200310

10月三十一日(金)

金曜日:昨晩、気合で熱を下げようと頑張った結果朝の熱は37.1。反対を押し切って学校に行く。素粒子物理学:Wickの定理の統計因子=グラフの対称性を表す群の位数ということが分った。

その後、寮に戻って寝る。熱はずっと三十七度をキープ。

それから、おのりとみみこさんとでラーメンを食べに行く。美味しかった。

帰る。寝る前の体温も三十七度、明日には治るかな。

10月三十日(木)

木曜日:朝、39.0℃まで再び悪化する。体力気力ともに底をつき、立ち上がることさえままならない。

父に病院まで車で送ってもらう。

病院で解熱剤を打ってもらってその後、レントゲンをとり、点滴をうける。

そして、体温を測ると39.7まで上昇!解熱剤をもう一本うってもらい帰る。

家に戻って、二時間ほどねると、解熱剤が効いてきたようで、体温は平熱まで戻った。

10月二十九日(水)

水曜:朝;体温は再び、38.7℃まで上昇。今日も休むことにする。今日も病院へ。

夜の体温は平熱に戻る。薬の副作用で胃腸が痛い。

10月二十八日(火)

:朝;体温が三十九.七℃まで上がったので、学校に行くのはやめ、父の車で実家に戻る。

昼;かかりつけの医者に行く。血液検査、結核検査、注射を受ける。

夜、体温が平熱まで戻る。心地よく眠れる。

10月二十七日(月)

しばらく前から月が十一月に間違っていることに気が付いた。一ヶ月得した気分。

六時代ではまだ三十九度あるので、「宇宙の物理」は休んで、十一時まで様子を見ることにする。

十一時になったら、体温が三十八度まで下がったので、学校に行くことにする。今日のかわいせんせいの話は「ワード高橋 恒等式から、散乱振幅のゲージ不変性を示し、とりわけクーロンゲージを取ることにより、物理現象のユニタリ性を導いた。」クーロンゲージは泥臭い、もっと スマートな方法はないのだろうか?

寮に戻って18時から寝る。何度かおきて体温を測る。相変わらず、38.5度から39.5度をうろついている。

寒さに体を震わす時間帯と熱くて汗がびっしょりかく時間帯が交互に訪れる。一時は苦しくて、いっそのこと気を失ったらどれだけ楽だろうかと思った。このまま死んでいくのだろうかととも思った。

なにはともあれ、風呂に入りたい。

二十八日六時現在でもまだ、三十九度ある。というわけで、お見舞いメールください。

10月26日(日)

朝起きたらなんか体がしんどい。これは、運動不足のせいかと思い走り回る。で家に帰ると三十七度あった。

でもせっかくだからと気合を入れて合唱の練習にいく。思えばこれが悲劇の始まりだったのだ。

気合で合唱を終える。ふらふら。

夕方から高熱を発する。39.2度まで上がり、下がらなくなる。

病院に行き、再び体温を測ると39.5度だった。耳に何かを当てて、体温測定は一秒かからなかった。あれは黒体輻射を利用しているのだろうか?

視界が半透明になって面白い。

それから寝る。とはいえ苦しくて寝付けるわけもない。

10月25日(土)

昼から、自主ゼミ。発表者は途中まで予習が出来ていなかったので、観客が勝手に書いてある内容をまとめて終わる。

10月24日(金)

素粒子物理学:経路積分をがんがん進める。残り10分程度で、「今からWickの定理まで行きます。」といって驚いたら、先生がふと掛け時計と腕時計を見て、「あれ、この時計(掛け時計)進んでいますね。あ!すいません、秒針と分針を読み間違えてました。」

ということで、Wickの定理には行かずに終わる。

昼ご飯は、kmさんが六号館にいたので、一緒に食べる。

それから、P1の部屋でPeskinを読む。途中で散歩に出かけ、ナウシカ六巻を手に入れる。そして読む。

食事後しばらく残り、九時まで学校に残る。帰ってから一時間ほどネットでアニメを見て十二時に寝た。

九時以降勉強していないので、明日のゼミでやる分までしか進まなかった。しかし、このゼミまだ1週50pのペースを保っています。今年中に終わる見込み。

寮でトウガラシの苗を共有スペースで育てていたのだけど、水遣りをしていた人が二週間ほど旅行に行っていたので、トウガラシの苗が全部枯れてしまった。今まで気付かなかった…。ちょっと緑の部分がのこっているので、水をやって回復するか実験しよう。

