200311

11月30日(日)

夢:強烈な知性を感じさせる目をした、五歳ぐらいの女の子を子供扱いすると、殺されそうになった。話を聞くと、彼女は既に100歳を越えているそうだ。旧ソの人体実験によりこんな体になったそうだ。ユダヤ人だそうで、ナチスの時代は辛い目にあったという話を聞いた。

およそ十時半まで寝る。

今日はとし君の友人(NF実行委員の人たち)が形成する甘党の会に参加する。ちなみにとし君は参加していなかった。僕は誰一人知らなかったが、向こうは、皆(男性一人女性三人)こちらを知ってくれていたようだ。中に超越数をやっている女の子がいて、少し親近感を感じた。

「まりこうじ」でパスタおよびケーキを食べて雑談する。NF実行委員が何をしているかとか、NFの思い出話とか、食用に適した植物の話とか。

それから僕の提案で、南禅寺に行くことになる。バスに揺られて三十分、すぐに着いた。南禅寺は広い。庭園や方丈などを見ているうちにあっという間に夕暮れ時になった。紅葉は部分的に真っ赤な木があったりして充分楽しめた。

今日は一日空が暗かった。写真が撮れなかった。

さらに南禅寺から山のほうに入ると、なぜかそこにビッシーがいた。奇遇ってやつはあるものだ。

そろそろ日暮れなので降りる。丁度そのときこの日初めて太陽が姿を見せ、世界は柔らかく暖かい光に包まれた。なんて美しいんだ…。

それから、再びバスに乗り、出町柳まで戻る。今日は夜間拝観が最後なのでバスからはとても多くの人が出て行った。

出町柳に着いて、三人で食事をユトリロキッチンで食べ、いろいろと話をした。

そして、帰る。疲れていた、二年前の紅葉狩りのときは清水寺から南禅寺まで一日中歩いて全く疲れなかったものだが、やはり入院して体力が落ちているようだ。気をつけなければ。

帰ってからはHPの整理と明日の予習をする。写真更新が大変疲れた。

11月29日(土)

夢:矢をたくさん打って来る丸い戦車と対峙。こっちに撃ってきた。

時を止める。

空中に数本の矢が浮いた状態で時間は止まる。

近づいてそれを手にとり、その周りの時間を逆転させて戦車に当てようとし たが、失敗。時間が止まっている間、矢は固く空間に固定されているようだ。なんとか引き剥がし、念動力で戦車に向かって矢を自動誘導させて当てようとす る。戦車の1mほど手前で時は動き出し、矢は戦車の側面に命中する。とはいえ、効果なし。

再び、矢は放たれる。時間を止める。今度は近くに矢は飛んでいず、一番近い矢は20mほど上空にある。飛びあがり、矢を取ろうとする。飛び上がるとき勢い余って、腹を矢が横向きに貫通するが、すぐに修復する。矢を手に取った。再び誘導弾を放った。

夢2:小学校時代。自分も小学生に戻っている。サッカーをしていた。ボー ルが前に来たのでゴール前にパスを放つ。そして、時を止める。自分がうったパスを自分で受け、シュートしようと試みるが、上手くタイミングが合せれなくて 失敗した。人がうったパスも自分がうったパスも、シュートの難しさは変らないということが分った。

今日の夢では時間静止が10秒間程度も続けれただけでなく、時を止めた空間の中で自由に動き回り、飛行術や念動力まで使えた。かなりの成長だ。

 昼までゼミの準備。人間追い詰められればとんでもない集中力を発揮することが分り、ぎりぎり間に合った。

そして、発表。いろいろ質問が出たけど答えれたはず。

しばらく寝込んで。家に帰る。

帰ってから映画「惑星ソラリス」を見る。打ちのめされた…。

SFの形式をとっているが、淡々と人間の内面とくに罪を見つづける。極めて退屈な映画。だけど後に残る映画。あの抱擁シーンは映画史上に残る美しさであろう。中でこのバッハの「主イエス、我汝を呼ぶ」が延々と流れつづける、と書けば雰囲気は伝わると思います。十年後かもっと先か、僕がもっと大人になってからもう一度見ようと思う。

11月28日(金)

夢:レオナルドダヴィンチの設計した城に、10cmほどの子豚達と住む夢。子豚はペット兼食用。城の構造が面白い。日が入ることにより機械仕掛けで動く目覚まし装置(天使の像がラッパを吹く)とか、似たような仕組みのインターホンとか。

夢2:あまり関わりのなかった中学校のときの同級井から、恋文を貰った。その文章はかなり分裂症的な内容だった。どうやったら穏便に断れるのか悩んだ。

明日の発表の予習が追いつかないので今日は眠れそうにないなあ。

最近ひどく疲れる。何もしなくても昼にはぐったりしている。何か栄養でも足りてないのだろうか?ためしにビタミンCを大量摂取してみよう。

今日は何をしたかというと、特に授業もないのだが、昼から学校へ。そして本を返す。六ヶ月延滞してしまった。情報学図 書館で五時まで勉強。本の配置が間違っているのが気になる。乱されているのでなく、もともと分類分けが少し変なものがあるのだ。例えば相対論のコーナーに 「無の科学」があったりする。それは統一理論のコーナーだと思う。(一般向け書籍というコーナーがあればさらによし。)でもいろいろいい本がそろってい て、嬉しい。「絶対カシミール元」とか、カシミール効果とカシミール元には確かに関係があるらしい。借りたかったけど学生書がないのでだめだった。

それから夕食の場でみなみさんに会う。フーリエ変換演算子って何?という質問が出たので補足しておく。関数fに対して、そのフーリエ変換された関数gを対応させる演算子です。線形演算子で、行列風表示で書くと

=Fxy(yについては和のかわりに積分を取る。)

Fxy=(2π)-1/2exp(-ixy)

となります。

話しているうちに次の演算子を考えた。|n>を何らかの完全系(n=1.2.3.…)とする。

この完全系から次の抽象的フーリエ変換を考えれる。

|n>in<n|

これはなんだろう?もっとフーリエ変換の群論的意味を勉強すれば分るかも。

それから、家に帰って明日の準備。間に合い無さそうだったけど。二時に強烈な睡魔に襲われた為寝る。

残りは明日にしよう。

 

11月27日(木)

統一理論:今日は最初二人しか生徒がいなかった。先生が僕以外のもう一人に、授業のペースはどうでしょう?と聞いたら「のんびりすぎると思います。」と言った。そんな馬鹿な!院生との実力差が見せ付けられてしまいました。

それから実験ゼミ。結局三つ実験をすることになった。1オルソポジトロニウムの寿命測定。エアロジェルというのが届い ていた。まるで寒天。美味しそう。食べてはいけません、とは書いてないが、たぶん毒なんだろう。放射線源を筒状のものにいれてもらえれば、簡単と言うこと なので、アイソトープセンターに頼むそうだ。

