200304

四月三十日(水)

ゲージ場の量子論をする。みなみさんにLANカードを貰う。これでようやくネットに繋げると思いきや。WindowsのCDがないため使えない。ネットに繋げるのはしばらくあとになりそう。学校からホームページを見ると、掲示板がなくなっていた。

四月二十九日(火)

休日だけど、一人で過ごす。

自転車で寺巡りをする。新撰組で有名らしい壬生寺に行ったが、あまりよくなかった。

帰りに迷い見知らぬ本屋による。美術書がそろっていてなかなかよかった。

四月二十八日(月)

ゼミして、n君にお金を12000円借りて、本だなを買った。高さを測ると、本棚は220cm、部屋の高さを測ると225cm。…危ない所だった。

あとで同居人に言われた。「それ立てることができるの?」計算したら(2252-2202)1/2=約40 だから本棚の最上部が40cm以下なら回転させて立てることが出来ます。これも危ない所だった。

クラブの後輩の家に電話をすると、娘さんのかわりに母が出てきた。母と30分ばかり人生について語りあった。どんな仕事をしているとか、夫はどんな方だとか。

四月二十七日(日)

朝起きて、朝ご飯をつくり。片づけをして部屋に絵を張った。

昼ご飯を作り、洗濯をして掃除をして、昼も半ば。

家から 三分の位置にある、図書館に行き。美術書と犯罪心理学の本を読む。仮の貸し出しカードを作り「現代日本の写真」と「エルミタージュ美術館」をかりた。仮の 貸し出しカードが本当の貸し出しカードになるには住所を証明できるものが必要だそうだ。何はなくても自分あての住所が書いてある郵便物が二通あればいいら しい。

僕の部屋のベランダに隣りのおばさんが屋根を伝って来ていた。近所の人の話によると少しあぶない感じのおばさんだそうだ。

夕ご飯をみんなで作る。あさりの味噌汁、大根の圧力鍋煮、たまねぎの炒め物、ハンバーグ、ビールが今日の夕食であった。

夕食後、寮会議を開き、おばさんと屋根裏猫の対策を話し合うが、結論は出ない。

四月二十六日(土)

父にワゴンを用意してもらい引越し。なんとか、入る。途中で店により、雑品を購入する。本棚を探すがいいのが見つからないので保留。

寮に積み終わったらその足でみなみ亭に机をもらうのである。部屋はいつもにもまして酒瓶が散乱していた。

寮に戻って、スピーカー、机、パソコンラックを設置する。ようやく部屋らしくなった。まだ本棚がないので未開封のクリアーボックスが山積みになっているが。

音響が実家よりいいのか、スピーカーの音がまろやかに聞こえる。いいかんじ。

四月二十五日(金)

危うく、健康診断に遅れるところだった。かってないほど並ぶことになる。裸眼視力は0.2 0.1 であった。減ったものだ。矯正視力は1.5 1.2であった。なるほど、昔はこんなに見えていたのか。

食事はpigeonさんその他と食べる。食事後くご先生を見つけたので、喋る。

帰ろうかと思って、道を歩いていると、おのりに会う。文学部を周って出町柳までついていく。

そして、寮に帰って、実家に帰る準備をしたあと、しばらく昼寝をとって、二条駅から京都駅を経由して帰る。非常な時間がかかった。JRの新快速は混んでいるので、やはり京都から大阪には京阪がいいであろう。

四條畷駅で、修学旅行の帰りっぽい娘さんが大荷物で困っていた。助けようかと迷っているうちに、結局声をかけそびれた。いかん。困っている人を見つけたら即座に手を貸す習慣を付けねば。

帰って から、第二次引越しの準備。メインは本。用意していたクリアーボックス四つは、本棚に入っていない本を入れるだけで満杯になってしまった。それからいろい ろ箱を増やして工夫したが、残していく本が多量に発生した。というわけで家の本棚は空けれないので、また新たに本棚を一つ買うことになってしまった。

