200312

12月31日(水)

三十一日:

年越しの夜は眠れないので、それに備えて十二時までがんばって眠る。

夢: カンボジアの山小屋に泊まっていた。散歩に雨の中、空を飛ぶ。山の中の村についた、そこで子供が三人奇妙な美術品を売りつけにきた。日本風でありカンボジ ア風。どこで手に入れたかを聞いてついて行くと、そこは森の中、アンコールワットと平等院を混ぜた感じの未発見の遺跡であった。

盗掘の危機に晒されている遺跡を守らねばと日本の文化庁に連絡する。

夢2:テロリストに山小屋を占拠された。リラックスして過ごすが やっぱり何とかせねばならない。小学校の友人と脱走を計画する。夜中はかえって警備が厳しくなるので、昼に決行することにする。夢が覚めかけなので、速く 飛べない。見張りが、向こうを向いた隙に時間を止めて、飛び出す。

起きてから、年賀状を書き始める。頑張って書いた。

攻殻機動隊SAC 「善悪の彼岸」最後にあっと驚いてしまった。

夜の十二時に塩と会う。ぎりぎり新年に間に合った。

四条畷神社に行き、甘酒を飲む。そして次に清水寺に、五時に五条から電車に乗り込む。そして次は神戸へ、ハーバーランドからで日の出を見るのだ。途中で路線を間違えて大きな時間ロスをしてしまう。

日の出十分前に神戸に着いた。十分で港に行くために全速力で走るが、塩が喘息の発作を起こしてしまい、歩く。でも間に合う。今年は暖かい。去年は寒さに死にそうになったのだが今年は厚着で暑いぐらいだ。

それで、初日の出を見た。その後、三宮まで歩いて移動。さびれすぎて危険な香りのする商店街を通った。途中で牛丼屋により朝ご飯を食べた。たいへんおいしかった。

三の宮で生田神社へ、巫女さんに頼んで写真を撮らせてもらった。

次に、坂を登って風見鶏の館の隣にある神戸北野天満宮に行く。高いところにある天満宮だ。梅の季節に行きたい。

それから、電車に乗って帰る。帰ったら十二時。十二時間の初詣であった。

12月30日(火)

三十日:

夢:中学の同級生にテレビゲームをさせられてい ると、その世界に入ってしまった。そこですることは、オリエンテーリングのようなもの、地図に書かれた印の場所にあるアイテムをとらねばならない。雪が積 もっている野を車で走り、指定された地点に到着。周りでは参加者が土を掘ってアイテムを探している。主催者の性格から考えて、土にはないと判断した僕は近 くの寺の床下を捜索。あった!

それをもって外に出ると、周りの人はみんな主催者が配給した鎌を持っている。見つけたアイテムを奪ったものが勝ちというのだ。

みんな鎌を持ってこっちに襲いかかってくる。目の前で鎌が振り上げられる。時間を止め、飛行して回避。次は三人がかりで襲いかかってくる。再び時間を止め、間を高速ですり抜ける。

「この世界から出なければ、出口は寺の中の庭園にある。」と思い、寺の中に飛んで入る。そして庭園に着く。モデルは宝泉院の額縁庭園。庭の先は絶壁になっていて、そこから霧がかった山々が見える、現実世界では存在しない美しい光景。そこから飛び出し夢から覚める。

起きて日記を書いて、タマネギラーメンを食べ洗濯して、京都に戻る。

そして、格子ゲージ理論を読んだ。

それと「3-three」を読んだ。面白くなかった。共感を感じれる人物がいなかった。

なんでなんだろう。

年賀状を書き始めた。まだ、全体の構成を作るのみ。

 

12月29日(月)

攻殻機動隊SACを十七話から二十二話まで見た。

十七話:「ワイン同様熟成に時間がかかる人間関係もある」っていい言葉だな。マスターキートンっぽいお話しだった。荒巻課長がめちゃくちゃかっこいいお話し。

十八話:最後の落ちがすごい。ネットを見渡すと理解できていない人もたくさんいた。

十九話:元首相の名前がカンザキというのは、ねらってやっているのだろうか?

二十話:導入の為の地味なお話し。これからが楽しみ。

二十一話:回を進むごとにクォリティーが上がっていくような気がする。パチンコをしているおじいさんたちの脳をバックアップ用に使うのは、倫理的にどうかと思う。それとも、おじいさんたちは必要なときに脳の機能を一部国家に使用させることで収入を得ているのかもしれない。

二十二話:新旧の義体を自在に使ってのアクションは必見。感動しました。音楽の使い方がいい。

しばらく物理をやっていないのでそろそろ気分が悪くなってきた。症状:眩暈、吐き気、頭痛。

京都に戻った。電車の中で「タイムマシンを作ろう」を速読。一般相対論の運動方程式の解として、過去への移動が起こることがあるのだが、これは量子重力理論ではどうなるのか考えたい。

ミーティングをする為と教科書を持ち帰るために、京都に戻ったのだがいかんせんミーティングは中止されていた。

12月28日(日)

今日は、ギタマンのOBの執行部の忘年会が僕の家でありました。ちなみに僕は執行部とは関係ありません。

部屋を使用可能な状態にするのに結構な時間がかかりました。

そして、十一時に集合。誰が執行部なのか知らなかったので誰が来るのかと思っていたら、全部僕の世代以下の人たちであった+現役生であった。

ということで、僕の部屋で鍋が始まる。この人達、はさみだけで料理しているよ…。はさみで白菜を切り、はさみで豆腐を切り、はさみでエノキの石突きを切っていた。

それからいろいろとマニアックな話をして、お菓子を食べて、二人大富豪をして、帰っていった。

帰ってから、攻殻機動隊Stand alone complexの十五話十六話を見る。十五話はほとんどタチコマの会話だけの回。ほんと機械と人間の関係について考えさせられる。

タチコマ(人工知能)の台詞

「うん、それにね、何だか、前にはよくわかんなかった神ってやつの存在 も、近頃は何となく分かる気がしてきたんだ。もしかしたらだけどさ、数字のゼロに似た概念なんじゃないかなあって。要するに、体系を体系たらしめるために 要請される意味の不在を否定する記号なんだよ。そのアナログなのが神で、デジタルなのがゼロ。どうかなあ? でね、ぼくたちって基本的な構造がデジタルな わけじゃない。だから、ぼくたちがいくら情報を集積していっても、今のところゴーストは宿らない。でも基本がアナログベースなバトーさんたちは、電脳化し たり義体化してデジタルな要素を増やしていってもゴーストが損なわれることはない。しかも、ゴーストがあるから死ぬこともできる。いいよね。ねね、ゴース トがあるって、どんな気分?」

