200210

十月三十一日(木)

夢1:空飛ぶ黒い軍艦があらわれて、たぶんそれで旅をする夢だと思う。

夢2:六時にkmさんと京橋で待ち合わせ、だが六時にもなって、まだ普通電車に乗って萱島あたりにいる。(後三十分ぐらいかかる。)偶然車内にいたみなみさんにkmさんの携帯の電話番号を聞き電話をかける。あとニュースによると日本が戦争を始めたそうだ。

S木亭で目覚める。今日は一限が休講なので、のんびりする。九時ごろまで寝れると言うのは素晴らしい。

その後、情報処理室に行って、メールチェックをする。前からkmさんの話し声が聞こえる。情報処理演習か?「今後ろにいます。」とメールを送ろうとして書きかけたが、流石にそれは怖いので直接前に行ってあいさつをする。

その後、ルネに行って、「理論物理学のための幾何学とトポロジー上巻」を衝動買いしてしまう。3900円なり。ちょっと安いかもしれないと思ってしまうが、それは金銭感覚が麻痺しているとも思う。

電磁気演習:磁気双極子の才差運動から出るエネルギーを、「同等の磁場を出す、モノポールを含む場の出すエネルギー」の問題にして解く方法は印象 的だった。最近輻射の計算が出来なくなった、それも「この方が綺麗な表式なのだから、より簡単に計算が済むはず」と考えて、結局、途中で計算が頓挫して挫 折する、というケースが多い。事情通の読者のために書くと、電磁ポテンシャルをよくみる形 Aμ=∫ρμ(ret t ,x) / r dx^3 の代りにそれと等価な式、

Aμ=∫ρμ δ(t^2-x^2) dx^4 を用いて輻射を計算しようとしているのだが、上手くいかないのである。

今日から旧A2による院試ゼミの始まり。いきなり初等力学の計算でつまずいているのだが、どうなることやら。

十月三十日(水)

夢:起きたら昼の二時半だった。時計は三時半だったが、一時間進められていたようだ。これから学校行こうと考えながら、退廃的にもファミリーコンピュータのゲームを一時間してしまう。

一般相対論のレポートを朝しようとするが、なぜか解けない。

位相幾何学でファイバーバンドルをやっていた。一言も理解できない!途中から一般相対論のレポートをやり始めた。気づいた。単純な勘違いをしていた。テンソルの足の上げ下げと、共変でない普通の微分は非可換であることを。考えてみればこれが一般相対論の真髄なんですね。

昼休みが始まってからも、そのままレポートをしつづけ、提出十五分前に終った。ということは、位相幾何学の授業を途中で放棄しなければ間に合っていなかったということだ。

自主ゼミがあって、そのままS木亭に泊まる。心労がたまっていたのか、今日始めて酔っ払って気持ちよいと感じた。

fくんに最近暖めているアイデア「フーリエ変換の固有関数について」を話したら、頭の中でまとまった。

十月二十九日(火曜日)

量子光学:量子非破壊測定のさわりをする。本当に状態を壊さずに測定が出来るのだろうか?

お昼は、kmさんと植物園で食べる。前に来たときは蚊に苦しめられたが、

もう蚊はすっかりいなくなっていた。森の中は緑緑していて綺麗。少し寒いけど…。

湯川記念館館でただで飲めるお湯を頂いて、温もる。

今日は、昨年度ノーベル物理学賞を受賞した、コーネルさんが京大で講演をするというので、

三時間目の電子回路論をさぼって聴きに行きました。電子回路論は今日から大講義室でするという話だが、

今日は恐ろしく空いていたのではないだろうか、そんな様子も見てみたかった。

コーネルさんの話は英語ながら、かなり聞き取りやすかった。量子渦の格子がとても美しかった。

コーネルさんの見かけは若かったが、ノーベル賞をとるときは、学生に厳しくやっていたので、

年を取ったが、最近研究が落ち着いてきてのんびりしているので若返ったそうだ。

その後、kmさんはみなみさんとfくんに拉致された。みなみさんは

自発的対称性の破れや生成・消滅演算子、ギンツブランダウ方程式について語ったそうだ。

量子力学特論2:今日も板書(の文字)が細かい。ノイマン関数はあまり知らないので調べておかなければ。

その後、M川さんの情報処理論のレポートを手伝った。

家に帰るころには真っ暗でした。

最近、限られた人としかメールのやりとりをしていず、メールボックスが寂しいことになっているので。

いろいろな人に「お久しぶりです」とメールを打ってみた。

返事はあまり来なかった。

母から来月の食費をもらった。全部2000円札で!使いづらい…。何考えているんだろう。

十月二十八日(月)

夢:長時間に渡る夢だった。高山都市を上空から眺めたり、海の星で海水浴をして溺れかけた。砂漠を渡り先史人類が作り上げた遺跡に行き、機械に変な 注射を打たれ燃えるような粉薬を飲まされると古代語が読めるようになった、夜行性で光を嫌うネズミのような生き物を恐れ、偶然一緒にいた女の人を背中に 負って、飛んで町まで逃げたが、背中にいるはずの女性は単なるリュックサックに替わっていた。廃工場化した、高校の旧校舎を訪れたりした。ちょっと未来の ようでギタマンは廃部になっていた…不吉な。部室後には中学時代の友人がいて念動力を見せようとしたが、宙に上げた物体はブラウン運動をした。

朝は四時に起きた。輻射の冊子を読んでいるとすぐに六時になった。

出発すると丁度太陽が昇りかける所だった。空気は凛として身が引き締まる。電車に乗りながら朝日を眺めていた。車窓から朝焼けに染まる木津川、淀川の河川敷が見える。例えようもなく美しい。生きている喜びを感じる。

物理学情報処理論:ぼんやりしていたので、ちょっと前に他の人が質問した同じ内容の質問をしてしまった。

統計特論;粒子描像から大雑把なモデルを用いて、粘性率、電気伝導率、熱伝導率を導き出す話し。勉強になった。

課題演習:フォノンの話し。今日はじめて「音響型」と「光学型」の言葉の意味を理解した。

久し振りに早く帰れる。五時に四条畷に着く。

久し振りに高校のギタマンに行ってみる。丁度、二年生が沖縄から修学旅行から帰って来たようだ。「先輩の分の御土産は買うかどうか考えましたが、すぐ来ると思って一年生の分と一緒にしました。」…というので、一年生とちんすこうをがっついた。