部屋の絵をはずした。絵がなくなると随分部屋が寂しくなるものだ。

四月二十四日(木)

思えば二十三年間色々な人に出会ってきたものだと、しんみり感じる。

統一理論の授業はわかりやすい。フレーバーSU(3)は結局の所、単なる分類以外意味はないのであろうか?終わった後先生に色々質問する。

複合粒子の分類は次第に複雑さを極め、今では素粒子理論屋および実験屋にとって殆ど関心がもたれていないそうだ。いずれ、100年後ぐらいにはクォーク化学ができて。現在の化学のような研究がなされるかもしれない。

食事も先生と一緒に取る。カミオカンデでの続きとして、日本海に超巨大な水槽を浮かす計画があるそうだ。政治的には大丈夫なのだろうか?

ぴこっちから誕生日プレゼントをもらったのだが、中身は単なるチョコレート。普通だ。何故だ。理解できない。

岩波の「素粒子物理学」によると、六年ごとに加速器のエネルギーは10倍ごと上がっていくようで、現在の素粒子理論が扱っているプランクエネルギーには2170年に達するそうだ。僕はこれを見て、もうすぐできるんだと思ったのだが、他の人の賛同は得られなかった。

四月二十三日(水)

誕生日 23=23+32+2×3

全国的におめでたい日。

今日は色々な人におめでとうを言ってもらった。言わない人には強要した。

自主ゼミの後、とんかつ屋に行って皆に奢ってもらった。後ろのテーブルにはかわい先生がたまたまいた。それにもかかわらず、Tくんはかわい先生の噂話をしたのでとてもひやひやした。後ろのテーブルはしんとしていたようだ。

その後、fくんの家に行き、小宴会。その後、寮に帰ろうとするが、雨が降っていたので、ビニール袋でカッパを作り、その青き衣を身にまとい自転車にのった。

家についたらびしょびしょ。★さんが「平田君コーヒー出来たけどいる?」と聞いてくれたのが嬉しかった。

四月二十二日(火)

今日は 二つも発表があり、非常に疲れた。その後、二年の松清さんと話をした。テーラ展開とフーリエ変換と量子力学を教えた。量子力学は、基本原理(区別できない 仮定は振幅を足し、できる仮定は確率を足す)、ブラケットを導入し、状態の重ね合わせの存在を話すところから始まり、最後には観測問題まで話をした。三時 間、話をし続けた。疲れた…。

四月二一日(月)

電車のなかで、QFTを54ページ(57pがゴール)まで読む。なんとか読み終わることができそうだ。

今日の「宇宙の物理学」を要約すると「光天文学はだめだ」ということになった。「凝縮系」は三体四体交換相互作用について、なんか面白い式(図形でかけそうな式)が出てきた。

昼休み にQFTの最後の部分を読む。超対称性について興味深いことが書いてあった。有限次元ユニタリ表現でノンコンパクトグループを含むのはない。だから、空間 の対象性(ポアンカレ群)と内部自由度の対象性を統一するまともな群は存在しない。でもユニタリ表現のパラメータをグラスマン数にすれば上手くいくそう だ。これが超対称性と大きく関係するらしい。超対称変換は空間変換の群を動かすから、フェルミオンとボソン(ローレンツ群の異なる表現)が移り変わるのだ ろう。

今日のゼミは先生と、これから何をやっていくのか話し合う場になった。かわい先生が場の量子論の基本的解説(れんせいばねの極限として場の量子論を構成)をしてくれた。やはり、かわい先生の話は的を着いていて面白い。

結局これからのゼミは、各個人テーマを与えられて、それを発表する形式になった。かなり深いところまで場の量子論を勉強することになりそうだが、時間は足りるのだろうか?