10月23日(木)

木星の大赤班を見るとかきまぜたくなります。

今日は早起きしたので、御所に自転車をおいて学校まで歩いていった。

授業にはぎりぎり間に合った。

統一理論:難しいことを言っていた。分ったことといえば、ぺスキンを最後まで読めばこの授業がわかるということと、素粒子実験の御値段の話し。

日本のBファクトリー:約100億円

欧州のLHC:O(1000億円)(補足:Oはオーダーと読む。後で調べたら3500億円だった。)

アメリカのSSC(開発中止):8~10兆円

補足:スーパカミオカンデ:104億円

日本は低予算(!?)でいい実験をして いることが分ります。SSCの開発中止はやはり当然か。一つの実験に10兆円をかけるというのはやはり異常だ。ちなみにSSCで検証しようとしていた理論 は(Higgs粒子がないと仮定したときの理論なので)今は主流ではないそうだ。

昼ご飯は適当に食べて、omo君らにWard takahashi恒等式とゲージ普遍性がどう関係あるのかを質問して自主ゼミ。

終わった後、「TRICK」を見るため帰る。面白かった。

 

10月22日(水)

量子特論1:眠たかった。

低温物理学:強烈に眠たかった。

低温物理学後、一般相対論の田中先生に球面上の測地線方程式はとても簡単に導き出せるということを示す。田中先生「ここで得られる教訓は、ユークリッド空間に埋め込まれた多様体の測地線方程式は、拘束力のみ働く物体の運動方程式になる、ということやな。」

一般相対論的電磁気学ではdivE≠ρとなっていることを具体的な例で発見した。

静止系を考える。z軸に定磁場をかける。つぎにz軸を中心としてまわる円電流を考える。円電流にはローレンツ力で外向きに力がかかる。

つぎにこれを「電流がとまっているような回転座標系」で見る。すると、導線には磁場は働かないので、外向きの力は電場起源ということになる。つまり、この 系では円筒座標でr方向に電場がかかっている。つまりこの系ではr=0の軸に電荷がないのにそこから湧き出てくる電場があることになる。 つまり、この系 ではdivE=ρが崩れている。

ではこの系でのMaxwell方程式はどうなるか、と考えるのは面倒なのでまだやっていない。

昼はM川嬢と食事をとる。

その後は、ぺスキンを読むため、P1の部屋に十時まで篭る。

銀杏をいい匂いと感じるように鼻が調整されてきた。

クルトマズア指揮のベートーヴェン「コリオラン」「エグモント」を聞いた。鳥肌がたち、目頭が熱くなった。

数学教室のプレハブに入った。そろっているマンガが質と量、共に凄い。萩尾望都から山本直樹まで。今度読ませてもらいに行こう。

10月二一日(火)

登校:雨は摂動と見なせそうだったが、途中で発散してしまったのでずぶぬれになってしまった。

微分幾何:昔やったが全く心に残らなかった曲面論をする。第一基本形式とかガウス曲率とか、昔やったときなんで残らな かったかというと、リーマン幾何との対応が分らず、なんでこんなの定義するの?ということが分らなかった為。今度は分るかもしれない。「ガウスの驚きの定 理」の主張を言って終わる。変な名前だ…。「悲しみの定理」とか「悔恨の定理」とか「怒りの定理」とかはないのだろうか?

実験ゼミ:カシミール効果は無理ということが伝えれた。やるなら数年がかりのプロジェクトになるだろう。オルソポジトロニウムの寿命測定はP2も狙っているらしい。同じ内容になったら競争ということになるので面白いが大変だ。

その後、勉強しようと思ったが、強烈にしんどくてだめだった。家に帰り、八時就寝。五時起床、単位ループ電流にかかる力をローレンツ変換で求め、また八時まで寝る。やはり雨に打たれたのが大きなダメージとして体に残ったのか!

10月20日(月)

宇宙の物理学:宇宙の大局的構造についての簡単な話し。ダークマタ―が存在するこ との簡単な証明。授業の終わりにブラックホールがあることは確実か?と質問した。中性子星より密度の高い天体があることは確実だそうだが、時空構造の変化 までは分ってないそうだ。未知の重い粒子で出来ているということはないのだろうか?

