将来の都市気候予測 

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将来の都市気候予測

気候変動や都市化によって将来の都市気候は現在と比べてどのように変化するのでしょうか?また、それによって都市で暮らす人々の生活にどのような影響があるのでしょうか?日下研究室では、気候変動予測データセットの解析や、それらを領域気候モデルWRFを用いて力学的にダウンスケールすることによって、都市気候の将来変化やその社会影響について研究しています。

日本の都市はもちろん、近年急速に発達している東南アジアの大都市を対象とした研究も活発に行なっています。海外の研究者や省庁職員の方と協力することも多く、また、留学生が選びやすい研究テーマですので、研究室内でも国際色が強いテーマになっています。

研究成果の一部(Adachi et al., 2012; Doan et al., 2016; Hamdi et al., (2020); Kusaka et al., 2012a; Kusaka et al., 2001; Kusaka et al., 2016; Kusaka et al., 2012b など)はIPCCの評価報告書にも引用されています。例えば、Hamdi et al. (2020)気候変動研究で用いられている、都市気候モデルと観測データの特徴と今後の課題についてまとめたレビュー論文で、IPCCの第六次評価報告書において重要な役割を果たしています。

(a, b)現在及び将来の都市フラクションの分布、(c)現在から将来にかけての都市域の変化
Doan and Kusaka (2018, IJoC)より

(文責:浅野 裕樹)