ゴーストがないというのはどういう気分なんだろう。

 

補記: あることを選ぶというのは、他の全ての可能性を捨てるということなんだなあ。

12月27日(土)

実家に物理の本を持ってくるのを忘れたので苦労しています。月曜日にとりに帰る予定。朝:昨日はいい映画を見たので今日は悪い映画を見ることにした。

「バトルロワイヤル2」前年度ワースト一位に輝く映画、http://movie.maeda-y.com/index2.html では100点満点中 5点になっている。さてだめっぷりを期待してみると、見事にその期待に答えてくれた。なんて、軽くて臭くてチープなんだ!なんというか、脚本も演出も美術 も中学生がやったんじゃないの?と思わせる映画だった。

昼に四条畷図書館に行き、本を借りる。眉村卓の「時空の旅人」があった。「オルフェウスの窓」もあった。

家に帰ってから「時空の旅人」を読んだ。これは…面白い!クタジマ氏は悪者だったのか。ファミコン版と全然話がちがうじゃないか。それともファミコン版は 映画版の設定を引き継いでいるのだろうか。映画版を見たくてここしばらくいろいろなレンタル屋を探しているのだが、見つからない。早く映画もネット配信 (合法で)で見れる世の中になって欲しい。

夜チャップリンの「モダンタイムス」を見た。んー、いい映画だ。

「時空の旅人」実写化求む。考えてみれば、異なる歴史のタイムパトロールが紛争を起こしているというのは珍しい設定だ。

27日:続き、父がゴジラ対メカゴジラを見ていた。外国が設定を崩して、面白くしたゴジラを作ったら、怒るのに、日本がつまらないゴジラを作ってもみんな怒らないのはなぜだろうか。もっと、斬新な切り口でゴジラを作れないだろうか?押井守監督に作らせるとか。

12月26日(金)

GREの試験。失敗した。何が?身分証明に不備。

あれ、何か胸の支えがとれたような…。

少し天王寺まで行って買い物などをして、家に帰る。それからMITのサイトを見たが、挽回は無理のようだ。キャルテクはまだ行けるのだが、かわい先生の意見を聞いて、行く気がなくなった。

と、言うわけで。進路が決まりました!京都大学はかわい先生のもとで、死んだ気になって修行し第三次超ひも革命を日本から起こす所存。

「小さな中国のお針子」を見た。すごいいい映画だった、見ている最中に「あーこの映画いいなあ。」とため息混じりに言ってしまうようないい映画だった。

12月25日(木)

リスニング問題の残りをやった。それからかわい先生に進路指導を受けた。考えさせられところ多くあった。

25日:続き。かわい先生に言われたこと:「今のひも論は停滞気味で、どこが主流というわけでもない。キャルテ クはひも論のグループを作るのに失敗した。プリンストン、ハーバード、スタンフォード、MITは何とか研究テーマを絞り出してやっているが、本質的な研究 はない。また、そのうちMIT以外は外国人が入るのはまず無理。次の革命がどこから起こるのかはわからない。僕は日本から起こそうと思っている。」

12月24日(水)

昼にルネでm川嬢とはるひさんとで食事。はるひさんは途中で帰り、その後 m川嬢と甘いものを食べた。はるひさんはルネ内で旧友と偶然に再会していた。「偶然に人と出会う能力」が強い人っているんだなあと思った。僕が昔はるひさ んと最初に出あったときも「ルネ内で偶然」だったし。

Toeflリスニングはだんだん聞き取れるようになった。

12月23日(火)

家に篭ってお勉強。夜は寮でクリスマス会。たらふく食べた。

12月22日(月)

かわいゼミ:一時半に入ってくるなり、「僕は二時までに出て行かなければならないので。」と言って、ほんとに二時に出て行った。忙しい人だ。

その後、実験。配置換えをした。

熱血くにおくんドッヂボールをしたのだが、慣れて来たので、ほとんど全シュートを必殺シュートに出来た。wくんが「なんで、そんな極めているの?」と聞いてきてくれた。難度を最高にしてやってみたのだが、これは途中までしか行かなかった。

Toefl文法の勉強は一通り終わった。

12月21日(日)

ドイツから一時帰国の友人のために夜は家でパーティが開かれた。知らない京女生がたくさん来ていた。スコットランド人の人も来ていた。

12月20日(土)

「銃夢last order」 の新刊はいつ出るのだろう。二巻目まではテンポがよかったんだけど、三巻目で急に失速してしまった感じがするのでこれからどうなるか心配。このマンガはニーチェの超人思想に強く影響を受けているようで、二巻目にはノヴァ博士のこんなセリフがある。

生の始まりは

化学反応に

すぎず

人間存在はただの

記憶情報の影に

すぎず

魂は存在せず

精神は神経細胞の

火花にすぎず

神のいない

無慈悲な世界で

たった一人で

生きねばならぬと

しても…なお…

なお 我は

意思の名の

元に命じる

「生きよ」

と!!

僕はノヴァ博士と気が合いそうです。「銃夢last order」の前編である「銃夢」ではノヴァ博士は次のような言葉も言っています。

 

現在は一瞬のうちに過去となり!

誰もがいつかは死に!

運命は人智をこえて荒れ狂う!

それが当然だといわんばかりに!!

私はそんなこの世のすべてを憎む!

熱力学第二法則を憎む!!

