200211

十一月30日(土)

朝:以前紹介した定理

(d/dx)2n=(d/dx)2n (d/dx)(演算子の意味で)

の拡張を発見した。

[A,B]=1のとき、

Aa1Bb1Aa2Bb2…AanBbn=AbnBan…Ab2Ba2Ab1Ba1=BAのk次多項式

ただし、a1+a2+…an=b1+b2+…bn =k

A,Bが生成消滅演算子のとき、特にこの式は有用であろう。(この場合、上の演算子がエルミートであることを言っているのと同値である。)

また、これに関して、AaBa=(BA+1)(BA+2)…(BA+a)等も発見した。

(d/dx)2nはどうするかというと、A=d/dx B=x として

BnA2nBn=(BA-n+1)(BA-n+2)…(BA+n)=AnB2nAn

が成立することに帰着される。

今日は朝十時半におき、録画にとったTRICKを見た。

前回の再放送、上田が「何故これで人が殺せる?」と、犯人のやったようにナイフを持った形で前後にさすまねをしているところを石原に見られていった言い訳。

石原「先生は何をやっておるんじゃ?」

上田「空中のニュートリノを少し捕まえていたんですよ。」

が忘れられない。

今回では人の家の電話に勝手に出て、「炭の素と書いて炭素。原子番号は6でして・・・」「いいですかお母さん、半紙はなぜ半紙というかご存知ですか?」と語りだしたのが素晴らしい。

見た後、ちょっと上の物理数学を考えて、おなつさんに会うべく、京橋に向かう。彼女とプライベートな場で会うのは実に二年半だ。最初は会話がぎこちなかった気もしないでないが、やがて場がうちとけた。次に会うのは何年先のことか分らないが。

行きはてな村に向かう、とちゅうでありさんに会う。

ありさんがはてな村でいきなりこういってきた、「ベクトルって凄いね。ベクトルのおかげで方向音痴が直りました。つまり、斜交座標やねん。」と。

ピアノの森が置いてあったので読んだ。いい。音楽まんがでも、本当に音が聞こえてきそうな漫画というのは珍しい。

十一月二十9日(金)

最近日記が短くなってきたかもしれない。それには二つの理由が考えられる。1.当日に書いていない。2.記憶力の衰退。

素粒子物理学:どんどん面白くなってきた。だんだんファインマンダイアグラムが見えてきた。しかし思うのだが、素粒子物理学は全ての「数学では許されていないこと」を使っている気がする。δ(0)を∫全宇宙1dV=「宇宙の体積」と解釈することもしばしば。

昼ご飯はkmさんと吉田山で食べた。理学部から出発する前にみなみさんに「今日は吉田山で食事ですか?」と見抜かれたのがくやしい。今度から見抜かれないようにしよう。

統計演習は発表できなかった。

今日は歯医者の日。というわけで急いで帰らないといけません。と、その前に情報学図書館によって、「ニューメリカルレシピ」と「微分位相幾何学」を借りる。この図書館は一ヶ月も借りれて、かつ穴場なのがよい。

そして歯医者にはぎりぎりで間に合う。治療が終って出て行こうとする歯医者を捕まえて、「今何が行われているのですか?」と尋ねると、現在菌に冒された歯の神経を取り除く為に神経を壊す薬を塗っているところらしい。そんな事が行われていたのか…。

今日の治療費はたったの170円だった。健康保険って素晴らしい。

以前述べた定理

Df=g →

f=-e-x(1+D+D2+D3+…)ex g

が上手くいかない例を発見した。

g=1

このとき、f=-e-x(ex+ex+ex+…) =x ? 

となってしまう。

十一月二十七日(木)

この時期、一限の授業に出ようとすると、日の出が電車から見える。

量子力学演習の授業で発表、込み入った計算問題だが、母関数を定義すると、きれいに解けた。数列を見たらつねに母関数を考えるようにしよう。先生に「どうしてこんなこと思いついたのですか。」と言われて上機嫌になった。

図書館で読んでたイアンスチュワートの自己組織化の本の最後にこうあった。「空の大いなる非線形模様に幸あれ。」。非常に心温まる文句だ。

訳者の後書きも秀逸だった。「この本を読むにつれて、イアンスチュワート教にはまっていく。そしてしだいに、全てのものを自己組織化で説明しようとする。…非線形の信者がこんなところにも。

院試ゼミでは、fくんが、スピン同士の内積は昇降演算子を使うと簡単に書けるということを教えてくれた。

ハイマート合唱団の人に、「HPで宣伝するよ」といったらたくさんチケットをくれた。というわけで三枚余ってます。欲しい人は声かけてください。

プールで泳いだ。一度行って、手ぶらで来てしまったことに気が付いて家に戻ってもう一度行った。母に馬鹿にされた。

十一月二十六日(水)

今日の位相幾何学は再び理解不能になった。ついつ い、シャーペンのとってを引きちぎってしまった。そのようにして手に入れた透明のプラスチックに力を加え曲げていくと、ある時急にぱっと、曲げ目が白く濁 る。その後、力を元に戻すと次は濁りが消える。これはおそらく、プラスチックの中に出来た細かなヒビの間隔が可視光の波長程度にまで広げられたとき、光を 散乱させ結果白く濁るのだろう。

プラスチックを観察していると授業は終る。

今日は一般相対論が休講なのでこれにて授業はおしまい。その後は、笹尾先生が出版する教科書の校正をする。笹尾先生によれば双子は(非相対論的には)同時期に死ぬことになっているそうです。それはおかしいと思う。

自主ゼミ後の夕食会で次のようなアイデアが出た。

1.悟空がナメック星に行った時、強い重力場でトレーニングをしていたがあれは加速による重力にちがいない。ということ は、加速度が分ったのだから、これを用いて、ナメック星までの距離、最高速度、悟空がナメック星に行って帰ってくるまでに、どれぐらいの時間が(浦島効果 で)地球時間で経っているか?などがわかるはずだ。

2.界王星の重力は地球の十倍だそうだが、それを実現する為には界王星の密度はどれほどであるべきか?