そして、ゼミ。今日は三時半までしかかわいせんせいはいれないそうだ。それを聞いてかわいせんせいの前で「やったー!」と叫んでしまった。別にかわいせんせいを疎んじているわけではないのです。発表が一週間先延ばしになって寿命がb延びただけなのです。

今日はWard高橋恒等式。かわいせんせいの解説が発表者の二倍ほどあった。恒等式がかわいせんせいの手にかかれば、殆ど自明となってしまうのがすばらしかった。これによりS行列がゲージに依存しないということが証明された。

終わった後、疲れてぐったりする。明日の実験ゼミをするため、長時間ネットでカシミール力で調べた後、あきらめてP2の部屋に置いてあったGTOを十巻まで読んだ。

 

10月十九日(日)

夢:時間を止める訓練。一度に二十秒程度も止めれた。おそらく自己新記録だ。

朝から、ハテナ村でヨガに参加する。猫のポーズの自分の知らない形を知る。

昼は、コリをほぐされる。これ以上の痛みがあるのかというほど治療は痛かった。よくここまでコレルものだと思う。

ぺスキンでLSZのところをちょっと読んで、京都に戻った。途中でナウシカが一巻200円という破格の値段で売っていたので五巻まで買って読んだ。早く早く続きが読みたい。指輪物語レベルの壮大なスケールだ。なにより、腐海の生態系が美しい。菌類も昆虫類も。

考えてみれば、ナウシカで映画となっているのは二巻まで、それでは全く話が完結していないのに、映画を見て違和感を感じさせないのはすごい。ナウシカ2、ナウシカ3はできないのだろうか。

くりこみを勉強する。でも分らない。神はくりこみをするのだろうか?

10月十八日(土)

夢:時間を止める訓練。連続で何度も止めようとすると一秒ずつ程度しか止めれない。一回きりなら三秒程度。

昼まで学校の付属図書館で勉強。Peskinを読んだ。

そしてそこでにしのの連絡を待つ。充電が切れそうなので、非常に危なかった。

連絡が来たので、七条に向かった。今日は京都駅でエミールガレ展を見に行ったのだった。橋の上で一枚だけ写真をとることを許可された。

「そういえば、電車の中で乗り継ぎを女の人に聞かれてね。一目で僕が頼れる人だということを見破るとはたいしたものだ。」と言えば、「それは、よっぽど、困っていたんでしょうね。それとも、気のいい子供に見えたんでしょう。」と返される。

エミールガレ展は最後の家具類が良かった。

その後、清水寺に向かう。時既に四時半ついたら五時。閉まるまでに間に合わないと思ったら、清水寺は六時半までやっていた。清水寺は修学旅行生だらけだった。女子高の人たちが異様なテンションで、今にも清水の舞台から飛び降りかねなかった。

「僕の恋愛はいつも、なんで上手くいかんのかなあ?」と言うと、「それは先輩が高望みしすぎなのですよ。」と彼女は答えた。今から考えると微妙にひどい発言だ。

拝観も済み、三年坂を歩く。途中でレストランに入り、コーヒーを飲みいろいろ喋る。

そして、頑張って五条までたどり着き、一緒に途中まで行き、実家に戻る。

10月十七日(金)

素粒子物理学の授業を受ける。ぺスキンで前やった所だった。授業中、H=B・Sの スピン二分の一系の状態発展を経路積分であらわすことを思いつき、やってみるがなかなか上手くいかない。期待値のレベルで経路積分を出すことを考える。つ まり、スピン1/2の系でも期待値を用いて、斜め向きにスピンが向いている状態をとかを定義できる。それの球面上での経路を考えることにより経路積分のよ うなものをつくれるかと思ったがあまり上手くいかない。

その後、留学の情報を集める。しまった。GRE Subjectの第一回の試験の締め切りをとうに越していた。このため、多くの大学の書類提出期限にわずかに間に合わない。…ごりおせばなんとかなるか。「GREサブジェクトはすぐ後に送ります。」と書けば。

そして、しもんくんの家にpikottiとで「呪怨」を見に行く。面白かったけど、怖くはなかった。幽霊があまりに実体があるので、しばけば追い出せそうだ。幽霊の出てくる前の最初の十分間は怖かった。風もないのに揺れている蛍光灯とか、異様にちらかった家とか。

もし、私達の先祖が夜行性動物だったなら、ホラー映画で幽霊は明るい所から出てくるのであろう。そしてファンタジー等でも闇=正義、光=悪となっていたのであろう。

10月十六日(木)

今日は統一論の授業が休講だったので、ぎりぎりまで家にいて、自主ゼミの予習をする。学校に行きご飯を食べる。食堂の近くでくっつきむしの群生があったので、そのなかを通り抜けてみると、服が緑色になるほどに異常な量のくっつきむしがとれた。