 

次の巻もこんな熱いのりでやってほしい。

夢:僕が高校にて危険で歩いてはいけない細い階段を歩いていたら、クラス移動中の一年生の集団が僕と同じ階段を使ってしまい、大規模な将棋倒しが起きてしまう。

僕は危うく巻き込まれるのは免れる。この階段は一階まであるのだが、一階は行き止まりなので、そこに落ちていった人が山ずみになってしまっていて、救出も困難な模様。

責任を感じた僕は、外に出て事故現場の丁度外側に立つ。壁を破壊しよう と思って、なんどか念動力で殴りつけるが、ひびが入る程度。ならば、と壁にジッパーをつけ開く。すると壁の外装が開き、断熱材が見える。またそれにジッ パーをつけ開く、それを数回繰り返すと、ようやく壁全体が開き、人が救出できるようになった。

そこは地獄絵図で、首がちぎれたものや、内臓が破裂したものがごろごろしている。「局所的な時間戻し」(あるいはクレイジーダイヤモンド)で、死んだものと重傷を負ったものを治していく。切断面を合わせ、半透明な手をそこにすりぬけさせると、治る、不思議なものだ。

その後、人に「あの事故で幸いなことに死亡者は出なかった。しかし、君の責任は免れない」と言われた。

夢2:非常に弱い念動力が使えた。数グラムを動かせる程度。現実と思っていたので、「これは凄いことだ」と興奮した。

でも使いすぎで、使えなくなってしまった。

今日は雪が降っていた。

昼、太陽が差し込んだとたん消えてしまったので、雪だるまはつくれなかった。残念。平日に降ってくれるとみんなで遊べて楽しいのになあ。

僕の家はT字路の頂点に位置していて、こたつのある部屋からは、Tの|の部分の通りが一望できるんだけど、その部屋から雪化粧をした通りにしんしんと降る雪をぼんやりと見てました。(掲示板への書き込み)

加藤和也先生のCOE講演を聴きに行く。「素数の歌」の四番が公開されていた。

「素数の歌はぴーひゃらり

ぴーひゃららんらん、らりるれろ

うさぎも鹿も歌います

???????(メモできず。)

あと「我々はみな素数の子。いや、生きとし生けるものはみな素数の国に故郷をもっているのです。」と言っていた。

終わったら、退場した。そこにいた、めぐみさんと京大の歴史を展示しているコーナを見、別れ。京大博物館でブレイクを見に行った。ほとんど複製しかなかったが、それでも充分に楽しめた。ブレイクはレッドドラゴン(羊達の沈黙の前作)で紹介されている以外(http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/special/lecter/lecter-reddragon.htm)、マイナーな存在と思いきや、白樺派に非常に影響を与えてたことが分り、驚きであった。

図書館で勉強もとい昼寝をして、ルネで食事をして、家に帰る。

そしてまたtoefl readingの勉強。勉強しなくてよさそうということが分った。

12月19日(金)

夢:スイミングスクールの申し込みに行ったら、水着がない。超高速でここから家まで(文字通り)飛んで帰っても、二十分はかかるなとおもいながら、窓から出発。思いっきり飛ばす。近所の目印になる大きな建物の上空まで来た。

この日は何をしたのだったっけ…、(23日記)

素粒子物理学:55分も延長した。ちなみに正規の授業時間は90分。今まで受けた授業の中で最大の延長だ。

それからご飯を食べて実験。スペクトルをパソコンで描画する方法を身に付けた。そして、線源のスペクトルを得、そして予備実験でデータを取る。そして放置。

実験装置はこんな感じ。

その後、ワルキューレをレベルアップして全てのステータスを999まであげ、もう二度としないよう、セーブデータを破棄した。

家に帰って、攻殻機動隊Stand alone complexの六巻を借りた。第二話に感動して、もう一度見た。

それからToeflのReadingの問題を解く。これはさび付いてないよう。

12月18日(木)

夢:加藤先生にその毛布は危険な虫がついているのでやめた方がいいと警告され、炊き出しを頂いた。

八時起床。起きたら体がかなり冷えていた。後で梱包材を実験室内で発見。これを体に巻いて寝るべきであった。(梱包材を体に巻くとかなりあったかいことは経験により知っている。)しばらくボーとしてから朝ご飯を食べに食堂へ行く。

それから十二時四十分まで自主ゼミの予習。今日は統一理論の授業はありがたく辞退させていただいた。目標としていた所まで間に合った!これを奇跡といわずしてなんという。

十二時四十分から北部食堂で、この前「甘いものを食べる会」で知り合った人たちと食事をする。疲労でかなりへばっていた。眠い!

こんなに眠くて講義はできるのだろうか、と思っていたが、始めると全く眠気も疲労も感じなかった。不思議なもの だ。(理解のおよばなかったところは、「これどういう意味と思いますか?」とかみんなの意見を仰ぎながらの講義であった。)今日から僕の紹介で二回生の友 人がぺスキンゼミに参加することになった。

終わってから、ワルキューレの冒険の続きをする。ついに最後までクリアできた!万歳!エンディングで高速に流れる英文に「あなたも貴重な時間を大切にして、現実の世界でがんばって欲しい。」と書いてあったのは気のせいか。

このゲーム、最後になってから急にレベルアップが簡単になるシステムはどうかと思う。実はラスボスを倒せば終わりでは なく、ラスボスはいくら倒しても出てきて、そして倒したときにときどき落とす「時の鍵」を鍵穴にさせば終了というシステムになっている。というわけで鍵を とらなければいつまでも続くのでラスボス(きわめて倒しやすい)が一番経験値稼ぎにもってこいというシステムになっている(笑)。

帰ったら、女の人が家にいた。ドイツから日本に帰ってきて、しばらくこの家に滞在して京都観光をするそうだ。(注:僕は五人で家をシェアして暮らしている。)自己紹介はあとにして、一緒にトリックを見た。

その後はビールを飲みながら皆でしゃべった。

12月17日(水)

授業を受け、P1の部屋に行ってずっとぺスキンを読むが難しい。

気まぐれにこのまえふくま先生に主張したら「なりたたない」と言われてしまった次の主張を確かめた。(人から反対されると俄然やる気が出るものだ。)

|φ>を<x|φ>=φ(x)で定義する。このとき次が成立する。∫Dφ |φ><φ| =const×1

constは経路積分の測度の取り方による。

これを計算する為に用意した僕の測度では、constはlimn→∞(δ''(0)/2π)n (ただしδ''(x)はδ関数の二回微分)となった。ちょっと大きな無限大のconstだ。

これを使えば新たな量子力学の定式化がつくれるのではないかと思っている。(粒子の古典的経路で和を取る経路積分に対し、全ての確率振幅の経路で和を取る経路積分表示をつくれると思う。有限自由度系の経路積分表示などに応用したらどうなるだろうか…。)

ぺスキンを読み進めると、10時になった。もう眠い。実験をはじめる。フォトマル に電源を入れるところからつまづく。西川先生に頼んで少し教えてもらう。とりあえず紆余曲折しながらセットアップを組み立てる。高エネの院生のお兄様方や お姉さまには深夜にいろいろお世話になりました。というか、この人たちは帰らないのだろうか?