あと、誰かが葵玲さんに「小柴さんより九後さんの方が賢そう」と言ったところ、葵玲さんが「ノーベル賞は別に賢い人に与える賞じゃないでしょう。」と答えたのを聞いてなるほどと思った。

それはそうと、小柴さんが昔「摩擦がなかったらこの世界はどうなるか」との問題を出したそうだ。これは白紙解答が正解だそうだ。摩擦がなかったら文字が書けないから。

十一月二十五日(火)

夢:巨大なキリンの形をした岩が海から出ているのを見た。

くりこみ群の方法は「みんな手伝ってください。では発表やってみます。」と最初に言ってはじめたらはんとかいかなかったが、なんとかなった。時間切れで、用意した所の半分も進まなかった。

帰りの電車でみみこさんに会った。かなり疲労がたまっているような風貌だった。

十一月二十四日(月)

微分は簡単だが、積分は難しいというのは世の常である。そこで、積分を微分法のみを用いて計算する方法を思いついた。

Dを微分演算子とする。

目標、Df=gをfについて解く、

De-xef=g

e-x(D-1)ef=g

(D-1)ef=exg

-(1-D) ex f = ex g

-ex f = 1/(1-D) ex g

        = (1+D+D2+D3+…)ex g

 f=-e-x(1+D+D2+D3+…)ex g

 

 1.sin xの積分をしてみよう。

Df=sin x

De-xef=sin x

e-x(D-1) ex f=sin x

-(1-D) ex f = ex sin x

-ex f = 1/(1-D) ex sin x

        = (1+D+D2+D3+…)ex sin x

        =Im[ {1+(1+i)+(1+i)2+(1+i)3+…}ex+ix

        =Im [ex+ix /1-(1+i)]

        =Im (i ex+ix)

        = ex cos x

よってf= -cos x 

これは実際に正しい。

 2.xne-xの積分をしてみよう。

Df=xne-x

上と同様の流れで、つまり、sin x をxne-xに変えて

-exf=(1+D+D2+D3+…)xn

      =∑k n!/(n-k)! xn-k

 よって、

f=-e-xkn!/(n-k)! xn-k

検算をしてみるとこれも実際正しい。

ちょっと考察してみる。

(1-D)(1+D+D2+D3+…)f(x)=f(x)はlimn→∞ Dnf(x)=0のとき、正当化できる。これに当てはまるのが上の例2である。例1はその条件に当てはまらないが、 {1+(1+i)+(1+i)2+(1+i)3+…}=1/1-(1+i) という冒険をしてみれば、不思議に結果が合う。この事情は良く分らない。

くりこみ群の方法」を買いに、大阪のジュンク堂に行った。梶尾真治の新刊「まろ うどエマノン」を発見したので買った。しかも鶴田謙二の漫画つき、なんと嬉しいことか。エマノンというのは梶尾真治の作り出したキャラクターで、生命誕生 以来現在までの記憶を全て受け継いで来ている女性の名前です。

帰りに、にしのんと、みーこさんに会う。そして話をしているうちに、nkmrくん(高三女性)が通り過ぎる、 「nkmrくん元気?」と聞くと、「なんでそんなこと先輩に言わなくちゃ駄目なんですか?」と返され、「みーこ外国行っても元気で。」と言って去っていっ た。あ、このサイトねただ。(昔みーこさんが外国へ行く夢をみたことがあり、それをこのサイトへ書いたことがある。)

帰ってから、明日のゼミの準備のためにくりこみぐんを読むが、全然分らない。困った。

十一月二十三日(日)

今日はM川さんとNFに行った。

まずは古本市に行く。物理や数学の本は既にもう何も残されていなかった。文学と動物行動学の本を買った。

そして、次に写真部の写真展に行った。今年の写真部は素晴らしかった。過去三年間の内で最高のレベルだった。僕ももっと真面目に写真をとらないといけないと思った。

パンフを見ると、「京都の女子高の制服展」という怪しい記述があった。主催は京都犬の会。こんなもの本当にやっている のか気になって行ってみた。(大きく注意;僕は別に制服には興味がありません、こんな企画が本当にやっているのかという事実に興味を持ったのです。)行っ たら、部屋全体に落ち葉が詰まれ、ほんとに写真が数点、宙につるす形で展示されていた。そしてだれもいなかった。謎だ。

いそこじき(貝類研究会)に行った。非線形の授業でやった、簡単な数理モデルから出るパターンをした貝があって、二人で「非線形だ非線形だと」さわいだ。ゆっくりゆっくり一点一点貝を眺める。