その後、取り留めのない話を五人で延々と続ける。取り留めのない話をする機会は余りないので嬉しい。二時間ばかり話をしたのち帰った。

素数の歌を置いていった。

帰ってから(来週の月曜〆切の)情報処理論のレポートを仕上げた。相対論のレポートもしようと思ったが問題7がノートに書いていない。困ったもんだ。どうしよう。

十月二十七日(日)

直接本人にメールで話をすることにより件Aは収束したようだ。(むしろそうであって欲しい)

これでようやく僕の愛する平穏な生活に戻れる。やれやれ。

夢:起きたら十一時半という夢。

起きたら八時だった。物理学情報処理論のレポートを作る。サンプルプログラムが書かれた紙をなくしてしまったので自作する。

Visual C++はすごく便利だなあと、実感する。ただし、すごく不安定のような気がする。一日のうち三回もフリーズしたらだめでしょう。

で、プログラムが出来てから、サンプルプログラムを発見する。なんというか、蚊を殺す為に大砲を持ち出しているようなプログラムだなあと思う。しかも微妙に間違っているような…。

もう、〆切を越したので僕の作ったソースを公開しときます。プログラム2-1 プログラム2-2

プール行って泳ぎすぎた。八時に寝る。

十月二十六日(土)

依然件Aが解決せず、心と体が疲労困憊なのか、なんと1:00に寝て昼の12:30に起きる。そして14:00から寝始め17:00まで寝る。

家庭教師に行った。現在軽い操状態が続いているので、出されたコーヒーを飲んだら、一気にハイパーな状態に駆け上がってしまった。

交感神経を活性化した状態を続けるのは体に良くない。体の修復能力が停止した状態になるからだ。まだまだ自分の精神を正しくコントロールできない。もっと成長せねば、人間として生物として。

論語にこうあります。

子曰、學而時習之、不亦説乎、有朋自遠方来、不亦楽乎、人不知而不慍、不亦君子乎

子の曰わく、学びて時にこれを習う、亦た説(よろこ)ばしからずや。朋あり、遠方より来たる、亦楽しからずや。人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや。

先生がいわれた、「学んでは適当な時期におさらいをする、いかにも心嬉しいことだね。[そのたびに理解が深まって向上していくのだか ら。]だれか友達が遠い所からからも尋ねて来る、いかにも楽しいことだね。[同じ道について語り合えるから。]人が分かってくれなくても気にかけない、い かにも君子だね[凡人にはできないことだから。]」

このような者に私はなりたい。

それはそうと、日本に来た拉致被害者を帰さないのは非人道行為だと思う。被害者の親は自分の持つ「親が子を思 う気持ち」が子にもあるということが理解できないのだろうか。被害者に「夫婦親子で北朝鮮にとどまりたいのか、あるいは夫婦親子で日本に帰りたいのか」を 尋ね、その意向を尊重するべきであると思う。

十月二十五日(金)

人の誤解を解くって難しい。以下この件を件Aと定義します。

件Aに悩み一時間ぐらいしか眠れなかった。

くご先生の授業はとてもとても分りやすい。以前の解析力学より先生は教える能力があがっているようです。今日の授業は場の量子化について。スカ ラー場のラグランジアンを仮定し、それを量子化するというもの非常に納得しました。場を調和振動子の集まりとみなせるわけですね。そして、問題点は時空の 各点に調和振動子の0点エネルギーがあるので積分した結果として、総エネルギーが発散するのです。重力を無視すれば単にエネルギーの原点をずらすだけのこ とでいいのですが、重力はあらゆるエネルギーに働き、さらに重力は空間の曲率に関係するので、曲率が無限大になってしまって大変なことになるのです。そし てこの問題は依然解決していないとのことです。

演習はその場で考えて発表する。簡単な問題だった。

昼ご飯、kmさんと食べ、現在の状況認識を統一して、件Aについて話し合う。

今日は久し振りに泳いだ。体力が快復していないので、あまり泳げなかった。泳いでいると件Aに関して、正々堂々、対処しようと決意した。論語にもあるではないか、

内に省(かえり)みて疚(やま)しからずんば、夫(そ)れ何をか憂え何をか懼れん。

約:心に反省してやましいことがなければ、一体、何を心配し何を恐れる必要があるのだろうか。

夜、kmさんと件Aを解決すべく電話で話し合った。

十月二十四日(木)

今日は朝からメトリックが目の前にちらついてました。

光物性フェルマーの原理があれほど簡単に証明されるとは吃驚した。

光物性の授業後、関数解析はあきらめ、n君と食事をする。そして量子力学演習の準備をする。

その後、ちょっと北部食堂に入るとkmさんに遭遇。

そして、外のベンチで話をしながら一緒にアイスクリームを食べた。昨日、ある人から悪報が入っていたので、その真偽を聞いたら単なる彼の誤解だということが分る。よかったよかった。

演習は突っ込まれたくない所を突っ込まれて大変だった。でも、「こんなやり方で解いたのは初めてだ」と言われたので救われた。

その後、いろいろあって十年ぐらい老け込んだ気分がします。どうして人は人に怒りを感じるのだろう。僕は感じたことはないのになあ。

 

十月二十三日(水)

夢:茶碗を破壊してみた。そして破片の周りの時間を逆行させて茶碗を直した。新能力だ。つぎに壁を殴って破壊しようとしてみた。僕の夢での欠点は腕 力がないことである。夢の中では力は筋力とはなんの関係もないはずだ。壁だって破壊できるし、自動車だって投げ飛ばせるはずだ。しかし、哀しいことにまだ まだ未熟なので認識が現実に引っ張られてしまう。それを訓練しようと思ったのだ。しかし壁は破壊されなかった。ガラスを殴ってみた。やはり駄目だった。ま だまだ修行が必要だ。道路に沿って光速で移動してみた。これはできた。次に、止まって座禅を組んでじっとしてみた。やってみれば分るが、夢の中でじっとす るのはかなり難しい。すぐに夢が崩壊しようとする。実際今回も世界が崩壊し始めた。なんとか抑えようとしたが、やはり崩壊は食い止められなかった。