二時に実験は終わる。とりあえずデータ数をカウントできるように放置して解散。深夜に実験をすると異常に疲れることが分った。動作がのろいので、鉛とか扱うと結構危険である。

二時から四時まで「絶対間に合わない」と思いながら実験室に一人残りぺスキンの予習。深夜の冷え込みは辛い。四時に頭が機能停止し、新約聖書にも「明日のことは明日悩みなさい」と書いてあるので寝た。毛布をP2から調達しソファーで寝た。

 

12月16日(火)

様々な推測値があるが、おそらく今世紀の中頃までには石油と天然ガスは枯渇するだろう。ウランもあと五十年ほど。(海水からウランを取り出すと技術http://www.jaeri.go.jp/jpn/publish/01/ff/ff43/topics.html が実現すれば枯渇の心配はなくなるか?)

高 速増殖炉を使えば、使えるエネルギーは100倍程度に増やせるだろうが、現在どこの国でも開発は停止気味。( 核融合炉を実現させるか、あるいはそれに相 応する低コスト高出力の自然エネルギー源を開拓せねば、二十二世紀までに十億人オーダーの餓死者がでるのではないだろうか?

今日は実験ゼミ、今、実験は三班に分かれていて、それぞれ、1.オルソポジトロニウムの寿命測定。2.レーザーを使っ たEPR実験。3.宇宙線ミューオンを原子核に捕獲する実験。で僕は3に入っています。この実験は何かを調べるというよりも、捕まえると言う行為そのもの に重点が置かれているのが前衛的で面白いです。

2はできるのだろうか…?

明日の実験をいつにするか三人で調整したら、予定があうのが夜の10時からになってしまった…。というわけで、夜の10時に集合することになる。木曜日自主ゼミ発表ということが今日決まったので、あわてて予習するが、かいなし。

永井豪氏(デビルマンの著者)の漫画「バイオレンスジャック」を古本屋で途中まで読んだ。ストーリーは…無いに等しかった。永井豪にはデビルマン以外に面白いマンガはないのだろうか?

 

12月15日(月)

今日起きたら、べらぼうに寒かった。布団から出るなと僕の本能がささやいた。しかしここで本能に負けては恒温動物の名がすたります。ということで、頑張って起きる。

そして、学校に。一限はつらい。宇宙の物理学、「星は何故光るのか」と、星の死に方を学んだ。ベーテはまだ現役の物理 学者で論文も書いているらしい。現在91歳。チャンドラセカールは菜食主義らしい。「何故菜食主義者なのですか?」と聞いたら、「By definition.(定義より。)」と答えたそうだ。

そして、かわいゼミ。格子ゲージ理論。QCDの漸近自由性、強い相互作用の質量は手で入れなくても、導き出せるという こと。かわい先生は実は凄い毒舌家だと思った。「ゲージ固定は本質的じゃないんです。ゲージ固定ができなければ物理でないといった摂動論ばりばりの本もあ りますがそれは違います。あ、別にk先生の本を非難しているわけじゃありません。」とのこと。

今日分った凄いことは、「QEDや四次元のφ四乗理論は、まともな場の理論ではありえない。根本的な理論ではありえな い。」ということ、非摂動効果により、QEDなら電子質量×exp(137)程度の質量スケール(プランクスケールよりはるかに大きいスケール)で電荷が 発散するらしい。(予想であって、証明は未解決問題)

それから、実験。十分ぐらいで終わるかと思いきや、いきなり壁にぶちあったてしまって、三時間以上かかった。僕は途中で、くたびれてソファーで眠ってしまった。起きたら、問題は解決していて、手に落書きが書かれていた。

家に帰ってから久し振りに部屋を片付けた。八時に帰ってきたのに、片づけが終わったのは十二時だった。ようやく、生け花が置ける部屋になった。

12月14日(日)

実家でのんびり過ごした後、合唱の同窓会に行った。同世代は、姫さんのみであった。畷高百周年記念のビデオを見たのだけど、そこでインタビューされている生徒たちが、みんな知っている人ばっかり(文中関連)で驚いた、なんか嬉しかった。あのDVD欲しい…。

そして、早いうちにと京都に戻った。格子ゲージ理論を読んだが、あまりすすまなかった。

フセインさんが捕まったそうな。

12月13日(土)

朝六時に起床。七時出発。しんどかった。神戸へ。神戸は地の果てマリンパーク駅へ。降りたら、そこは日本じゃなかった。なにか違和感を感じるってやつです。スペーシングが広いからか、道行く人が異邦人ばかりなのか。

そして、会場へ。気さくな異人さんに声をかけられたら、その人が試験監督さんだった。身分証明書はパッとしか見なかった。もって来ていない人もいたが、受けれたようだ、"But you have a big problem."なんていわれていたけど。

そして試験が始まる。会場はこれ劇場?やっぱり本番というものは難しいもので、こういうテストは一問一問に対する「手 の抜きかた」が難しい。つまり、ついつい検算に時間を取られてしまう。こういうのは普段ならいい癖なのだが、難しいものだ。残り三十分となったところで、 とばとばしでやっていく。それでも結構埋まっていたような。どれほど取れたかは分りません。

疲れた…。コンビニで昼ご飯を買い、立ち読みした後、梅田に行って、ジュンク堂による。でもそこでもいい本がなくて、立ち読みだけ。

そして、実家に戻る。すぐ帰れると思いきや、中高の同級生と四條畷で遭遇したので、ついつい長話をしてしまう。再受験するようで、家庭教師を頼まれて承諾した。苦学生から賃金は取れないが、まあいいでしょう。

そして、ようやく家に帰れると思いきや、家の前でありさんに遭遇。ついつい駅まで戻りつつ話し込む。肉まんをおごって、駅前のベンチで食べた。

家に帰って、アニメ映画「人狼」を借りて見た。参考:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005V1D6/249-8598783-2264321悲 しい映画だった。表現が実にリアルでいい。例えば、銃撃戦のシーンなどでは、弾が人に当たったことにより体内で骨が折れていくところまで描写されている。 また表情の描写が病的なまでに細かい。女の人の顔も、美女や美少女ではなく、ほんとにそこらにいてそうな顔立ちであった。

押井守監督が新作映画「イノセンス」を作っているようだ。しかも、「攻殻機動隊」の続編だ!さっそくWebサイトに行ってみた。(http://www.innocence-movie.jp/information/)予告編が置いてあったが、美しさに何度も何度も繰り返し見た。一こま一こまの静止映像だけでも絵として成り立っている。万難を排して見に行こうと思う。

