【あしの下でねむる】ふせ02

私はKPCを用意してやりたい(地獄関係が見たい)人間だから、人を選んであ下を誘っているんだけど、基本的にはまともな人間を用意するので、優位になるのは雛乃ではなく海棠さんになる。


優位ポジにいるって海棠さんが思うかは置いておいて、雛乃は深層心理に海棠さんへの申し訳ない気持ちを抱えて行くと思う、というお話。


ストーカーが原因で病みかけており、かつストーカーを殺害したストレスに耐え切れず心が壊れかけていたところに、海棠さんを殺してしまったことが最後のトドメになったのでシャンから解放されても精神的に不安定。シャンが直接的な原因じゃないので。

しかも海棠さんが許してくれるから年下気質が全面に出てくる。目に見えてべたべたしたりはしないけど精神面では海棠さんに甘えっぱなし。


なお、こちらも五ヶ月は『海棠さんが階段から落ちる幻覚』を見るので、海棠さんに甘えて生活するお陰で精神が安定してくる→自立した生活ができそうになる→幻覚を見る→メンタルブレイク!というループを不定期に(家に転がり込んですぐはかなり発症しそう)起こすんだろうな…。

でも「いい加減迷惑だから家に帰らなきゃ」という気持ちはあるので、一ヶ月かけてようやく動き出す元気が出た頃に、とりあえずかけてもらった生活費込みの家賃分の金を渡す。

〝殺して、復活させた〟時点で人生めちゃくちゃにしたのに居座るのは申し訳なさが勝つ感じ。自分が人に人生めちゃくちゃにされたので、自分がその立場になることに対して嫌悪感がある。(※既になってる)


お金を渡したらやんわり引き留められたので『此処にいてもいいんだ』と内心めちゃくちゃほっとする。無意識的に相手に求められることを自己肯定の一つとしてとらえてしまっているのかも。いっつも周りが病むから。

海棠さんが『雛乃が居ることで人間としての自己を保てる』という依存があるとしても、目に見えての依存ではないので全然怖がらないと思う。あとやっぱり負い目は少なからず感じているので。


買い物帰りに雑誌とか買い込むので、お願いしてリビングに本棚用意してもらうようになるし、メイクボックスも本棚に収納する。リビングのテーブルはご飯食べるときにちゃんと使えるように、物は置かないよう心掛けて生活するかな。

家事を手伝うようになった頃、お昼になっても海棠さんが書斎から出てこなかったら「ね、海棠さん。ご飯作ったから一緒にご飯食べよ」って機を見て声掛けに行く。なお、深夜まで籠ってたら夜食のおにぎりとかを差し入れして「じゃあ私は寝るね~」って寝る。


人間、最低二ヶ月あれば習慣と化すらしいので、最初に引き留められて「じゃあまだ居よっかな」ってなった雛乃は、いずれ海棠さんと生活することが〝当たり前〟になる。


目に見えての依存じゃない、ゆるふわ依存関係。

それそれ相手の存在で自己を保つな…。