2024/06/14
第88回
Multimodal studies with multiple tissue biopsies in a cross
Yukiko Y. Lema (ジョンズホプキンス大学, 医学部, 統合失調症センター・リサーチプログラムマネージャー)
石塚公子 (ジョンズホプキンス大学, 医学部, 統合失調症センター・アシスタントプロフェッサー)
Yukiko Y. Lema (ジョンズホプキンス大学, 医学部, 統合失調症センター・リサーチプログラムマネージャー)
石塚公子 (ジョンズホプキンス大学, 医学部, 統合失調症センター・アシスタントプロフェッサー)
概要:
統合失調症、双極性障害、その関連疾患はsevere mental illnessとして精神疾患の中でも特に医学的、科学的対象となるもので、関連疾患を含めると人口の5−10%が対象となる。にもかかわらず、発症メカニズムに立脚したバイオマーカー、薬剤は未だに開発されておらず、アンメットニーズが大変高い分野である。Severe mental illnessにおいては同一の診断名にあっても多面的で個人差が大きい病態の集まりであることから、我々のセンターは診断名を超えて共通に介在する病態で疾患群を整理し、生検サンプルの活用を通して、病理機構解明、バイオマーカーの発見、薬剤の開発を試みている。本プレゼテーションでは、このような橋渡し研究のベースとなる患者コホート、生検サンプル、臨床データを紹介し、生検サンプルの中でもユニークな嗅神経上皮(olfactory neuronal cells)を利用した統合失調症の病態生理解明プロジェクト、アルツハイマー病のバイオマーカープロジェクトについて報告する。センター全体のアクティビティの一部には、ジョンズホプキンスIn-Healthの活動の一環であるプレシージョンセンターの運営もあるので(Psychosis PMCOE)、それも合わせてご報告する。これらの生検サンプル、データコレクションについては、すでに2次利用のためのIRBプロトコールの準備が整い、多くのコンソーシアムにも貢献しており、今後の共同研究者を歓迎している。最後に、こうした患者コホートを長年にわたって運営するためには、患者、家族の方々との「協働」活動が必須であり、その一環としてのアニュアルシンポジウムの維持開催がある。これら全体像についてご紹介できればと考えている。
日時:6月14日(金)16時から
演者:Yukiko Y. Lema (ジョンズホプキンス大学, 医学部, 統合失調症センター・リサーチプログラムマネージャー)
石塚公子 (ジョンズホプキンス大学, 医学部, 統合失調症センター・アシスタントプロフェッサー)
演題:Multimodal studies with multiple tissue biopsies in a cross-disease, dimensional approach in Johns Hopkins Schizophrenia Center
司会:Proff. Takanari Inoue(JHU)
協賛:DOJINDO
会場:Rangos 490