四月二十日(日)

今日は高校のクラブの定期演奏会。

朝早く出発する予定が、結局昼になってしまう。準急は止まると思って、そのまま随分乗り過ごしてしまう。

そして到着。よく会うメンバーは大体到着しているようだ。

そして定演がはじまる。おかしい。こんな上手いはずは…。というぐらいに、最後の一週間の伸びが見れた演奏でした。星空のコンチェルトなどは普通に感動しました。

それが終わったら、写真撮影をして、OB総会。次は打ち上げ。打ち上げといっても、OBと現役生が4対1ぐらいの割合で焼肉を食べに行くわけです。

というわけで、焼肉を食う。そのあとは二次会。僕達の代と四つ下の代と現役生で雨が降るなか二次会に向かう。カラオケをしに隣町まで歩いた。

兎やんの歌う歌を久し振りに聞いた。よかった。久し振りに聞いた。

僕は「フニクリフニクラ」を歌った。一発でのどが潰れました。四つ下の後輩はどうしてあれほどいつもハイテンションなのだろう?

で、帰る。手には明日までに読まねばならない、Michio kakuのQFT(Quantum field theoryの略)を持ちながら。M紘嬢と最後は二人になり、四条畷で電車を見送り一人になる。

家に帰ってから、QFTを読む。二十三時の時点で17ページ(59ページ中)までしか進んでいなかったが、そこからは式が出てきたので一気に読むことが可能になり、一時の時点で42ページまで進む。超対称性を入れるとくりこみが不要になるそうだ!

四月十九日(土)

朝、冷蔵庫に存在していたサラダを食べる。…においと味は問題ないが、何か悪寒が走る。本能にしたがい速攻で捨てる。

それからずっと実験の解析。困った。よかれと思って訂正した部分のため、以前やったのより悪い値が出てしまった。以前に戻そう。

一時ご ろ切り上げて、実家に戻る準備をする。二時ごろ昼食をどうしようかと悩んでいると、「平田君パスタ作ったけど食べる。」と声がかかる。かたじけない。それ から家事など雑事をしていると遅くなってしまい。家に(最近IMEの調子が悪い。何故「いえに」と打って「家に」が十番目の候補になってしまうのだ。)帰 るのは六時を越してしまう。

家に帰るまえに高校のクラブに寄る、明日が定期演奏会なので案内の紙を習字で書いてたりしていた。m嬢と喋っていて、ホーミーを披露すると、それ以降顔を見るだけで大爆笑されるようになってしまった…。

はてな村塾前では人が集まっていて、滅多に会わないT子先輩に偶然出あったので色々と話をした。

家に帰ってからは延々と寝た。この日の睡眠時間は十二時間を越したであろう。

四月十八日(金)

目覚ましを設定しなければ十時半に起きてしまった。とはいえ、今日は授業がないからいいのだが。朝食はコーンフレークで済ます。そして学校に向かい、昼ご飯はkmさんと文学部前の芝生で食べる。

実験器具の片づけをして、寮に戻る。そして実験の解析を続ける。

二三時間やったがエクセルが途中で死んだ為、成果は無に帰す。

四時ごろ、チャイムがなる。出ると、昨日の人。僕が居なければ入れなかった所だ。今日はパーティーというわけで。この寮の兄妹寮にあたる所から女性三人がお客さんとしてくる。一人は偶然にも僕の知り合いだった。

調理を少し手伝う。そして食事。美味しい。

その後は映画鑑賞会。一作目は「時計仕掛けのオレンジ」。みんなで見るには少し重過ぎるのでは…。

まだ二本映画があったのだが、一作目を見て疲れたので寝る。

というわけで、成果のない日でした。

四月十七日(木)

