書籍付属データ活用編

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(株)Linkage Clubが出版している英語学習者向け書籍のうち、付属CDやCD-ROM、ホームページからのダウンロードなどを利用することで、例文のテキストデータと音声を入手できるものについて、Flashcards Deluxe用のデッキを作成するヒントを紹介します。

注:私はRe-Startは所有していませんが、ALL IN ONEの場合とほとんど同じ方法で利用できると思います。

ここでは基本フォーマットで解説していますが、バージョン2.6より新フォーマットでの記述も可能となりました。新フォーマットの記述方法については「新フォーマットのリファレンス」をご覧ください。

ALL IN ONE 第4版

Disk2をパソコンにセットして開きます。

テキストデータ

「software+MP3」というフォルダがあります。その中に「data_allinone.txt」というのがあるはずです。これが例文の元データです。学習アプリ用に作成されているのでFlashcards Deluxeで使うために加工する必要があります。。(残念ながらデータ量が多いため、Googleドキュメントでは処理できません。エクセルやopenoffice.orgなどを使用してください)

メモ帳などで開いたら、いったんテキストを全部選択してコピーし、表計算シートにペーストするのですが、その前にここで一つ注意してもらいたいことがあります。

ペースト時に発生する問題

私はこの件について深く知らないのですが、「"」(ダブルクォーテーション)記号を表計算ソフトにペーストしても貼り付けられないことがあります。

(以下の手順に従って完成するデッキでは、会話文が2つ並ぶ例文の場合、最初の文の二重引用符が前後とも消えてしまいます。私はあまり気にせずそのままにしてデッキを学習していますが。気にされる方は、あらかじめ元データをメモ帳などで開いた際に、二重引用符をすべて全角のものに変更しておくなどの対処をしておいたほうがよいと思います)

「data_allinone.txt」の場合、なぜか例文26の文頭の会話分に「"」と全角の二重引用符が混在しており、エクセルでは最初の文の「"」が消えるだけで問題ないのですが、openoffice.orgでは行が崩れます。いずれにしろ例文26の最初の文を囲む2つの「"」と次の文の冒頭の「"」をそれぞれ適切に全角の二重引用符へ変更しておいてください。終わったらテキストのコピー、表計算シートへのペーストです。

追記(2010年5月2日):openoffice.orgでは、ペースト時に出てくる「テキストのインポート」ダイアログ中にある「テキストの区切り記号」において、「"」がデフォルトで選択されています。ここを空欄にすることで上記の問題を避けることができます。

データの整形

さてデータは縦から順に「例文番号、英語の例文、英語の語順による訳文、訳文」となっており、4行が1セットです。セットごとに行を列に変更する必要があります。スマートな方法が他にいくつもあると思いますが、私がやった方法を以下に示します。

  1. A列の横にもう一列空白列を挿入(A列はB列に移動)。

  2. A1セルから順にA4セルまで「1 2 3 4」と連番を入力(したがってA1セルの内容は「1」、A2セルの内容は「2」)。

  3. A1セルからA4セルまでを選択。A4セルの右下黒点の上にカーソルを持っていき、カーソルが黒点の上で十字の形に変化したら、コントロールキー(Macではコマンドキーになるのでしょうか?)を押しながらそのままデータの最終行(1676行)までドラッグしてコピー。(A列のセルの縦に、1から4までの数字が繰り返し最終行まで並ぶ)

  4. A1セルを選択し、メニューバーからデータ>オートフィルタを選ぶ。(openoffice.orgの場合、注意ダイアログが出るが「OK」する)

  5. A1セルに現れたプルダウンメニューを1から4まで切り替え、切り替わったデータを別のシートへ列ごとにペーストしていく。ただしフィルタを2以降にする場合、B列は1行分下にずれることに注意してください。いったんずらしてコピーすれば、その選択範囲は残るので、フィルタを切り替えた後もそのままコピーすれば大丈夫です。

音声データ

同じく「software+MP3」の中に「Natural_419」「Slow_419」と書かれたフォルダがあります。この2つのフォルダにはそれぞれ例文のmp3音声が収録されています。自然な速さ(Natural_419)かゆっくり(Slow_419)かを必要に応じて選んでください。例文が419あるので、mp3ファイルも419個入っています。

音声タグの組み込み

以下のようにデッキデータを構成するとします。

[英語例文]<snd 001.mp3>[タブ]訳文<snd 001.mp3>[タブ][001][改行]

ここでは簡単にするためカテゴリーは使用していません。このデッキの場合カードの第1面を表示すると英語の例文とともに、(自動再生になっていれば)その音声が再生されます。第2面は訳文と例文が読み上げられます。第3面は例文番号です。Flashcards Deluxe上では第2面の下に表示されるよう設定するのが自然ではないかと思います。

  1. Sheet1には元データがあると思うので、Sheet2のA列に「英語の例文」、B列に「訳文」、C列に「例文番号」をセットすることにします(項目ごとに分けてあれば、実際にはどの列にどの項目をセットしたとしてもこの後の作業で整理できます)。