中庭で食事。高校時代の知り合いがこちらを見て手を振った。でも分らなかったので近くに行って凝視してみるとやっと分った。

食事が終わり移動、通りかかったついでに総人の外側の森にある、見捨てられた温室に入ってみた。植物が異常成長していてかなり不気味なのが面白い。

その後、なんとかいう写真サークルの展示会に行った。写真そのものはあまり見るべきものはなかったが、無料でケーキに紅茶にと至れり尽せりだった。

最後に医学部展示に行ってみた。人体の発生展。ここは強烈だった。内容はその名の通り、受精から出産までの過程の説明だった。医学部生が細かく教えてくれた。妊娠初期の頃から薬や酒に注意するべく、妊娠は計画的にしたほうがいいとまで教えてくれた。

そして、展示が凄かった。妊娠一ヶ月ほどの2cmぐらいの胎児、腰が融合した双子、人魚のような足をした胎児、目が真中に一つしかない胎児、など非常に興味深い珍しい標本が展示されていた。

しげしげと二人で見入った。実に勉強になった。

時間がないので、医学部写真部の展示を十分ぐらいで見た。展示場所は非常に古めかしい教室でだった。数学教室より古そうだ。こんな風情のある所で授業が出来るなんてうらやましい。少なくとも六号館に風情はない。

そして解散。僕は家庭教師へと向かう。

M川さんは、どの展示もかなりの時間をかけてゆっくり見る人だった。そのため僕も今日は時間をかけてゆっくり展示を見ることが出来た。感謝します。

十一月二十二日(土)

kmさんと、僕とぶんちゃんとfくんとで、嵐山に行く。kmさんとぶんちゃんは初対面。

長くなるのでタイムテーブルだけ書きます。

十時、全員集合。fくんはよい目印になる。

嵐山に電車で向かう。大変混んでいる。

天竜寺に立ち寄る。混んでいるので庭園は見なかった。参道横の紅葉が真っ赤になって美しい。

川につく。fくんが水切り遊びをしだす。抹茶アイスの時間が着たので、抹茶アイスを食べる。

川に沿って歩く、嵐山公園に入る。

展望台で、fくんと「四分以内に下を電車が通るか」を賭けして、昼飯をせしめる。後で調べると電車は一日8本しか来ないので来るわけない。

そのまま、山を歩いているといつしか山道になる。しばらく歩くが、危ないので引き返す。

山を降りる、再び混雑。落柿舎に立ち寄る。

昼ご飯を甘味所で食べる。

kmさんが逃亡する。ちょっと目を離した隙に彼女は消えた。「今日私は用事があるので、途中で逃亡します。」と言っていたが本当に逃亡するとは思わなかった。

二尊院に入る。夕暮れ時。三人だとバランスが会わないことに気づく。

あだしの念仏寺に行く。逢魔ヶ時。無数の石仏がオカルティックだった。

電車に乗って京都駅へ。混んでた。

変なの。

そして、京都駅の地下で食事をする。

帰る。

車窓から月が見える。月を見ながら、これまでのこと

(ビックバン→四つの力の分化→宇宙の晴れ上がり→第一世代の星の誕生→超新星爆発→太陽系の形成(地球、月の形成)→海の形成→生命の誕生→多細胞生物の誕生→カンブリア爆発『話はそれますが生命が多様性を持ったのはこのころからといっても良いでしょう、それってたった5~6億年前のことなんですね。これから50億年ほど生命が地球に存在し続けれるとして、どれほど様々な種が誕生しては消えていくのかを考えると胸がときめきます。』→陸上進出→爬虫類の時代→哺乳類の時代→人類の誕生→科学文明の発達→私の誕生)

と、

これからのこと

(私の死→文明の発達→?→人類滅亡→あらたな優先種の決定→あらたな知的生命の興亡?→太陽に地球が飲み込まれる→しばらくこんなことが宇宙の各地で繰り返す→→→宇宙の熱的死)

に思いを寄せる。

(以上の年表はあいまいな記憶と類推をたよりに書いたものであてになりません。ご注意ください。)

 それはちょっと簡単な微積の問題を思いつきました。頭の体操に解いて見ませんか?答えは掲示板に。数学のプロの方はご遠慮ください。

 anR

an→0, a奇数>0 a偶数<0 

であって、∑anが収束しない数列を一つ構成せよ。なければない事を示せ。

十一月二一日(金)

夢;今日も長い夢。吉田寮で泊まって寝ていると、修学旅行みたいに悪戯をされそうになったので、暴れた。すると、関係なくそばで寝てたR君のほっぺに串を刺してしまう。で、裁判沙汰になる。僕は、「寝ぼけてたから」と主張するが敗訴してしまう。

今日は家でのんびり過ごす予定だった。キャラメルを食べると歯が欠けてしまう。歯医者の予約を取る。あずまんが大王の ビデオを三話ぐらい見て疲れて寝る。起きると丁度予約の時間。書けた歯は大きな虫歯だったらしく、中身がスカスカだったそうだ。神経が先に腐っていたの で、痛まなかったそうだ。痛みがあれば気づいたものを。恐ろしい。僕は歯磨きが苦手なのでよく虫歯になる。気をつけねば。これから治療は続く。

英会話はなかった。先生が時差ぼけで来れなかったそうだ。

十一月二十一日(木)

長い長い夢:水を自在に操る能力を得る。しかし、その使い方は道徳的ではなかった。市役所で働いている、僕の知り合い(の将来像)と話をするために、市役所全体を洪水で襲うのは。