「バトーは生きた人形(サイボーグ)である.腕も脚も,その身体のすべてが造り物.残されているのはわずかな脳と,一人の女性,素子(もとこ)の記憶だけ.」

12月12日(金)

自転車を学校に忘れていたために遅刻してしまう。

素粒子物理学:ローレンツ群の表現について、最後に質問した「Schroedinger方程式が経路積分と同値なよう に、Diraq方程式も経路積分でかけますか?」。(第一量子化での経路積分。第二量子化での経路積分は多くの本に載っている。)「できるけど厳密には コーヒレント状態でしないといけないとの答え。」「どのような方程式なら経路積分に書きかえれますか?」との質問をしたら「一般的なシンプレティック形式 ならなんでもいける」との答え。授業後、先生に聞く、一般にシンプレティック系ではラグランジアンはハミルトニアンをルジャンドル変換したものとは異な り、この定式化だと、拘束系も簡単に扱えるらしい。論文を紹介してもらった。

その後、進路相談をしてもらった、昨日書いたことなど、日本から行っている人は大抵、授業と自習を両立させているとのこと。終わったら一時半に近かった。

久し振りにA2のメンバーで食事をして、P1の部屋に行き、ワルキューレをする。その後、明日のために英文の署名写真 入り在学証明書を貰いに、学生課に行く。それから、いろいろたらいまわしされ、留学生かではさんざんいやみと説教を言われ(法人化した暁にはたっぷり意識 改革をして欲しいものだ。)、最終的に理学部の事務室に行く。

そしたら、火曜日までかかるとのこと。何!何故在学証明書ごときで!と思ったけど、あとの祭り。P1の部屋にしぶしぶ帰る。

P1の部屋で、ワルキューレをして現実逃避をするかたわら、身分証明書の規定を見ると、School ID with photo and signitureとしか書かれていない。ということは…。学生書の裏に即席でサインを入れることに決定。出来上がった代物は、なかなか見栄えがよく、ま るで、最初からサイン入りの学生書の如く。出来に満足していると、電話が、理学部の事務からだった。「たまたま、フォーマットがパソコンに残されていたの で、あと三十分もあれば出来ます。」とのこと。これにて一件落着。よかったよかった。

「ぼくは強運で守られているッ!今のぼくなら たとえ6発中5発弾丸の入っている『ロシアンルーレット』でさえ生き残れますねッ!」

「たとえ無数のガラスの破片が降ってこようが決してつき刺さらないだろう。」

とそう思った。また理学部の事務の親切さには感謝。

それから、七時、みみこさんとおのりとでカンフォーラで食事。ステーキを食べながら話をしました。食事後時計台前で記念写真を撮りました。そして電車に三人乗って三人大阪まで戻りました。えー、みみこさんの食いっぷりのよさには、驚きを通りこして感激しました。

12月11日(木)

自主ゼミのためだけに学校に。くりこみ群について詳しくレクチャーを受けた。でも結局、やりかたはわかっても動機が分らない。何故このようなことをするのか?という動機。

格子ゲージ理論の教科書を製本するのに三時間ぐらいかかってしまう。まず物理学図書館に行って紛失中ということがわか り、次に数研に行って借りて、製本する為に時計台下の新購買部へ。少し足りない所をコピーして前コピーした分に加え、表紙を買って、製本機に入れる。失 敗。再チャレンジ、失敗。仕方がないので、その場で木工用ボンドを購入して、表紙と紙を強引に接着。上手く行った。

新購買部が出来た為に、法学部裏の庭からは桜並木と池が消えていた。うあんなガラス張りの醜悪な建物より、ずっと素敵な空間だったのになあ。

帰ってからはGRE物理を勉強。および、GREとToeflの今月分をネットで申し込み。最近はなんでもネットで出来て楽だ。

進路に迷いがある。外国に行けば、修士は殆ど場の理論の勉強など出来ず、いまさらジャクソン電磁気学や、JJサクライ 量子力学や、アーノルド古典力学をさせられるのではないか、それでちゃんとした研究者になれるのかという不安がある。あとぼんやりしすぎたため日程が間に 合うのかという不安もあるがこれはまた別問題。明日、素粒子の時間が終わったらふくま先生に進路相談をしてもらおうと思った。

12月10日(水)

一週間、間が空いたので、具体的な日付が分らないイベントは適当に一週間内に分散して書いています。

2日間六時起きが続いたので今日もできると思ったら、起きたら九時半だった。

そして、学校へ。量子特論1は難しくて疲れる。低温物理は簡単すぎて疲れる。

それで、授業が終わったら、ワルキューレをする。一日三十分と決めています。最近は攻略方やマップがインターネット上に落ちているから便利です。昔は分らないことがあったらどう調べていたのだろう?もはや思い出すことも出来ない。

その後、なんらかの勉強をしてご飯を食べて帰る。

鹿児島にいるクラブの同級生から手紙が来ていた。嬉しい。

たぶん、GREの過去問をした。GRE物理の参考書は出ているが、全く過去問と傾向が違うので、気をつけましょう。

一見難しそうな問題でも、頭を使えば簡単に解けるケースが多い。何乗に比例しているかが分れば解ける問題なら、次元解 析をつかうべし。数値のオーダだけわかれば解ける問題は、系の特徴的スケールを求めればいい。重要なのは選択肢を見てからとき方を考えること。一瞬で解け る問題と五分かかる問題が混在しているので、時間をかければ解けそうな問題は寧ろ解かない方がいい。

ところでこの試験は非常に洗練されたルールを二つもっています。

1.間違えた答えには-1/4点つく。選択肢は五個あるので、このルールを使えば、ランダムに選んだときの期待値は丁度0点になります。つまり、分らなかったら空白にしておいた方がいいということになるので、無意味にマークする必要がなくなります。

2.ある特定の割合(回によって違うが八割から七割)以上正解したら満点になる。これには二つの効果があると思います。 まず第一にどう考えても時間が足りないこのテスト(170分100問)を選択問題にしている効果。第二に日本のセンター試験に見られる、高得点層の無益な 点数争い(センター試験を重要視する大学なら、例えば数学で一問ミス等で間違えたら、かなり大きなダメージでしょう。)を防ぐ効果です。

センター試験もこの制度を取り入れればいいのにと、思います。

12月9日(火)

