素数の歌

京都大学理学部数学系の「代数学特論2」の初回の講義で加藤和也先生は以下の楽譜を配布しました。

素数の歌 作詞:加藤和也 作曲:森川和夫

素数の歌はとんからり

とんからりんりんらりるれろ

耳を済ませば聞こえます

楽しい歌が聞こえます

素数の歌はぽんぽろり

ぽんぽろりんりんらりるれろ

声を合わせて歌います

素数の国の愛の歌

素数の歌はちんからり

ちんからとんかららりるれろ

素数は夢を見ています

明日の夢を歌います

加藤先生がいうにはこの曲は整数論・類体論の真髄を表しているそうです。

以下、加藤先生を含め様々な人に聞いたこの曲の解釈を記します。

素数の歌はとんからり

とんからりと言うのは機を織っている音だそうです。

所謂、数学と鶴の恩返しの対応を意味しています。

僕にはよく分りませんが。

とんからりんりんられるれろ

耳を済ませば聞こえます

耳を澄ませば聞こえるというのはどういうことかというと、

普通私達の住んでいる世界は実数の世界です。

でも実数のなかでは素数は見えにくいものです。

耳を済ませなければ素数の歌は聞こえないのです。

楽しい歌が聞こえます

素数の歌はぽんぽろり

ぽんぽろりんりんられるれろ

これが分れば加藤先生を超えれるそうです。

声を合わせて歌います

素数の国の愛の歌

愛の歌とは平方剰余の相互法則を意味します。

平方剰余の相互法則とは二人の素数が愛し合ってる様を記述しています。

素数の歌はちんからり

ちんからとんかららりるれろ

素数は夢を見ています

明日の夢を歌います。

加藤先生が言うには素数が見る夢とは、

「宇宙が滅びそうになったとき素数さんたちが救ってくれる」

その夢を見ているとのことだそうですが。

実際にはこれは類体論の夢を見ていると解釈したほうが妥当でしょう。