2017/11/13 第57回 "臨床医が帰国後に研究を続けるためにとった術/リン酸化プロテオミクスを駆使した神経再生マーカーの探索" (棗田学/岡田正康)
投稿日: Oct 28, 2017 6:40:7 PM
第57回JSSBセミナーを11/13(月)に開催いたします。
今回は新潟大学に所属されています棗田学/岡田正康 両先生に御講演いただきます。
皆様ぜひご参加ください。
題名:「臨床医が帰国後に研究を続けるためにとった術」
棗田学
新潟大学 脳研究所 脳神経外科 助教
要旨
2016年2月、Johns Hopkins大学への留学を終え、帰国する際に“臨床医が留学中に生き残るためにとった術”という題名で発表させて頂きました。この度、1年半ぶりにボルチモアを訪れる機会があり、第2弾として、帰国後に研究費、研究材料、マンパワー を確保するためにどのような戦略をとったかをお話しします。これから帰国を控えている臨床医、また基礎研究者にも、少しでも参考となれば幸いです。皆様にまたお会いできますことを楽しみにしています。
題名:“リン酸化プロテオミクスを駆使した神経再生マーカーの探索”
岡田正康
新潟大学医歯学総合病院 脳神経外科 特任助教
要旨
末梢神経は再生するとされるが,実臨床で末梢神経障害後に回復する症例は多くなく,末梢神経損傷後の神経再生治療の確立は重要な課題である。新規治療法の開発には動物実験が基本となり,神経軸索の再生は筋電図や行動評価,感覚評価など間接的に評価されてきた。この理由は軸索再生を組織学的に直接評価する方法が十分でないことに起因する。神経再生マーカー分子に求められる特性として(1)非損傷時の神経細胞では発現が非常に低いこと,(2)伸長・再生時にのみ発現上昇すること,(3)抗体染色で定量性を持つこと,が想定されるが,実はこうした特性をもつ抗体は少ない。今回のセミナーでは,我々が行ったげっ歯類のin vivoのサンプルからリン酸化プロテオミクス解析による研究で発見した神経再生マーカーについて紹介したいと思います。
開始時間; 5時半(棗田先生セミナー)、6時(岡田先生セミナー)
会場;Abel Library (Woods Basic Science Building 303)
スポンサー;島津様
会場へのアクセス:
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangos と書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 3階で降りて、すぐ左手の部屋が Abel Libraryです。
*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。
当日の連絡先
410-419-6500(中村cell)
HP: http://www.jssbaltimore.com/home
中村