随分間が空いてしまいました。GRE物理の受験のせいとでも言っておきましょう。

朝六時に起床。七時出発。なぜか?鍵を持って帰ってしまったということをばれないうちに事務に返すため。

で、返して、朝ご飯を食堂で食べる。北部名物、ごはんつぎ放題をやってみるが、あまり取ると食べれない為自制した。前に並んでいた人は、真の限界に挑戦してたようだ。

それから少しワルキューレの冒険をして、ぺスキンをして、授業に出る。幾何。今日の話はまるまるゲージ理論だったのでわかりやすかった。

それから実験ゼミ。回路の使い方など。

帰りに水泳に行ってきました。やっぱり水泳は気持ちいい。週一は行きたいものだ。一回あたりの値段が決まっているの で、たくさん泳ごうと思ったの一時間経たないうちに体力切れ。そんなものか。筋肉がほぐれたので、はっきりと背骨の左右に凝りの二本の筋が走っていること が分った。

12月8日(月)

ひさしぶりに六時に起き、電車にのって学校に。無事に京阪で座れて一息。ゼミの予習をする。

そして宇宙の物理学、円盤の不安定性から太陽系の生成などを聞く。なかなかいいモデルだ。京大でできたから京都モデルと言われているらしい。(ちなみに原子核理論では出町柳イベントという世界中で使われている用語もある。)

一時半まで再びゼミの予習。全然分らない。

そしてゼミが始まった。途中でちょっと質問したら、かわい先生が補足にと前に出てきた。それから、一時間あまり(経路 に沿った粒子の移動にかかるフェイズシフトとしてのゲージ理論とそれの一般相対論との対応。一般相対論の構成、をやってくれた。)それからまたA君にもど り発表が続く。非常に分りやすい。こんなことが書いてあったのか!なんてシンプルな理論なんだと感動した。終わったらまたかわい先生の補足。なぜクォーク 三つで粒子ができるかのクォーク閉じ込めからの非常に簡単な図的説明(三点を結ぶ最小の長さの道を考えることによりできる。)一般相対論とゲージ理論の根 本的違い(一般相対論に格子ゲージ理論が使えない理由)などを教えてくれた。

なんとためになった一日なのだろう。

「ワルキューレの冒険」をする。懐かしい!とりあえず、小学生のころ進めれたところまで足を進めた。このゲームは極悪 のところは1.多くの重要なアイテムの落ちている場所が見えない。(つまり知識と勘で手に入れるしかない。)2.RPGなのに文字が出ない!(当時文字出 力が難しかった。)3.パスワードはとれるものの、それで再開すると、道具は失われ、経験値はそのレベルの最小値まで下がり、場所ははじめの宿屋に勝手に 移動してしまう。4.最初に決める血液型を間違えると、レベルアップが異常に遅い。(例えばレベル5になる必要経験値はB型1500、O型32000。 21倍!)

当時解けなかったのも当然か。

家に帰ってふと、ポケットに手を入れると、触りなれない感触が。とりだしてみると、それは講義室の鍵だった…。

12月7日(日)

実家で過ごす。朝はハテナ村にヨガをしに行く。入ったら10歳ぐらいの子供がいて、こんにちはといったら、合掌して「ナ マステ」と言って来た。こっちも合掌して「ナマステ」といった。どこの国の人?と思いながら、ヨガに参加。子供は来ている人の子供であった。日本人。なか なか楽しい子供だ。その子供の妹も来ていた「今何年生?」と聞くと「一年生」と帰ってきた。「そうか、僕は四年生だ。そして来年は一年生だ。」と言い返し た。その子が三点倒立できなくて、すぐにあきらめていたので「君の人生それでいいのか?」と問うたら、またやり始めた。でも体の構造上(手が細すぎてそれ に足を乗っけるのが不可能)無理そうであった。彼女は足を頭に乗っけるというのを僕に見せてきた。僕は出来ない。悔しかった。

家に帰ってから、明日のゼミの予習。格子ゲージ理論。なんというか頭の先から後ろまで抵抗無しにすっと抜けていくといった感じで、全然頭に入らない!つまり、何が言いたいのか要点を得ない。

武蔵を最終回だけ見た。来年は新撰組だそうだ。またベタな。僕の希望としては、東条英機をやって欲しい。最後はもちろん絞首刑のシーンで終わる。この暗さがたまらない。

終わってから帰る支度を担いで家を出る。途中でうさやんの家により、玄関先で話をする。話は道徳論や結婚願望にまで深く入り(久し振りに「僕にとっての善とは!」などと語ってしまった。)、きがついたら十一時。やれやれ、実家に戻らざるを得ないな、ということで戻った。

12月6日(土)

夢:アジアの奥地の未発掘の遺跡に行く。電車を降りて、川に沿って高速で飛 ぶことしばらくで着く。上空を半回転し、中に入る、中は陰惨な感じ。さまざまなまじないの道具が散らばっている。そこには奇妙な鉱物で出来た指輪があるは ずで。その指輪には環のところに一つ小さな穴があいている。それに持ってきた同種の鉱物で出来たピンを通さないと世界は呪いのため滅んでしまう。

真っ暗な中頑張って捜索する。ようやくみつけ、呪いを解くことに成功し た。すぐにその場を離れ宙に飛び出す。そうしたら、遺跡の隣りにきれいな雑貨屋があった。入ってみる、姉妹で経営している店のようだ。英語でしゃべりかけ てみたら通じた。よかった。どうやら、この遺跡から出る品を日本人向けに売っている店だそうだ。そうしていると、姉妹の一人が急に倒れ、気を失った。ひど い病気のようだ。「入院をさせなければ。それもこの国の病院ではだめだ。近くに大きな病院がある国はないのか?」と僕がしゃべる。「お金がないから無 理。」と泣きながら言ってきた。「お金なら僕もできる限り手伝う。だから早く。」と僕も泣きながら言った。

 

今日の自主ゼミの予習絶対無理、今までで一番難しい!と思って七時から勉強していると、十一時半頃にA君からメールが 「予習どう考えても無理。今日は以上の理由により休みということで」そんなわけでほっとしました。ほっとしたら急に気が抜けて時計が早く進みすぐに四時に なってしまいました。

それまでにしたことと言ったら、HPの日記を書いて、洗濯物を取り込んで、ノートンを更新して、スパイソフトを削除してといったところです。

昨日、僕は講義室の鍵を借りておいたので、(木曜日鍵を返さなかった罰)鍵を返すためだけに学校に行く。行く途中で、 今日定演がある京都大学のギタマンの定演に出るあーさんの差し入れを購入する。「若きウェルテルの悩み」岩波文庫。実は僕の持っているウェルテルも人から もらったものであったりする。白水社からでている、1964年出版の本。で学校に行ったらそしたら鍵はなかった。多分誰かが返してくれたのだろう。