僕の実験は宇宙線のミューオンの捕獲。捕獲したとき出るX線のエネルギーが弱くすぐに物体に吸収されてしまうため、観 測が難題だったのだが、A君の発表中、ふと「ミューオンの科学」を見ると、「X線、鉄1Mev」と書いてあった。予想していたのと100倍もエネルギーが 高い!ということで考察は一からやり直し。とはいえ、こんだけエネルギーが高ければ、実験は非常に簡単になる見込み。言ってしまえば、明日用意して明後日 には本実験をはじめれそうなほどに簡単になる。

用意するものも、数センチの厚みの鉄だけで済みそう。できれば、 100cm×30cm×30cm(≒700kg)の鉄が欲しいが流石にこれは無理か。実験室に穴があくし。鉄鋼1トン≒数万円なので金銭的には購入は容易 い。(実験予算は100万円)。調べていて面白いことを発見したのだが、鉄を捨てるには鉄を買うのの二倍のお金が必要なそうだ。http://216.239.57.104/search?q=cache:hohQgp_QdtUJ:web.kyoto-inet.or.jp/org/enekan/6.22.ishihara.htm+%E9%89%84%E3%80%80%E5%80%A4%E6%AE%B5%E3%80%801%E3%83%88%E3%83%B3&hl=ja&ie=UTF-8&inlang=ja

後一つの実験は赤外線レーザーを使ったレーザー干渉実験。どうなるか分らないが、見切り発車でやってみることになった。使う結晶が30万円。ちょっと高いかなあ。汎用性無さそうだし。

ゼミ後ひたすら体が凝って痛いので歩いて銀行まで行ってお金を下ろす。写真の現像を撮りに行く。いい写真が撮れてないなあ。いい写真が撮れないなあ。それから夕食を取り、まだしんどいのでP1で寝。それからコーヒーを飲んで帰った。

コーヒーのときにタティアナさんと話をした。目にクマが出来ているって言われた。タティアナさんも学位をとるまえに超対称性の授業を取ったことがあるらしい。「イト ワズ トゥー テオリティカル フォー ミー」だそうだ。

最近、夕方、夜勉強できないことが多いなあ。健康的な生活を送らねば。

ということで今日は今日中に寝ます。お休み。

11月26日(水)

久し振りに、夢のメモが取れた。毎日この分量で夢見ています。

夢1:日常生活。超能力が使えた。かなり精密に動く念動力と、あと新能力 「生命力を注入する」の二つが使えた。夢と思っていないので、「物理学はどうなるんだろう」とかなり真剣に心配してしまった。新能力を使って次のようなこ とをしてみた。枯葉を持ち生命力を注入。見る見るうちにみずみずしくなって、緑色が戻る。途中で手を離すと、また枯葉に元通り。また、針に糸が通せなくて 困っている人を、「糸に生命を与えて自律的に針の穴をくぐらせる」ということもしてみた。この能力はジョジョではゴールドエクスペリエンスに対応してい る。

夢2:汽車。飛び降りて線路の上に着地して、線路の上を走ってまた飛び乗る。という遊びをしていた少年達がいたので僕も混ざって遊んだ。

夢3:江戸時代。ある国の宰相をやっていた。どういう風に政治をしていた かというと、未来(つまりは現在)に通じる機械を持っていて、それで現在の情報を手に入れ政治をしていたのだ。現代の出入り口は、ネットカフェのようなと ころで、毎日違う人がいるから別に見られてもかまわないと思っていたら、実は毎日同じ人たちで、最後に江戸時代に行った後、ぞくぞくとそこにいた人たちが 機械をつかって過去に戻っていった。

夢4:舞台:小学校。内容忘れた。

夢5:見たということ以外忘れた。

今日は久し振りに学校。

特論1:線形応答理論。前半は先生の本と一緒だった。ところで、思うのだが、自分の書いた本(出版済み)を自分で印刷して生徒に無料配布するのは、法律的にはだめなんじゃないだろうか?

そして低温物理:簡単だなあ。

その後、図書館で、漫然と本を漁る。知りたいこと、ソボレフ空間はどんな空間か?フーリエ変換に関する僕の研究に近いことはどこかに書いていないか?ミューオンが原子核に捕まえられて出すX線の量はなぜ、原子核の陽子数の四乗に比例するか。

結果何一つ分らなかった。まつきよさんに会って、「代数学とはどんな分野ですか?」と聞かれたので「掛け算についての 研究」と答えた。なかなかいい答えだと思う。幾何学→「図形についての研究」、解析→「無限を含む操作にかんしての研究」かな?とくに解析についてが自信 ない。

食事後も図書館に行くが、成果無し。

帰って、低温物理のレポートを書く。簡単なのに七時から十一時までかかってしまった。それから部屋の片づけして、誕生日の人に手紙を書いたら、もう深夜二時半。一日ってほんと短いなあ。

補足:物理館の廊下でイタリア人のタティアナさんと遭遇。「Hi」と言ってすれちがって五歩ぐらい歩いたところで、振り返って「Is your name タティアナ?」

「Yes, how are you?」

「Fine. Do you remember my name? 」

「Sorry.I forget.」

「My name is Tomoyoshi. If  it's difficult to call Tomoyoshi, please just call me Tomo.」

「Oh, Tomo !There's TONO, in my lavoratry ! 」

あ。かぶっちゃった。

補足2:

自転車乗って学校行っているとき、半分ぐらい来たところで、突然ペダルがまわらなくなった。見ると、完全にチェーンが外 れちゃっている。あと十分で学校に行かなければならないのに、押していくなら一時間はかかってしまう!必死に力ずくでチェーンを手で引っ張る。五分で直せ た。危なかった。

補足3;モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 を初めて聞いた。こんな作品もあったのか。

>モーツァルトの音楽の軽やかさが、何か人の心を不安にさせるものを持っている・・・、この両面性を受けつけない 人はモーツァルトによって心を軽くすることはないでしょう。最近「重さが浮かび、軽さが限りなく重い」という言葉を聞いて、自分の言いたいことを得まし た。モーツァルトの特異性はこの矛盾と結びついています。いや、彼にあっては矛盾ではないのです。

とはモーツァルト生誕200年の記念講演で、カール・バルトが言った言葉ですが、この作品はひたすらに重い。(そしてもちろん限りなく美しい。)

11月25日(火)

今日も家にずっといる。ええとGREの試験勉強をして大体一日終わる。あと、映画、「渚にて」を見る。しんみりしっとり終末を迎える人類のお話し。爆発も死体もでないが、核の恐怖を見事に描いている。

