コウシンソウ

コウシンソウPinguicula ramosa Miyoshi

コウシンソウの草姿(左上)花(右上)、花茎(左下)および捕虫葉(右下)

ムシトリスミレの近縁種だが、分岐する花茎や葉柄のある捕虫葉が特徴。花茎にも密な腺毛が存在し、虫が捕らえられていることもあるので、花茎でも捕虫を行っているかもしれない。コウシンソウを見に行った時も雨男パワーで、雨+霧の命の危険を感じる登山となってしまった(みんなは絶対にまねをしてはいけない)。なお、この時は栃木は渇水状態であり、久々の雨だったという(白目

栃木県および群馬県の限られた山中の崖に分布する湿生多年草。日本固有種。時に2~3に分岐する花茎に薄紫色の花をつけるのが特徴。また、ムシトリスミレと比較してロゼットの大きさは小さく、葉には明瞭な葉柄が認められる。花茎にも粘液を分泌し、捕虫に寄与しているように見える。日本固有種。種小名ramosaは「枝分かれした」という意味であり、その分岐する花茎に由来する。和名は「庚申草」と書き、「庚申山(栃木県)に産する草」を意味する。