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【COLORS】本編・番外編リメイク!(随時更新)
Episode.06 悔恨の情
誰もいない大きな池のある中庭の橋の上の屋根付きの小屋。 ハクアは独り、すすり泣いていた。 (どうして…どうして涙が止まらないの? 悲しい? ううん…これは…) 「ひぐっ…悔しい…ひぐっ…」 ハクアは好きでこの容姿となっているわけではなかった。 しかし、いつかは母・リュウのように気品に溢れる、誰もが認める『大人』の女性になろうと、16歳になるまで外に出られない分、ずっと自分を磨く為の習い事を一通りこなしてきた。だが、実際はどうであろうか…出会う者はみんな、ハクアを「幼子のようだ」と罵るではないか。 (…でも、ザンザ様は唯一、私を褒めてくださった…認めてくださった。)