グローバル設定

グローバル設定(Global settings)は、すべてのプロジェクトに対して共通する設定です。多くの場合、自分のスタイルに合わせて1度だけ設定することになるはずです。

メインメニューボタンをタップし「MANAGE」を選択します。「Setting」タブの下にグローバル設定項目があります。

Key width-キーボードの幅を設定します。

Knob control-ノブを回転(角度)して変更するか、垂直ドラッグして変更するかを設定します。

Control sensitivity-ドラッグした際、どれくらいすばやくコントロール値が変化するかを設定します。

Buffer latency-NanoStudioが使用するオーディオバッファのサイズを決定します。低めの値に設定すると、鍵盤などをタップしてから音が再生されるまでの時間が短くなりますが、よりCPUに負荷が掛かります。

旧型のiOS機器では、レーテンシーとCPU負荷のバランスを考慮した場合「Medium」に設定するのがお勧めです。新型ではおそらく「Low」が良いでしょう。ただ、インストルメントを多用した複雑な曲を再生するとサウンドが途切れるような場合は「Medium」まで値を増やす必要があるかもしれません。

Audio quality(iOS機器のみ)- サンプルと波形がどのくらい補間されるかを設定します。古い機種の場合はこの値を下げることで、CPUの消費を抑えることができます。リサンプリングや ミックスダウンなどのオフライン作業では、常に高い設定を用いているので、ここでの設定はリアルタイム操作にのみ影響します。

Lock orientation(iOS機器のみ)-機器を回転させても切り替わらないように、スクリーンの回転を現在の位置で固定します。

Stop samples when song stops-シーケンサーが停止したら、鳴っているサンプルもすべて停止する設定です。設定しない場合、発音を開始したサンプルは最後まで再生されます。

Always star on project page-最初に開く画面をプロジェクトページにする設定です。設定しない場合NanoStudioは、プロジェクトがセーブされた時点で最後に開いていたページを表示します。

Maximize Audio CPU(最近のiOS機器のみ)- 負荷の高い曲でも途切れることなく再生できるよう、最大限にCPUを動作させる設定です。通常最近のiOS機器では、音声処理で途切れることなく50%を 超える負荷をCPUに与える使い方はできません。このオプションを設定すると、音声処理に使う負荷を75%にまで上げることができます。しかしディスプレ イの反応が鈍くなったり、アクセサリーポート接続によるMIDI機器(Akai SynthStantion25やLine 6 MIDI Mobilizerなど)でレイテンシー問題に悩むことになります。Core MIDI接続ではこの問題に影響を受けることなく、常に優れたレイテンシーで動作します。

Play audio when in background(iOS機器のみ)- NanoStudioはバックグラウンドで動作する際(例:「ホーム」ボタンを押したときなど)、オーディオ出力を停止する初期設定となっています。このオプションが設定されていると、バックグラウンド状態でもNanoStudioはサウンドを出力し続け、ほとんどの種類のMIDI入力を受け付けることができます。

注意:このオプションは画面上でNanoStudioが見えていない状態でも、iOS機器のバッテリーを激しく消耗します。このオプションを使うのは、本当に必要な場合に限ったほうが良いでしょう。あるいはNanoStudioを使わないときに、iOS機器のタスクバーから完全に終了させるようにすることをお勧めします。