2015/07/22 第34回 "タンパク質拡散ダイナミクス―測から制御へー"(中村秀樹)

投稿日: Jul 20, 2015 4:24:57 PM

皆様、

たいへん遅くなりましたが、今月の第34回JSSBセミナーのご案内です。今回は7/22(水曜日)17:30より、普段連絡をさせていただいていますわたくし中村が発表させていただきます。内容は、膜タンパク質をはじめとするタンパク質の拡散ダイナミクス研究についてです。以前の研究結果に加えて、現在のラボでこれからやってみたい関連した内容についても少しお話できるといいなあと思っております。ふだんの発表よりは、より生物物理学に寄った内容になるかとは思いますが、興味をもっていただける方は是非お越し下さい。

ちょうど自分の研究室のボスが不在ですので、さらにくだけた内容の発表になるのではないかと思います。

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もうひとつ情報を。現在日程調整中ですが、8月5日もしくは12日(水曜)に、JSSB夏の懇親会と第35回JSSBセミナーを開催致します!!毎年恒例となっている夏の懇親会ですが、今回はNIHの小林久隆先生をお招きしてお話を伺える予定です。詳細が決定次第またお知らせ致します。是非おたのしみに!!

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"タンパク質拡散ダイナミクス―測定から制御へー"

 

中村 秀樹(なかむら ひでき)

ジョンズ・ホプキンス大学 医学部細胞生物学科 井上尊生研究室ポスドク

 

要旨

生体膜の流動モザイクモデルが提唱されて以来40年以上が経つ。この間多くの研究者がタンパク質拡散の生体内における重要性を主張してきたが、それらの主張が十分な説得力をもち、大多数の生物学者に受け入れられたとは言い難い。この状況は、タンパク質拡散ダイナミクス研究に用いられる実験手法やパラダイムそのものの欠陥を示唆している。

今回のセミナーでは、小胞体膜上の受容体チャネルであるイノシトール1,4,5-三リン酸受容体(IP3R)の拡散ダイナミクスの測定実験の結果からスタートして、IP3Rの下流シグナル(カルシウムシグナル)の時空間プロファイルと拡散ダイナミクスの関連、さらにケミカルバイオロジーによるタンパク質拡散の制御を利用した研究に至るこれまでの研究の流れを紹介する。その過程で、現在までのタンパク質拡散研究には何が不足していて、何がこれから求められるのか、そもそも拡散という現象の重要性とは、などといった前述の問題についても考察したい。

会場:Woods Basic Science Building 303 (Abel Library)

スポンサー:dojinodo様

会場へのアクセス:

車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)

1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。

2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。

3. 行き先は303 WBSBと書いてください。

4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。

5.  エレベーターを降りてすぐ左の突き当たりが303 WBSB (Abel Library) となります。

*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。

当日の連絡先

410-419-6500(中村cell)

 HP: http://www.jssbaltimore.com/home

​中村