ゼミ中それを話を聞きながらはずす。紙コップ1/4にもなる量がとれていた。

終わると、頭が痛い。喉も痛い。しばらく横になる。

そしてご飯を食って頑張って帰る。

家に帰ってから「TRICK」を見る。相変わらず小技が効いていて楽しい。

そして、眠る。

10月15日(水)

夢:しみこさんが、改良人間となりて、僕よりはるかに速い速度で飛んで いく。なんとか追いついて、下を見ると、瞬間移動をしようと時空のひずみに体を半分入れている。でも経験不足のためか、ひずみにはじかれてしまった。そし て、エネルギーをつかいはたして前のめりに倒れていた。

今日は二つも授業を受ける。二つも授業を受けると、目も頭も痛くなる。

授業後、吉岡書店に行く、今日は普段の二割引なので。現代数学ゼミナールの「トポロジー」と、「ヌードの理論」を買う。ヌードは撮る予定はないが(撮っても発表が難しい。)執筆者のカメラマンが超大物の写真家なので購入。

図書館に行くと、まつきよさんがいて、熱力学の質問をしてくる。「温度の定義はなんですか?」おおお、熱力学関連で一 番難しい質問ですな。平衡状態の集合を「接触させても平衡」の同値関係で割った経験温度の設定、とか理想気体とか、カルノーサイクルの効率とか、カノニカ ル分布やら、単原子分子の比熱(古典的)やらの話をする。

その後、みなみゼミ。今日は最初は南さんと一対一のゼミだった。Goldstoneボゾンの話し。難しく書いているの で難しい。分りやすく書けば分りやすいはずであろう。今日はじめて、パラ統計に従う粒子の具体例を見た(マグノン)。単なる概念的な御遊びじゃなかったん だ。(パラ統計とは一つの状態にn個までなら入るがn個以上は入れない粒子のこと。フェルミオン的パラ統計とボゾン的パラ統計が存在する。)でもマグノン のパラ統計性を積極的に使った研究はあるのだろうか?

帰ってからぺスキンを頑張る。今週は体調不良とかいろいろであまり勉強できなかったので、そのつけが一気に回ってきたといった感じである。

ファインマンパラメータ積分って凄い。

今日のところは単純な計算が多い。発散すれば適当にごまかしてしまえといった気概がよい。異常磁気モーメントのα一次補正も計算した。有名な話なのでうれしい。

 

10月壱拾死日(火)

夢:僕を含め四人が悪いお金持ちにつかまり、こういうルールを言い渡され る「一番目は二番目と闘う。生き残った方が三番目と闘う。生き残った方が、四番目と闘う。最後に生き残ったものに、私の遺産を相続しよう。」僕は二番目 だった。一番目は小さな女の子だった。野菜切り包丁を持って僕を切りつけようとするが、僕は傷つかない。僕は包丁を取り上げ、それを悪いお金持ちに投げつ け殺害した。そして、その遺言の入った書類筒をみんなの前で粉々に破壊した。

八時半起床

微分幾何学:変分法で最短曲線=直線を証明し、リーマン幾何学で共変微分を定義、測地線方程式を証明した。数学で変分をするにはこうしたらいいのか意外に簡単だと思う。測地線方程式は物理で出てくるより記号がすっきりしていて分りやすい。

実験ゼミ:略

考えたこと:どうして、古典粒子のラグランジアンはあんなに簡単(実質的には1)になるのであろうか?

今日はおひろさんと電話で話をした。なんというか、おひろさんとの電話での会話歴に残るいい会話だった。声に張りがあった。今度会うときが楽しみだ。

壱拾月壱拾惨日(月)

夢:一瞬で黒い炭と化す病気が蔓延して、人類は滅亡近し。そんななか、僕は世界を救うため「一つの指輪」を求めに妙なクリーチャー達と旅に出る。(元ネタ「回路」「指輪物語」)

朝、猛烈な腹痛で目がさめる。胃と腸がやられたようだ。

正露丸を飲んだら治る。

昼間までQFT。

そして新しい靴を買いに行く。今の靴は何年はいたんだろう?三四年かな。やはり新しい靴は気持ちいい。走っても体が信じられないほど軽い。

そして、チュリさんとEYEちゃんとで梅田で食事をする。くる途中にのざりんに偶然会った。たけこさんの定演行くというので、私からも差し入れとしてハイチュウを手渡す。食事はたこ焼きを食べる。その後、ハーゲンダッツに行った。

