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【COLORS】本編・番外編リメイク!(随時更新)
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STORY
COLORS 番外編
【Team MONOCHRO】
これは白狼と黒猫の出会いと絆の物語
※BL表現あり(全年齢向け)
※なんでも許せる方向け
Episode
.
1
好奇心は猫をも殺す
1人、ジト目と蛍光色ラインの髭が特徴的な黒猫のパイロットキャップを被ったユーザーがいた。
彼の名はブラック。
その名の通り、暗闇で光る蛍光色ライン以外はほぼ黒色のアバター衣装を着用していた。傍から見たら異色な恰好だが、ブラック本人は特に気にしていなかった。むしろ彼は動きやすい服装かつ、自身の本来の任務を果たす為に必要なオートスキルが付属しているこの黒猫帽子をいたく気に入っていた。
利便性や実用性などを考慮し、活かしていくスタイルを貫き、今日までようやくシューティングゲーム・マスターを取得した。だが、ブラックは「嬉しい」という感情までには至らなかった。
ゲーム・マスターという称号はターゲット…この歪な世界を支配する『運営』に近づくには早めに習得しなければならなかった、所謂、任務達成の為の土台に過ぎなかった。
「…ふむ、やはり一筋縄ではいかない、か」
予定よりマスター取得に時間がかかってしまった。
潜入調査とはいえ、自ら野獣人だと公にできず、ましてやあの《人間》になりすまさなければならなかった。そのせいか、この身体に慣れるのにも一苦労したものだ。
ブラックは誰に向かってという訳でなく、深いため息を吐く。
「マスターを取得する事は、序の口…ターゲットに近づくにはさらにその先…『ゲーム・リーパー』の称号を得なければ」
ブツブツと呟きながら、ブラックは今後の計画を立てていく。もちろん、誰もいないリラックスルームでだ。
ゲーム・リーパー…《死神》の称号を得るにはマスターである事が前提だった。他にもいくつか条件があるようだが、ブラックはここで足止めを喰らう羽目になった。
マスター取得してからそんなに日が経っておらず、実力を提示するほどの数もこなしていない。ライフポイントも常人よりは潤ってはいるだろうが、これも実力に比例するらしい。
そして、リーパーは各ゲームにおいて1名のみ与えられる称号。
既にシューティングゲーム・リーパーは《純白の死神》がいた。ブラックがリーパーになる為には《純白の死神》にリーパーの座をかけた勝負を挑まなければならなかった。
「弱ったな…さすがに自ら死にに行く事は避けたい…それに」
(たとえ、今から挑み、勝てたとしても……つまらないな。)
ブラックは与えられた任務は必ず果たす使命は持ち合わせているが、それと同時に刺激になるものを求めている節があった。
―『好奇心は猫をも殺す』
そんな言葉がふと頭を過ぎった。
だがそれは自分の力量を知らない見栄っ張りの愚者のやる事だ。
ブラックは自嘲気味にくすくす笑う。
焦る事はない、確実にターゲットの情報を掴み、この世界の実態を暴く…その為には今必要なもの、それは「経験値」だ。
「念のため、シューティング以外にも手を出しておくべきか、さて…現在、ゲーム・リーパーがいないところは…」
ブラックはホログラム化したモニター画面を開き、各ユーザーに定期的に流れるお知らせ欄を眺めた。そこには近況報告があり、自分が狙っている《Game Reapers》の座の争奪戦についても書かれていた。
「…『《紅蓮の死神》、超新星ギャンブルゲーム・マスターに惨敗の末《WORLD OUT》執行』…? 」
驚いた事に、自分とは狙いは異なるものの、既にあのGRsの1人を倒したユーザーが現れたのだ。しかも超新星という事は、まだこの世界に来て日が浅いか、はたまたギャンブルゲームで運良くのし上がれたのか…どちらにせよ、先を越されたような焦燥感に駆られた。
ぐずぐずしていたら《純白の死神》に挑む者も近々現れるかもしれない。先走りそうになる感情を振り払うかのうように、頭を横に振る。
焦りは禁物だ。ブラックは気持ちを切り換え、すぐに別の情報に目を移した。
現状のGRsは《紅蓮の死神》がそのまま勝者であるユーザーと入れ替わり、他メンバーに変更なし。
そしてブラックの目に入ったのは…
「ダンスゲーム・リーパーは不在、か…運営が挙げている候補者リストという事は、彼らに勝ち続ければGRsにわざわざ挑まなくても、リーパーになれる可能性があるな……ん?」
『最優秀候補者』という単語が目に入る。
そこには『ユーザー名:ホワイト 所属チーム:COLORS』とあった。
確か、先ほどのGRsの1人を負かしたユーザーも同じチーム名を名乗っていたはず。
ブラックはあろうことか興味を持ってしまった。誰に対してでもなく、その画面に笑顔を向ける。
「…ふふふ、お楽しみは『最後』にとっておこうか」
久しぶりに、求めていた刺激を味わえるだろうと思った。
大丈夫、僕は好奇心なんかに殺されやしない。
入念にトレーニングをすればいいのだ。
数をある程度こなせば最優秀候補者以外のユーザー達は難なく倒せるだろう。
この時の僕は知らない。
《COLORS》の正体を。
彼の事を……
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