十一時ごろに、NF(京大のの文化祭)に行く。とりあえずは、古本市に、そこでなんと、JJサクライの「現代の量子力 学」上下巻(あわせて定価約一万円)が定価の八割引きで売っているではないか!丁度欲しい欲しいと思っていた所なので、買う。けっけけけけけけ。笑いが止 まらない。あと岩波の素粒子論を1700×0.2円で、可換体論を4000×0.2円で買う。

ちょいと横を見ると見慣れた顔が、kmさんじゃないか。偶然だ。

kmさんと、ちょっと歩いた後、kmさんと吉田寮に住むkmさんの友達とで食事に行く。二人の待ち合わせに僕がいて、その吉田寮にすむ友達はちょっとやな顔をしていたかも知れない。

京大の近くの中華料理屋「バン」で食事をする。異常な量だった。吉田寮で泊まれるか泊まれないかは友人がいるかどうかではなく、才能があるかないかだそうだ。

時間が来たので二人を置いて、僕は出発する。文中幹事君の店でジャガバターを買う。

買った本を、京大内の僕の秘密の隠し場所に隠して、七条に向かう。

今日はちゅきさんと大原に行く予定だ。ちゅきさんが来るのを待つ。三十分遅れで登場。その間に固有値問題三十項を読 む。これに、僕の中の未解決問題「1次元シュレディンガー方程式の固有値は離散的である。」の証明に繋がることが書いていることに興奮する。さらには、 「エルミート関数の固有関数は完全系をなす。」とかもこの本から導けそうだ。関数解析がここまで進んでいるとは思わなかった。

で、ちゅきさんが来る。京都駅に行き、大原行きのバスに乗る。このまま行けば、全ての寺が閉まる頃につくことが決定する。

大原に近づくにつれ、紅葉が美しくなる。ちょうど夕陽が差し込み、紅い葉がますます紅く見える。何度もその美しさに息を呑む。

ちゅきさんとは高校一年からの七年越しの得難い友人である。ちゅきさんは僕の友人の中で一番良識のある方なので、なかなかこの日記に書くことがない。

そうこうしている内に、大原に到着。時は既に日が沈む頃。大原はやはり気品高い。空気が澄んで心地よい。今年の紅葉は 鮮やかだ。三千院まで歩いてみるが、やはり閉まっている。じゃあ、帰るとするかと戻り始めた頃、あるポスターに出会う。「宝泉院ライトアップ」せっかくだ からと、これに行くことに決める。土産物屋でチケットを買う。200円引きで1300円なり。

寺に入る。入る前に御香を注がれ清められる。そして有名な額縁庭園へ。座ると御茶と御菓子が配られる。樹齢700年の松と紅い紅葉を前に佇む。

大原といえばその混雑振りで有名だが。庭園前にいたのは僅かに20人足らず、しかも全く増えない。減る一方である。そういうわけで、二時間ほど庭園を眺める。目に見えるは幽玄の別世界である。関連ページ 

その後、暖を囲んで住職と三人で話をする。なかなか得難い経験であった。ということで宝泉院はお勧めです。なによりも遅くから行ってもいいので、平日に行くのもよいでしょう。

四条まで行き、イタリア料理店で食事をする。

思わぬ僥倖に恵まれた素晴らしい一日であった。

十一月二重日(水)

夢:目の前で酔っ払いの人が電車にはねられた。僕は返り血で血まみれになってしまった。血を取るために、病院に行く。その後、竹馬で帰る。

位相幾何学入門:ホモトピーの話ひさしぶりに話が分ってうれしかった。この先生が、絵を書いて省略する人だという噂が正しいと分った。

昼休みは一般相対論のレポートを書く。計算があわなくて九ろうしたが最後にあった。単純な見落としだった。提出10分前に完了。

一般相対論:ブラックホール近くでの時間の遅れについて。授業後に僕の疑問「電子が点電荷とした場合、ブラックホール になっているはずなので、すぐに蒸発するはずだ」をぶつけてみると、「プランクオーダー以下では量子重力効果があらわれるためそうはならないというが僕の 意見」と返って来た。

前夜祭に行った。Sさんが壊れていた。有機化学研究室が出している、「有機汁」はなかなか美味しかった。最後にステージで応援歌を観客が凝縮して歌っていたのでそれにまじって歌った。こういうのはなかなか楽しい。

 iso先生の名言を、噂に聞いた。

授業中

ある生徒「先生。そのnはn+1の間違えじゃないでしょうか?」

iso先生「そこはnと書いて、n+1と読むのです。」

(つまり『n』という記号を用いてn+1を表したということ)

こんな偉大な人に僕もなりたい。

黒山人重「数学研究法」によると、夏目漱石はリーマンの生まれ変わり、セルバーグの前世だそうだ。「我輩は猫である。」というのはζ=ζcatを意味しているそうだ。(cat はcategory(圏)を意味する。)またちなみに炭鉱節の「月が出た出た。」というのは「two keys Gal :zeta, det.」を意味しているそうだ。

 

十一月十九日(火)

今日はよく寝れた。よく寝れるのは気持ちが良い。

量子光学:光と原子の相互作用について。

1+2+3+4+5+6+7+8+…=-1/12=ζ(-1)の計算を図書館でした。

-1/12の計算法:1+2+3+4+5+…=α とおく。

1+x+x2+x3+x4+…=1/1-x

両辺を微分して

1+2x+3x2+4x3+5x4+…=1/(1-x)2

x=-1とおいて、

1-2+3-4+5-6+…=1/4

=1+(2-4)+3+(4-8)+5+(6-12)+…=α-4α=-3α

よってα=-1/12

くりこみ群のゼミのあと、家に帰る。途中で立ち寄った本屋で星新一の未収録集があったので半分ぐらいまで読む。

十一月十八日(月)

