オシレーター

オシレーターはサウンド発生器です。オシレーターの波形がサウンドの特徴を決定付けます。たとえば正弦波(Sine)は澄んだ滑らかなサウンドを、ノコギリ波(Saw)は明るく生き生きとしたサウンドを提供します。オシレーターは音作りの基本であり、その出力は、さらに細かい処理を行うフィルターやエンベ ロープジェネレーターといった他のコンポーネントへ送られます。EdenにはAとBの2つのオシレーターが用意されています。

各オシレーターは独自に波形とトランスポーズ(ピッチオフセット)を設定できます。

「モジュレーション(MOD)」コントロールは、2つのオシレーター出力をどのように組み合わせるか決定するものです。

  • ミックス(Mix)-出力は単純にミックスされます

  • リングモジュレーター1(Ring 1)-2つの出力は掛け合わされます。オシレーターがトランスポーズされていると荒い金属的なサウンドとなります。トランスポーズの設定によってはオシレーター同士が打ち消しあい、発音しなくなるので注意が必要です。

  • リングモジュレーター2(Ring 2)-リングモジュレーター1と同様ですが、オシレーターBのピッチはキーボードによって変化しません。耳障りで非音楽的なサウンドを作り出すことができます。

  • シンク(Sync)-シンクが選択されると、オシレーターBはオシレーターAをリセットします。オシレーターBの波形は使用されずトランスポーズのみ有効と なり、これによって音の高さが決定されます。オシレーターAのトランスポーズによって音色が変更されます。シンクモードではABミックスノブ(MIX)も 有効です。これによりパッチベイ(Patchbay)経由でモジュレーションをかけることもできます。

  • サンプル(Sample)-2つのオシレーター出力の代わりにサンプルが使用されます。

オシレーターBの場合、ほとんどのモードで波形を「OFF」にすることで出力しない設定が可能です。オシレーターBを「OFF」にすると、オシレーターのABミックスノブ、およびデチューン(DETUNE)ノブは画面に表示されなくなります。

ABミックスノブは2つのオシレーター間の音量バランスを設定します。シンクモードでは、オシレーターAの周波数を変更することで音色を操作する役目も果たします。

デチューンノブを使うと、2つのオシレーターのピッチを微妙(最大半音まで)に変化させることができます。小さく変化させると厚みのあるコーラスサウンドを作り出し、大きくするとチューニングのずれたサウンドとなります。