朝は先輩の作ってくれたホットケーキを食べる。

臨界時間10時が来たので学校へ。十五分で出町柳まで行けました。やはりギアが重いと速い。しかし発生する疲労も相当なものだ。

今日は大学院提供の「素粒子統一論」を受ける。今日はIsoスピンのお話を少し。説明が丁寧でわかりやすい。

昼はkmさんと植物園で食事をする。ずいぶん暖かくなったものだ。私達のほかにもご飯を食べに来ている人が何人かいた。

理学部六号館と食堂の間には濃厚な匂いの花が咲いていて、しばしばそれが風に乗って六号館前にまで達している。もうすっかり春なんだなと実感する。

昼は院試対策ゼミの予習をする。すぐ終わると思っていたら、結局ぎりぎりまでかかってしまった。

家に帰ってから、JJサクライをちょっと読む。考えてみればダイソン級数はすごい。d/dtφ=Hφ のタイプの微分方程式の解を一般的に与えているのだから。

今日は寮に客が来ていた。他の人の友人なのだが、なんと一つ下の畷高生だった。昔の名簿を見ると確かに名前がある。少し不思議な気分だ。何年も持っていた古い名簿の文字列が実体を持つなんて。

四月十六日(水)

八時起床。パンを焼きジャムを塗り、野菜を温め、ヨーグルトを開け、牛乳をコップに注げて、朝食をとる。なんやかんやして、九時半に聚楽亭を出る。

今日は御所を通って学校に行った。木漏れ日、若葉、八重の桜が美しい。良かった…。

今日は物性物理2を受けた。授業に関係ない話を減らせばもっと授業が速く進むのでは、と思った。いずれspeed upすることを望む。

昼ご飯を食べた後は、ずっと今日の自主ゼミの発表準備。三時ぐらいでめどが着いてきたのでのんびりとする。

自転車を修理しにいった。これでギアを重く入れることが可能になった。ためしに全速で走ってみたら、素晴らしい速度が出た。

その後ずっと自主ゼミの準備。ちょっと前に何か義務があるとそればかりに時間を取られ能率的な時間の使い方が出来ないのは困ったものだ。

自主ゼミはそつなく終わる。式→ファインマンダイアグラム→計算 とならずに式→ファインマンダイヤグラム→式→計算 となっていて、なんか周り道をしているような気がした。

家に帰ってからメールチェック。誰も来ていない…。寂しい。誰かメールください。

四月十五日(火)

朝起きると一時間目まであと三十分。やばい、ということで家を飛び出す。コンビニでウィダーインゼリーを二本買い、二十秒で朝食を取る。二本で400円は痛かった。

情報処理論は微分方程式の解き方。簡単でつまらない。

特論4は、断熱近似と変分法。水素分子が安定なことを示す、という昔いつかどこかで触れた内容だった。

今朝は眠気が激しかった。昼ご飯は滝音くんらとラーメンを食べに行く。幻の中華麺(1100円)というのが売っていて友人らはそれを注文していた。僕は普通のラーメン(600円)を食べる。美味しかったが、高かった。

それから四時半まで休み。情報処理室でわかさんと会い話をした。その後図書館で明日のゼミの準備をする予定が睡眠時間に変る。今日は眠たい。

くりこみ群のゼミはだんだんよく分らなくなってきた。よく分らなくなった所で来週発表。

夕食を北部食堂で食べる。毎朝二十分程度走っているため、お腹がすいて、その分食事が多くなり、お金が消えていく。困ったものだ。

自転車から変な音がするので、自転車やに持っていくと、変則ギアのワイヤーが壊れていた。症状として、ギアが一番軽いのに固定されていた。どうりで最近速度が出ないと思っていた。直すのに少々時間がかかるそうなので、明日に直しに行こう。

家に帰ってから、勉強をするがあまり進まない。明日ゼミ発表だがどうなることやら。

四月十四日(月)

夢:バーチャルゲーム(トータルリコールやマトリックスを想像してください)の世界にいた。僕は何かの依頼でそれを調査していた。

古紙回収が七時四十分からあった。七時三十五分に目覚めた。危うい所だった。

朝は時間がなかったのでコンビニでサンドウィッチを買って鴨川沿いで食べる。

1限:宇宙の物理学 特筆することなし。普通の授業。

2限:凝縮系のなんとか 面白そう。

昼休 み:kmさんを発見したので一緒にご飯を食べる。文学部まで歩いた。外人に道を聞かれた。久し振りに英語で会話をしたので少し緊張したが恙無く上手くいっ た。僕は英会話をならっていたのだが、ずっとついていた先生が去年の十二月に誰にも何も言わずに失踪してしまったのである。

僕は彼はイラクに兵隊としていったのだと思っている。アメリカ海兵隊のOBであるし、アフガニスタン事変のときは「呼ばれたらいつでも戦場に行く」と言っていたから。

そろそろイラク戦争も終焉に近づいていることだし、近いうちに帰ってくるであろう。

3限:複素解析

超幾何関数の積分表示をしました。ちょっと議論が荒いのではないか?

