【VOID】ふせ03 / 二次創作SS02

リオンくんが「黒田さんが起きるまで待ってなくちゃ」って言ってくれたので二人でいつまでも待ちますよ……!!!!!リオンくん付き合ってくれるもん……ありがとうLOVE……。

※KPのふせで泣いたので書き散らし……チラ裏です……。


いやもう本当に珊瑚って恵まれているというかなんて言うか……。(天を仰ぐ)

義父さんありがとう……いつまでも待ってるからね……。


いやそう~~~~本当にそうで~~~~~~!!!!!!!黒田さん絶対それ言わないもん!!!!!!!だから『もしもの話』って書いたけどさあ~~~~!!!!!!義父さん絶対アンドロイド化しろとか言わないもんな……あ、あ゙~~~~つらい~~~~!!!!!!!!!!え~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

情緒狂う……。


珊瑚は確かに黒田さんや赤星さんの背中を見て、自分も刑事になろう、あの人たちと同じ責務を背負う立場――隣に立ちたい、って刑事を目指したんですよ。

勿論【事件のことを調べたい】っていう気持ちも理由のひとつなんですけど、自分のことを家族として受け入れて、接してくれた二人みたいになりたいっていう気持ちも強くて…………。

あ゙~~~!!!!!!!!書いてたらつらくなってきた。


でもシナリオが終わった時点で二人って珊瑚の目の前から居なくなってしまったんですよね……。黒田さんは生きてるけど、ドロ課にはいないわけで。


エンディングでリオンくんがモニター越しに面会している有馬さんのことを肯定して「もしも同じ立場だったら同じことをしていたと思う」って発言した時に、危険因子としてリオンくんが処分されたらどうしよう!って思ってつい怒ってしまったんですけど……。

(会話は記録として残ってるから……また親友を失うかと思ったら怖いじゃん……)


珊瑚は、もしもリオンくんが処分されるようなことになったら、警察を辞めてしまってもいいって言ったんです。

大切な家族の二人と同じ立場を守るよりも、隣に立っているリオンくんを優先しようって。

でもリオンくんはちゃんと拾い上げてくれて「珊瑚は黒田さんをここで待ってなきゃ」って言ってくれたんです。まあ珊瑚としては別に刑事じゃなくても待てるって返しちゃったんですけどね。


でもとりあえず何事もなく二人とも刑事のままでいられているので、職務を全うして黒田さんを待とうと思います。

オマケ

 病室の淡い色のカーテンを引き、軽く窓を開ける。常に空調が効いているここで空気の入れ替えは大して意味を持たないが、季節の風くらい感じて欲しいという思いから珊瑚が病室を訪れた時の習慣になっていた。

 サァ、とタイミングよく風が吹いて、背後から外の木々が揺れている音がする。あの日の風はツンとしていて冷たかったが、今日の風はむしろ心地がいい。

 黒田の頬を撫でる風に続いて、珊瑚の指先が彼の頬に伸びた。触れた指先から伝わる体温は、まだ温かい。


 生きている。


 黒田矢代は、まだ眠っている。


 指先で軽く彼の頬を撫でた珊瑚は、その手を降ろし、背後の窓をそっと閉めた。体だけででも季節を感じて欲しい、という願いの元に行っている行為だが、長時間は障る可能性がある。

 窓の鍵をかけて元通りにカーテンを引き、黒田の顏の近くに腰かけるよう椅子を置く。カタ、と椅子の足がリノリウムの床を擦る小さな音だけが室内に響いた。

 じっと、珊瑚の瞳が黒田の胸へと向けられる。ゆっくりと上下するそれは、彼がまだ命の灯火を燃やし続けている証だ。


 ——私の遺体をどうしたいかは、珊瑚が考えてくれて良い。


 いつの日か、万が一のことが起こった時の話をしたことがある。

 人間、いつどんな風になるかはわからない。今日この後、珊瑚が事件や事故に巻き込まれて命の危機に陥る可能性だってあり得ない話ではない。

 だから、もしもの時の話を黒田と珊瑚は交わしたことがあった。その時は誰かのためにその躰を使ってほしいと、そう言われた。けれど。


「……あんたは、まだ死んでいない。脳死でもない。まだ生きてる」


 独り言のように、珊瑚はそう言葉をかけた。黒田の手に触れ、握るために体を動かすと、背中に垂れていた長い三つ編みが左右に揺れる。

 記憶を取り戻すこと、事件の真相を手にいれることへの願掛けとして伸ばし続けていた髪は、結局切り落とすことができずにいた。


 ――新しい願いが、祈りが、できたから。


 十年、願いが叶うまで待った。待つのは得意だ。

 かつて、黒田と赤星が家族として支えてくれていたように、今は隣に立ってくれる相棒が、親友がいるから少しも問題はない。


「……、」


 病院だから、とマナーモードにしていた端末が僅かに震える。時間だ。

 握っていた黒田の手をそっと離して、椅子から立ち上がる。処置や巡回の際、邪魔にならぬよう壁際へ椅子を移動させた珊瑚は、もう一度だけ黒田の方へ視線をやった。その胸は、ゆっくりと上下している。


 黒田矢代は、まだ眠っている。


 ふ、と目尻を下げた珊瑚は「行ってきます、義父さん」と小さく呟いて病室を後にした。

 病室には彼の鼓動を知らせる静かな機械音だけがただ響いている。

▽言い訳


 ドナーの話していたとしても、珊瑚は「いまは〝昏睡〟だから」と、黒田さんの目覚めを待ち続けます。

 いつか、きっとまた会えるから。