ミミカキグサ

ミミカキグサUtricularia bifida L.

ミミカキグサ(左上)、に覆われた果実(右上)および草姿(左)

名前の由来となっている果実形態が特徴的だ。生育範囲が広く、モウセンゴケなどとともに湿地に出現する。葉は地表を這う小さなしゃもじ型の葉で特徴が少なく、花がないときには、ホザキノミミカキグサ、ムラサキミミカキグサからの識別が難しい。しかし、水位の高い場所では葉に特徴が出る(左の写真の手前にはムラサキミミカキグサ、奥にミミカキグサがいる)。

湿原に広く分布する湿生一年草。黄色い花と耳かき状になる萼に包まれた果実が特徴。沈水葉が線形になる(http://plants.minibird.jp/hydrophytes/plants/shissei/ma_gyou/mimikakigusa/mimikakigusa.html)。比較的どこでも認められ、おそらくもっとも分布が広いと考えられる。ホザキノミミカキグサとセットで現れることも多い。種小名bifidaは「二つに分かれた」という意味であり、何に由来した名前なのか詳細は不明である。和名は「耳掻草」と書き、萼に包まれた果実が耳かき状に見えるため名付けられた。