4限: 課題研究の集まり。今日は顔あわせ、と来週のゼミの打ち合わせ。結局来週理論のゼミが行われるかは、謎のまま残った。かわい先生が言うには、「とりあえず 全員二章(59ページ 英文)まで読んできて」とのことだ。実験ゼミの担当をトランプで決める。一番に当たってしまった。

ルネで一人で食事をしてかえる。誰も帰ってきていない。少し寂しい。

ぼちぼち人が帰ってくる。初めて洗濯をする。ハンガーが足りなかったので洗濯の間に100円ショップに買いに行った。

いろいろしているうちに夜中になって、勉強せずに寝た。

四月十三日(日)大掃除・大片付け

朝起きて冷蔵庫を確認すると、キャベツが残っていたので、しじみご飯と、温野菜を作り一人で食べる。

しばらくとはいってもだいぶ時間が立った後、十一時ごろになってようやく皆が起き出す。鍵を無くしてしまったので鍵のコピーをとりに行く。ついでに、ゴミ箱とパンとカレーとティッシュと電話線のコネクターを購入する。

それからは大掃除、大片付け。廊下を水ぶきし、土間をはき、古紙ボックスを作り、洗面台を磨く。

昼ご飯はミートスパゲティを皆で食べる。昼からビールが出てきた。

天井裏 を猫が徘徊して困る(匂い、音など)。ので、天井裏を探検する。廊下に天井が開く場所があり、開けてみると、そこは照明の通ったれっきとした天井部屋だっ た。獣のにおいがすごい。その部屋に入る通路は全て占められているが一ヶ所破られている。おそらく猫が通っているのであろう。これ以上は進めないので猫問 題はしばらく保留。

昼からもずっと大掃除。ベランダやキッチンを使えるようにする。

ついでにネットを使えるように設定した。ようやく日記が更新できるようになりました。

夕食はビーフシチュー+アボガドサラダ+ビールを作ってもらう。これほどまでに美味しいビーフシチューは未だ口にしたことがない。といった感じの料理でした。

四月十二日(土)同居人旅行

四月十一日(金)

今日は引越しの日でした。今日から二週間、寮「聚楽亭」に仮入します。男五人の共同生活で、僕に与えられた部屋は収納スペースが極めて多いが壁が少ない七畳半の和室です。

朝起きて、二週間に必要なものを荷造りする。服、下着、本、カメラ、パソコン、CD、CDラジカセと。ディスクトップのパソコンが大変であった。

そして十二時に運転手のbuble先輩があらわれる。父の車に荷物を積んで京都へGO。先輩に運転技術を聞くと「時々右車線を走りそうになる」との頼もしい答えが返ってくる。

京都に着いた。荷物を下ろした。車を父に返さねばならないので、車に乗って大阪へGO。

四条畷 に着いた。家により小物や読んでない文庫本などを鞄が満杯になるまで積める。手にはスキャナを持つ。食事を四条畷のうどん屋で食べ、京都へ電車でGO。京 大で自転車を手に入れ、あとはゆっくりと聚楽亭に走る。途中で古本屋を見つけたので立ち寄り、泉鏡花の短編集「外科室・海城発電」を購入する。