「惑星ソラリス」も借りた。今週中に見れたら見よう。

今日は書くことないなあ。

11月24日(月)

今日から2日はひきこもりモードで過ごすことにする。朝はこたつクラークの「銀河帝国の終焉」を読む。んー、非常に オールドスタイルのSFであった。かって銀河一杯に広がった人類は「侵略者」においやられ、今では地球の一つの都市にひっそりといわば無気力に暮らすだけ であった。その都市で7000年ぶりに生まれた(不死技術のため超小子化になっている)子供が人類の歴史を探求する、といった話し。

小説をしっかり読むのは久し振りになってしまった。

昼は昼ご飯を作るだけで三時半になってしまう。秋刀魚と八宝菜。

余った時間はGRE物理の過去問。みかけ難しそうだが意外にとけるのが特徴。例:三つの質点が直線状につながった連性 振動子。質量m、2m、m。ばね乗数k、k。さて、周期が2π√k/m となるのはどうゆうモード?選択せよ。制限時間100秒。答え:ラグランジアンを 書いて対角化する方針では日が暮れます。この周期が質量mばね乗数kのたんなる振動子の周期と同じことを見抜くと、答えは「まんなか動かず、端が逆相で動 く。」となるといった感じ。全て選択なので分らなくても、1.次元解析であわせる。2.極限を考える。でなんとかいく場合も多い。

それから日記を書くのにかなりの時間を費やしてしまった。

それから夕ご飯を。シチューを作った。僕は米を炊いて洗いものをしただけ。

美味しかった。

11月23日(日)

tak先輩と一乗辺りに行く。明細は後日。

手塚氏の「グリンゴ」を読んだ。最後まで読んだら、「手塚氏死亡により未完成」だった。後が気になる!欲求不満が残ってしまった。山本直樹の名作「僕らはみんな生きている」はこれの影響を受けているのだろうか?

11月22日(土)

十時半にm川さんと付属図書館前に待ち合わせ。十時半に間に合うようにバスに乗ったつもりが、乗るバスを間違えてて、気付いたら知らない場所へ。二駅全力疾走することになってしまった。なんとか十一時に着く。

今日は京大の学園祭。まずは古本市へ。以前読んだ本「カオス的世界像」(イアンスチュワート)が置いてあった。前から 欲しかった本なので迷わず購入(内容は非線形教団の洗脳本)。「いくらですか?」「定価の二割ですが、この本は少し汚れてますね。」「じゃあ、定価の一割 で買いましょう。」という経緯を辿り、3800円の本を380円で購入に成功。

野生動物研究会に行き、剥製の作り方を見てアオダイショウを掴み、蛙とにらめっこ。蛇ってやつはほんと芸術的なフォルムを持っている。

機械研に行き、ロボットで遊ぶ。

文芸団「彩」に行くとたまたま虎猫くんがいた、名言を書いてくださいと言われたので「素数は誰にも砕けない。(エンリコ・プッチ)」と書いた。

焼きそばを食べる。道端でフリーマーケットがやっていて、手塚治虫の「奇子」と「グリンゴ」が全巻まとめて100円で売っていたので購入。古本屋で買えば1500円は下るまい。

それから1号館に行く。入ってみると何故かパンフに書いてあるのと展示が違う。よくよく調べるとここは共通教育棟というところだった。同じ形の建物を隣接して作るとは何を考えているのだろう?ややこしい。

気を取り直して一号館へ。いそこじきで貝の展示に見入り、写真部に行く。今年はあまりいいのがなかった。学生写真と言うのは何故ゆえにいつもあんなに暗いのだろうか?

それから、E号館へ、準備中だった…。D号館へ、ホロコーストを考える会を見に行く。ここは映画上映なので見れず。倫 理感テストだけ受けて終わり。パンフを見ると、エホバの証人がバックアップしているのが分ったが、別に特殊なことはなかった。エホバの証人はナチス時代か らあるのか。ほう。僕の倫理観は「全ての人間の人格の尊厳を守り、理性的に決定された自己の原則を維持することへの志向」と評価された。ほう。

ここでm川さんとはお別れ。

点字サークルの展示を見に行く。高校の同級生k田さんがいると思ったがいなかった。盲人卓球というのをやっていたのでやらせてもらった。

ルール;鈴が入ったピンポン球を使う。目隠しをしてボールの位置は音だけで判断する。ボールを宙に浮かすのではなく、エアホッケーみたいにして転がして打ち合う。卓球台には四角の枠がはめられていて、横に当たったボールは跳ね返るようになっている。

十分もやっているうちに感覚に変化が。見える!ボールの位置がはっきりと!光ではなく音で!

すごく面白い。特殊な体験だった。

模擬店でK田さんに遭遇。ついでに横にはわかなさんがいた。それぞれ一年ぶり、三ヶ月ぶりだ。一時間半ばかり立ち話をする。初めて二人と長く話をできたような気がする。

寮に帰る。そして鍋の準備をする。hさんとnくんが遊びに来た。

二人を加えて、住民全員でキムチ鍋を食べた。二人は僕の部屋を漁り、そして僕の部屋に泊まっていった。今日もお腹一杯食べれた。

日記が長い。

11月21日(金)

夢:監獄に無実の罪で入れられた。

東京に行ったら、そこは空中都市で回りに何もないのに延々と空高くエスカレーターがかけられていた。

今日は病院で検査。病院で検査にかかわらず、風邪気味。ぺスキンを一時間ぐらい家でやってから行く。

病院の待ちあい時間に非常に衝撃的な定理を発見した。

Fをフーリエ変換演算子とする。nを個数演算子つまり1/2(x2 -(d/dx)2)とする。

このとき次が成立する。exp(π/2 i n)=F

(exp(π/2 i )=i を知ったとき以来の衝撃だ!)

上の式はこう書き直せる。F=|n>in <n|

これより次のことが容易に示せる。F4=id (恒等変換) F2 =P (パリティー変換)。

またFがユニタリ変換であることも自明。Fの固有値は1,i,-1,-i でそれぞれ固有ベクトルは|4m>|4m+1>|4m+2>|4m+3>。固有値が全て絶対値1よりさらにFがユニタリであることが示される。

(実際の思考の筋道としては、僕はこの事実を発見してF=|n>in <n| を導き(二十日)、それをexp(π/2 i n)に書き換えた。(二一日))

さらに次の群も定義できる。F(θ)=exp( i n θ)

これを使えば、フーリエ変換と恒等写像を結ぶリー群が出来たことになる。リー環は

この群により実数回フーリエ変換が定義できる。(さらに複素数回フーリエ変換、グラスマン数回フーリエ変換が定義できる。)

F(θ)の性質として、F(θ) a F(θ)-1 =exp(-i θ)a (aは消滅演算子) およびそれに†を取った式が成立する。(この性質によりフーリエ変換でd/dxがxにxがd/dxになる。)

疑問:<x|F|y>=(2π)-1/2exp(-ixy)はフーリエ変換演算子の定義であるが、<x|F(θ)|y>=?

