第38回研究会
第38回研究会のプログラムを公開しました.
テーマ:スキル開発とその支援技術/一般
※教育システム情報学会(JSiSE)2022年度第4回研究会と合同で開催(併催)
教育学習支援情報システム(CLE)研究会の第38回研究発表会を,下記の通り開催いたします.
第38回研究会は「スキル開発とその支援技術および一般」のテーマで実施いたします.人間のスキルは,生来的な能力とは異なり,訓練・学習・努力によって習得される技能ですので,専門的な技能を高めたり,対象技能から別の対象への転化能力を得たり,技能に寄与する知識を深めたり,さらにはそれらの過程を効率化したりすることが可能です.研究としては,人間のスキルに関する科学的知見は学習分析なども活発に研究されているところですが,今後も持続的な研究対象となり,それを支える環境の設計論など工学的知見は実践・実装への有用性が高い研究対象として寄与することになります.
スキル学習の対象領域には,「数学,芸術,医療,教育,スポーツ」など大学を含む学校教育においては学習者の発達段階に応じた研究が多数なされてきています.また,社会人教育や生涯学習的な対象としても,「プログラミング,セキュリティ,プレゼンテーション,コミュニケーション,ビジネスマナー,運転」など世代を問わず学び続ける対象領域としても研究が展開されています.「建築,建設,塗装,陶芸,料理」などの分野では,熟練技能者からの伝承・伝達も社会的な課題として認知されるところです.メタなレベルで捉えれば,そもそも,こうした学習自体も学習スキルであり,生涯学び続ける人生において,あらゆる人が個々に経験知を有する必須スキルです.
本研究会では,こうした人間のスキル学習とその支援技術をテーマとし,システマティックな支援環境設計論やスキル学習の対象領域ごとの特性を考慮した学習方法論などを広く深く議論したいと思います.また,本テーマに沿った内容に限らず,本学会の取り扱う領域における一般の研究発表もございます.
「本会主催イベントにおける新型コロナウイルス感染症への対策について」
(https://www.ipsj.or.jp/topics/coronavirus.html)
についても併せてご覧ください.
日程:2022年11月4日(金),5日(土)
場所:オンラインおよび徳島大学常三島キャンパス(ハイブリッド予定,完全オンラインになる可能性あり)
※会場の来場者数制限を予定しますので,オンサイトの場合は10月7日までを目途に,事前申込をお願いします(上限に達した時点でフォームは閉鎖いたします).
https://docs.google.com/forms/d/19EAZn7GA4ugsl9Jnsfk8dJXtB7xcES8et8JBMEzLHWw
参加方法(共通):
参加するには,現地参加・オンライン参加共に情報処理学会の以下のマイページで登録が必要です.登録は当日でもできます.非会員の方も,マイページの開設が必要になります.
情報処理学会「マイページ」
利用方法: https://www.ipsj.or.jp/member/mypage_index.html
ログイン: https://www.ipsj.or.jp/mypage2.html
申込方法の詳細については,「イベントへ参加申込される方へ」(https://www.ipsj.or.jp/member/event_moshikomi.html) をご覧ください.
プログラム:
CLEセッション発表時間 1件25分 (発表18分,質疑7分#入れ替え時間含む)
※ 資料は開催1週間前を目処に公開されます
JSiSE研究会プログラムなどの詳細は下記リンク先を参照してください
教育システム情報学会(JSiSE)2022年度 第4回研究会 プログラム
11月4日(金)
09:20 オープニング
09:30-10:45 JSiSEセッション1座長:松浦健二(徳島大学)
[J1]視線と教材視聴の関係に着目したオンライン学習環境の設計
竹内寛典,賀蕾,松浦健二(徳島大学)
[J2]プレゼンテーション課題の改善プロセスにおけるメタ認知活動
丹羽量久(長崎大学)
[J3]適応的エンゲージメント促進支援ロボットの開発と評価
Bowei Yao,太田光一(北陸先端科学技術大学院大学),柏原昭博(電気通信大学),卯木輝彦(関西外国語大学),長谷川忍(北陸先端科学技術大学院大学)
10:55-12:10 JSiSEセッション2座長:長谷川忍(北陸先端科学技術大学院大)
[J4]機械学習を用いたプリンタインクヘッド交換時期の予測
中村伊吹,左座祐之助,増田武史,広瀬啓雄(公立諏訪東京理科大学大学院)
[J5]「ものグラミング」手法のプログラミング教育への応用
大野浩之(金沢大学),松浦智之(ユニバーサルシェルプログラミング研究所),森祥寛(金沢大学)
[J6]没入型VRを利用した大量調理シミュレータの開発
中山洋(東京電機大学),堀端薫(女子栄養大学)
13:10-14:50 CLEセッション1 座長:久保田真一郎(熊本大学)
[1]連続欠席者の予測を目的とした学習ログからの特徴量抽出
○渡邊健太, 市原大裕, 杉谷賢一, 中野裕司, 久保田真一郎(熊本大学)
[2]リアルワールド教育データからのエビデンスの自動抽出に向けた「対照群」の探索手法の開発
○奥村光貴, 堀越泉, 緒方広明(京都大学)