起きるとかなり精神が疲労していた。なんのために寝ていたのか、いささか疑問である。

今日の朝ははえんえんと一般相対論のレポートを完成させる。第一問、結局いい方法が思いつかないので正攻法で解く。なかなかよい計算方法が思いつかないが、とにかく解く。そして、第二問、これは普通に計算したら解けた。

授業にぎりぎり間に合う。そして解答を見る。僕の方が計算簡単だぞと内心笑う。授業中にもっと計算を楽にする方法を思いついた。授業後、先生に教 えると、「こんな変な記法をしているのは君だったのか!」 そして、レポートの差し替えを頼むと、「もう見たから大丈夫。それにレポートを見れば君のがど れかはすぐ分る。」と言っていた。今日返却されたレポートを見ると感想に「珍しい人や」と書いてあった。

十月二十二日(火)

最近ますます時間のたつ主観的速度が遅くなっていく。昨日のことなど、「ああ。そんなこともあったねえ。」というレベルの過去として思われる。

それはそうと、出町柳の駅の自転車置き場あたりと、理学部の生物館前に流れるすもものようないい匂いは何の植物から発せられているのだろう?通るたびに気になる。

量子光学:今日は物質中でのスクイーズステイトのような話し。演算子がたくさん出てきて嬉しい。最後に先生が「じゃあ、これだけでは分りにくいので絵で説明します。」と言った時、加藤先生の素数分裂のような絵を書いてくれると思ったが普通の絵だった。

散乱理論:とても体力が消費される授業だった。

昼休みは発表会で間違っているといわれたΧ二乗検定についてもう一度やった。同じ結果が出た。間違った定義をつかっているようだ。

授業後、六時まで理学部前のベンチで過ごす。ベンチに寝転びながら次第に暮れる夕焼けを眺めつつ、「物理数学の直観的方法」を読む。最後の三体問 題の話は、対角化不可能の話にからめた分析主義批判の話しも含まれていて非常に面白かった。具体的な話ではなく、これから生態学、経済学、等々はどうすれ ばいいのかといったアイデアが書かれていると感じた。

その後、kmさんとルネで食事をした。かばんを新たに買ったそうで、まだかばんの中に何が入っているか把握しているぞ、と自慢していた。それは自慢にならないと思う。

十月二一日(月)

寝ようとしていると、突然「解析力学のリウピルの定理と、確率の保存には深い関係がある。」との天の声を聞いた。

考えてみた、量子力学で相空間は考えにくい。分からない。いろいろ考えているうちに眠りについた。

朝学校に行くときに相対論のレポートを考えた。最小作用の原理から、運動方程式を導くという問題。

結果は単純。粒子は速度一定で運動するというもの(一般相対論的な意味で)。計算は煩雑答えは簡単という問題には、何か簡単で物理的に本質を突いた解法があるにちがいない。で、えんえんと考えたが分からない

下手の考えやすみに似たりである。

今アイデアが思いついた。先にラグランジアンの対称性に注目して保存量を引き出し、それからeq of motionを出すというのはどうだろう。

一限目の授業、物理学情報処理論の先生は面白い先生だなあ。「これ知っている人いますか?いませんね。みんなの中で自分一人だけ知っているって気持ちいい。でも教えてしまったらみんな知ってしまうんだなあ…。」

二限目

マスター方程式ってすごい。感動する。マスター教ってあるのかな。

それと、この先生は母関数使いだ!

昼休み

kmさんと昼食を食べる。

昨日のメールで「特異点について教えてくださいね☆」とあったので特異点について教える。

除去可能特異点、極、真性特異点について語る。その後、総人の学舎に一緒に歩く。A号館が

空襲にでもあったかのように破壊されていた。

道を歩いていると、京大にはいないはずの高校の友人とすれちがったような気分がした。それをkmさんに話すと、「それは、他人の空似、デジャビュ、ドッペルゲンガーですよ」と一声で言われた。デジャビュはともかくドッペルゲンガーは日常に使われる名詞ではないと思う。

注:ドッペルゲンガーとは自分にそっくりの自分の分身というべき姿を持った奴の事で、ドッペルゲンガーを自分自身が見ると近いうちに死ぬと言われている伝説があります。たぶんドイツ製の怪談だと思う。

課題演習が終わり、図書館によってから、五時半ごろA2に行ったら後期の人がまだゼミをやっていた。後期もA2の人は大変だなあと思った。

十月二十日(日)

「恨みを買う」と、「恨みを買われる」能動態と受動態でどちらも同じ意味なのは何でだろう?

夢:僕はドラえもんになった。映画館にいた。突然映画は止められ、悪の組織の人が一人一人合言葉を観客に聞いていった。僕は合言葉を知らない。連行 されそうになった、その刹那僕は、ぱっと組織の者の隙を見て、スクリーンに飛んでいき、映画の中の空間に入り、すぐさま空間を閉じた。

映画の中 の空間はリー環のなす線形空間だった。映画の中にはやつらは入って来れないが、フィルムを改変すれば僕は消される。早いうちにこの空間から出なければなら ない。今いる線形空間を部分空間として含む空間に出てそこから逃げれば大丈夫だと思ったこの空間の全ての元に直交しているドアから出ようとしたところで夢 は終る。

起き上がると布団が巻き上げられてnくんが起きた。寝ぼけ頭で、「次元が巻き上げられて四次元になったから起きたのだな」と思った。

久し振りに家に帰ってきた気分だ。

まだ集中力は快復していないようなので寝た。

家庭教師に行った。行くまで咳込んでいたので、二時間一回も咳をしないで耐えるのはつらかった。

最近、私に、人の心を考えていない軽佻浮薄であさはかな行動が目立つ。昔からある、私の心の弱く未熟な所だ。常に自らを省み、注意して行動することが必要だ。

別にこれといって脈絡はないが、次のようなことを考えた。

「ある事実に関する解釈の仕方はいくらでもある。しかし人はその中から最も自分に都合の良い解釈を選ぶ。」

 