それから、七条へ。まったんさんと待ち合わせなのです。そして、定演に。パンフを読んで、英雄葬送曲はファシスト党政 権時代のイタリアの国威高揚のための音楽ということが分った。でも名曲。音楽というのはその曲の時代背景や作られた動機とは無関係に評価するべきであろ う。しもくんの指揮も見れたしよかったよかった。

帰りご飯を食べようとしたが、空いていない。さすが京都は店が閉まるの早い!しかたがないので赤アフロの支配するマクドナルドに。謎の肉を食べた。実家に帰る。特急が来てよろしく帰れた。

帰ってからすぐに眠る。

12月5日(金)

いつもより三十分早く出たが、御所で写真を撮る事に夢中になって、遅刻。

素粒子物理学:久し振りなので授業があるのを忘れてか、来てない人がいっぱいいた。今週は場の理論をディープにやっていた。チェレンレーマン表示など。去年のくご先生の授業を取った人でも受ける価値はあると思う。素粒子非専攻の院生の各々方どうでしょう?

十二時になって先生「ちょっと延長していいですか?」、fくん「延長と言っても、程度によります。今から二時間とかなら、ちょっと…。」で結局二十五分ほど延長して終わる。来週はローレンツ群の表現について。フェルミオン場の経路積分表式はするのだろうか?

食事をpigeonさんと、ジーマン君とで食べる。

食後、吉岡書店に行き、「巨匠に教わる絵画の見かた」を半額の1000円で購入。痛んでいたので値切ってみたが、それを考慮しての値段だと言うことでだめだった。

植物園で日向ぼっこをしながら読む。ルネサンス前夜から二十世紀芸術まで、一作者2pが割り当てられ、絵と人生が紹介されている。面白いのはそれに芸術家による他の芸術家の作品の批評が載せられていること。賞賛と悪口が同じ割合で載せられているのが面白い。

例:マティス→スラー「支離滅裂な画面です。」

デ・キリコ→モディリアニ―「…破滅型の画家。そんな連中に限って箸にも棒にもかからない作品を描く。」

ミロ→ダリ「彼は人間の威厳をなくして急降下してしまいました。」

ドラクロア→クールベ「しかし何とも嫌な絵だ。形のいやらしさはまだいい。たまらないのは思想の卑属さと無内容だ。」

コロー→アングル「豊かな才能を持ちながら間違った道に進んでいる。」

ダリのこんなや、ピカソの「朝鮮の虐殺」といった見たことない名画も載っていて満足。

それから、図書館で勉強。経路積分{∫Dφ φ(k')φ(p)exp(-∫1/2φ(k)k2φ(-k)dk}/{∫Dφ exp(-∫1/2φ(k)k2φ(-k)dk}をいろいろな方法で計算してみた。そのなかで、δ汎関数というアイデアを思いついた、定義:Fを汎関数とする、∫Dφ F[φ]δ[φ-ψ]=F[ψ] 積分は経路積分。これを使って計算しようとしたが、もともとこれを使って計算できるものではなかったのか、失敗した。だがいずれ役に立つであろう。いちばん簡単な計算方法は、φ(k)k2φ(-k)=φ(k)(k2P)φ(k) Pはパリティー変換。と二次形式書き直し、二次形式の経路積分の公式に代入して、<k'|(k2P)-1 |p>=<k'|(k-2)P) |p> =k’-2δ(k’+p) となった。

さらに、発想は飛んで次の主張に至った。

実数から実数への写像は関数、関数には微分、積分、δ関数が定義される。それと同様に、関数から関数への写像は汎関 数、汎関数には汎関数微分、汎関数積分、δ汎関数が定義される。さらに汎関数から汎関数への写像を汎汎関数、汎汎関数には汎汎関数積分(全ての汎関数で足しあげる)汎汎関数微分、δ汎汎関数が定義される。さらにさらにとこの流れはいつまでも続けることができ汎汎…汎関数積分、汎汎…汎関数微分、δ汎汎…汎関数などが定義される。

僕は測度論には詳しくないが、汎関数積分を数学ではまだ定義に苦しんでいるような ので、おそらく今言った主張を普通の測度論の範囲で説明することは無理だろう。ルベーグ積分を超える新しい積分論がいずれできて、上の主張を定式化してく れるだろう。(あるいは今の積分論の範疇でできるのかもしれない。ひょっとしたら既に出来ているのかも知れない。)

図書館を出て、P1に行く。y君がたくさんのファミコンゲームを持ってきてくれていた。「おー懐かしい!」と叫びなが ら、ボコスカウォーズや時の旅人やスペランカーと言った、伝説の馬鹿ゲームをP1の他の人たちに示して遊ぶ。時の旅人では、西郷隆盛に「サツマイモはまず い」といったら切り殺された。「家康と光成が雑煮にはみそかすましがどちらがあうかを話し合っていて、どちらもまずいと言ったら、両方口に詰め込まれて窒 息死する。」という伝説の場面にはたどり着かなかった。

図書館に荷物を全部忘れていたので取りに帰る。危うく、閉鎖され月曜まで保管される所だった。

ご飯を食べる。偶然またpigeonさんに会い、食べる。「今日は運が悪い」とpigeonさんは言っていた。

帰り道、自転車で汎関数フーリエ変換とかを考えて遊ぶ。

それから、明日のゼミの準備をする。今までで一番難解のようだ。

12月4日(木)

八時から家で、一時までゼミの予習。出発3分前に予習が終わった。今日は本当にぎりぎりだった。くりこみ群はその手続きが分った、でも何の為にこんなことをするのか分らない。CS方程式は自明に思えるが今度はくりこみ群との関連性が見えない。

昼食はカロリーメイトと牛乳だけ。時間がないから。御所を通ったら、もみじが今が盛りであった。今年で一番美しかった。どうやらまだ紅葉の見ごろは続いているよう。おそらく次の雨までだろう。

そしてゼミ。今日は35ページも進む。一時半から五時まで。

その後、となりのP2が真空容器を使って遊んでいたのでよしてもらった。真空中に水を置いて沸騰させ、気化熱で水を凍らせる実験。これは昔、平成教育委員会でやってた実験、今もはっきり覚えている。

まずは真空にするのが一苦労。整備不良で部品が足りない…。そしてなんとか部品を集めて実験開始。確かに沸騰し始め る。しかし、沸騰するだけで氷にはならない。沸騰の仕方も変で。しばらく静かで、あるとき思い出したかのように、巨大な泡ができコップが揺れる。沸騰石を 入れるべきであった。しばらく、そう30分ぐらい待ったが、凍る様子はない。調べたら、排気能力がある程度高い真空ポンプを使わないと凍るのは無理だそう だ。何故だ?真空容器から出してみると、水は確かに冷たくなっていた。

帰って、トリックを見て日記を数日分つけて寝る。

12月3日(水)

今日は久し振りに早起き。七時半におきて十時まで勉強。そして授業に。

量子特論1:難しい。

低温物理:簡単すぎる。場の演算子を定義するのに、生成消滅演算子の定義から入るのは丁寧すぎる。

そして、それから、ゼミ室で明日のゼミのお勉強。間に合うか?

