ムジナモ

ムジナモAldrovanda vesiculosa L.

ムジナモの草姿(左)および花(右)

かつては日本にも分布していたが、今は野生絶滅となり、愛好家のによってほそぼそと放流されている。

貧栄養な水域に分布していた浮遊性の水生多年草。獲物を挟み込む捕虫葉が特徴。かつての日本では各所に分布していたが、埼玉県羽生市宝蔵寺沼を最後の生育地として、1967年に絶滅した。現在、日本の野外で認められる本種は、愛好家によってかつて採集・維持されていたものが放流されたものである。属名Aldrovandaはイタリアの科学者Ulisse Aldrovandiに対する献名として、名付けられたものである。種小名vesiculosaは「小胞から成るように見える」という意味である。和名は「狢藻」と書き、「ムジナの尾に似た藻のような水生植物」を意味する。