十月十九日(土)二十日記

HPにせっかく風邪だと書いたのに、だれからもお見舞いメールが来なくてショック。今度病気になったときは、御見舞いメール用のフォームを作ろう(笑)。

朝起きると、熱は下がっているようだ。後は体力だけの問題と思い学校に出発する。今日は実験の発表会、絶対に休むわけにはいかない。

実験室に着いたが、誰も居なくて寂しい思いをする。仕方がないので「倉庫番ゲーム」をする。単純だが奥の深いゲームだ。

そのうち人が集まる。そして時は過ぎ、発表。

関係者以外誰も来なかったので良かった。思っても居なかった部分にミスがいくつか発覚した。自分が関係している所が多く悔しい思いをした。

エレベータに乗っているとき、kくんが「食おう」という単語を口にすると、その場にいた私、f、nが同時に「クォーク!」と叫んだ。病んでいる…。

発表は、なんとか無事に終わり。後は飲み会。とはいえ、僕は薬ずけなので飲まない。体調は病み上がりといった感じでいくらでもお腹に入れることが出来た。

その後、yくんの家で二次会。延々と喋りつづける。笑いすぎてあごが痛くなった。自宅組みは泊まることに。yくんnくん僕で川の字で寝ることになった。

nくんに頼んで日記を口述筆記してもらったら、勝手に次のように書かれた。

n君創作の僕の日記

今週の水曜日から来週の水曜日まで、

水曜日

ぼくは人生に絶望しました・・・・・

木曜日

ぼくは今日も傷ついた。

金曜日

神経が磨耗したので寝込んだ。

土曜日

発表会なぞどうでもよい。何故お見舞いメールが来ないのだ。許せん。

日曜日

ぼくは社会に溶け込めないみたいです。何もしたくない。みんな消えちゃえ。

月曜日

火曜日

鞍馬の火祭り。楽しい愉しいタノシイ・・・・・ナ

水曜日

今日n君が幸せになったそうだ。非線形の賜物だ。

十月十八日(金)二十日記

風邪引いたので、今日は一日寝たきり。

本が読めないほど集中力がなくなっていたのがショック。

夜医者に行く。医者「ピリン系の薬は大丈夫ですか?」ピリン系の薬は分らないが、薬に負けたことはないので、一応はいと答えた。そんなこと聞かれてもなあ。

十月十七日(木)二十日記

関数解析、全然わかんない。仕方がないので、授業中、グリーン関数の研究をする。非常に特異な式、(1/r d/d^2r r - △) f(r)/r =4π f(0) δ(x)δ(y)δ(z) (全てのf(r)について成立する恒等式)を手に入れる。f(r)=1でラプラス方程式のグリーン関数。f(r)=exp(ar)で、ヘルムホルツ方程式のグリーン関数が得られる。

昼ご飯をmulder君と食べる。δ関数やファインマン経路積分などをだしに議論する。延々と議論して昼休みの時間を一時間半ばかし超過してしまった。

夜、風邪をひく。意識が朦朧とする中、家に帰る。

十月十六日(水)二十日記

寝込むと過去の記憶がかなり飛ぶものですね。essentialな所だけを書きます。

一般相対論のレポートは電車の中で書いた。テンソルの縮約を棒と点で表した奇妙な子期が並ぶ。

位相幾何学はりー群が終ってしまった。え!こんなけしかやらないの。りー群の面白い所、全然やっていないじゃないといった感想。

昼休み、食堂に行くと、kmさんとT君が食事をしていた。成り行きで僕も一緒に食事をすることになる。変なメンバーだ。

kmさん曰く「私って変な人間じゃないですよね。普通ですよね。」

僕「うん、君は普通の正常な人間だよ。僕の座標系からみてだけど。」

km「なんか微妙に馬鹿にされている気分が…」

十月十五日(火)

朝、学校の準備をしていると突然、頭にアイデアが飛び込んできた。バーン。分った、僕は(△+k)のグリーン関数の実に簡単な方法を発見した。何故こんなこと今まで気がつかなかったのだろうという方法だった。□のグリーン関数δ(t2-2)をtでFourie変換する。それだけのことだった。ラプラス変換したら、(△-k2)のグリーン関数も出る。さらに応用は広い。おそらくこのような方法を上手く使うと、任意の「二次形式でかかれている微分作用素」のグリーン関数は求まるであろう。明細は時間が余っているときに調べたい。

今日はなんと清清しい朝なのだろう。登校中にいいことを思いついた。テンソル計算を楽にする方法だ。テンソル計算の厄 介な点はダミーの添え字である。これと真の添え字を区別したい。どれとどれが縮約がとれているのか一目でわかりたい。異なるダミーの添え字は入れ替え可能 であるのに異なる文字を使っていたらややこしい。このような不満が今までのテンソル計算にあった。僕は。そこで僕が思いついた縮約の略記法はどうするかと いうと、縮約する添え字は書かず、添え字のある場所どうしを棒でつなぐという方法である。場合によりけりだが、従来の方法より速く見やすく計算が出来るこ とがある。

今日の量子光学は非常に楽しかった。スクイーズ光。すばらしい演算子の用い方だ。僕と趣味が似ている。あの演算子で遊びたい。

昼の食事はkmさんと植物園で。樹のそばに腰掛けて、買ってきたパンを食べ、しかる後に園内を散策した。昼は葉からこぼれる日の光が心地よい。

散乱理論では丁度今日の朝やった(△+k^2)のグリーン関数を先生は苦労して求めていた。なんか嬉しい。暇だったからいろいろグリーン関数の一般論を研究した。そしてボルン近似をやっていた。

ファイル形式の変簡に苦労したが出来なく、無駄な時間を費やしてしまった。家でやれば一発なのに。

 

十月十四日(月)

朝起きると、肩に痛みを感じた。さらにその痛みが量子化しているような感じを受けた。

感覚も演算子になりうるのだろうか?

