風力発電
日下研究室は気象の応用の対象の一つとして、再生可能エネルギー、特に風力発電に関わる研究を実施してきました。
風力発電に関わる風を理解するためには、数千km規模の気圧配置によって生じるマクロな風況場から数m規模のミクロな乱流や放射過程などを理解する必要があり、気象学のみならず流体力学の知識も必要です。
研究対象は風の急変によるランプ現象(急激な出力変動)といった、気象、風力発電と電力系統に関わる課題や、風力発電機のローター面(風車が風を受ける面)後面に発生する、空気の乱れであるウェイクや風の鉛直プロファイルといった風力発電の発電量に関わる課題に取り組んでいます。
丘陵地帯に設置されている風力発電施設
複雑地形が多い日本では、風力発電に関わる風環境を把握するのが難しい地域も多い
(文責:静居 竜大)