レポートは朝の六時に書き終った。今日は一日中うとうとしていた。特に発表後は、人生最大級の眠気に襲われた。知覚の正しい認識が行われない。夢と現実の境が壊れていく…といった危ない状態に陥った。

発表はつつがなく終った。これでやっと楽になれる。毎週このセリフを言っているような気もしないでないが。

画面領域を800×600ピクセルから1024×768ピクセルに変えてみた。ついでにフォントやらいろいろを変えてみた。メールの読み取りに創英角ポップ体 例:あいうえおを使うことも考えたが、いつでもポップな気分なのは良くないと思ってやめた。結局メールの読み取りには正楷書体-PRO 例:あいうえお を利用することにした。というわけで僕に送られてくるメールは達筆ぞろいです。

十一月十七日(日)

朝、I子先輩と四条畷の市民総合センターで無料で「山の郵便配達人」を見た。ゆっくりとしたペースの素晴らしい映画だった。

12:00に家に帰って明日の発表の準備をはじめる。全然進まない。キッテルは難しいことをさらりと言って読者を困惑させる本だと思う。変な日本語があった、「単位体積当たりに含まれる化学方程式の数」。…どういう意味なんでしょう。

そして進まずに家庭教師の時間。数学で円錐曲線をやっていたので、ケプラーの法則を教えると喜んでた。私に対して「円錐曲線の焦点に関する諸定理を、直感的方法で説明せよ。」との宿題が出た。来週までに出来るかな?

で、明日の準備のために徹夜。途中で眠くなったのでみずごりをした。眠さ対策には一番効くと言うことが分った。texで書いてみた。テクノストレス症候群になった。

十一月十六日(土)

夢:カルト宗教から逃げ出した。念のために車を点検するとやはり盗聴器が出てきた。

チューリッパ―さん(以下Tさん)と、京橋で会う。強ちに京都に行く。Tさんは計画通りに成らず聊か許り憤懣の気色立ちありけり。用事あるらしく、三年坂のコーヒー店でケーキセットを食べ出立す。

僕も月曜日の準備のために家に帰る。タイムスケジュールを書くと、10:30京橋→11:45七条→1:00七条発→2:00家 といういそがしいスケジュールだった。

帰ってから過労で寝込む。

父にしゃぶしゃぶに連れて行ってもらって、少し回復する。

十一月十五日(金)

朝、電車に乗っていると、以下の等式を思いついた。

(d/dx)2n=(d/dx)2n (d/dx)(演算子の意味で)

実際に計算してみるとこれは正しい。何故だろう。

応用例としては、ラプラシアンの動径部分、1/r(d/dr)2 r= 1/r(d/dr)r2 (d/dr)などがある。

素粒子物理学:相互作用表示について学ぶ。

授業後、九後先生に、電子の蒸発について語ると、「たぶん一般相対 性理論がプランク長のオーダーでも正しいという仮定が間違っているのでしょう。」とのコメントを貰う。あと、自己力の問題(電子が自分自身に作用する力が 電磁気学で考えると電子の大きさ→0で無限大になってしまう問題)はくりこみで既に解決済みと言っていた。砂川電磁気では未だ未解決の問題だと書いていた のに…。九後先生に見せてもx(d/dx)2n=(d/dx)2n (d/dx)

統計の演習:大阪弁の元気なお姉さんが発表していた。僕はその場で解いた問題を発表する。Isingスピンを平均場近似で解く問題。一番前の席の椅子に、なぜか爪が落ちていた。誰かがここで授業中爪を切っていたのだろうか?

理学部物理図書館で本を借りようとすると、「延滞者は貸し出し出来ません」とパソコンに言われてしまった。しかたがないので、中央の図書館に行ってキッテル第五版を借りた。ついでに色々本を借りた。

まぼろしのインターネットと言う本を一気に読んだ、内容はSF、ある日政府の秘密回線に未来から「彗星が落ちてくる」との緊急通信が入るという話。インディアンの神話やらタイムパラドックスがからんできて一気に読める面白い本だった。

十一月十四日(木)

朝早く出発する。

電車の中で寝ようと努力するけど、意識が半覚醒状態のままに四十五分を過ごす。寝起きがしんどい。

光物性の授業:虹が出来る理由等を学ぶ。牛乳を薄めていくと、青色を散乱させて赤色を通すようになるそうだ。空が青いのと夕焼けが赤いのと同じだそうだ。

虹ビーズというものを紹介される。これに光を当てると反射して虹が出来る。面白い。貰った。

授業後、図書館に行く。電磁気演習の問題をした後、今日の因子ゼミの問題を解こうと思ったが、演習の問題だけで終ってしまう。

昼休み、kmさんと食事をとる。植物園に行くが、寒い。温室が在ったので、扉を開けると予想外に空く。関係者以外立ち 入り禁止などの注意がないかを確認して中に入る。熱帯植物の出す香りと湿気が25℃の暖かさとあいまってあたかも夏のようだ。冬大学内で凍死の危険性に襲 われればここに入ろう。