今日はkmさんと神戸にゴッホ展を見に行った。朝早くに待ち合わせをして、遠路はるばる神戸は灘まで一時間。途中で「正則関数ってすごいよね」などと会話をした。

灘についてから、ちょっと歩くとそこは美術館。途中で歩道橋があって、その歩道橋の手すりの外側には三十cmぐらいの歩けそうなスペースがあった。

kmさんは「ああいう所を登りたくなるのは人情だね。友達には『それは人情じゃない!』と言われたけど」など言ってきた。同意した。彼女は僕と同じタイプの人間だ。

そして、ゴッホ展すごい数の人だ。館内は複雑な構造をしていて、迷ったら出れないだろう。絵画がかかっている壁に人が 層なりになってゆっくりと流れていた。それをみてkmさんは「レイノルズ数…」なんて言っていた。なんでも、習った言葉は日常でも出て来るそうで、高校時 代は「知行合一」などのワードを日常会話に使っていたそうだ。

途中で休憩所があって光がいいぐあいに差し込んでいたので写真を撮らせてもらった。

ゴッホ展は最後の一角に飾られた絵がすばらしかった。まさに魂を削って描いているといった感じの絵であった。こんな絵を書く画家が長生きするわけないと感じさせるに十分だった。

絵を見ていると、昔のことを思い出した。小学一年生のときに人生で始めて発見した定理を思い出した。n×nのマスには正方形が12+2+…n個書ける。

証明:大きさkの正方形がいくつ書けるかを正方形の右上の頂点に注目して数えよ。

そして突如いいことに気が付いた。この方法を用いればΣk=n(n+1)(2n-1)/6の別証が構成できる、ということに。つまり、正方形の数え方を別の方法で行い、(例えば各格子点に注目して、それを頂点にする正方形は幾つ書けるのかなどを考えて)、そこで求まった式とΣkが同じ物である事を利用すれば答えは出る。嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

ゴッホ展を出た後美術館内を散策した。変な階段や通路をみるたびに二人で「この先がどうなっているのかすごく気になるねえ」と喋った。食料がないので美術館を出た。

近くのレストランでカレーを食べた。テーブルに在った口を拭く紙にさっきのアイデアやテーラー展開の別の表し方、exp(aD)f(x)=f(x+a)などを書いて語った。

レストランを出てちょっと歩くと、高層マンションがあった。住民が入ろうとする所に付いていくと中に入れた。屋上へ、 非常扉を開けると、そこは神戸の山側のパノラマだった。しばらく風にあたって鑑賞してから最上階38階から非常階段を使って降りていった。途中で階段の下 から人の話し声が聞こえたので、危険を感じて20階付近でエレベータに乗って降りた。

その後、神戸は三宮に行った。山に行くか海に行くか、迷ったが。海に行くことにした。

途中で公園があって、そこのオブジェの一つ、巨大な石のテーブルのようなものに登った、足元から水の流れる音がジャワ ジャワ聞こえる。石は日に照らされ丁度いい具合に暖かい。kmさんは「大地の恵みだねえ」と言っていた。それは違う。太陽の恵みだ!その上で、量子化の観 点からみた人間関係ついてなど、色々と話をしていたら日が暮れた。結局海には行かなかった。

その後、そごうに行き夕食を食べ帰る。

長い長い三連休であった。

十月十三日(日)

数多くの夢の一つ:京大のマンドリンオーケストラの定演の一日前に、まつぼ君に頼まれてベースを客演することになった。僕はベースが全く出来ない。 というわけで一日練習で叩き込まれる。そして翌日、本番の日。僕は行く時間を忘れていた上に寝坊してでれなかった。なんと言って謝れいいのか、本番は上手 くいったのだろうかなどと、かなり悩みました。そもそも素人を客演に出すのが悪いなどと心の中で怒りました。

起きてからもしばらくは現実と夢が区別できず、どうしようと悩み続けました。

今日は!部屋の片づけをしました。理由はなにか。それは水泳のカードを部屋で失ってしまい、このままじゃ駄目だと思ったからです。いくら片付けて も片付かない風景。僕には片付けの才能がないではと煩悶しながらの半日。ついに半年に一回のレベルのきれいさに戻りました。明窓浄机ってすばらしいです ね。心まで晴れ晴れしてきます。一ヶ月この状態をキープするぞと決心しました。

今日もプールに行きました。さすがに二日続けて泳ぐと泳いだ後、疲労感が残ります。しかし、水泳をはじめた頃に比べるとえらく体力がついたものです。おそらく現在の体力は自分の中学生時代に匹敵するほどまでに回復していると感じます。

人は誰しも老いから逃れることは出来ない。だからこそ活動的な人生を送るためには、常に体を適切に管理する必要がある。と、そう感じています。

十月十二日(土)

朝、十一時ごろまで寝た。異常に多くの夢を見たが忘れた。

プールに行った。

塾でありさんと話した。

さすがに三日前の日記を書くのは難しいですね。考えていたこととか忘れてしまいます。

文中幹事さんと飲みに行った。とはいえ僕はあまりアルコール入りは飲まないので、居食屋(これをそのまま漢字変換しようとすると大変なことにな る。)に行って、ちょいとだけ飲んで、話をした。最初は余り話が続かなかったが、結局、演算子、フーリエ変換、微分方程式、δ関数等、非常に広い話題の会 話を楽しめた。(かたぎな会話もした。)終ったときには敷紙は数式で一杯に。幹事さんに言わせれば、「平田君の知らない一面が見えた。」とのこと。有意義 な時間だった。食事は美味しかった。

十月十一日(金)

今日は一日中素数の歌が頭の中を流れつづけた。

夢:江戸時代。悪代官を殺害した所から夢は始まった。ばれないように湖に死体を沈める。

その悪代官の娘と仲良くなった。娘は父が殺された ことすら知らない。私の能力を教えてくれと娘は言う。基本は飛行能力だが、それも最初では難しいので、水の上を歩く訓練から始める。練習場所として娘が選 んだ場所は、なんと死体を沈めた湖だった。万が一のことを考え、「水が静かなのは返ってやりにくい」などと言いくるめ、練習場所を海に移す。私にとって水 の上を歩くことは非常に容易い。自分の足に着く水の表面張力を多少高めてやればいいだけだからである。しかし人にそれを教えるのは難しい。そんなことを考 えながら夢は覚めた。

