基本操作

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ここではOrangeOrApple.comにある基本操作に関する解説を適当に翻訳して紹介します。すべてを試したわけではないので不備な点があるかもしれませんが、どうかご了承ください。

カードを学習する

メイン画面でデッキ名をタップすると学習モード(Study/Quiz Mode)に入ります。カードは基本的に一方通行の「周回」表示です。「Card Order(カードの表示順)」オプションの設定によっては、各周回にデッキ内のすべてのカードが登場しない場合があることを頭に入れておいてください。その場合、Flashcards Deluxeのプログラム側で、周回毎に学習に必要なカードセットを任意に選択しているからです。通常の学習モードの場合、あるカードから次のカードに移動する際、ユーザーが行なった正解・不正解などの記録をスコアとして保存します。「ブラウズ(閲覧)モード」(Browse Mode)を使えば、スコアを気にすることなくカードを閲覧することができます。

カード順番オプション-短期集中モードとスケジュール学習モード

「Card Order」の設定は重要です。デッキ内のカードをどの順番で表示するかに関わってくるからです:

  • 正順(Ordered)-各カードは順番に表示されます(新しいデッキの初期設定です)

  • ランダム(Random)-周回毎にカードはシャッフルされ、ランダムに表示されます

  • 短期集中(Short Term Goal)-不正解のカードを重点的に表示します

  • スケジュール学習(Spaced Repetition)-設定されたスケジュール間隔でカードを表示する一歩進んだ学習モードです

設定の変更は、メイン画面>デッキ選択>学習用画面で、画面上部の情報/セッティングアイコン(i)をタップ、そして「Card Order」をタップして変更します。最初の正順、ランダムは単純な設定ですが、短期集中とスケジュール学習についてはこちらの説明を参照してください。

新たに学習するカード数の処理

新しいデッキを使って学習する場合、仮にデッキが100枚超えるようなものだとしたら、いきなり100枚すべてを通して学習対象にするよりも、一回につき10枚程度とするのが妥当ではないでしょうか? スケジュール学習モードはこれを自動的に行なうもので、短期集中モードとは異なります。

訳注:一回あたりの学習枚数は1から100の間で自由に設定できます。

短期集中モードにおいてこの問題を解決するには、カードにそれぞれカテゴリーを割り当てるようにします。たとえば「1-10」「11-20」などです。こうすれば最初は10枚のカードだけで始めることができ、学習したタイミングに合わせて新しいカードを加えていくことができます。「Categories to Study(学習するカテゴリー)」画面で各カテゴリーの表示/非表示を設定できます。

カテゴリー(Categories)

デッキ内のカードをカテゴリーを使って分類することができます。カテゴリーを使ってカードのセットを扱いやすい枚数に分割することが可能です。各カードには1つまたは2つのカテゴリーを割り当てることができます。デッキデータの4列目が第1カテゴリーになります。2つ目のカテゴリーを利用する場合は、5列目に記述し、第2カテゴリーとします。

学習したいカテゴリーの選択は「Study Options(学習オプション)」ページに入り、「Categories to Study」をタップします。第1カテゴリーと第2カテゴリーを明確に区別することで、学習する上で高度な選択を可能にします。例えば、第1カテゴリーを「チャプター1」「チャプター2」とし、第2カテゴリーを「名詞」「動詞」と分ければ、「チャプター1」に含まれる「動詞」だけを学習する、といったことができるようになります。

バックアップとエクスポート

iPhone/iPod touch上でカードに変更を加える場合、定期的にバックアップが必要となるでしょう。その場合、メインスクリーンから「Edit」>デッキを選択>Exportの順にタップし、デッキのデータをOrangeOrApple.comに送信します。今度はOrangeOrApple.comの「Export」ページを開き、お使いのパソコンへOrangeOrApple.comからデッキデータをダウンロードします。

訳注:バックアップデータを電子メールに添付してiPhone/iPod touchから送信することもできます。

デッキの更新と再ダウンロード

お使いのiPhone/iPod touchまたはパソコン側のどちらかに、マスターとなるデッキデータを1つ持つことが本アプリにとって最も良い状況です。一方の修正に応じて他方を更新する機能はありません。管理はユーザーの皆さんが行なうことになります。私の場合、iPhone/iPod touch側でデッキを修正することはほとんどありませんが、行なった場合は、カードに「フラグ」のチェックを入れておき、あとでパソコン側のマスターデータに同様の修正を加えるようにしています。皆さんの場合は、「エクスポート」機能を活用するのがおそらく便利でしょう。

すでに登録されているデッキを(「Edit」スクリーンを通じて)再度ダウンロードする場合、「Append(追加)」モードまたは「Replace All(総入れ替え)」モードのどちらかが選択できます。あるデッキのすべてのカードを入れ替える時に、これまでの学習記録を残しておきたい場合があります。その際Flashcards Deluxeは次のように動作します。まず新しいカードと元のカードのテキストデータが一致するかどうかを検索します。一致すればその学習記録は繰り越されます。カードの第1面または第2面のテキストの完全一致が前提となりますので、新しいカードデータのうち、少なくとも第1面あるいは第2面が全く同じであれば一致すると判断されます。両方とも変更が加えられている場合、そのカードの学習データは失われます。

学習記録のバックアップは、「Export」から「Statistics」のスイッチをONにして行ないます。デッキを学習記録と共に再インポートする場合、元のデッキと、インポートするデッキに含まれる学習記録の、どちらを優先するかを尋ねるダイアログが表示されます。