昼ご飯を一人駅前で食べた。自習するが進まず。

僕の持っている本「魔女と聖女」を貸すためにチューリッパ―さんに二時に会う。彼女のマンション前で待ち合わせ。そうすると慌てて彼女が飛び出してきた。

「先輩、怪しすぎる!後五分私が出てくるのが遅かったら、通報されてました。」

それから、山に登って見晴らしのいい所で話をする。「結局、自分が生きるためだったら何だってできるますね。」とか「生きるってことは奇麗事じゃないですねえ。」といったダークな会話を交わす。

家に戻って、疲れて休み高校に行く。丁度、クラブの人たちは帰るところだった。新入生(見込み)がいたので話し掛けよう としたら、MZ君(六つ下)に静止させられた。世代が替わってもやることは一緒だ!pikotti(一つ下)にもありさん(二つ下)にも同じことをされた ような…。

MZ君に聞いた、「君達がここに居るということは、部室はもぬけのからってやつか!」「ってやつじゃなく、もぬけのからです。」

生徒会室に行って、長居してしまった。そして京都に戻った。

11月二十日(木)

授業:統一理論じゃんじゃん進む。超対称性について。ついていけない。ひょんなところにgravitinoに出くわした。

それから、実験ゼミ、今日も何をするかの話し合い。赤外線レーザーを使うと、どうやってレーザーを標的に正確に当てるかが大問題になるそう。赤外線は見えないから。軍用の赤外線スコープを使うことも話題に上ったが赤外線が弱いのでだめのようだ。

僕は宇宙線ミューオンを原子核に捕まえる実験に加担することに。僕「この実験で何がわかるの?」A君「いや、とりあえず捕まえることは重要だよ。」僕「気に入った!」。

それから前夜祭に行く。S.Sさんがいて悩んでいたので励ました。今年も落ちているチケットでかなりの量の飲み食いが出来た。この狩猟採取的な行為が楽しい。

今年も「新生の息吹」の合唱に加わる。応援団は鋭角的動きが面白いから好き。雨に濡れてしまった。

大阪に戻る。帰る途中で、未完になっていた研究「フーリエ変換演算子の対角化」に再挑戦する。

意外にすらすらと出来て、フーリエ変換の全ての固有ベクトルが得られ、F=|n>in <n|が得られる。固有ベクトルを求める所までは一年前にしたのだが、固有値を求めたのは初めて、F a† F-1 =i a†で一発の簡単な問題だった。固有値が非常に簡単な形になったのが吃驚。でも考えてみれば、F4 =1 より、固有値は1の四乗根しかありえない。

 家に帰って疲れていたのですぐに寝る。

11月19日(水)

量子特論1:物性理論は素粒子理論に比べてなんと難しいことか。考えて見れば、僕が物理の素粒子理論を専攻に選んだのはむしろ、それ以外に選択肢がなかったというのもある。

化学、地学、生物は記憶する知識が多すぎてだめ。数学は厳密すぎて性にあわない。実験系物理は楽しそうだけど、能力が向いて無さそう、物性理論は難しすぎる。ということで残ったのは素粒子論だったりする。

昼の間にくご先生を捕まえて、本の苦情を言う。でも、「読めば分るでしょう。」と言われてなぜか納得してしまう。あの 本のBPHZで積を取る順番を気にしていないのは、ボソンもフェルミオンもともに1成分しかない(!)系を扱っているからなのだ。「でもやっぱり計算の具 体例を乗せて欲しい」と提言した。

低温物理:これは簡単だった。

授業後、図書館に本を返しに行って、そして三条に向かう。

今日は高校の三つ下の後輩ふみさんとマトリックスレボリューションズを見に行った。生徒会話をしながら、映画館に向かう。

映画:かっこよかった。センティネル多すぎ。もう川のように攻めてくる。話はさらに複雑になっていた。これは美しい特 撮を楽しむ映画であると同時に見終わってから謎解きを楽しむ、エヴァンゲリオン・タイプの映画だったようだ。スミス氏との戦いは手に汗握ります。ぶつかる たびに生じる衝撃波の演出がかっこいい。

ふみさんも楽しんでくれたようなので嬉しい。その後、食を求めて彷徨う。そしてお好み焼き屋を発見して、京風ネギ焼きを食べる。食べながら近況報告などよもやま話をする。ネギ焼きは見かけは小さいけどけっこうな量だった。

食べたあと、京阪の駅まで歩いた。なんとおけいはんの人が替わっていた。ショック。次のおけいはんはあまり好きになれそうにないなあ。

11月18日(火)

Q:ひらたくんはスポーツは見ないのですか?

A:僕だってスポーツぐらい見ます。

僕の(見るのに)好きなスポーツ

1.新体操(空間を自在に使った表現が素晴らしい)

2.トランポリン(人が普通では考えられない高さを飛ぶ。素晴らしい。)

3.カーリング(かけひきが楽しい。)

次点:フィギア、体操、シンクロ。(競技に自由度が低いのが難点)

勝敗を競うのが目的のものは基本的に見るのに好きじゃないですね。やるぶんには楽しいですが。共感を感じないのです。

(日記を書こう書こう思っていて気付いたらもう金曜日頑張って今から書きます。)

昼休みに、さくみち君からδ関数展開について教えてくれといわれたので教える。

δ関数展開とは結果のみ言うと、(これから書くことは記憶に頼って書いているので細かくは間違っているかもしれませ ん。(もっともフーリエ変換の定義の明細を返ればあっているでしょう。(笑))ついでにいうとおそらく僕の発見なので、たぶんどこの文献にも載っていない でしょう)

f(x)=F(-i d/dx)δ(x) ただしFはfのフーリエ変換。

これより次の極めて面白い公式を導く(例えば以下でfをフェルミ分布関数にすると公式はいわゆるゾンマーフェルト展開と一致する。)

積分範囲は常に-∞~∞とする。

∫f(x)g(x)dx=∫δ(x)F(i d/dx)g(x) dx =  F(id/dx)g(x)|x=0 

上の公式はf×gの積分をgの局所的な値のみで表している。積分の局所化定理とでもいえよう。

fが定数関数1のとき確かにF=δ(x), δ(i d/dx)=∫exp( t d/dx)dt

δ(i d/dx)g(x)| x=0=∫exp( t d/dx) g(x) dt |x=0 =∫ g(x+t)dt |x=0 =∫ g(t) dt

より確かにこの公式は成り立っている。

微分幾何学:二週いけなかったらもう別世界。ベクトルバンドルとかやってたけど、途中から入るのは難しい。しかし一回理解したことなので、復習すればわかるはず。ベクトルバンドルなんて多様体に毛が生えたようなもんだ。