今日は電車に乗り遅れて、素粒子物理学に遅れた。素粒子物理学はりー群をやった。なるほど非常に分りやすい。

S木氏がLie群がexp(Lie環)だけで書けるのかと授業中質問したら、

「そういう高度な質問はしないでください。」とくご先生は言った。

ちなみにコンパクトで連結な線形りー群ならこの命題は正しいはずだ。

素数の歌をくご先生に渡した。とても困っていた。

統計演習はその場で解いた簡単な問題を一問解いた。やはり家でやってこなければ高度な問題には対処し難いものがある。これから、授業のその場で解くことは止めて授業はつっこみに専念し様かと思う。すなわち問題は家で解くのである。

その後、演習室に行き。レポートの手直し。結構無駄に時間がかかる。精神的エネルギーの不足により心が軋み出してきた。みんなの前で思いつくまま、頭に浮かぶ演算子に関することを語り出す。

思いつくまま言ったこと:以下、演算子と関数を区別する為に演算子には斜体でかく。

[D,x]=1 (Dは微分演算子) [a,a†]=1 aは消滅演算子。

この二つは似ている。実際、xD という演算子を考える。これは個数演算子a a†に対応する。xDの固有値λに対する固有状態はx^λである。ではこの状態にはどう作用しているか。x^λは当然。x^(λ+1)、やはり思ったとおりxDの固有値を一つ上げている。Dはといえば、D x^λ =λx^(λ-1) 。やはりDxDの固有値を一つ下げる役割を持っている。(これを思い返せば、[a,a†]=1なのか[a,a†]=-1か記憶するのは容易い。)では、D exp(λx)=λexp(λx) であるが。これに対応して何か、a exp(λa†)=λexp(λa†)に対応する式はないか?これはコーヒーレント状態の解析に役ににたつはずだ。そもそも 関数、exp(λa†)とは何を意味しているのだろう?

とこんなところまで喋った所でダウン。

その後、作業を続ける。学校を出たのは九時前。

出町柳の駅に着くまで、走ってくる自転車の影を踏まないように、跳んでかわしていると横で歩いていたn君に恥かしいからやめてと怒られた。

 

十月十日(木)

最終近くで帰った次の日一時間目からというのはきついものがあります。

素数の歌を着メロにつかっている人を発見。すごい。毎年配っているのなら、どうして今まで有名になっていなかったのだろう?

光物性:今時計などで使われている蓄光材料は90年代後期に発見されたものだそうだ。何故光が溜められるのか、原理はまだ未解明だそうだ。それで も気にせず使う人類は実にたくましい。あと、光合成の初期では光のエネルギーが円状の分子に電気双極子として溜められと言う噂だ。生物ってすごいもんだ。

この分野は人類の役に立ちそうだ。人の役に立つ分野を研究するものは人の役に立たない分野の研究をけなしてはいけない。人の役に立たない分野を研究している人は役に立つ分野の研究を馬鹿にしてはいけない。

人はパンのみにて生きるにあらず、されど人はパンなしにては生きるものにあらず、といったところです。

今日は発表練習会、TAの人に色々とアドバイスをされ、四時半から八時ごろまでかかってしまった。

家に帰ってから素数の歌をupした。スキャナでとりこんで文章作ってmidを作る。midが一番苦労した。作りながら延々と聞いていると徐々に洗脳が進んでいった。

十月九日(水)

今日から物理数学は出ないことに決めたので、楽になりました。

位相幾何学の感想:りー群の定義ってこんなんだったのか。数学の人は大変だなあ。と思った。

一般相対論の感想:今まで気が付かなかったんだけど、一般相対論というのは非常に自然な枠組みなんだなと感じました。

ついに素数の歌を手に入れました。加藤先生の部屋に行って掲載許可をとってきました。ζの進化(ζ関数は生物学と対応している)やζの統一(ζ関 数の分類は力の分類と対応している)等貴重な話が聴けました。加藤先生は残ったわずかの理性が邪魔をして、まだ完全に狂ってしまうことができないそうで す。(そして黒川先生はその一線を越えた人だそうです。)話し終わった後、急にはずかしがったのか、机に突っ伏してフリーズしてしまったのが印象的でし た。

加藤先生の部屋を出た後、農学部植物園を一人で歩きました。夕日が木に射し、秋の花の香に満ち、この世のものとは思えない美しさをかもし出していました。何度行っても飽きません。中には一人も他の人がおらずとても静かな所です。

自主ゼミの後、みなみさんの家に行った。そして、そこで素数の歌をみなみさんのギター伴奏で合唱し録音しました。隣の部屋の人は何事か怪しんだだろう?おそらく録音に残したのは世界で一番ではないだろうか?

最終の特急でS氏と一緒に帰ってきた。

十月八日(火)

一昨日の僕の日記が最初二行だったことが他の人の日記に載るとは!

ええとなんだったけ。

量子力学特論3:場の量子化は当然のことをやっているのだと思えるようになっていた。コーヒーレントに関する様々な関係式には面白い。昔もいろいろと遊んだが、またいろいろ考えたい。それは素晴らしく楽しいに違いない。

量子力学特論2:(k^2+△)f=δ f=exp(ikr)/rの話があった。この問題に昔、我流の演算子法で挑んだが敗北した。今度の機会に再挑戦したい。

授業後、演習の部屋で授業のレポートを書く。一般相対論のレポートが完成。濡れたページは結局さしかえした。そのページはたった三行しかなかったから簡単だった。

そして、〆(これは漢字なのだろうか?)切を延長させてもらっている量子力学演習のレポート。選んだ問題は、1摂動問題 2自分で問題を作って、解きなさい。 の二問。二問目が難しかった。