十時ご ろ聚楽亭に着く。これの前身の寮「なごみ屋」の人たちが集まって会議+宴会をしているようだ。それを耳にしながらとりあえずパソコンのセッティングを行 う。意外にすぐに出来た。モニターの置く場所が地べたしかなくて困ったが、ちゃぶ台みたいな台をかしてくれることに。これにより、勉強机も一応確保した。 CDプレイヤーも電源を入れ、モーツァルトの交響曲29番を聞き落ち着く。早速しばらく止まっていた日記を書く。

今日中に電話線とパソコンをつなげてネットができるようになるはずが、コネクターが足りず断念。こんど電気屋に行かねば。

ちょっと宴会にも顔を出した。写真の話をしたり、量子力学の多世界解釈についての話をしたりした。

二時半頃寝る。

生活用品は一応そろったが、物を入れる箱がなくて困っている。とりあえず、ゴミ箱と洗濯物を入れる籠、本棚と、衣装箱を手に入れなければならないようだ。

四月十日(木)

今日は授業がたまたま何もなかった。昼頃学校に行き、院試対策ゼミのためにちょっと予習をする。そしてゼミが始まる。はじめは僕の発表。「少なくとも一つ束縛状態が存在する条件を求めよ」という問題で、僕が求めた条件が(自然数nに関する不等式)(n-α)2<β が少なくとも一つ解を持つ条件といいう形になったので。(αに一番近い自然数)2<β という答えにしたら、異論反論が飛び交った。実際はこの二次不等式をまともに解けば簡単な形になった。

ゼミ後、m川さんと丸山公園に夜桜を見に行く。ユトリロキッチンで食事を取った後、夜の鴨川をゆっくりゆっくり話をしながら自転車で走る。夜の鴨川も美しい。しばらくすると四条についたので自転車をそこにとめそこから歩く。

祇園に入ると、料亭の前の枝垂れ桜が艶やかであった。昨日も同じところを通ったのだが、昼と夜では景色が違う。丸山 公園に入る。各所で宴会が酣のようである。中央の桜の巨木に着く。照明に照らされた巨木は昨日みた姿より妖しく美しい。何故か昼に見るよりはるかに大きな 木に思える。

木を非常な時間をかけて鑑賞する。その艶かしさは溜息が出るほどである。

一周した後、公園の川を少しさかのぼり、もう一つある大きな木を見に行く。周囲ではどこをみても宴会である。花見の宴会はここ七年間したことがない。少しうらやましくもある。

甘酒を売っていたので買って座敷で飲んだ。あまり会話もないのだが、周りの桜を見ながらぼんやりと。

終電が間近になったので自転車で急いで鴨川横を駆け抜けた。なんとか終電に間に合った。

四月九日(水)

今日は体調が良好。

朝早く八時に起きたので、焼きそばを作る。…トテモマズイ。何故焼きそばごときがこんなにまずいのだろう。自分が作ったのでなかったら、食いきれなかったところだ。

自転車で学校に。桜を見ながら行ったので30分かかった。鴨川を走り抜けるのが心地よい。

代数幾何学1に出た。今日はプロローグじみた話しだったが、この授業はちょっと今の僕には難しいかもしれないと感じた。物性物理学2も同じ時間にあるのだが、これに出たほうがよいのだろうか?何れはどちらの授業の内容も熟知するべきであるのだが…。

今日の授業はこれだけ、後は夕にゼミがあるだけ!

fくん に図書館で会う。今日のゼミは誰が発表だっけと聞くと「君じゃないの」と。この言葉を聞いたとたん僕の心臓はきゅっと縮んだ。実はこれはfくんの間違い だったのだが、僕があと五十年、歳を取っていたら危うく命を落としていた所だ。この場合過失致死になるのだろうか?