[3]学習システム間横断学習分析のための教育データ関連分析手法
○松尾早一朗, 峰松 翼, 谷口 雄太, 大久保 文哉, 島田 敬士(九州大学)
[4]Deep Factorization Machinesによる学習行動履歴からの獲得スキル予測
○柿崎透真, 大枝真一(木更津工業高等専門学校)
15:00-16:15 CLEセッション2 座長:新村 正明(信州大学)
[5]VR教材推薦システムの開発
○白木亮也, 殷成久(神戸大学)
[6]VR教室における教育・学習データ利活用に向けた学習分析
○毛利考佑, 林晟開(広島市立大学)
[7]Mixed Realityデバイスを用いたMirror Therapyに置き換わるリハビリテーション治療法の検討
○木下翼(放送大学)
16:25-17:15 CLEセッション3 座長:重田勝介(北海道大学)
[8]伝わる説明力の育成:発話学習を用いた学習モデルの考察
○吉岡千穂, 関根潔(株式会社インタラクティブソリューションズ)
[9]Application and Evaluation of Language Model Based Methods for Test Item Similarity Calculation
○Wang Tianqi, Takagi Teruhiko, Ito Tetsuro(Classi株式会社), Takagi Masanori(The University of Electro-Communications)
11月5日(土)
9:00-10:15 CLEセッション4 座長:宮崎誠(帝京大学)
[10]大学初年次向け一般情報系講義へのCoursewareHub環境の導入と評価
○浜元信州, 小川康一(群馬大学), 横山重俊, 竹房あつ子, 合田憲人(国立情報学研究所)
[11]プログラミング過程に着目した学生表現の学習
○谷口雄太, 峰松翼, 大久保文哉, 島田敬士(九州大学)
[12]既存手法組み合わせによる網羅的な診療録監査業務の課題解決について
○行田優衣(独立行政法人国立病院機構 福山医療センター)
10:25-11:40 CLEセッション5 座長:畠山久(東京工業大学)
[13]対面・オンライン授業のペアワークを運営するLINEチャットボット
平田伊吹, ○樋口三郎(龍谷大学)
[14]Sentence-BERTを用いたシラバスに基づく授業科目のクラスタリングと可視化
○鈴木大助(北陸大学)
[15]学習済み科目における学生レポートの閲覧環境の構築
○大西淑雅, 山口真之介(九州工業大学), 西野和典(太成学院大学)
12:40-14:20 JSiSEセッション3 座長:柏原昭博(電気通信大学大学院)
[J8]脳波・小テスト・アンケートを用いた少人数授業における集中度と理解度の変移
塩尻(斎藤)亜希,上條浩一(東京国際工科専門職大学),鈴木圭(芝浦工業大学),大関和夫,鈴木雅実(東京国際工科専門職大学),菅谷みどり(芝浦工業大学)
[J9]大学院を置かない大学での卒業論文の指導・支援方法に関する論考
酒井浩二,阿部一晴(京都光華女子大学)
[J10]ReBaLeにおける発想支援システムの開発
江口文耀(大阪工業大学大学院),井上明(大阪工業大学)
[J11]ノベルゲームを用いた語学学習環境の開発と効果の検証
永井都月(東京電機大学),ヨークジェームズ(明治大学),中山洋(東京電機大学)
14:30-15:45 JSiSEセッション4 座長:真嶋由貴恵(大阪公立大学大学院)
[J12]オンライン上でのロボットプログラミングの協調学習を促進するエージェントシステムの研究
多田遥香,田中文英(筑波大学)
[J13]インタラクティブロボット講義における注意・理解リカバリとその評価
島崎俊介,柏原昭博(電気通信大学大学院)
[J14]発達障害児童の「教える」勉強法による学習効果に関する研究
丸井一輝(大阪府立大学大学院)
15:55-17:10 JSiSEセッション5 座長:松浦健二(徳島大学)
[J15]保育者の危険察知意識と危険防止スキルに関する一考察-水遊び場面の動画を活用したシステムの運用を通じて-
大沢裕(松蔭大学),立野貴之(玉川大学),野末晃秀(松蔭大学)
[J16]潜在保育士の就職に向けたシステムの提案ーマッチングシステムへの教育機能追加ー
崎山琴音,井上菖,高木優斗,三上滉史,真嶋由貴惠,桝田聖子(大阪公立大学大学院)
[J17]安全運転講習における意識・認知の向上支援
松浦健二,竹内寛典(徳島大学),柏原昭博(電気通信大学),山﨑健一(三菱プレシジョン),栗田弦太(三菱プレシジョン)
参加費:
CLE研究会登録会員: 無料
情報処理学会学生会員(かつCLE研究会登録会員でない方): 500円
情報処理学会会員(かつCLE研究会登録会員でない方): 2,000円 ★
非会員: 3,000円 ★(情報処理学会非会員の学生の方も非会員の参加費が適用されます)
★発表件数が20件以上の場合には,上記にそれぞれ500円追加されます.
(学生会員の参加費は,発表件数によらず500円です.)
第38回CLE研究会実行委員:
主査:
島田敬士(九州大)
幹事:
久保田真一郎(熊本大)
畠山 久(東工大)
上田 浩(法政大)
宮崎 誠(帝京大)
担当運営委員:
福井 昌則(徳島大学)
重田 勝介(北海道大学)