EYEちゃんが、ハーゲンダッツのことをハゲと約していたので、僕もハーゲンダッツを見つけたとき、「あ、ハゲ見つけた」といったら、前方に頭髪の乏しい人がいたのでとても気まずかった。

お腹が痛いので僕はハゲは食べれず、見てるだけ。

京都に戻った。明日の発表の為カシミール力についてまとめる。

1次元質量0スカラー場のカシミール力を求めると、途中計算にもろに

1+2+3+4+5+6+…=-1/12(=ζ(-1))

が出てくる。やっぱりゼータ関数さんはカシミール力を知っているのだ、そう確信した。

壱拾月壱拾弐日(日)

朝:地区の運動会に出場。うちの寮の人たちはわが町の秘密兵器だそうだ。朝、町内会長自ら呼びに来た。

僕は午前だけの出場なので、二人三脚、玉入れ、ワゴンリレーに立て続けに出場。二人三脚は一等、この平田朋義容赦はせん!

大阪に戻る。京橋でパイナップルを一個買い、包んでもらう。

今日の昼ご飯は1000kcalは食べたと思う。運動会会場でうどん一杯(200kcal)を食べ、電車で三ツ矢サイ ダー(200kcal)を飲む。合唱に時間が間に合わないと思い、ウィダーインゼリーを二つ食べる(400kcal)、そして時間が実は三十分早めに来て たことに気づき、実家に行き,中華丼(250kcal)をレトルトで食べる。

創立百周年の合唱の練習に行く。ちゅきさんに誕生日プレゼントとしてパイナップルを一個丸ごとあげる。

そのご、ありさんが家に遊びに来てしゃべる。

日曜映画ではハムナプトラがやっていた。だめだった。なんというか、敵が弱い…。来週はトリックをするらしい。そして今週からトリック3が木曜九時で放映されるらしい。見なければ。

大阪ではあまり勉強できないなあ。

10月十1日(土)

起床は七時。もう少しで今日のゼミの予習は完成するということで、朝から頑張る。九時ごろ終わる。

それから、もう一度全部見直して十一時。で学校に行く。朝ご飯はサンドウィッチを自転車に乗りながら食べる。学校に着いたら、そのまま食堂に行き、次は昼ご飯を食べる。

そして一時半からゼミは始まる。始まって二時間ほどで体力は切れ、ふらふらとよく分らないことをしゃべりだす。そして やぶれかぶれに最後まで行って、四時半に終わる。喉が痛く寒気がするほどしんどい。終わった後omo君と食事に行く。今日は朝昼晩食を五時間以内に食べた ことになる。それにもかかわらず晩御飯はしんどいのでいつもの二倍ほど食べた。

omo君に(複素関数論の)解析接続の動機を聞かれたが上手く説明できなかった。

帰りにはるかさんと道で出会い、はるかさんの家に立ち寄りチャイをご馳走になる。ちゃんとしたチャイを飲むのは久し振りだ。

六時ごろP1の部屋に戻る。次の火曜日のゼミでそれぞれ持ち寄った実験テーマを発表することになっている。僕はカシ ミール効果について発表する。そのための資料をWebで検索する。どうやらカシミール効果をちゃんと調べれば(現在の100倍程度の精度)、余剰次元を伝 わる重力の存在まで確かめれるそうな。

カシミール効果といえばζ関数。http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/0/0062700.html なんかを読みたい。

調べものをしているうちにしんどくなったので、ソファで眠る。そんなわけで今日の夕方はあまり勉強できなかった。

帰る前に二条城の周りをランニングで一周した。

10月十日(金)

夢:高校のクラブのOBで集まって写真を撮った。あまりいい写真はとれなかった。

朝に素粒子物理学を受けたほかは一日中明日のゼミのためにクラインニシナ(Caluculation to Hell)を勉強する。

素粒子物理学の授業後、ふくま先生が「授業の進度どうでしょうか遅すぎますか?」と聞いていたので「僕はいくら速くて もかまいません。」と無責任な発言をする。今年もGUTまで行くのかな。GUTの話はなんどか聞く機会があったけど、それらは全て「補講」という形で行わ れて、かつ僕は授業期間外の補講は2/3の確率で行くのを忘れてしまうので、まだちゃんと聞いたことがない。できればやって欲しいものだ。

で、その後勉強して勉強して勉強する。今日は御所から歩いてきたのでいい運動が出来たのだが、なぜか背中が張って張って張って痛む。

月に見たこともないような大きな傘がかかっていた。月の傘の大きさはどうやって決まるのだろう?大きく見えたのは単なる錯覚かな?