操作のコツや秘訣、様々な機能など

  • フルスクリーン表示: カード表示画面でタイトルバーの中央をタップ

  • デッキ整理に便利なフォルダ機能:メインスクリーンで(+)をタップ>「Folder」

  • デッキの合体:「Combination Deck」機能で複数のデッキをまとめて学習

  • デッキ間でカードをコピー/移動:「カードリスト」画面から「Mode」をタップして操作

  • 画像のズーム:画像にタッチし続けて切り替え

  • 音声のループ再生:再生ボタンを押し続ける

  • 音声のON/OFF:再生ボタンのダブルタップで切り替え

  • カードの第3面を最初に表示:「Card Layout」で設定

また各デッキの詳細設定は、データテキスト内に直接記述可能です。これによってアップロードしてすぐにお好みの設定で学習を始めることができます。詳細設定されたデッキをエクスポート/メール送信し、受け取ったテキストデータを開いてみてください。カードデータより前の部分にこれらの設定が記述された特別なヘッダーファイルが確認できるはずです。

テキストのスクロール

スクリーンにすべて表示し切れない長いテキストの場合、スクリーンに下部に緑色の矢印が表示されます。画像ズームの場合と同様、画面をタッチし続けることで、テキストを上下に移動できるスクロールモードに入ります。スクロールモードの使用がこのような手順になった理由は、上下スワイプが通常それぞれ「Strong-correct」と「Wrong」に既に割り当てられてしまっているからです。もし「Swipe Up」と「Swipe Down」の動作割り当てを「(N/A)不使用」にすれば、長文テキストの含まれるカード面は、スクロールモードに入ることなく、上下にスクロールさせることができるようになります。「Swipe/Tap」設定画面のデフォルトリストに「Love to Tap」と「Easy Scroll」という項目があります。これはどちらもスワイプの上下だけで長文スクロールに対応した設定となっています。

デッキの共有(Sharing Decks)

共有デッキとは、ライブラリにアップロードされた自作のデッキのコピーです。デッキを共有するためにはメイン画面で「Edit」をタップ>デッキをタップ>「Share」をタップ、の順に行ないます。ここではパスワードも兼ねた「User Name(ユーザー名)」の入力が必要となりますので、他人と重複しないような名前を選ぶ必要があります。このユーザー名は、共有ライブラリにアップロードしたデッキの更新や削除をする際に必要となります。削除する場合は、「My Shared Decks」から「Remove from Library(ライブラリからの削除)」をタップします。もちろん「Remove from Library」は「Private Deck」として登録したiPhone/iPod touch内の同じデッキを削除することはありません。同様に、iPhone/iPod touch内の自作デッキを消去しても、共有ライブラリにある同じデッキは削除されません。

テキストデータ内の学習記録フォーマット(Statistics Format in Text File)

デッキのエクスポート時、学習記録を含めて転送すると、各カードデータの学習記録が6番目のデータ項目として追加されていることがわかります。学習記録を含んだデッキを再度Flashcards Deluxeに転送すれば、その続きから学習を開始することが可能となります。通常はどのようなフォーマットになっているかを気にする必要はありませんが、学習記録に手を加えたい場合などは、このフォーマットに関する以下の情報を参考にしてください。例えば以下のような学習記録データがあるとします:

2,0|6,5,7,9,240,5/1/10 11:00 AM

これは次のフォーマットに従います:

カードのステータス、フラグ|学習回数、正解回数、連続正解回数、表示までの周回数(ライトナーの場合)、現在のインターバル(スケジュール学習の場合、1時間単位)、最後の学習日時

各項目の詳細:

カードのステータス – 0) 待機 1) 新規 2) アクティブ 3) 除外

フラグ – 0) フラグあり 1) フラグなし

学習回数 – このカードを学習した回数

正解回数 – このカードに正解した回数

連続正解回数 – 連続してこのカードに正解した回数。ただし、大正解を解答として選ぶと1回あたり数値が2上昇するので、正解回数よりも大きい数になることがある。

表示までの周回数 – 短期集中モードで学習時、このカードがどの程度間を空けて表示されるかを意味する。

現在のインターバル – スケジュール学習時、このカードにおけるインターバルが、現在どの程度あるかを1時間単位で表す。

最後の学習日時 – このカードを最後に学習した日時。このカードの次回の表示時期=最後の学習時間+現在のインターバル。注:これは本体側の、設定>一般>言語環境>書式に依存します。

訳注:例ではアメリカ合衆国の場合なので、「5/1/10 11:00 AM」は2010年の5月1日午前11時を表します。日本に設定(かつ24時間表示をオンに)した場合は、「10/05/01 11:00」となります。

したがって上記の例のカードの場合:

アクティブ、フラグなし|6回学習、そのうち5回正解、連続正解数7回(大正解を含むため)、次回表示までの周回(学習)回数は9、インターバルは240時間(10日間)、最後にこのカードを学習したのは、2010年の5月1日午前11時

と解釈できます。

辞書アイテムの分離(Separating Dictionary Items)

AからZのアルファベット順ではなく、カード辞書リストの最下部に特定のカードを分離して表示させることができます。これを行なうには、カード第1面データを「_1」または「_2」のようにします。するとこれらのカードは辞書リスト下部の「1」と「2」のセクションにそれぞれ分離されて表示されます。

OrangeOrApple.comを利用せずにFlashcards Deluxeを使う

「Dropbox」のようなWebストレージサービス、あるいはファイルを自分のWebサーバで(MacのWeb共有機能を使うのと同じくらい簡単に)ホストできる環境があれば、iPhone/iPod touchへの新しいデッキのダウンロードにOrangeOrApple.comを使う必要はありません。これについての詳細はこちらをご覧ください。

訳注:バージョン2.7.1以降であればGoogle ドキュメントが利用できます。詳しくはこちら。またPCとのやり取りの場合、Windows環境における接続例をデッキのダウンロード方法で詳述しています。