最近発見した。核運動量と生成消滅演算子の関係とその応用について書いた。(十月三日の日記参照)。[lz,nx+ny]などをやった。ちなみにですが、僕の方法はJJサクライの本に書いている方法とは異なります

自分で問題を作って解くことの難しさとは何かというと、「興味深く(出来ればどこにも載って無さそうなことを書きたい)かつ解ける問題を考えないといけない」ということです。解けなくて没になった問題がいかに多いことか。

加藤和也さんは「素数の歌」という曲の作詩をしたそうだ。現在調査中。

十月七日(月)

指摘されてタイトルを「八月」から「今月の日記」に変えた。

朝起きると、窓辺に置いていた相対論のレポートが雨でびしゃびしゃになっていた。

選択肢1 書き直す。

選択肢2 気にせず提出

選択肢2を選ぼう。

夢:2003年春。今のギタマン高校三年生は全員受かったそうだ。みーこさんが海外にいくので部室でパーティをするというので僕も呼ばれた。たかお さんが、パーマをかけていました。たかおさん「先輩どうでしょう。これ。」僕「うーん」たにさん「先輩。それはレディに対して失礼ですよ。」といった感じ の夢でした。

声質や口調が完全に現実を再現していて、なかなか面白かった。そういうデータは頭のなかにしまわれているのだなと感じた。

物理情報処理論で、先生が「何か質問ありませんか?何でも質問してください。」と聞いてきたので、f君が「じゃあ。そのコーシー分布の例って何か ありますか?」と聞いたら、先生は「それはいい質問だね。」と言って沈黙してしまいました。そして、「それは知らないが…」と、いろいろと関連のある話を して誤魔化してしまいました。

とりあえず「それはいい質問だね。」と言って答えにくい質問をかわす技を物理教室の人は良く使いますね。僕も使ってます。

後期の演習が始まった。まだ皆緊張しているようです。

終った後、A2に集まりtexのコンパイルをした。A2のパソコンはコンパイルができ、dviは表示されずが、bmp画像がうまく取り込まれな い。A1のパソコンはコンパイルができるが、dviが表示されず、情報処理室のパソコンはdviと画像は表示されるが、コンパイルができない。

だから僕たちはこれまでA1(六階)でコンパイルをして、処理室(二階)で表示して印刷するという非常に面倒なことをやってきました。だが、今日はA1でのコンパイルがなぜか出来ませんでした。

だから僕達はこまりました。処理室のパソコンでコンパイルが出来るようにといろいろ頑張ってみたのですが、出来ません。もはやこれまでと思ったとき、名案が開きました。A4のパソコンを使えばいい!

というわけで勝手に上がらせて勝手に使わせてもらいました。どうもすいません。ありがとう。

で無事、レポートは出来ました。

帰ってから泳ぎました。水泳は楽しい。

十月六日(日)

よく寝て夢をたくさんみた。

課題演習のレポートの画像貼り付けに時間を食った。そんな一日。

今日は客数が多いので、追記。

「深夜に突然アクセス解析のことが気になってちゅきさんに電話をしたがすぐに切られた」という記憶があって、これが夢の出来事か現実のそれなのか、どうか判然しなかった。よってメールで問い合わせた所、夢であったことが明らかになった。危ない危ない。精神が。

古典力学で微分散乱断面積を計算する問題をしていると負の解が出てしまった。悩んだ。よく考えると、単に絶対値をとればいいということに気が付いた。

プールに行くと、閉まっていた。仕方がないので三十分走った。雨が降ってきた。金木犀の匂い、稲の濡れた匂いが心地よかった。

十月五日(土)

夢1:僕の後輩の○○さんは2003年にフィリピンに渡り、子供を残し夭折した。その子供も若くして娘を残し夭折した。そしてその娘は若干六歳にし て天涯孤独の身となった。現在は2020年代、私とその仲間は○○さんの孫娘を保護するためにフィリピンの農村に旅立った。そして、私はその子を無事保護 し、養子にむかえた。

夢2:十九世紀イギリスに観光時間旅行した。世界最初のデパートに行ったり、機関車に乗ったりした。

母関数とフーリエ変換の関係を探るが成果は得られなかった。一般相対性理論のレポートをした。何事もなく終った。散髪をした。えらくすっきりした。最近知り合った人は私の顔を認識できないだろう。散髪屋はおじいさんだった。髪以外にいろいろ切られた。

adjさんに会った。

adjは「髪の毛切ったやん。前まであれほどモサモサモサとしてて、今にも小鳥が『ピヨピヨピヨ♪:』と出てきそうだったのが、今ではまるでリクルートスタイルやん。」と一息で言った。たいしたものだ。

 

十月四日(金)

たまには「特筆すべきことなし」と書きたいものだ。

素粒子物理学スタート。くご先生の授業はわかりやすい。前期にいなかった人もたくさんきてました。今日は素粒子論の歴史。原子核理論など「理論」で終る分野はあやしくなく、宇宙論とか素粒子論など「論」で終る分野はあやしいそうだ。後半三十分は質疑応答の時間になった。

物理数学演習、特筆すべきことなし。

その後、実験のレポートの作成で集まる。画像ファイルがなぞの理由によりレポートにとりこめずに困っていた。

fくんが作成したプログラムに根本的なミスがあることが発見された。簡単な計算ミス。修正版を動かすと、非常に動きがおそい。ということでプログ ラム改良の指導をした(おお、こう書くとなんかかっこいいぞ。)これで100~10000倍は早くなると思うのだが、どうなることやら。シュミレーション と言うのは、せめて現実の実験より速いものであって欲しい。

十月三日(木)

関数解析はとっても難しそう。以前途中放棄したルベーグ関数論は必修だろう。土日に見直さなければ。

昼はしのみ君と御食事。

演習は量子力学。その場で解いた問題を発表しようと思ったが他にも発表する人がいたのでやめておいた。机で三次元調和振動子を回転させる問題を考えていた。回転の演算子を生成消滅演算子で書いておくと便利だと思ってやってみると、

 lz~axay-ayax

となった。これを見ると何か愉快でたまりません。ですね。パリティーが-1の2photon系を髣髴させます。核運動演算子と生成消滅演算子この二つの一見全く異なる性質を有していそうな演算子がこのような不思議な関係を持っているのは驚異です。