就寝は三時半。

10月九日(木)

朝七時に起床。統一理論の授業を受けに行く。

SUSYを仮定した理論ではhiggs粒子の静止エネルギーに上限が出ます。そしてその値を元に、加速器LEPは「こんだけエネルギーが出るのだから、絶対ヒッグスが作れます。」という触れ込みで予算をとり、作られました。

でも作られてすぐに、理論屋が「ごめん、その値、補正したらもっと1.5倍ほど大きくなるわ。」と言ってしまいました。そんなわけで、まてどくらせど LEPではヒッグスが作れません。しまいには「加速器壊れてもいいから、出力を上げてしまえ。」と言って限界を越えたエネルギーを出させたもののヒッグス は作れませんでした。

そんなわけで、LEPは取り壊されて、今ではその跡地にLHCが作られています。といった話し。今日の授業はヒッグス粒子の生成モードと消滅モードについてのお話し。

昼ご飯は、この先生と食べる。自分がいつ卒業したのかを確かめる為に、結婚指輪を外して書かれた文字を確認するしぐさがかっこよかった。(修士結婚てやつです。)

それからP1自主ゼミ。一週間に50ページも進むゼミってどうよ。今日はQEDの基本的な計算を。

土曜日に僕の発表があるので、ゼミ後頑張って読みすすめる。

以前読んだ小説「神様のパズル」の「あとがき」で小松左京氏と作者の対談があって、「SFはエロスとバイオレンスであ るべきはずなのに、ぜんぜん出なかった」という作者に、小松氏が「『宇宙は作れるか』というのは、実はエロス。そのための仕掛けを作っていく過程はバイオ レンスに入ってくる」と言っていた。 なるほどなるほど。じゃあ「物理=エロスとバイオレンス」ということになります。世界の仕組みを理解しようとするのがエロス、それに至る過程がバイオレン スということです。

ゲーテの「若きウェルテルの悩み」を昔読んだとき「この本は僕のために書かれた!」と思った。しばらくして、「もし生 涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら,その人は不幸だ」というゲーテの言葉を知った。感じる時期がなければ不幸だが、 あっても幸福とは限らないでしょう。

10月八日(水)

頑張って六時に起きる。一時就寝、六時起床の生活にしたいものだ。

それから、ゼミのためにお勉強。そして十時半に学校に行く。

今日の授業は、低温物理と量子特論1。量子特論は散乱をやっていた。こんな長い計算を見たのは院試以来だ。

低温物理。眠い。今さら、カルノーサイクルとかジュールトムソン効果とか聞くのが簡単すぎて非常に苦痛だ。

その後P1ルームで今日の自主ゼミの発表準備をする。omo君が熱い言葉を言ってくれた、

「人間を超えることは出来なくても、その限界までは行けるはずだ。」

今日話す内容は、U(1)グローバル変換から導かれる電荷保存則、ネータ―カレントが量子力学でも保存量になっていることの証明、スケール変換に対するネータ―カレント。

発表はつつがなく終わる。ひらがな館に三人で食べに行く。

その後P1に戻り勉強をする。そうすると、0時ごろ物理学教室に火災報知器が鳴り出した。たぶん誤報だろうと思いなが ら、念のために荷物をまとめて急いで外へ避難する。外には三十人ほどの院生がいた。「命より大切な実験データだ。」とノートパソコンを抱えて外に出ている 人もいた。

火の手も煙もなくたんなる誤報ぽいが、この物理学教室、何があるかは分らない、爆発とかしたら怖いしと、一人家に帰る。

帰ったらたこ焼きパーティが行われていた。

10月七日(火)

微分幾何学を受けた。所詮一般相対論とゲージ理論だろうとたかをくくってます。授業は分りやすくていい感じ。「コンパクトなら、二点間の測地線が二つ以上引ける二点が存在する」は正しい?

