこちょこ面倒なことが起こったり、大変なことをやらなきゃいけない時に「ほんま、本家の人らは勝手やなあ」って愚痴こぼすくらい。まあ、しょうがないなあ。って思いながらやってると思う。


これは私個人の考えなんだけど、陰陽師って絶対心のどこかが壊れてると思ってRPしてた。

師範のこと殺さないといけないのか~って思って刀抜いたら「なんで平気なの? 大人ってそういうものなの?」って問いかけてくる番吉に対して「多数を救うためには、1を切る捨てる選択も必要」って言ったように、そういう選択が必要な時が何度もあったんじゃないかな~という気持ちがあるので。

トロッコ問題が出されたら、たとえ一人の方に身内が居てもレールを切り替える判断ができないと生きていけなさそうって思っている。そういう役割の人間なんじゃないかな、陰陽師って。(※個人の感想です。)


それはそれとして、佐介のあのドッキリにはキレ散らかした。

でもそれは結果として【生きていた】からで、仮にあのまま死んでたら、あやめちゃんに対して「太刀洗はんは、なぁんも感じんでええ。頼んだボクを憎んでくれてええ、だから佐介の事は背負うな」って言って「……ほな、番吉のこと探しに行きましょか」って消し炭になった死体には見向きもせず歩き出してくと思う。

誰が犠牲になるか決めようってなったときに田貫くんに「陰陽師と半妖だから後のことを頼めそうだから」って言われたときに「陰陽師なら他にもおるから変えは効くで」って言ったように、替えの効く存在だと思っています。命は軽い。

――で、何もかも全部終わった後に佐介が死んだところに行って遺体の処理とかしてるんじゃないかな。まあそんなことはなかったんですけれども。


佐介に「二人で逃げ出す?」って聞かれたときに、ああカマかけられてるなあ(勿論、KPにも作者さんにもそういう意図があるかは別として)って笑っちゃったんだけど「でもここでボクらが逃げ出したとて、あとで人が死ぬやんか。ほんなら、今から死にに行くしかないやろなあ」って返したのも、上記の思考回路からですね。




で、本題。

色々考えてみた結果、時宗本人から「形代でどうにかできないか」とは言わなかっただろうな、と思います。

 

何故なら、それができると思ってないから。

佐介の時はやれって言われたからやったし上手くいったけど、それで何代も続いてきた呪いを防げる代物だとは思ってないから、自分の口からは絶対言えない。言えるような人間じゃなかった。


悪い言い方をすれば、形代で対応できないの?って聞かれたら「やってみてもええよ」って返す。

死ぬかもしれないけど良いのか、って聞かれたら「死んだらあとは頼むで、ここにいる人らならできるやろ」って言ってやる。


こう考えると、時宗って自分自身に対してはけして自信を持っていない人間なのかも。あと信念もないかも。

「○○しなければならない」とか「△△すべし」とかの本家からの命を守ったり、最大多数の最大幸福を実現するには、自己を持たない方が楽だと思っていそうなので。のらりくらりしているうちに自分の気持ちもわかんなくなっちゃったのかな。

そう考えると、後悔の後遺症はよく響きますね。いままで流されてきたツケかもしれない。



【陰陽師であることを口外してはいけない。】これを遵守していた人間性のばかりに、形代のからくりを細かく説明なんてしないだろうなって思って、ふわんわりした説明しかしないだろうなってなっちゃいましたねえ。

本家のいう事に対して嫌いだとか、処理に向かった先でどうしようもない状態でどうにかできないのかって心を砕くことをやめた人間だと思っていたのが一番の敗因。


海月ちゃんと休憩時間に話してた時に「あー、形代使えるかどうかかあ……」ってふんわり考えは確かに浮かんだんだけどね、イオリさんに共有してなかったし。なんなら形代についても、ふんわりとした説明しかしてなかったし。愚か。


ていうか佐介のための形代作成で1d20必要だけど+30もらった時点で気づけよって話よな。何が「え、45もある~~~!余裕やん~~~^^」だよアホが。亡霊の攻撃に備えて、せめて作れるだけ形代作るか~~~って思ったんだから、少し考えれば思いついたかもしれないんですけどね。

う~~~~~~~ん、やらかしたなあ。



ちなみに刀には『烏丸(からすまる)』『あやめ』って名前をつけています。

番吉に「お前のために死にに行くんだからけして忘れるな」って言ったように、自分もけして忘れないように。


――まあ、修行をつんであやめちゃんの声が聴けるようになって「なんや、まだおったん?」ってちょっと笑うことになるらしいんですけど。

まあ、いつかお別れの時が来たら、死ぬまで忘れないためにも刀への名づけに意味はあるでしょう。