【庭師は何を口遊む】ふせ01

もし紫藤班の誰かが死んでしまったら、

姫白は吐きながら花を供えます。


姫白は、それなりに口は悪いけど、面倒見はいいし、指示は素直に聞く子だったんですが、シナリオ内で知り得た(思い出した)情報からあっさりメンタル崩壊しちゃったなあ、と改めて振り返るとそう思います。

場に流された方が良いならそうする(=自分の心を簡単に折る)し、後でピアス新しく開けたりタバコ吸ったりする(=自傷行為で)ストレス発散するような子だったので、一本通った精神とかはなかったのがメンタル急落下の原因だったかなと思います。よわいいのち。


お前のせいだ、と攻めて詰め寄って殴って制裁を与えて欲しい=罰を与えられて楽になりたい、と心の底で考えているのでとてもずるい。

そういうところにやや子供っぽさが出ている。甘ちゃんですね。



そんな姫白が、もし、紫藤班やNPCの誰かが亡くなってしまったら、花は供えるか?

答えは「はい」です。


大嫌いになった花。自分の罪を突き付けてくる物で、悪夢に必ず出てきて、記憶にこびりついて離れない花。視界に入れれば、あの光景をフラッシュバックさせてくる花。

本来であれば触れることも、視界に入れる事すら嫌で身がねじ切れそうな気持になるソレを、歯を食いしばって、いっそ吐いてでも姫白は供えると思います。



納棺の時の花は決まっていると思うので、納めるべく手渡された花を震えながら受け取って、思考停止して入れるんじゃないかな。何か考えてしまったら、結局「ごめんなさい」という言葉ばかりをのせて花を納めてしまうので。

どれだけ受け止めてもらったとしても、自分がみんなの人生を壊してしまったことには変わりがないし、永遠に背負って償うべきものだから。



葬儀とは別に、自室に写真と花を供えるためのスペースを確保して、月命日に送りたい花を供えると思います。

本棚に放置したまま存在を忘れることでメンタルを保っていた図鑑を引っ張り出して、どんな花で弔うべきか、どんな気持ちをのせて送り出したいか、を回らない頭で考えます。

それが、決して許されない罪を犯した自分を受け入れ続けてくれた紫藤班の恩返しになると、信じているので。そうであって欲しいと願っているので。


花を嫌っているからこそ、伝えたい言葉を花で表現する。

一番の罪悪感を抱えている紫藤さんに何度も言葉を伝えてもらった後だったら、そんな行動に出ようと思えるかもしれません。でもこれ紫藤さんが死んでたらもうダメかも…。