シーケンサーについて

シーケンサーは演奏の録音と再生を担当する機能です。音声データではなく、入力された音の高さのデータや、コントローラの操作データを記録します。記録後、これらのデータを再生することにより、実際に行われた演奏を再現します。

「イベント」という語は、音符データやコントローラの動作などを表現するのに用いられます。

ノートイベント-演奏された音のデータ(たとえばC#の音など)のことで、音の長さ、そして(どれだけ強く鍵盤を叩いたかによって)音量を決定する強さ(ベロシティ)のデータで構成されます。iOS機器のタッチインターフェースはベロシティに対応していませんが、各音のベロシティはエディター上で編集可能です。

コントローラーイベント-コントローラー(ピッチベンドホイールなど)の動作や、コントローラーノブの位置に関するデータで構成されます。

イベント記録はパートの中に含まれます。録音時、パートはシーケンサーによって自動的に作成され、演奏により生成されたイベントが、その中に保存されます。

パート(およびそれに含まれるイベント)はパートエディター(Part Editor)によって編集できます。

ソングエディター(Song Editor)は、パートをトラック上に配置するために用います。トラックは、そのトラックに割り当てられたインストルメントに対し、イベント記録を送り込みます。

メインメニューからインストルメントを作成する際、シーケンサーは自動的にそのインストルメントに割り当てるトラックを1つ作成します。

ソングエディターを使い、インストルメントごとに最大4つまでトラックを追加できます。作成したこれらのトラックを削除することは可能ですが、最後に残ったトラックを削除する場合は、メインメニューから、そのトラックに割り当てられたインストルメントを削除しなければなりません。

インストルメント(および関連するトラック)の追加と削除は、ソングエディターのアンドゥーシステムに統合されているので、インストルメントを誤って削除したり変更したりしてしまった場合でも、前の状態に戻すことが可能です。