ちょっとしたコトに喜び、些細なコトに怒り、僅かなコトで哀しみ、微かなコトで楽しめる。
どんなことでも、喜怒哀楽を表さないことだってあります。
人は感情を持ち、どのような形であれ表に出します。表情か行動かはたまた別の形であれ、ほんの僅かなのか、大袈裟なのかは人それぞれ。
感情の変化、起伏などというものは数値で表せません。厳密には表現出来るはずですが、個人差がありすぎて表すことが現実的ではありません。
退屈な日常をどうにかしたくても出来ないとき、人はストレスを感じ、鬱憤をはらしたいと思うでしょう。カラオケ、アルコール、タバコなどなど、何かを駆使します。
だが鬱憤をはらす行為自体、物質や状況に依存しているだけで、気分を換えても何も変わりません。
人はそれをどうするべきでしょうか。
精神的に負担が来たとき、閾値を変化させるしかありません。つまりちょっとしたことで喜び、そして楽しむのです。逆に大抵のことで怒らず、哀しまないようになればいいのです。
実は、そんなことが出来る技術を我々は開発しました。
我がユニバーサル・ロボテック社の『感情閾値制御卓』という手のひらサイズの機械を使えば、とても簡単に貴方の感情を愉快にしてくれます。是非、一度お試しあれ。価格は一つ百米ドルです。
―幕―