その後実験ゼミ。何をするかの話し合いをするだけだった。カシミール力について来週発表することになってしまった。

その後、ぺスキンを読む。

窓から下を見るとバーベキューの準備がなされていた。いい匂いが漂ってきた所で、下に降りる。このバーベキューパー ティの参加費は教官4000円以上、院生2000円とのこと。ならば学部生はただに違いない。そう思い込んで、参加する。「僕に1000円払ったら、参加 してもいいよ。」といってきた院生もいた。

で、そうこうしているうちに何人か知り合いが増えました。素論の秘書さんと知り合いになった。事務のおばさんが僕のことを「奨学金申請にきたやろ」と覚えてくれていた。なぜに。

つる先生が僕のHPをkyoto-u.comからみつけたそうな。テストの感想とかを見られてしまった。その他は「難しい」とのこと。

みずさき先生に前期の授業「凝縮系…」のレポートを出していないことをつっこまれた。「今から出しても単位くれますか。」と聞いたら、「いいよ」とのこと。

明日ゼミの発表があるということを、忘れていたので帰って予習をする。

10月六日(月)

夢:伝染病にかかったという疑いで軍の施設に強制隔離。でも、壁抜けで逃 げ出しました。世界は何かもう終わっているといった感じ。新たな世界に逃げるために、町に出来た真っ暗な場に飛び込みます。体はその場は強い相互作用が強 く働いていて、体がクォークレベルにまでばらばらになりました。

 今日は実家から直接学校に向かう。一時間めからなので大変。京阪のダイヤが変わったようで、なかなか特急が来なかった。

「宇宙の物理学」を受ける。まだまだイントロダクションといった所。

そして理論ゼミ。LSZの発表を聞く。その後、LSZの意味をかわいせんせいからレクチャーを受ける。質量が伝播関数のポールになっているということの意味がスペクトル表示の兼ね合いで激しく分って感動する。

物理学教室を出ると、はとさんが電気屋に買い物に行くところだったので、散歩がてら勝手についていく、もといご一緒する。

そして、寮に戻る。じゃあ、未返却のDVDがあったのでまた学校の近くのツタヤまで帰しにいく。一日に往復は疲れるし、時間がかかる。

 

10月五日(日)

実家に戻る。電車内で「セクシーな数学」を読む。アインシュタインのすごい言葉が載っていた。

アインシュタインの友人の奥さん「私の夫はあんなに才能があるのに、どうして何も成し遂げれないのでしょうか?」

アインシュタイン「それは彼がいい人だからです。」

考えさせられる言葉です。

さらにこうありました。

正常な人間、健康な人間、よき父、よき夫、集団のよき成員、これらは素晴らしい人間ですが、数学には邪魔でしょうね。

なるほど。

映画を見る。「GO」良かった。とてもお勧め。

「バーティカルリミット」

アクション映画、大笑いした。この人たち、クレパスを割るためにダイナマイトでなくニトロを水筒みたいなのに入れて山に登山するのですよ。ダイナマイトの発明者ノーベルが墓で泣いています。当然ながら、太陽に熱されて背中で大爆発したり、横にした鞄から漏れ出して大爆発したり…。バカすぎる…。

遭難した三人を六人で助けに行って、殆どが上のような理由で犬死します。それでも主人公関連の人を生き残らせてハッピーエンドにするところが力技です。助けにいかんかった方が良かったやろ…。

 

 

10月四日(土)

最近、神戸大学の「西野の部屋」という変なサイトを見つけた。それによると、家庭教師症候群という病気があるそうだ。教育系バイトに従事する人は陥らないように気をつけましょう。

 今日もぺスキンゼミ。怒涛の如く進んでいく。このままでは、今月中に繰り込みに入り、来月中に非可換ゲージ理論に入れるのではないだろうか?

ゼミ後、M川さんと、お好み焼きやで食事をとりCD等を貸し借りした。このお好み焼きやの選択は失敗だった。あらゆる 料理店は人間の胃の容量を越える食事を出してはいけないと思う。しかも味が単調で、食事はとても辛かった。モダン焼きとは、全く具が入っていないのか、僕 はまた一つ大人になった。

でも隣りにいた、医学部の陸上部?の人たちは全部食べきっているのですね。すごいものだ。

最近、壁のひび割れがファインマンダイアグラムに見えてしまった。だいぶ場の理論の勉強も佳境に入ってきたようだ。

10月三日(金)

夢:近所のこういちくんとサーカスに踊りをロバに乗って見に行った。そしたら、何故か出演しているのは、いろんな世代の畷高生だった。どうやら、畷高生OBに人気の団らしい。僕も勧誘された。

十時半から素粒子物理学の授業。簡単だが、ためになりそう。

それからちょっと運動。出町柳駅にいって帰る程度の軽い運動をした。

そして、ぺスキンの勉強を24:30までする。部屋には三人いた。P1の部屋は不夜城と化している。僕は24:30に出たのだが、残りの二人はいつ帰ったのだろうか?ぺスキンはあまり進まない。明日のゼミに間に合うか?