  2. 空白となっているD列を全選択し、セルの書式設定>表示形式>分類で「文字列」に変更します(openoffice.orgの場合、セルの書式設定>数>分類で「テキスト」)。D1セルに「001」と入力したらセルを選択し、D419セルまでドラッグして連番コピーします。(002、003と続けばOK)

  3. Sheet3に移り、A1セルにエクセルならば「=Sheet2!A1&"<snd "&Sheet2!D1&".mp3>"」、openoffice.orgならば「=Sheet2.A1&"<snd "&Sheet2.D1&".mp3>"」と入力します。確定するとSheet3のA1セルには「[英語例文]<snd 001.mp3>」と表示されるはずです。

  4. 同様にB1セルにはエクセルならば「=Sheet2!B1&"<snd "&Sheet2!D1&".mp3>"」、openoffice.orgならば「=Sheet2.B1&"<snd "&Sheet2.D1&".mp3>"」と入力すると、B1セルには「訳文<snd 001.mp3>」が表示されます。最後にC1セルにそれぞれ「=Sheet2!C1」「=Sheet2.C1」と入力すればC1セルに「例文番号」が表示されます。

  5. あとはA1、B1、C1の3つのセルを選択し、419行目までドラッグしてコピーすることで数式もコピーされ、音声タグ入りのデッキデータが完成です。

english x english

テキストデータ

所有しているenglish x englishの書籍サブタイトルが『ネイティブ式最適学習法』の場合は、こちらの公式ページから書籍購入者のみ入手できる速習ソ フトをダウンロードする必要があります。サブタイトルが『英単語 「倍速」 楽習法』の場合は、このソフトがDisk 2に付属しているのでダウンロードする必要はありません。

速習ソフト「ExEsoft」のフォルダを開くと「data_enxen.txt」というテキストファイルが見つかるはず です。これが例文の元データです。ALL IN ONEの場合と同様、速習ソフト用に作成されているので、Flashcards Deluxeで使うためには加工する必要があります。(データ量が多いため、Googleドキュメントでは処理できません。エクセルや openoffice.orgなどを使用してください)

データの整形

english x englishの場合、ALL IN ONEの場合と異なり、データ6行で1セットとなっています(7行目は空白行)。上から「問題番号、単語の最初の一文字、問題、答え、例文、例文訳」の順になっています。カードは3面構成なので、不要なデータは削るか、他のデータと組み合わせる必要があります。どう組み合わせるかはそれぞれ人によって異なると思います。

私の場合は、次のようなデーター構成にしました。

カード第1面 単語の最初の一文字[改行][改行]問題<問題のmp3音声>

カード第2面 答え<答えのmp3音声>

カード第3面 例文[改行][改行]例文番号<例文のmp3音声>

カテゴリー1 100問単位の区切り(1-100、101-200・・・)

「data_enxen.txt」をメモ帳などで開き、表計算ソフトに貼り付けます。その際、貼り付け先のシートをすべて選択し、セルの書式設定でセル内のデータをすべて「文字列」に変更します(openoffice.orgの場合は「テキスト」)。こうすると「001」などの連番をそのまま表示することができます(設定しないと「001」は数字として扱われ「1」になってしまいます)。私の自己流ですが、行のデータを列に移動する方法を以下に示します。

  1. A列の横にもう一列空白列を挿入(A列はB列に移動)。

  2. A1セルから順にA4セルまで「1 2 3 4 5 6 7」と連番を入力(したがってA1セルの内容は「1」、A2セルの内容は「2」)。

  3. A1セルからA7セルまでを選択。A7セルの右下黒点の上にカーソルを持っていき、カーソルが黒点の上で十字の形に変化したら、コン トロールキー(Macではコマンドキーになるのでしょうか?)を押しながらそのままデータの最終行(4899行)までドラッグしてコピー。(A列のセルの 縦に、1から7までの数字が繰り返し最終行まで並ぶ)

  4. A1セルを選択 し、メニューバーからデータ>オートフィルタを選ぶ。(openoffice.orgの場合、注意ダイアログが出るが「OK」する)

  5. A1セルに現れたプルダウンメニューを1から7まで切り替え、切り替わったデータを別のシートへ列ごとにペーストしていく。ただしフィルタを2以降にする場合、B列は1行分下にずれることに注意してください。いったんずらしてコピーすれば、その選択範囲は残るので、フィルタを切り替えた後もそのままコピーすれば大丈夫です。

音声データ

速習ソフト用の「reibun.zip」「tango.zip」「teigi.zip」の3つの圧縮ファイルを解凍して使用します。各フォルダ内には700個のmp3ファイルが入っているので、転送用に1つフォルダを作成し、すべてのmp3ファイルをその中にまとめて入れておきます。合計で2100個のmp3を利用することになります。

音声タグの組み込み

以下のようにデッキデータを構成するとします。

単語の最初の一文字||問題<snd 001.mp3>[タブ]答え<snd 001a.mp3>[タブ]例文||問題番号<snd 001b.mp3>[タブ]1-100