虎猫氏を発見したので一緒に花見に行くことにする。ついでに虎猫氏の研究室を拝見させてもらう。化学だ…。なんか風船を膨らます装置みたいのが他の人の実験机にあった。

平安神宮前を通って丸山公園にいたる。道々には見事な桜が咲き誇っている。丸山公園の枝垂桜の巨木は霊的でさえあった。

八坂神社に行った後、祇園を通って鴨川に抜け、強い逆風を受けながら、京大に戻る。意外にすぐに戻ることができた。

ゼミやったあといつものカレー屋に行く。そこで葵氏に今まで溜めていた表現論の質問をいろいろする。多くの疑問が解けた。

4月八日(火)

今日は今学期初めての授業。ということで昨日は何か、どきどきして寝れませんでした。昨日風邪が治ったと書きましたが、学校に行くとかなりしんどくなっていました。今日の授業は昼までで終わり、それからkmさんと食事をとる。

食堂内はすごい人。この光景は四月でないと見れないでしょう。そういえば、今日は電車も座れませんでした。

人ごみをさけ、生物館のロビーで食事をとる。

kmさんとわかれた後、かなり体調が悪くなってきて。図書館で寝る。苦しい。

今日は「くりこみ群」のゼミ。しんどくてあまり聞けなかった。

今日は寮で泊まる。

4月7日(月)

「風邪」で検索すると、風邪でお休みメールジェネレーターというのを発見した。風邪で休むときの連絡メールを選択肢を選ぶだけで作成してくれるという便利なページだ。連絡メールを書く必要性もないのだが試しに使ってみた。

出来た文章:

玄宗皇帝さま

げほげほげほ、おばようごじゃいます

なんか調子悪くってー、たぶん風邪だと思うのよ

辛くていつ会社にいけるかわかりません。あきらめてください。

いつ風邪をひくか、いつ治るかと言うのはすべて決まっていることなのではありますが。

いまは仕事とかどうでもいい気分です。自分の体をなおすことが先決です。

というか風邪というのは嘘です。遊びに行ってきます。チャオ!

なかなか面白い文章になりました。

朝起きると風邪が治っているようでした。というわけで、昨日キャンセルした予定を直そうと頑張るがだめだった。

しかたがないので、「群と物理」を読んで、表現論を勉強する。ようやくクォークが分ってきたような気がします。

4月6日(日)

十一時半起床。風邪はまだ治っていない。ゆっくりゆっくりと行動して朝食をなんとか食べ片付ける。

二時ごろに少し散歩したくなったので、古本屋に行き、ダイの大冒険の続きを読む。死人がよく奇跡的に生き返る漫画だ…。最後の二巻が品切れでない。気になる。

家に帰り寝る。

夕食を食べて寝る。体温を測ると38.0℃だった。明日遊ぶ約束をキャンセルすべくメールを打つ。切ない。

寝てると体が燃えるように熱く感じる。

解熱剤が効いて少し楽になったので日記を書く。明日までに治るかなあ。

4月五日(土)

風邪がさらに悪化。朝起きて朝食を食べ、食器を洗う。そして、病院へ。昼はちょっとダイの大冒険を古本屋で立ち読みした後、家に帰って寝る。夕食を九時ごろに食べ寝る。明日の朝には直るかな?

4月四日(金)

深夜:首に猛烈な痛みが襲い掛かり、もだえ苦しむ。これは夢だったのだろうか?

起きたら風邪だった。体が痛い、のどが痛い。扁桃腺がはれてる等々。

朝食を食べて、食器を洗って寝る。昼食を食べて、食器を洗って寝る。夕食を食べて、食器を洗って寝る。

夜中突然おき出し、本を読むがまったく頭に入ってこない。しかたがないので、院試の問題を解く。そして寝る。

4月三日(木)

夢:待ち合わせに二時間寝過ごして遅れる夢。待ち合わせがある日はこんな夢をよく見る。

朝六時に起きる。誰も起きていないので、「群と表現」を読む。鍵がないと閉めて出て行けないのでぎりぎりまで誰かが起きるのを待ち、それから大学へ向かう。

道の途中でコンビニに入りサンドウィッチと牛乳を買う。桜咲く鴨川のほとりを颯爽と自転車で駆け抜け、学校に向かう。とても心地よい。途中にある枝垂桜の下で自転車をとめ、朝食を食べる。幸せだ。

