S魂(2)準備-2
[2.練習までの準備]-(2)
4)個人練習方法について 【団員掲示板はこちら】※要パスワード
★練習日は「皆で合わせる場であって、個人練習の場ではない」ということを強く意識して 必ず準備をして、練習の場に臨みましょう。
◯予習する ( 曲を聴く、観る)
・まずはフレーズを最初から最後まで歌えるくらい覚えるで何度も曲を聞き込みましょう。
・ブルーレイやDVD、録画、YouTubeなどなんても構いません。
1種類の演奏だけでなく、少なくとも5種類以上の演奏を聴きましょう。
・音声のみより映像がある方がなお効果的です。
どこでどの楽器が演奏をしているかを追うだけでも勉強になります。
・楽譜やスコアを見ながら聴いてみましょう。
◯練習番号や小節番号を確認する
・楽譜には、どこをやっているかわかりやすいように、曲の途中に[A]とか[1]とかいうような記号がつけられています。これを「練習番号」といいます。
・また合奏や分奏などで途中から始めるときには、指揮者やトレーナーの先生方からは、「Bから」とか「215小節目から」というように、練習番号や小節番号(何小節目なのか)の 指示がありますので、必ず楽譜に小節番号を書き込んでおきましょう。
・小節番号は、全部の小節に振る必要はありません。
・楽譜の各段の一番左側の小節の小節番号を書いておくようにしましょう。また練習番号にも横に小さく小節番号を書き込んでおきましょう。
◯楽譜の音楽用語を調べる
・楽譜にある分からない用語や記号は『すべて』調べましょう。
・曲はほとんど外国が多いので、意味は1つでなく、できるだけ2つ以上の表現を調べてイメージしながら覚えるようにしましょう。
たとえば「espressivo」という音楽用語は、多くの音楽辞書で「表情豊かに」とありますが、それだけでなく「気持ちを込めて」「たっぷりと表現して」などいくつかの 表現が分かると自分から
「つまらなく演奏してはダメだな」
「もっとメリハリをつけよう」
「もっと表現しよう」
などというようなイメージや意思をもって演奏できるようになります。
・調べてどうしてもわからないことは、トレーナーやサポーターに訊いて、少なくとも自分のパート譜の中ではわからない言葉がないようにしましょう。
・できればスコアにある他の楽器の用語も調べれば、さらに素晴らしいです。最初は分からない用語だらけですが、何曲か調べていくと同じ言葉や記号はたくさん出てくるのでどんどん楽に楽譜が読めるようになっていきます。
・低学年の団員は、保護者の方と一緒にインターネットなどで調べてもかまいません。
◯楽器を練習する(さらう) 【団員掲示板はこちら】※要パスワード
・直前にまとめてさらうより、少しずつでもできるだけ毎日練習した方が上達は早くなります。
・オーケストラの曲は、長い曲が多いので、毎日最初から最後まで全部をさらう(=練習する)のは、現実的ではありません。今日は「今日は練習番号のFからHまでやろう」とか「このフレーズを重点的に練習しよう」というようにポイントを絞って集中して練習することが上達の近道です。
・そのためには、指導陣の先生方が、毎回の練習の課題や、次回へ向けて優先順位の高い練習の ポイントを、団員掲示板に書き込んでくださっています。
※団員掲示板はパスワードが必要です。
・曲も長いし難しくて、どこから手を付けたら分からないこともあるかもしれませんが、まず団員掲示板の先生のアドバイスを練習ポイントを中心に練習していくと、同じ練習時間でも遥かに上達も速くなります。
◯作曲家や、曲の作られた背景を調べよう。
・SJPOで取り組むクラシック曲のほとんどは、外国の作曲家のもので、そして作曲されたのは、 みなさんが生まれる100年以上(場合によっては300年以上!)も前の曲です。
したがって、同じ音符のや記号でも、作曲家によって演奏方法は大きく変わってくることも少なくありません。
・演奏するときには、その曲の作曲者が、どんな時代のどういう環境に生まれて育ったのか、その曲がどういういきさつで、どのような状況で書かれたのか、などを知っておくことで作曲家が曲で表現しようとしたことを、受け取りやすくなります。
・ただ単に調べても仕方ありません。覚えるときには作曲家の生まれた年は、世界では何が起こっていた時代だったのか、日本はその頃、何時代で将軍や天皇はだれでどんなことがあったのかを調べてみましょう。
・また作曲家の生まれた国や地方はどこだったのか、地図で調べる習慣をつけましょう。
そうすることで、音楽のことを調べていたのが、いつの間にか、世界史や日本史、さらには
地理まで一緒に覚えたり、学校で習った知識と結びついて、学校の勉強も楽しくなってきます。