電磁気演習;始まりの時間を間違えて三十分遅れて入る。聞いた話、最初誰も解く人がいなくて大変だったそうだ。

一人発表していた後、僕が発表する。一定速度で動く電荷が作る電場を、「静電場をローレンツ変換する」方針で解く。なぜかこの問題はよく、ポテンシャルをδ関数の性質を使って求めてから、それを微分するというすごく面倒な方法で説かれるのだが、何故だろう。

因子ゼミ:カノニカル分布ではF=-1kT log Z だが。これは、U=-d/dβ log Z とC_T = dU/dT = T dS/dT そしてU-TS=Fより求められるはずということを議論する。

山口さんちのつとむくんが最近ちょっと変なことについて、f君が新見解を出した。歌にはこうある「山口さんちのつとむ くん。最近ちょっと変ね。どうしたのかな。」と。f君によると、つとむくんはいつもは凄く変だそうだ。そして最近は少し変なだけなので、何か在ったに違い ないという意味だそうだ。

自己場について考える。もし電子が本当に点粒子だったら、10-40m程度の大きさのブラックホールになっているはずだ。そしてもしそうなら、ホーキングの理論に従って瞬時に蒸発してしまうはずだ。

 

十一月十三日(水)

今日は一時間余分に寝たので一時間余分に夢をみた。

最 後の夢:毒ガスを自由に出す能力の人に襲われた仲間は車の中で倒れていた。毒ガスに触れないように時間を止めて車の窓を割り助け出した。そして敵ともつれ 合った。敵は賢者の石を落とした。これが能力の源のようだ。奪った。「馬鹿め。これを持つと死ぬぞ。」と言われたが死ななかった。

部屋の蛍光灯が壊れたので、暗い部屋で更新しています。三十分あれば直せるはずだがその気力と時間がない。前回の物理学情報処理論のレポートを公開。与えられた01乱数のファイルが一様乱数かどうかのχ二乗検定を行うプログラム。

今日はfくんに何度も偶然会った。

1.昼ご飯を食べた後道で。

2.3時間目終了後、六号館前で

3.図書館を出たら、f君も偶然図書館横の自習室を出るところだった。

4.購買で(居るのを忘れて行ってしまった。)

5.自主ゼミで(必然)

今後注意しよう。

 今日提出の一般相対論のレポートは電車の中で問題を読み、電車の中で完成させた。これまでにない簡単な問題で助かった。

位相幾何学は何か楽しそうな事をしていたようだ。

今日は一人で理学部を探検してみた。一年前に授業を受けていた大講義室跡に行くと、そこには研究室が立ち並んでいた。ベランダは健在だったので、そこから梯子で一階降りた。

地学教室あたりの外ずけ階段を上って最上階から入ってみた。妙に狭い通路があって楽しかった。

葵玲氏から、フーリエ変換は既約表現分解だということを教わった。これの類似で色々なLie群上でいろいろフーリエ変換に似たことが出来るかもしれない。

十一月十二日(火)

夢:はてな村の人たちで、四条畷の山手を一直線に横断する夢。住宅があるところは中を通る。

朝起きても疲労で体が動かない。困ったものだ。

量子力学特論3:量子計算の基礎と、量子暗号を理解した。ちなみに量子暗号の議論ではかならず、文章の送り手はAliceで受け手はBobで盗聴者はEveだそうだ。

回路論:ラプラス変換をする。自明なことをこれの証明はここではしませんと言っていた。一言二言で証明できるのに。

量子力学特論1:球ベッセル関数、ノイマン関数を生成消滅演算子法で計算していた。こういうのは昔数学で有名だったそうだ。今日は席が埋まってい たので、黒板消しクリーナーの台と、教室に置いてある可動式の椅子を組み合わせて席を作って座った。先生は堂反応するか楽しみだったが無反応だった。

繰り込み郡のゼミ:繰り込み群は群ではないそうだ。あと、一階偏微分方程式論の一般論が役に立っていた。最近習った所なので嬉しいものだ。

ケプラー問題(太陽の周りをまわる惑星の運動)について考えた。簡単な方法でラザフォード散乱を得ようとがんばってみた。

ケプラー問題にはなぞがある。以下のことがらの直感的説明が欲しい。

1.何故軌道が二次曲線になるのか?

2.何故軌道は閉じるのか。

3.何故軌道の運動方程式は解けるのか?

ついでに三体問題についても考えた。天体の三体問題に類する量子力学的現象はないのだろうか?量子カオスというやつだろうか?

帰るときひゃくまんべんあたりで強烈な虚無感に襲われた。別段理由はない。

京橋駅ではてな村のI子先輩に会った。ひさしぶりなので仕事の話しなどを聞きながら。先輩を家まで送った。先輩と話をしていると心が落ち着いた。

十一月十一日(月)

朝六時に起きて出発。京阪電車の中は微妙に寝にくい。

物理学情報処理論ではフーリエ変換論をしていた。実際の数値計算ではまさにユニタリ変換を使うのだということが分った。

統計特論は妙な方法で妙なことをやっていた。

昼休みf君とn君が、「十一時十一分見た?」という話をしていた。二人とも見れなかったそうだ。fくん曰く「僕はこの一年何をやってきたんだ。」と。僕も来年は気をつけよう。

演習、よく考えてみれば僕のやったキッテルは第二版なので現在の第七版と大きく異なるかもしれないという不安が頭をよぎる。でも勢いでやってしま えば分るまいということで、勢いでやってみる。結構上手くいった。発表には大きな声とよどみない弁舌が大切だと言うことが分った。