P1P2の部屋の水道からは少し赤い水が出る。当然そのままでは鉄くさくて飲めたものではない。しかし、これでお茶を作ってみると、鉄のにおいは消え飲めてしまう。カフェインが鉄と化合しやすいためであろうか?鉄濃度が実際に下がるかどうか誰か調べて欲しい。

数理解析研で「セクシーな数学」という謎の本が合ったので借りてしまった。まだ読んでません。

10月二日(木)

夢:CDをばくばく食べる。食べ過ぎて重要なCDまで食べてしまいました。

統一論の授業に行く。難しくてよく分らない。

今日はじめて会った、かつ唯一会った女性は白髪交じりの基研の素粒子論ののじりみほこ教授でした。(前日の日記参照)

いやはやしかし「私もかのように歳を重ねたいものだ。」と思わせるような素敵な先生でしたよ。

それから雑用をする。奨学金の申し込み用紙を書くのに半日かける。

この奨学金は次の条件で返還が不要になります。「日本で十五年研究職につくこと」。しかしこの返還制度が廃止される可 能性もあるそうです。ということで、結局もらっても、うかつに手を出せないお金になります。月八万円もらえるそうなのですが、ちゃんと管理できるのでしょ うか?失敗すれば若い身で数百万単位の借金もちになります。

で、頑張って、空欄を埋めます。一番困ったのが、「奨学金の必要な家庭状況」「研究計画」でした。記入の例を見まし た。凄い例が書かれてました。この例の人二十二歳で結婚していてさらに、親は失業して妹が大学生になったところで、しかも研究のためバイトも出来ないそう です。こんなんを見ると、「僕のような人が貰っていいのだろうか。」なんて思ってしまいます。」

で家庭状況は誇張の技術で真実のみを書いて埋めることが出来ました。ここに「親が失業しました。」など嘘を書く人もいると思いますが、それはばれる可能性があるのでやめましょう。

そして研究計画。これも苦労しました。欄が埋まりません。で書いたのは、「M1ではQuntum field thoery などの基礎勉強。それ以降超ひもをやると共に、LEP等の実験施設でStandard Modelを越える興味深いデータが出れば、それをもとにGUTを構成する。」なんてことを書きました。読む人がどれぐらい分るのかは気にしません。

で、時は十時ごろ。川合先生の所にいって、「担当教官の所見」てやつを書いてもらう。さすが、かわいせんせい仕事が速い。見ている前で一瞬にして書きあげました。「平田朋義君は優秀な学生であり、物理学の発展に貢献しようとする熱意に溢れています。等々」

聞くと、毎年同じ文章を書いているそうです。変えるのは名前の所だけ。

家に帰ってから二条城をランニングで一周する。

10月1日(水)

夢:ある高校の文化祭の準備。オケが体育館で練習している。びゅんびゅんと飛んでいると、注意されて、二階の窓際(足場はわずかに10cm程度)で見物する。一人がペンを落としたので、超能力で拾ってあげようとするが、発現しなかった。この高校は高層建築でありエレベータがついていた。

おもいつること:

E=mc2 は「エネルギーと質量の等価性」としてしばしば説明される。しかしSchroedinger方程式 E=hν(νは振動数)を、「エネルギーと(時間)-1の等価性」として説明されているのはみたことがない。

五時ごろ、一人で吉田山に登った。夕焼けが赤く美しい。最近京都市内のいたるところで金木犀の香りがする。実にすばらしい。

今日は南ゼミの人たちに飲み会に拉致された。人がいっぱいいると疲れるなあ。あとアルコールが入ると英文が読めなくなる現象を発見した。

美と恐怖は同一の感情だと思う。美しいものは全て恐怖を喚起させる。

ベートーベンの第9の四楽章は実験作だと思う。第九の一から三楽章に比べれば完成度が若干劣る。部分部分はこの上もなく素晴らしいのだが、つなぎが甘いと思う。

最近なんかだめっぽい。もっと、ドラマティックに生きようと思う。そんなことを言うと、南ゼミの飲み会で「明日、最初に会った女の人に『好きです!』ということ。」と脅迫された。

「六号館ってこんなに知らない人だらけだったっけ」と思った新学期一日目であった。

相変わらずぺスキンを読んだ。