山岳の雲
山岳の周辺では、笠雲や吊るし雲、旗雲などの特徴的な雲が発生することが知られています。このような雲は、気流が山岳を乗り越えたり迂回するときに発生すると考えられています。山岳の雲は、地域住民や気象愛好家から広く親しまれている気象現象の一つです。
日下研究室では、富士山など複数の山を対象に、山岳の雲についての研究を行っています。
笠雲
笠雲は、孤立峰の山頂の上に発生する雲です。笠雲は笠や帽子のような見た目をしていますが、形状はさらに詳細に分類されています。笠雲は、気流が山岳を乗り越えるときに発生すると考えられています。
日下研究室撮影
吊るし雲
吊るし雲は、孤立峰の風下に発生する雲で、UFOや翼のような見た目をしています。吊るし雲は、山岳波によって発生すると考えられていて、時間が経過してもほとんど動かないように見えます。
日下研究室撮影
旗雲
旗雲は、孤立峰の風下に発生する雲で、旗のような見た目をしています。海外では、マッターホルンなどでbanner cloudと呼ばれる雲が発生することが知られていますが、旗雲とは形が異なります。
富士市提供
富士山についてはライブカメラを設置しており、常時観測を行っています。
ライブカメラ(NICT共同研究)
(文責:近内 翔)