「ゲージ場の量子論1」を衝動買いしてしまう。4500円なり。

帰りの電車で真っ暗な窓を見ていると、現と幻の境界が柔らかに壊れる。目を開けながら沸いては消える多くの幻覚を見ていた。

十一月等価(日)

夢:たくさん夢を見た。その中の一つに、「電子回路論と課題演習の発表と語学の試験が明日に重なったが何も用意していない、しかもなぜか出町柳から家に帰れない」という悪夢を見た。

朝はアニメあずまんがを見る。昼になってそろそろ、明日の課題演習の準備をしようかなと思っていると、玄関のピンポンが鳴り響く。

見るとビッシー、「そろそろ行くで」との声。

え。聞くと今日は、はてな村でピアノの音楽会を聞きに行く約束をしていた日だそうだ。

あ。忘れていた。十一月中にあるということだけは記憶していたが、まさか今日とは思わなかった。

六時には家庭教師があるのでそれまでに帰れるかどうかを確認して、あっというまに車に乗り込む。車の中で隣の席でひこくんがギターを弾くのを耳にしながら、「キッテル」を読んだ。よしこれならなんとかなりそうだ。と思っているともう目的地、ピアノの先生の家に着く。

そして、演奏を聞く。ドイツから来た何とかという人との二重奏。バッハから映画音楽までいろいろ聞く。

その後は立食パーティー。そして帰る。神戸の山に夕焼けが映え美しい。僕は六時までに変えるために途中で西宮で車から降ろされて一人JRで帰る。五時半には帰れた。

そして、六時から家庭教師。模試でよい成績をとったそうな。嬉しい。

そして帰ってからやっと、明日の発表の準備、三時ごろまでかかる。

十一月九日(土)

なぶらと書いて変換してみましょう。∇が出てきます。

父と母と祖母と私で奈良の古寺を見に行った。祖母に会うのは久しぶりだ。腰は曲がって歩きずらそうだ。元気で長生きして欲しい。

帰ってから、はてな村に行くとありさんがいた。明日彼女の大学祭があって友達を連れて行くそうだ。「僕も連れて行きなさい」と言うと「絶対やだ」と断られた。つれない。

泳いだ。3kmぐらい。くたびれた。

アニメあずまんがの録画を延々と見た。榊さんの口調と動きがよい。でも実際にいたらかなり危ない人かも…。

十一月八日(金)

素粒子物理学はディラック場の量子化の話し。授業後先生に質問をしたのだが、ディラックの海は歴史的遺物だそうだ。負エネルギー解の生成演算子を消滅演算子に変えれば万事解決といったとこらしい。というわけでディラックの海は忘れましょう。

その後、kmさんと吉田山で食事をする。二十五分遅刻したので、あと携帯を2クリックしてメールを書き終えたら帰るところだったそうな。

物理数学演習。終ったあとに先生に僕の以前作った

(1/r d^2/dr r +△)f(r)/r =f(0)δ(r)

を見せるともっと簡単な方法で導出できるということを教えてもらった。ちょっとショック。しかも有名な式だそうだ。それと超紐の軌跡の運動方程式は(変数は固有時間τと紐の座標σ)単なるラプラス方程式だそうだ。なんとシンプルなんでしょう。

平野啓一郎の「日食」もとい「日蝕」が古本屋で見つかった。読むのが楽しみだ。

早めに終ったので高校のクラブに寄った。今年の一年生は愉快な人ばっかしだ。

十一月nか?(木)

今日は院誌ゼミの発表があった。2002年度の熱力学の問題を空き時間の二時間目に考える。とても悪い問題だ。例えば、「定数ぽく書かれている数が 定数でない。惑わされると大変なことになる。」「(2)で『何々とすると』と条件があるのだが、その条件を(3)(4)でも使わないと解けない。そのこと が一言もふれられていない。」

「変数が積分できれば、その積分した式を後生大事に使うのがよい。」という教訓と、「誘導を信じてはいけない」という教訓を得る。

量子力学演習の時間は、解こうと思っていた問題に関して天啓「母関数を考えよ」が降りたのでそれに夢中になって、発表者の話を全く聞けなかった。少し面白い公式

|φ>をの固有状態とすると、<φ|[A,[H,B]]|φ>=-<φ|[[H,A],B]|φ> を得た。

これだけではまだ面白くないかもしれないので応用としては、

Ad C =[H,C]を意味するとすると、

<φ|[Ad^n Q,Ad ^m Q]|φ>=(-1)^n <φ| [Q,Ad ^(n+m) Q]|φ>

などがあります。ハイゼンベルグ表式での計算などに役立つかも。

で今日も発表はなんとか切り抜けた。自分の書いたノートに何が書いているのか分らなくて苦労した。

水泳を二十分だけやった。背泳ぎが気持ちよかった。

十一月六日(水)

今日も位相空間入門はさっぱりわからない。

一般相対論は気温が丁度良かったので、半分眠りながら。今日やったことは一般相対論からニュートン重力を導入。しかる後に光の重力による曲がり方を計算していた。

その後、自主ゼミの発表のために図書館でこもって四時間勉強する。

かなりひさしぶりに自転車を発見した。物理教室のまん前にあったのだがどうして気づかなかったのだろう。これで生活が楽になる。嬉しい。

理学部のイチョウがもう黄色くなっている。風流なものだ。

そして発表。なんとか乗り切ったといったところか。

運動不足のために体を少し動かすと体がなる。余りよい兆候ではない。

十一月五日(火)