今日は火曜日なのに自主ゼミ。計算は大いに飛ばして一気呵成に終わる。

くたびれたので少し何もせずに休憩。

帰ったら今日も鍋だ。湯豆腐なんだが、野菜が多いので殆ど鍋だ。ごま+ネギ+しょうが+大根おろしで作ったたれが感動するほど上手い。バッハのゴルトベルクを聞きながら、友人達と上手いものを食う。幸せだ。

しかし、毎日三時間以上を夕食に費やすのはいくらスローフードがよいとはいえ、よくない傾向だ。

11月17日(月)

朝起きたら眠い!療養の為たっぷり睡眠をとっていた身には五時間半睡眠ですらつらい!というか、久し振りに眠気というものを感じた。

宇宙の物理:あんな丁寧にやらんでいいんじゃないですか?波動方程式の分散関係ぐらい自明でしょう。この授業は理学部 の授業にしては極めて珍しく出席をとっている。授業の最後に「先生、その出席表は何に使うのですか?」と聞いたら、「成績に考慮します」と言ったので、 「そいつは少し困りますね。入院していたもので」「そんなんなら考慮しますよ。平田君だったね。」という会話をする。いつのまに名前がばれたのだ!

くご先生に会いに行き。BPHZの質問をする。「先生この日本語の意味がわかりません。」

「くりこみ不可能な理論でもBPHZくりこみは有限の値を出してしまいます、それの値に意味はあるのですか?」「どうだろねあるのかね。」そんで、摂動の低次なら意味があることもあるといったような主旨の話しに続く。

そしてかわい先生のゼミ。ぼくが発表、課題「くりこみについて話せ」。まずは、乗法くりこみ。先週のomo君のレジュ メを簡単にしたような話をする。(とはいえちょっとはぼくの工夫もある。常に何次発散かに気をつけ、発散ダイアグラムのどの部分がカウンタータームと対応 しているかを強調した。)途中で先生が「みんな、こんなペースでやって大丈夫なのですか?」という発言がでて、ドキッとしたけど、「いい」と言ってくれた ので、そのまま進める。

そしてBPHZに入る。omo君が後に言うには「そもそも最初からBPHZからはじめれば良かったのに、かわいせんせ い、本当に「はよ、おわらんかなあ」といった顔してたよ。」とのことだ。しかしBPHZからはじめると、僕の理解していない部分が発表の大半を占めること になるのでそれは出来ない相談だ。そもそもBPHZは、はなから先生に丸投げしていればよかったかも知れない。(でもそうすると、僕が発表する所がなく なってしまう。)

で、発表は、途中まで上手く行っていたのだが、「具体例でやってみてください」という指令で大いに混乱する。生半可な 知識での発表なので分っていなかったのですよ。まずは最初のグラフ。混乱してまともにファインマンダイアグラムも式に直せない!書く順を全く逆に書いてし まった!とはいえ修正可能。一番目の例、手順がだんだんやるうちに分ってくる。やっぱり具体例の計算というは、とっても大切だなあ。

そして二番目の例、二番目の例ともなればファインマンダイアグラムはすらすら式に直せ、BPHZの手順もすらすら行く。途中までは。かわいせんせいの突込みにより、くご先生の書きかたでは明らかに不十分、あまりに説明不足だということが分る。

例えば単なる掛け算をせよと書いてある部分が、実は「かける順序を固定したままかけよ」の意味だったり。…今度、文句言いに行こう。ということで発表はさ んざんになってしまいました。でもBPHZくりこみの手順ははっきりと理解できたので良しとしよう。一般ゲージ場のくりこみ可能性については、フォローし てくれると思ったがしてくれなかった。そもそも先生の関心はここにはないのかなあ。

来週からは摂動論は十分やったということで、非摂動論的な結果「格子ゲージ理論→くりこみ群」をすることになる。

終わったら、精神的肉体的に疲労困憊している。しばらく何もせず時が過ぎるのを待つ。食堂に行く。一年近く話をしている人と初めて自己紹介をした。やっと名前がわかった。あと、n君のいる研究室のイタリア人の人と知り合いになった。「Nice to meet you. May I ask your name ,please.?」と話し掛けたのだ。

帰る。寝転ぶ。今日は鍋パーティーがあるというの待つ。で、鍋パーティー。久し振りに包丁を持ちました。keiちゃんがゲストに来ていた。

鍋は美味しかった。

今日は疲れた。日記も長い。

僕の人生があと五十年とする。日記は一ヶ月文字情報だけで50kBずつ増える。ということで、五十年=30MB。人の 一生というはたったこんなだけの情報量に圧縮されるのか…。死ぬ日まで書き終えたら、そのまま消されてしまうのも何かもったいない気がする。(ある人の若 い頃から死ぬ日までの日記を全部読んだら、どんな気分になるのだろう?かなりすごい体験だと思う。)

11月16日(日)

付属図書館に行って勉強。明日の発表のためにレジュメを作成。omo君の前の自主ゼミでのレジュメが非常に役に立っ た。(寧ろomo君のレジュメをしょぼくしただけかも…。)φ四乗に力をかけて、QEDのくりこみの直前まで書いて五時図書館を追い出される。ちなみに昼 ご飯は一人でルネで食べたのさ。、

五時にgreenさんと図書館前で待ち合わせ、夕食に行く。場所は河原町丸田町で のレストラン。メニューと違うものが出てきた感があるが気にしない。食事は割高感があるが、美味しかったので良し。三時間ほどしゃべった。彼女とは東大の 面接の帰り、新幹線で大阪に着くまで三時間ほどしゃべったのだが。これで僕の人生、だいたい全部彼女にしゃべってしまった気が…。僕の人生に関する質問が あればなんなりと彼女に聞いてください。

家に帰ったのは九時。それからQEDのくりこみBPHZについて書く。九後先生のBPHZくりこみ手続きに関する最後の部分BPHZと対称性の重要性がわからないのでパスしてよいのだろうか?