さて、そんなことはどうでもいい。

今日は授業後km(理学部の後輩)さんと映画の試写会(阿弥陀堂だより)に行ってきました。行く前にf君が言うには、「今からA2で対策会議を開くから」とのことです。

ルネ前で待ち合わせをし、出発前にルネで電磁気学の本は何にすればいいのか一緒に見ます。滝音くん、pikotti君に偶然出会いました。三人でいろいろとアドバイスしました。

その後、コンビニでジュースとアイスクリームを買った後、電車に乗り込みました。ラムレーズンアイスクリームはやはり美味しかった。

一時間ほどで天満橋につき、そこから少し遠回りをしてしまいましたが、すぐに試写会場につきました。座ってしばらくすると隣のkmさんにfくんからメールが来ました。

メールは「非常に申し訳ありませんが、今すぐあなたの隣の方に『私、帰ります。』と言ってくれませんか、私もこのようなことはしたくないのですが、周りの人に脅迫されてやっているのです…」といった内容だった。…やられた。これは思いつかなかった。

「阿弥陀堂だより」は非常にのんびりとした映画だった。自然が残る山村の話。都会に住む私達が味わっている自然や伝統なんて、本来のそれ の千分の一にも満たないのだなと感じた。日本人特有ともいえる死生観が現れている映画だった。このような映画は海外では評価が高いのではないだろうか?少 し話が外れるが、私は年老いて自分の大切な人たちが死んでいくなか、死後の世界はないという事実を直視して、なお生き続けることができるのかなどと考え た。

映画の後は食事です。駅の地下の食堂街のイタリア料理店でパスタのコースを食べました。四人がけのテーブルでもともとはソファーに二人、椅子に二人座る構造なのだが、なぜか椅子が出払っていてソファーで並んで食べることに。

いろいろな話題の話をしました。恋愛話から、SU(2)、ディラックの海、ファインマンダイヤグラムまで。

mk「先輩って変と言われていますが、全然変な人と思えないのですが」

私「そうでしょう。僕は普通のまともな人間ですよ。おかしいのは僕を変という人たちです。」

mk「なら、私も社会に適応できている普通の人なんですね。安心しました。」

などなど、話は続いていきました。

そして帰ったのは夜の十一時半でした。

十月二日(水)

夢:小学校の時の親友と、小学校に行く。(そういえば、小学校のときは現実世界で空を飛べていた記憶がある。)二人で空を飛んでベランダから部屋に 入ろうとするが、僕は高度が足りずに壁に激突。危ないと思ったが、寸時のところで壁の向こうに瞬間移動してセーフ。「成長したな」と親友が言った。その後 すごく楽しい思いをしたという記憶はあるのだが、何があったかは覚えておず。

今日は学校二日目。流石に学校二日も行くと疲れます。

物理数学は去年と同じなので出る必要は無さそうだ。その間、nくんが取り組んでいる微分方程式を解いてみた。フーリエ変換すれば簡単に解けた。解けたといっても、最後のフーリエ逆変換した形がわからない。

位相幾何学入門は数学の授業。二年ごとの授業なので四回生もまじっています。ということで、生徒陣には威圧感を感じさせる異様な迫力があります。内容は結構高度で、数学の基礎体力がない僕がついていくには努力が必要であることを感じさせました。

昼休み、生協にいくと、なぜかメンバーが自然に全員そろいました。ということで、実験室で食事。くだんの微分方程式は少し変形すればラゲール多項式になるそうでした。ということは僕はラゲール多項式のフーリエ変換を求めてしまったことになります。なんとも奇妙な。

一般相対論は特殊相対論の復習。出された問題も簡単そうだ。粒子と同じ速さを持つ慣性系(この慣性系は毎秒毎秒ことなるものを取る必要がある)か ら見て常に加速度aで動いていると観測される粒子の軌跡を求めよ。という問題だが、直感的にはこれはrapidityが一定に増えそうだなと感じたが、実 際計算してみるとそうなった。

終った後、図書館でフーリエ変換の本を読んでいると天啓が下った。

特殊関数のフーリエ変換は不思議である。

特殊関数の母関数は不思議である。

ゆえにこの二つは深い関係がある。

この考えを誰かに伝えたかったので、近くにいた数学系の人に話しかけた。

「ねえ、ねえ。母関数ってすごいよねえ。」と。

やっとこさ成績表を取りに行った。意外に良かった。

十月一日(火)

夢:修学旅行みたいな感じ。バスを降り、スーパーに入る。菓子が無料だというので、大量に買い込む。僕の知らない小学校の先生に、僕の超能力がト リックでないかと言われたので、飛行や壁抜けなど実演したが、全然信じてくれなかった。車の中に壁抜けで入り、鍵に腕を潜行させ直接内部構造をつかんでエ ンジンをかけた。このまま逃亡しようかと思ったがやめた。

今日ははじめての授業です。されど特筆すべきことはあまりなし。実験物理学にSSPAの一回生が二人出ていたのを発見したことぐらいか。

天一が半額だというので昼ご飯、ピコッチ達と食べに行く。天一に行ったのは初めてだったが、美味しかった。

授業が終ってから、実験のメンバーで集まり、笹尾先生に暫定レポートを見せに行く。何か言いたいことがありそうだったが、それは本番の発表で僕たちをいじめるために残しとくといった感じだった。

それから、なにやら机から「そうそう、これ君達のために作っといたの忘れていたよ」と笑いながら出してきた。それは、小さく綺麗に磨かれた散乱体だった。 これがあれば!実験はもっと上手く行ったはず!何かかなり意図的なものを感じました。さては、今回の実験は初めてだということで失敗させる計画だったの か?

帰ってからは

9:30

プール

10:00

電話+風呂

10:30

課題演習レポートの訂正

11:30

日記作成

12:00

と過ごす計画が、

9:30

プール

10:00

電話+風呂

10:30

課題演習レポートの訂正

訂正失敗

1:30

就寝

となった。