第36回研究会

第36回研究会のプログラムを公開しました.

テーマ:「ラーニングアナリティクスとエビデンスに基づく教育及び一般」

教育学習支援情報システム(CLE)研究会の第36回研究発表会を,下記の通り開催いたします.

新型コロナウイルス感染症への対応,GIGAスクール構想の推進により,ICTを用いた教育学習基盤が整備されつつあります.このような教育学習基盤では学習管理システム(LMS)や教材へのアクセス履歴に加えて、講義映像や発話情報などのマルチモーダルな教育学習データも蓄積されています.それらをラーニングアナリティクス技術を用いて解析・可視化することで,教育学習支援に資するエビデンスを蓄積・共有し,エビデンス駆動型教育学習支援を実践していくことが期待されています.

CLE36では,ラーニングアナリティクスとエビデンスに基づく教育をメインテーマに,ICTを用いた教育学習基盤の開発・運用,教育学習データの解析・可視化,エビデンスの抽出・共有・実践等の取り組みをご報告いただきます.さらに,テーマとは別にCLE研究会が対象とする教育学習支援に関わる一般のご発表ございます.

また,今回の研究会はエビデンス駆動型教育研究協議会と共催している教育データ分析コンテストの結果発表・表彰を行います.コンテストの詳細については

https://sites.google.com/view/ede-datachallenge-22

をご覧ください.


日程:

2022年3月9日(水) - 10日(木)

※エビデンス駆動型教育研究協議会と共催です.


場所:

オンライン開催


参加方法(共通):

参加するには,現地参加・オンライン参加共に情報処理学会の以下のマイページで登録が必要です.登録は当日でもできます.非会員の方も,マイページの開設が必要になります.

情報処理学会「マイページ」

  利用方法: https://www.ipsj.or.jp/member/mypage_index.html

  ログイン: https://www.ipsj.or.jp/mypage2.html

申込方法の詳細については,「イベントへ参加申込される方へ」(https://www.ipsj.or.jp/member/event_moshikomi.html) をご覧ください.


招待講演(3月10日 13:00 - 15:00):

「行動経済学の知見を教育介入に生かす:因果効果推定と個別介入最適化に必要な学知とデータ」

星野 崇宏 先生(慶應義塾大学経済学部・大学院経済学研究科 教授 (兼)国立研究開発法人理化学研究所AIPセンター経済経営情報融合分析チーム チームリーダー)

「教育分野のエビデンスの参照・作成で教室を支援する」

岡崎 善弘 先生(岡山大学教育学部 講師)

プログラム:

発表時間 1件25分 (発表18分,質疑7分)

※ 資料は開催1週間前を目処に公開されます

発表者氏名の前に○をつけています


3月9日(水)

10:10 - 10:20 オープニング


10:20 - 12:00 セッション1 座長:緒方広明(京都大学)

[1] 複数オンライン学習コースへのアクセスログを用いた不登校傾向学生の予測

    ○渡邊 健太(熊本大学)

[2] 数学eラーニングのための数式予測変換方式によるリッチテキストエディタの試作と評価

    ○白井 詩沙香(大阪大学), 中原 敬広(合同会社三玄舎), 福井 哲夫(武庫川女子大学)

[3] 英語多読能力推定のための適応型試験システム開発

    竹田 響, ○新村 正明(信州大学)

[4] マルチメディアVocabulometerによる動画の字幕を利用した英単語学習

    ○山口 航平, 岩田 基, バーゴ アンドリュー, 黄瀬 浩一(大阪府立大学)


13:00 - 14:30 教育データ分析コンテスト 結果発表・表彰

一般社団法人 エビデンス駆動型教育研究協議会と共催して実施した教育データ分析コンテストの結果発表と表彰式を行います。また、各受賞者から、それぞれが用いたデータ分析手法について発表して頂きます。

https://sites.google.com/view/ede-datachallenge-22


14:45 - 16:00 セッション2 座長:新村正明(信州大学)

[5] 個人に適した英語多肢選択問題の自動生成方法の提案

    ○湯浅 成章, バーゴ アンドリュー, 黄瀬 浩一(大阪府立大学)

[6] 非同期型オンライン授業における学習状況可視化による学習者の存在感醸成の研究

    ○加藤 和磨, 杉谷 賢一, 中野 裕司, 久保田 真一郎(熊本大学)

[7] 習慣添付型マイクロラーニングの提案

    ○中井 拓海, バーゴ アンドリュー, 黄瀬 浩一(大阪府立大学)


16:15 - 17:30 セッション3 座長:堀越泉(京都大学)

[8] 読解補助のための視線制御型メモ帳再生機能を備えた振り返り支援システムの提案

    ○岡本 雄太, 永井 孝幸(京都工芸繊維大学)

[9] ドロップアウト抑制のための個別最適化指導法の提案の自動化

    ○小高 一, 三末 和男(筑波大学)

[10] CBTの解答ログを用いた解答戦略改善向けフィードバックの開発と効果検証

    ○濱野 彰人, 堀越 泉, 田村 恭久(上智大学)


17:30 - 18:30 フリーディスカッション

(参加者間の相互交流の場ですので、自由にご参加下さい)


3月10日(木)

10:45 - 12:00 セッション4 座長:宮崎誠(帝京大学)

[11] ペンタブレット筆記情報を用いた計算問題遂行中の学習者の認知負荷推定手法の提案

    ○福林 侑也, 永井 孝幸(京都工芸繊維大学)

[12] Learning Analyticsにおけるフィードバック効果の段階モデルの検討

    ○堀越 泉, 濱野 彰人, 田村 恭久(上智大学)

[13] 初修外国語教育における自発的な復習の促進のためのUXデザインの提案

    ○中川 稜, 大河 雄一, 趙 秀敏(東北大学), 高橋 晶子(東北大学,仙台高等専門学校), 大山 智也, 三石 大, 早川 美徳(東北大学)


13:00 - 15:00 招待講演 座長:緒方 広明

[14] 行動経済学の知見を教育介入に生かす:因果効果推定と個別介入最適化に必要な学知とデータ

    星野 崇宏(慶應義塾大学/国立研究開発法人理化学研究所)

[15] 教育分野のエビデンスの参照・作成で教室を支援する

    岡崎 善弘(岡山大学)


15:15 - 16:30 セッション5 座長:長谷川忍(北陸先端科学技術大学院大学)

[16] 著作権法第35条の改正はLMS利用に何をもたらしたか

    ○隅谷 孝洋(広島大学)

[17] 匠頭脳知の解明とオンライン大工育成システムの可能性について

    ○松本 多恵(総合地球環境学研究所)

[18] Word2Vecによる意図的なグループ形成に関する一考察

    ○常盤 祐司(法政大学)


16:30 - 16:40 クロージング

研究会への参加費: 


CLE研究会登録会員: 無料  

情報処理学会学生会員(かつCLE研究会登録会員でない方): 500円  

情報処理学会会員(かつCLE研究会登録会員でない方): 2,500円  

非会員: 3,500円(情報処理学会非会員の学生の方も非会員の参加費が適用されます)  

第36回CLE研究会実行委員:

主査:緒方広明(京都大) 

幹事:

関谷貴之(東京大)

島田敬士(九州大)

久保田真一郎(熊本大)

松浦健二(徳島大)

担当運営委員:緒方広明(京都大),西岡千文(京都大)