一度やったことでももう一度ちゃんとまとめてみると新たな発見があることが分った。完全に意味を誤解していた所もあった。復習というのは大切なのですね。

今日も肺が鳴る。

入院中の思い出1:夜中病室で「死者のためのレクイエム」を流すといい感じに不気味だった。

入院中の思い出2:動脈血を採った。「どこから取るのだろう、手首とかだったらいやだなあ」と思ってたら、足の付け根 (丁度前ポケットがあるところ)からだった。なんとそんな所に動脈があらわれているのか!と思った。たしかに手首とは違い筋の下に隠れていない!ナイフ一 突きで致命傷を負いそうだが、ここを切って自殺する人はいないだろう。かなり恥かしい死に方だと思う。

 

11月15日(土)

朝から付属図書館でお勉強。くりこみ群を読むが全然進まない。図書館でラファエロの画集を見た。僕ももっと古典から構図やポーズを研究しないといかんなと思った。

昼ご飯を食べに行ったら、謎の組織湧源クラブの人たちがいた。どうやら、会報を作って発送しているようだ。数人知り合いがいたので、そこでご飯を食べる。新たに三人ほど湧源の人とお知り会いになった。

それからまた勉強。くりこみ群の発表はあきらめた。乗法的くりこみを軽く話して、それからBPHZ繰り込みをしゃべる予定。一つ重要なことに気が付いた。自主ゼミがついに川合ゼミを追い抜かしてしまったという事実!

そして夕ご飯を食べる。まだ湧源の人たちは居た。そこでまたご飯を食べる。「君は写真に写っている人が好きなのか、写真が好きなのかどっち?」と尋ねられたので「両方です。そもそも好きでない人を撮っていい写真は出来ません。」と答えた。

帰ってから、モーツァルトのジュピターを聞く。第四楽章で涙がこぼれた。

肺の調子が変だ。息を大きく吸い込むと、お腹がなるが如くに肺が鳴る。ちょっと腫れているのだろうか?

11月14日(金)

素粒子物理学:行ったらだれもいなかった。休講だったらしい。

今日はぺスキンはお休みにして、九後先生の「ゲージ場の量子論」でBPHZ定理について勉強する。ベクトル粒子を含ま ないときのBPHZくりこみの手続きは分った。とりあえず、φ4理論のくりこみ可能性は全てのオーダーで証明できるようになった。電磁場をするには僕の知 らないことが多すぎて(例:BRS対称性、ゴースト場、NL場)読めない。くご先生の書く文章はなにか難しく。「自明に」と書いてある部分が僕を悩ませ る。

昼頃、m川さんと会い話をする。

九時までずっと勉強。くご先生に質問しに行ったがあえなかった。

昼ご飯も夕ご飯も一人で食べた。

11月13日(木)

夢:島でライオンが一頭放たれた。危ないので上空20m辺りをずっと飛行。不穏な気配!時間を二秒ほど止め、あたりを確認。気のせいだったようだ。 そうこうする内に、ライオンがやってきた。

社会復帰しました。ということで授業に出る。

統一理論:超対称性の話し。話が速くて分らない。どうして超対称性演算子を二回かけるとスピンが元に戻るのだろう?

最後に、「質問がある人は四時までに来てください。子供の幼稚園への送り迎えがあるので」というのがなんか面白かった。

そして自主ゼミ、僕がやるべきだった場所をomo君がやってくれた。繰り込まれた場の摂動論の話し。くりこみはこの方法が一番分りやすい(カウンタータームを使う方法)。裸の摂動論でのくりこみはあまりに場当たりすぎる感がある。

で、僕は月曜の本ゼミでくりこみについて話をしなければならないのだけど、何話そう。今日のゼミそのままでは聞いている人辛そうだし。

九時まで勉強。「くりこみと対称性:明らかな例」を全て読む。今日は20p進む予定だったのだが、10pしか進まなかった。ずっと入院していた方がよかったかも(笑)。

帰ってからは二時間かけて昨日までの日記をアップする。

11月12日(水)

六時まで一睡も出来なかった。その間ジョジョの四部の続きの二次小説をネットで読む。なかなか面白かった。

それから十時まで寝る。

夢:核戦争後の世界で、僕が無一文から鉄道王になるまでの長い道のりを二時間にまとめたような夢。

十時から十二時までもあまりなにもせずに過ぎる。昨日撮った写真を現像に行っただけ。

ご飯を食べて、また寝る。夢はルパン三世、ストーリを作るのが大変だった。四時まで。睡眠時間が1日のうちで半分以上を占めると困るようになります。こんなんで明日から社会復帰できるのだろうか?京都に帰るために部屋を片付ける、落ちているマンガを本棚に入れる作業。

五時から昨日に引き続き今日も畷高に行く。次行けるのはいつになるか分らないので。クラブに行く。やってねえ。大丈夫か?

生徒会室に行く。お嬢、キャミリン、しのさん、へむくん、ひふみんくん、あと知らない人一人がいた。今日は生徒会の選 挙だったようだ、立候補者が集計をしてさらに結果発表までしてよいのか?投票用紙をみせてもらったが、○のかわりにハートマークや「好」とか書かれている 票は無効票になるらしい。そういえば、本当の選挙でも「民主党 love」とか書いたらどうなるのだろうか?

「大かくれんぼ大会参加者募集」のポスターを見かけたが、これは企画倒れになるみこみが高いそうだ。またこれは昨日聞いた話だが、理科部のメンバーは全員ソフトボール部に入っているそうだ。どうゆう相関があるのだろう?

キャミリンさんに心理テストを受けたり、荷物運びを手伝ったりして、六時に帰る。ご飯を食べて、父の車に荷物を乗せて、京都まで送ってもらう。今日は月がきれいだ。

京都の寮に到着。当番の僕がいなかったので、二週間ほどゴミが出されていなかったようだ!

部屋は絶望的にきたない。薬の空袋やペットボトルが散乱している。

二時間かけてきれいに戻す。片付かない部屋はないということを確信。片付きレベル9(10段階評価)にまで片付けることに成功する。

ここで一日は終わる。物理は一時間も勉強していない。入院していたときの方がはかどっていたような。

十一月十一日(火)退院の日 (掲示板への書きこみより複写)

今日は退院の日、こんなところでも一週間いると愛着がわくのが不思議だ。一週間のうちに大量の荷物を持ち込んでいたので帰るのが大変。荷物を父の車に運ぶ。急な運動のためにふらふらする。

帰って布団の中で「ざ・ちぇんじ」山内直実の続きを読む。面白い!綺羅(弟)がお気に入り。どうやって最後どたばたを解消するかが、見事だった。

読み終わってから、朝の疲れが出て寝込む。十二時から五時まで。

それから、久しぶりに畷高に行った。普段は平日は京都にいるので、こんな機会がないとなかなか行けなかったので行けて嬉しい。色づいた木々や、吹奏楽の練習をしている高校生、ああやっぱり世界は美しい。普段目につかない電柱とか看板とかでも見ると嬉しくなる。

クラブに行く。二人しかいない!大丈夫か?先着順ということで、北海道土産をもらう。入院中一人に「入院してます」というメールを送ったのだが、みんなに伝わってなかったようだ。