このデッキの場合、カードの第1面を表示すると単語の最初の一文字が一番上に、2行改行してその下に問題が、(自動再生に なっていれば)問題の音声が再生されます。第2面は答が表示され、その音声が再生されます。第3面は例文が表示され、その音声が再生されます。

  1. Sheet2の列は、A列から順に「問題番号、単語の最初の一文字、問題、答、例文」の順に並んでいると思います。

  2. Sheet3に移り、A1セルにエクセルならば 「=Sheet2!B1&"||"&Sheet2!C1&"<snd "&Sheet2!A1&".mp3>"」、openoffice.orgならば「=Sheet2.B1&"||"&Sheet2.C1&"<snd "&Sheet2.A1&".mp3>"」と入力します。確定するとSheet3のA1セルには「単語の最初の一文字||問題<snd 001.mp3>」と表示されるはずです。

  3. 同様にB1セルにはエ クセルならば「=Sheet2!D1&"<snd "&Sheet2!A1&"a.mp3>"」、openoffice.orgならば「=Sheet2.D1&"<snd "&Sheet2.A1&"a.mp3>"」と入力すると、B1セルには「答え<snd 001a.mp3>」が表示されます。最後にC1セルにそれぞれ「=Sheet2!E1&"||"&Sheet2!A1&"<snd "&Sheet2!A1&"b.mp3>"」、「=Sheet2.E1&"||"&Sheet2.A1&"<snd "&Sheet2.A1&"b.mp3>"」と入力すればC1セルに「問題番号<snd 001b.mp3>」が表示されます。

  4. それからA1、B1、C1の3つのセルを選択し、 700行目までドラッグしてコピーすることで数式もコピーされ、音声タグ入りのデッキデータが完成です。

  5. 最後にD列に100行ごとに変化するカテゴリー分け用のデータ(順に1-100、101-200、201-300、301-400、401-500、501-600、601-700)を入力すれば終わりです。

ENGLISH EX

ENGLISH EXにおける注意

例文J-30に該当するmp3ファイル名は「J-30-.mp3」が正しいと思うのですが、「J-30-a-.mp3」となっているので、例文番号かmp3ファイル名のどちらかをあらかじめ修正しておいたほうが良いと思います。また1つの音声ファイルを複数の例文で使用している場合があるので、手作業で修正していく必要があります。

テキストデータ

付属CD-ROMの「ENGLISH EX」フォルダにあるENGLISH EXの例文データは、付属CD-ROM内にエクセルファイル「Review.xls」として存在します。「Review.xls」をいったんパソコンにコピーしてから開き、一番右のタブ「ナレーション」を表示します。

(ALL IN ONEのところでも述べましたがここで繰り返しておきます。以下の手順に従って完成するデッキでは、会話文が2つ並ぶ例文の場合、最初の文の二重引用符が前後とも消えてしまいます。私はあまり気にせずそのままにしてデッキを学習していますが。気にされる方は、あらかじめ元データをメモ帳などで開いた際に、二重引用符をすべて全角のものに変更しておくなどの対処をしておいたほうがよいと思います)

追記(2010年5月2日):openoffice.org では、ペースト時に出てくる「テキストのインポート」ダイアログ中にある「テキストの区切り記号」において、「"」がデフォルトで選択されています。ここ を空欄にすることで上記の問題を避けることができます。

デッキデータを以下のように構成するとします。

第1面 訳文

第2面 例文(英語)<例文音声>

第3面 例文番号

カテゴリー1 学習内容区分アルファベット(A-Z)

作業しやすいように「ナレーション」タブの内容をすべて新規のブックのSheet1にコピーします。

音声タグの組み込み

  1. Sheet2に移り、A1セルにエクセルならば 「=Sheet1!C1」、openoffice.orgならば「=Sheet1.C1」と入力します。確定するとSheet2のA1セルには「訳文」が表示されるはず です。

  2. 同様にB1セルにはエクセルならば「=Sheet1!F1&"<snd "&Sheet1!B1&"-.mp3>"」、openoffice.orgならば「=Sheet1.F1&"<snd "&Sheet1.B1&"-.mp3>"」と入力すると、B1セルには「例文<snd A-01-.mp3>」と表示されます。C1セルにそれぞれ 「=Sheet1!B1」、「=Sheet1.B1」と入力すればC1セルに「例文番号」が表示されます。

  3. それからA1、B1、C1の3つのセルを選択し、 2599行目までドラッグしてコピーすることで数式もコピーされ、音声タグ入りのデッキデータが完成です。

  4. ENGLISH EXにおける注意で述べたように、1つの音声データを複数の例文が利用している部分があります。例えば39行目と40行目の訳文は同じものなので1つ削り、英語の例文は1つのセルにまとめておかなければなりません。具体的にはSheet2のB39セルに入っている例文の最後に「パイプ記号(|)」を2つ入れて2行改行し、その後にB40セルの内容をコピーします。その後は40行を削除します。以下同様に手作業で修正します。

  5. 最後にカテゴリー分けのために、D列に学習内容を区分しているアルファベットを入力します。上から順に例文番号のアルファベットで変えればよいので簡単にできると思います。