十時半に学校に到着。レポートの打ち合わせをする。昼ご飯を食べてから、取れてなかったデータを取る。睡眠不足のためか、実験中とてもしんどくなった。

実験が終わり、着物に着替える。図書館に行くと、かとうかずや教授が涙を流しながら本を読んでいる。「素敵ないでたち ですね」とほめられたのが嬉しい。教授の読んでいた本は「不思議な銀河の…」といった本で、研究が行き詰まったから読んでいるそうだ。なるほどこうやって インスピレーションを得ているのかと感心した。涙ボロボロは花粉症のせいらしい。

成績表を受け取る。悪かった点:いろいろ。良かった点:量子力学演習が秀だった。

そしてkmさんと合流。彼女は黄色い着物だった。夕食を北部食堂で食べて、二条城へ向かう。和装でいけばタダなのだ。

二条城のライトアップはちょっとおかしな点もたくさんあったが良かったとしよう。荷物が重かった。あとで体重計で調べてみると、この日の持ち物は合計10kgあった。

4月二日(水)

夢:カルト宗教の巨大なビルに潜入調査する。昔恋した人と恋人のふりをしての潜入。髪の香が匂う(夢で明確に匂いを嗅いだのは、おそらく今回がはじめて)。一般来客が入れる最高の階では天の川の大きな絵が展示されているが、それは全く現実とは異なる、と彼女が言っていた。

この階では情報が得られないと思い、私は一人鍵のかかった扉を壁抜けし、非常階段にたどり着き、更なる上階を目指す。しかし、そこに谷ブーという名の中学教師(実在)が現れ、とうせんぼをする。

かなわないと思った僕は、さらにそこから壁ぬけをし、ビルの外に出てから飛んで上階に上がろうとした。しかし、外の気流は強く、あれよあれよという間に遠くへ流されてしまう。

そこから、何とかビルの形だけを目印に低空を飛んで、再びビルにたどり着く。そして、さっきいた少し上の階にたどり着くと、この宗教の幹部が出てきて、 「もう遅い。教祖様は決断を下してしまった。」といってくる。見ると、ビルの上階部分がなくなっている。窓から外を見ると、消えた上階部分が遠くの地面に 刺さっている。

慌てて、上階部の落下地点に行くと、ビルの中の人間は皆衝撃でやられていて、ビルの中には死体が累々としていた。

起きたのは十時。ずっと実験のレポートの原案を書きつづける。長時間パソコンに向かうと、目も肩も背も頭も痛くなる。テクノストレス症候群?

すぐに四時になる。時間の経過の速さに唖然とする。学校に出発する。

ゼミがあって、大変だが単純な計算がなされる。そして食事へ行き、途中で抜けて、寮へ見学へ行く。

しばらくすることがないので、「群と表現」を読んで時間をつぶす。

そして全員がそろったところで話し合い。お金の話など。まだ僕を入れてくれるかどうかは未定だそうだ。僕が共同生活能力があるかどうかしばらく試してから決定するそうだ。七面倒な…。

布団を借りて寝る。

4月一日(火)

起きて低血圧。朝は無能の人となる。

昼からようやく活動開始。ゲージ場の量子論をちょびっと読んで。京都へgo。

途中で古本屋により、電車で芥川の「歯車」「玄鶴山房」「或阿呆の一生」を読む。…暗い。でも玄鶴山房に出てくる、人の不幸が大好きな看護婦さんは何か気に入った。

京都について、自主ゼミ。今日もくりこむ。今日の大きな収穫は「経路積分でtをitとWick回転すると統計力学のカノニカル分布と同じになってしまう。」と言う事実。あと真面目に計算すると二点相関が発散してしまうという事実。

発表者君が「今日はウソを言ってもいい日です。」と発表の直前に言ったのが面白かった。

スーパー田中ブラザーズ2はあまりにはまってしまうので自主封印した。僕はあまりにはまりやすい性格を持っているということを再発見した。

マークトウェインの「人間とは何かを」読んだ。よかった。ひさびさにいい本に出会えた。