その後、山村先生に会いに音楽室に行く。いろいろ気遣ってもらえる。行けなかった百周年式典のパンフなどをもらう。

その後、生徒会室に行く。知った顔が四人ばかりいた。みんな僕の入院を知っていた。三角形の面積公式の質問をされた。生徒会立候補の用紙を見たが、知っている人ばかりであった。一時間ほど居て帰る。楽しかった。

それから家に帰ると「一人のお笑いファン」さん(以下ファンさんと略記)とみなみさんから電話がかかってき た。「今、野崎病院にいるんだけど。」…くる前に連絡して欲しかった。ファンさんにあいたいという父母の要請で二人を家に呼ぶことに。中高の写真を見せた り、みんなでご飯を食べたりする。

そんなときに、中学で知り合った超人の一人から電話がかかってくる。「今、野崎病院にいるんだけど…。」しまった連絡がつかないので退院報告できなかった。「…覚えてろよ。」と電話が切れる。また遊びに行くことにしよう。近所だし。

その後、二人が帰り、あといろいろして一日が終わる。

 

 

11/11(Tue) 23:56 No.148  

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■Res.- by.ひらた  

 

補記:みなみさんに「マイコプラズマは電離していなければ許せない。」と言われた。

知り合い同士の新たなカップリングを今日二つ知った。んー、青春かな。

 

 

11/12(Wed) 0:01 No.150  

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■Res.- by.ひらた  

 

肝臓が少し弱っている(舞妓プラズマ肺炎の影響)ので酒の入る退院記念祝宴はご辞退させていただきます。

11月10日(月)入院6日目 お見舞いが五人も来てくれた。

朝の内に検査を済ます。朝五時に血液検査に来るとは!血を抜かれてそのまま八時ごろまでお休み。それからレントゲン写真。入院したときには「息を大きく吸い込んで」と言われても吸い込むことが出来ないほど重症だったが、今日は吸えた。

検査後はぺスキンを読んで見舞いのぶんちゃんを待つ。十時半頃来る。およそ一年ぶりにぶんちゃんとじっくりとたっぷりと話をすることができて嬉しい。入院も捨てたものじゃない。

僕は咳で喉が潰れて、すっかり声がハスキーになってしまったのだが、「先輩その声反則ですよ。」と誉めてもらった。

ぶんちゃんは一時ごろ帰る。このとき本を忘れていって、僕がいない間にとりに来たので、僕が「なくなった!」と混乱するトラブルが発生。

ぺスキンをちょいと読む。二時ごろありさん登場。三時ごろまで延々と語る。「個室にしか入れて置けない。」「一週間いる患者の部屋とは思えない。」「なんでこんなでかいラジカセがあるん?普通ウォークマンじゃない?」

最近、消灯時間になっても電気を消しに来ないことを行ったら「それは怖がってるんやで。」と。「まっちゃんが、『僕が行ってもよろんでくれないんじゃないかなあ』とか言っていたで」なんてことを教えてくれる。

主治医のしんちょう先生登場。検査結果を見せてくれて、明日にでも退院可能ということを教えてくれる。よかったよかった。さっと帰っていったので今日も写真は撮れなかった。

三時ごろにしのさん登場。にしの「先輩、何ヶ月ここにいるんですか?この部屋。」

「もし後一ヶ月入院するのだったら」「本棚が並ぶやろうね。」「絵もかけられるでしょうね。」「退院じゃなく追い出されるんじゃない」などと二人で言い放題にされる。たしかに一週間の入院患者に世界美術全集がそろっている光景も珍しいかも。

その後、二人は神大トークに熱中したりして交流を深めていた。

四時半ごろ虎猫くんが京都からはるばる登場。女の子二人は退場。

それから、世界美術全集を見たり、持ってきたKくんとおおかわ君の謎のお見舞い状を呼んだり、もって来てくれた漫画を読んだり、二人大富豪をしたりと七時半まで。

七時半にたかこ先輩登場。たかこ先輩と虎猫くんは初対面だが、何故か三人で話が盛り上がる。たかこ先輩の仕事のことや ら、虎猫君の研究のことやら。たか子先輩「なんで、虎猫君は化学をすることにしたん。」虎猫君「それは人の役に立ちたいと思って。」僕「なにー。何かっこ つけてんねん。」虎猫君「いや、化学系の人はそういう人多いって。」

…物理系とは違うようです。

そんなこんなで謎に話は盛り上がり九時に。二人は帰っていきました。

という、とんでもなく忙しい一日でした。今日だけで五人の見舞い客が来てくれました、ありがたいことです。ちなみに入 院生活は約一週間で昨日まで来てくれのは二人。御見舞いに来てくれて贅沢はいえない身なのですが、もう少し分散してくれるともっと嬉しかったかも。一人も 来ない日は寂しかった。

明日は退院ということで、「入院しました、お暇があれば遊びに来て下さい」メールを送った人たちに「退院しました」メールを送る。量が膨大で二時間ぐらいかかった。

九時からぺスキンを読み、ありさんのおみまいの品、ざ・ちぇんじを読む。面白い!

11月9日(日)入院5日目

今日も御見舞いに来ない。日曜だというの寂しい。

ぺスキンは順調に進む。今日も20p進む。1日半分寝ているというのに。最近つまり病気になってから、「眠たい」という感覚がなくなった。人間十分に寝れば眠気を感じなくなるということを発見。十分に寝ているといっても、夜中は三時間ごとに目がさめてしまいますが。

今日は選挙の日。一票の重さは紙の重さにあらず、普通選挙の確立のため命を落とした者たちの血の重さである。たとえ入院中とはいえ、投票に行かざるを得ない。ということで、外出許可をもらって選挙に行ってきました。

自民党に入れるか、民主党に入れるか散々迷った選挙でした。

病状は極めて良好。点滴もなくなり、治療は投薬のみになる。

11月8日(土)入院4日目

 

手塚治虫の「未来人カオス」を病院内で発見。早速全部一気に読む。面白い!手塚治虫はなんとすごいストーリメーカーなのだろう。

美術全集でラファエロの作品に遭遇。感動のあまり本を持つ手が震える。なんと慈愛に満ちた絵なのだ。

ぺスキンが異様に進む。普通の時の二倍(二十ページ)進んだ。

御見舞いは来ない。寂しい。持ってきたCDもだいぶ聞き飽きてしまった。

病状は極めて良好。

11月7日(金)入院三日目

女医さんはもと畷高生だった。なんかどこいっても畷高生に会うような。寮でも一人別に全くの偶然に畷高生がいるし、寮によく遊びに来る女の子も全くの偶然に畷高生だし。やはり畷高生はたがいに引かれ合うのか。

うえださんが御見舞いに来てくれた。大学の話とかしてくれた。静かな中に実は強い気性を隠し持つ人だ。メロンをくれた。

ぺスキンを読むが、しばしば体が停止して寝込んでしまう。熱はないようだ。もし入院していなければ、学校に行っていた所だ。

親が買ってくれた。「ピンポン」を読む。このスピード感あふれる絵。素晴らしい。「オルフェウスの窓」もボチボチ読む。とはいえ全九巻中三巻までしかない。しかもそこまでで主要人物の2/3が死んでしまったような、これからどうなるんだ!