夕ご飯を食べに食堂に行ったら、炊飯器を持ち込んでいる集団がいた。ここは「究極超人あ~る」の世界か!?しかし経済的でもある。たぶん研究室でご飯炊いているのであろう。

m川嬢を発見。ゼミの人たちと食べると言うので僕も寄せてもらう。したら、南極に一年いたという人がいた!いろいろ話を聞いた。こういう閉鎖環境下での人間心理の変化とかに僕は興味がある。

2グループに分かれて争ったりしないのか?(ないそうだ。)

犯罪は起こらないのか?(起こったことがない)

退屈じゃないのか?(娯楽用品がたくさんあるので退屈じゃないそうだ。映画のビデオなども大量に在るそう。)

基地内での経済は?(貨幣は無し。食料、酒などはただ。)

賃金は?(普通の助手の給料。ただし独身者はつかわないのでたまる。)

基地内恋愛は?(今回は女性がいなかったので分らないそうだ。女性が一人だったりしたときの争いとかが気になる。)

裸で外に歩けるか?(可能。外気温-20℃で露天風呂を作ったそうな。髪の毛が凍るらしい。)

閉鎖環境で鬱になったりする人はいないのか?(そういう人はもともと行かないから大丈夫。ただし白夜はつらいらしい。)

個室は?(あるそう。)

トランプとかはするのか?(しなかったそうだ。)

通信は?(Eメールもできる。通信速度は最近大改善されたそうな。衛星があるから。)

国籍は?(国の施設なので日本人ばかし。)

僕も南極へ行きたい!でも素粒子理論じゃ絶対行けないだろうな…。

帰ってから、明日の予習。間に合わないかも…。

 

12月2日(火)

起きたら出発十五分前。なんとか五分遅れだけで間に合った。

微分幾何:もはや黒板写しているだけ。

それで実験ゼミへ。ジャンケンで発表が決まったものの、理解していなかったのでaくんに代わってもらう。実験器具はそ こらにあるもので足りそうで、非常に御手軽な実験になる。指摘されて鉄1tは必要でないことが分った。実験はいたって簡単。原理:宇宙からミューオンとい う電子そっくりだけど100倍重い粒子が落ちてきています。ミューオンは原子核に捕まえられると、エネルギーの高いX線を出します。それを検出する実験。

Set up:以下のものを上から積んでいくだけ。

宇宙

プラスチックシンチレータ:ミューオンが通ったことを関知する。

鉄5cm:これの原子核でミューオンを捕まえる。

NaI検出器:X線を検出。

鉄5cm:上に同じ。

プラスチックシンチレータ:ミューオンが実験装置を素通りしていないことを確かめる。

見落としていたが、1Mevのミューオンは一秒間に何個空から落ちてくるのだろう。また、この実験装置ではどれだけのエネルギー幅のミューオンを捕まえれるのだろう。それが分れば、実験に何日かかるかのかなり正確な見積もりが出せるはずだ。

それから、yくんのファミコンROMで遊ぶ。「熱血学園くにお君ドッヂボール」があった。懐かしい!!。やってみると昔とった杵柄で、数面を越せた。昔は必殺シュートがかなりの確率で出たのだがなかなか出なかった。対戦がしたい!

伝説のゲーム「たけしの挑戦状」もあった。やってみたが、2コンのマイクがないのでにっちもさっちも出来ない。残念。

「ボコスカウォーズ」を知っていると聞いて知ってなかったので教えてみた。「それ面白いの?」と聞かれたので「んー。嗜虐的な楽しみがある。」と答えた。

「スパルタンX」もあった。難しい!昔の子供達(僕の世代)はこのようなゲームで忍耐力を鍛えたのだ!

(ファミコン時代にどれほど超越的ゲームがあったかは、僕がリンクしている「Kの館」やhttp://www.tetsureki.com/home/labo/colum/bakagame.html などを参照。)

「ワルキューレの冒険」とか当時何をやっているのか全くわからなかったから、死ぬまでにクリアしたい。

帰ってから、格子ゲージの続き。

12月1日(月)

一時間目は起きるのがつらい。宇宙の物理、円盤の重力不安定性?

二時間目は何もないので川合ゼミの予習。

そして川合ゼミ。omoくんが、独自にまとめたレジュメを使って講義。なんと教科書で行ったら50pも進んじゃった。格子ゲージ論の最初の部分。

十二月中に格子ゲージ理論が終わる見込み。自主ゼミの方も後わずか二回でくりこみ群をやってしまう。(大体修士1回終了レベル)なんてゼミだ。

終わったら相変わらずぐったりとして寝込んでしまう。

食事時間に数学の解析の人たちがいたので、僕のフーリエ変換の公式を見せたら、なんかぼそぼそ言って一人で納得された。ベイユ表現とだけ聞き取れた。

帰ってから映画「ロリータ」(キューブリック監督)を見る。頭のおかしい大人ばっかり!ロリータは自分勝手で保護者たることを忘れた大人たちに振り回されただけではないだろうか?

成長したロリータのたくましさがこの映画の唯一の救いだと思える。あんな友人がいたなあ。こんど連絡してみよう。

しかし本当に破滅的な映画だ。監督の後期の作品に見られる、完全主義的な映像美はないものの、それでも充分キューブリック調を楽しめる。

(ちなみによく誤解されていることなので言っておきますが、この映画には直接的な性表現はありません。)

最近、暗い映画しか見てない。列挙すると「渚にて」(テーマ:人類滅亡、残された時間)「ソラリス」(テーマ:罪、苦悩)「ロリータ」(テーマ:破滅への愛)ハッピーエンドで終わる映画を最近見ていないことに気付く。