電気回路論:座る場所を失敗した。i.e 余り黒板が見えないところに座ってしまった。

休講なので早く帰れた。京阪電車の車窓は毎日見ているのだが飽きない。今日は河川敷の上に広がる蒼い空にたなびく白い雲と、夕日に照らされた家並みが美しかった。

理論物理学者のための幾何学とトポロジー2巻を購入した。接ベクトルバンドルを理解した。だけどそれを抽象化したファイバーバンドルとはまだ定義の対応が分らない。

今日はやるべきこと、一般相対論のレポートと明日の発表の準備があるので、いっぱい現実逃避をした。(接ベクトルバンドルもその一つ)、虎猫くんから借りた「あずまんが大王」の録画CDをパソコンで見るに当たって、設定に苦労した。

一般相対論に関して、エネルギー運動量テンソルの定義の気持ちが良く分らない。なんで軽量テンソルで変分をとるの?

十一月四日(月)祝

kmさんと京都を散策した。コース:吉田山→真如堂→黒谷→平安神宮→都メッセ→粟田神社

吉田山では鳥居が並んでいるのをみてkmさんがはしゃいでいた。

真如堂の紅葉は綺麗だった。そこから墓地の脇を通って黒谷へと行った。変な道だが、見晴らしの良いいい道だ。

黒谷に来るころには太陽が隠れてぐっと寒くなった。この世の厳しさを教えられているが如く。

平安神宮神苑に入った。監視カメラを見つけたkmさんがカメラに手を振っていた。

kmさんと平安神宮で、アベマリアを声を合わせて歌った、なかなか気持ちよかった。他にも道を歩いていると勝手に歌い出してくれる人です。

都メッセに入って線形代数学を教えた。とはいっても双対空間の直観的理解程度のことだが。

バイトに行くのを見送って帰った。

十一月三日(日)

夢;異能力者たちとジャングルを旅する。そして、悪い異能力者が出てきて、といった話し。かなりの大長編だったことを記憶している。

朝起きて、C++プログラミングの勉強。パズルのソルバープログラムを作ろうとしたが、書き始めて三十分で断念。構想が大きすぎてどこから手をつければいいのか分らない。

昼は、川原泉の「笑う大天使」の「オペラ座の怪人」を読んだらボロボロに泣いてしまう。

プールに行った。最近、いくらでも長く泳げるようになった。長く泳ぐと頭が低酸素状態に保たれるからか、頭が記憶の奔流に流される。おびただしい過去のイメージを目の当たりにする。

鹿児島に行った高校のクラブの同級生に半年振りに手紙を書いた。

人と交じることもなく、余り勉強をすることもなかった一日。後、教えるをお知えると間違えて書いてしまってちょっとショックを受ける。

最近、TRICKというドラマ(再)にはまった。能動的にテレビを見るなんて久しぶりだ。きっかけは先週の土曜日に父が見ているのを横から見たところ、主人公の物理学者が目をぎらぎらさせながら『間違いない。これが正解だ。フェルマーの名にかけて!』 と言ったのにいたく感動したこと。台詞回しや、動きや、登場人物の性格の「変」さが奇妙に面白い。

十一月二日(土)

夢:中学のときの先生と夢の話をしていたら、そういえばここも夢だったな、という話になり、中学の校舎の窓か ら飛び出し、高空飛行をする。大阪湾まで行こうと思い、真っ直ぐに飛行する。すぐに淀川の上を越える。もうすぐだな、でもビル街の単調な風景になったな、 しまった、夢で単調ということはすぐに世界が崩壊する。そう思うやいなや世界は歪み消えた。

ただで健康診断をしてくれるというので近所の医院に行く。頭皮が脂漏性湿疹だと診断される。この前、同じ医院で「脂漏性湿疹ではない」と診断されたはずなのだが…。

今日は休日練習の日だそうだから、ひさしぶりにギタマンの練習を見に行く。

ありさんとえりこ先輩が来ていた。新入部員が入ったそうだが、ちょうど入れ違いで帰ったそうだ、残念。ギタマンの三年生やら、その他、今年の文中の人達等、懐かしい面々に会った。ここは奇妙な空間だ。

十一月一日(金)

夢:学校はテロリストに占拠された。少しでも動くなと言われたが、「物理の本を読みたい。読まないと発狂する」と言って、テロリストは無視して統計 力学の本を読みつづける。そうこうしているうちに、テロリストが人質を殺し始めた。n君が殺されそうになっていたので、助けようと立ち上がった。銃口が幾 つもこちらに向いた。時を止めて対処しようとしたが、何度やっても僅かに時間の流れが一瞬のろくなるだけで、時は止まらない。そうこうしているうちに、銃 弾は発射された。顔に一発、腹に一発、足に一発の銃弾を受けた。すぐさま治癒能力を高め、傷を再生させる。そして、一人のテロリストの頭の横に体が地面と 平行に浮遊した状態になるように高速で移動し、素手でその場にいたテロリスト三人を殺害した。

やはり自分の家で寝るのは気持ちいい。

素粒子物理:ベクトル場の量子化、他の授業ではあまりやらない、電磁場の量子化の危ない点をちゃんと説明してくれるのは嬉しい。

昼はkmさんと、吉田神社で食事。つれづれと降りそぶる秋の雨はいとしめやかにあはれなり。