世界美術全集も読む。ギリシャ芸術は素晴らしく美しい。クレタの原始的な美術は、現代芸術をおもいおこす。こんな言葉があった「現代に生きる我々はみなギリシャ人なのだ。」文化を受け継いでいるということだ。なるほど。

11月6日(木)入院2日目

僕は個室に入院している。短期入院患者としては珍しいものをいろいろ持ち込んだ。

CDラジカセ、およびCD三十枚ほど:やっぱりウォークマンじゃ物足りない。

世界美術全集:こんなときこそ、芸術にふれることは大切です。

カメラ(一眼レフ):お見舞い客および主治医を撮るのです。

ぺスキンおよび持っている場の理論の本全部:勉強のため必要です。

あと病室を飾る絵が欲しい所です。

CTスキャンをした。肺の一部が明らかに白い!ようやく本が読めるようになってきた、まだ活動時間は少ないが、頭のもやも晴れてきたようだ、自主ゼミに抜かれないように頑張りたい。

グラスマン数を用いてフェルミオン場の量子化を勉強。

今日は見舞い客が一人も来なかった。残念だ。

病院にある読めそうな漫画雑誌は全て読んでしまった。

近所にすんでいる中学時代に知り合った超人の一人に手紙で入院を報告。メールアドレスが携帯に入っていないとこんなとき不便だ。

TRICKは面白かった。

食事は味はまずまずなのだが、動いていないので食べれない。でも頑張って無理やり食べる。食事時間が苦痛だ。

 

11月5日(水)入院1日目

夢:小学校の文化祭。僕は脚本を書く係りだったが。放棄して逃亡する。そ れでも出演者のアドリブで上手く行ったようだ。打ち上げに僕の作った新生物があいさつにくる。大きさ1m程度、透明不定形、大きな目を一つ持つ。孫が出来 たそうだ。そうこうするうちに小学校の近くで大爆発がおき、避難することに、僕はみんなを先導することに。しかし、どこが危険なのかの情報がつかめず、苦 労する。

野崎病院に入院する。はじめてだ、胸が吐きそうという感覚もはじめての体験だ。息を大きく吸い込むと胸がぶくぶくなります。

酸素が10%ほど足りていないそう。道理で思考がまとまらないと思った。主治医はとても若くかわいらしい女医さんだった。

さっそくチューリッパ―さんが見舞いに来てくれた。

「大変ですねえ。あれ、なんで私笑ってるんだろう。」

「こんなときこそ、真の友情が分りますねえ。こうして真っ先にきた私はポイント高い。内心は面倒くさいと思っててもね。」

「私が入院していたときには、朝ご飯が終わったら昼ご飯を楽しみに待ち、昼ご飯が終わったら夕ご飯を楽しみに、と暮らしてました。」

「結局何人が見舞いに来るか教えて下さい。先輩が大切にしているつもりの人たちも、向こうは何も思っていないかもしれませんよ。」

「しかし、見舞いに来られるって嫌じゃないですか?こんな風に(寝ている僕のそばに来て)寝首かかれるかもしれないし。」

で、帰っていった。フルーツゼリーをくれた。

ぺスキンで電磁場の量子化ファデーフポポフの方法を読んだ。集中力が出ない。肺がやられた程度でふがいない。

衰弱は収まり、後は病気は肺を残すのみといった感じ。治ってから入院したようなもんや。マイコプラズマ用の抗生物質の効果が劇的にあらわれてきたようだ。

11月4日(火)

火曜;朝の体温は三十七度四分。

今日はかかりつけの先生が、自分の知り合いの先生のところにまで僕を車で運んでくれ、その先生の診断を受けた。

レントゲン写真を見るなりこういった。「肺炎ですね。マイコプラズマ肺炎の可能性が高い。」

どうやら今までの診断は誤診だったようだ。あるいは咽頭炎が肺炎に移行したか。たしかに最近、咳をすると胸がぶくぶくいうのでおかしいと思っていた。マイコプラズマには普通の抗生物質は効かない。いままで効かない薬を飲んでいたということか。

どこかの病院のベッドが空き次第、入院することに。

咽頭炎は治まった感じ。荒い呼吸が続く。体温は七度半を前後する。

11月3日(月)

月曜;朝,苦しい。体温は七度九分。衰弱が激しい。

(今治ってから掲示板にかいた日記をまとめているのだけど。まったく何も出来ず時間が矢のように過ぎ去っていっているようすが怖い)

一週間で体重が2kg落ちた。発病からはや九日。いつになったら治るのだろうか?

十時十二時の温度はそれぞれ37.1、37.0。横になると分泌液が肺に流れて、咳がとまらなくなり、かえって苦しいのです。

バッハのブランデンブルクを聞き、美しさに涙が止まらなくなった。体が弱ると音楽が直接心に響くようになるようだ。風邪の効用というやつだ。夕までは微熱だったが、九時頃突然三十八度五分まで上がる。これが最終攻撃だとうれしいのだが。

11月2日(日)

日曜:朝の体温は七度五分。だが体力切れで九度のときのようにだるい。一日を通じて体温の変化はほとんどなし。体が動かない。

11月一日(土)

土曜日:朝の体温は三十九度一分。考えられる原因は1に昨日動いたこと、2に多少寝冷えしたこと、3に昨日夜中中咳が止まらなかったこと。

朝六時ごろ、脱水気味になって動けない。だれか起きてきたら助けを呼ぼうと待ったが、九時になっても、誰も起きてこない

仕方ないので、飲み物を自分で買いに行くことに…。昨日の内に京都に戻ったのは失敗だったかもしれないが、悔いはない。

そのまま父の車で四条畷へ送還される。なんか温泉に入っている気分でここちよい。ついたころには熱は下がっていて、七度 五分程度。病院に行って熱冷ましを打ってもらう。連休を超えても治らなければ、大学病院で精密検査を受けるよう進められる。 その後、体調はよくなり平熱 へ。走ることだってできるぜ。火の鳥の鳳凰編を再読すると、途中から涙が止まらなくなった。

「美しい…なんという美しい世界だろう…美しい…!俺としたことが…あの、手を切られた時にも出なかった涙が…!なぜ俺は泣くのだろう。なぜこんなに天地は美しいのだろう。そうだ、ここでは何もかも生きているからだ!」

夜は咳き込んでほとんど眠れず。