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【COLORS】本編・番外編リメイク！（随時更新）
Chapter.03
Chapter.03
【The Game Reapers】
【The Game Reapers】
"彼ら"は恐れられていた
実力主義のこの世界で
その存在は『脅威』そのもの
Episode.04
―運営本部エリア《コアビート・シティ》。 幾千ものユーザー達がこの架空世界に閉じこめられた形となった《システムダウン事件》後、すぐに世界最恐の強者たちが運営本部に招集された。 彼らは運営が認めた実力の持ち主であり、ユーザー達に"死"を与える事を許された、所謂、執行者の権限を持つ特別なランク《リーパー》の取得者だ。 何かとGAME WORLD内における世界規模の事件が起こると、こうして強制的に招集がかかる。内容によっては、当然長引くこともある。 会議が開かれているであろう部屋の前では白い強面な狼…の毛皮マントを被った男、ホワイトが静かに待っていた。
かれこれ何時間経っただろうか。 半日とまでは言わないが、口に含んだ何個目かのキャンディが溶けきってしまったぐらいには長引いている。設備はどの部屋も防音対策がされているらしく、会話はもちろんのこと、会議内容は外に漏れてこない。 彼ががさらにポケットに忍ばしていたキャンディをおかわりしようとした瞬間。 会議室の扉が開いた。ようやく会議が終わったようだ。 「くぅ〜〜〜〜…や〜っ…と、解放されたぜぃ。待たせたな、ホワイト」
大きく伸びをし、肩を大げさに鳴らしながら部屋から出てきた赤い悪魔の男、レッドは待機していたホワイトに声をかける。 「お疲れ様ですっ！兄貴っ！」 待ってましたと言わんばかりの忠犬ぶりを発揮するホワイト。 マントに付いてる狼の尻尾をものすごい勢いで横に振る。 それはさておき、いったいどんな会議だったのか。 COLORSリーダー、レッドは退屈を嫌う。 そんな彼にとってこの時間は苦痛で嫌気がさすものだったに違いない。しかし、今回はご機嫌だった。
「今回の会議、長かったっすね」
ホワイトからしてみれば、いくら会議が長かろうが短かろうが、我らがリーダーが無事であればどうでもよいことだ。だが今回の招集は、あの事件からしてタイミングが出来過ぎている気がしてならない。 レッドはまだ凝り固まっているのか、軽く腕を回しつつも「ん〜…ま、こんなもんよ」と内容を明らかにはしなかった。
「内容はアジトでおいおい…な。ブラックから連絡はあったか？」「いえ、なんもないっす」「ならいい。俺たちがいない間にコトが起きても困るしな」「……」「ん、どした？ 俺の顔になんかついてるか？」
何か言いたげなホワイトの様子に、レッドは「何かあるんなら言ってみ？」と促す。 野生のカン、というわけではないが。 ホワイトは長年、彼のそばに付いているからこそ、彼が終始機嫌が良い時は大抵「何かが起こる」予兆だった。 さらに今回は何故か良い予感はしない。
「…別に。珍しく退屈しねぇ会議だったんかなって」
レッドは無意識なのか、鼻唄交じりでストレッチをしていたほどのご機嫌ぶり。彼が機嫌が良いにも関わらず、嫌な予感しかしない事はある程度限られてくる。 案の定、レッドは嬉しそうに満面な笑みで話し出す。
「いや〜、まさかこのタイミングで"旦那"に会えると思わなくてよぉ。俺様、面喰らっちまったわｗ」
ある単語にホワイトはさらに顔が曇る。
「旦那って…ゲッ……アイツ、来てんのかよ」
ただでさえ、非常に面倒くさい存在がこの世界に迷い込んだばかりだというのに、それ以上に厄介で気に食わない存在が会議に参加していたという事実を知り、ぼやきを吐かずにはいられなかった。 しかし"アイツ"は半年前からこの世界から姿をくらましたはずだった。
「…悪かったな。来ちまって」
そんなホワイトの背後から突然、男の低い声がした。 全く気配を感じず、背後をとられてしまった。その事実にも驚きだが、まさか向こうから来るとは誰が予想できただろうか。 一瞬怯みそうになるが、なんとか堪える。
「……っ！？い、いきなり現れるんじゃねぇよっ！！」
「このっ…！」と苦し紛れに殴りかかったが、難なく避けられる。何事もなかったかのように平然としている黒フードの男。 この男こそが、ホワイトだけでなく、おそらく世界中のユーザー達から厄介モノ扱いされている世界最恐のユーザー、サバイバルゲーム・リーパー《漆黒の死神》の称号を持つ男、Z（ゼット）だ。 その出で立ちは、正に死神そのものといえるだろう。 ボロボロの裾が目立つ黒のロングコートに、フードを深く被り、口元は複数のベルトが施されたマスクで余計に素顔が隠されている。さらに腰から異様なオーラを放つボロボロな翼が生えているその姿は、近寄りがたい雰囲気だった。 渾身の一撃を避けられて唸るホワイトをよそに、Zの姿を確認したレッドは嬉しそうに話しかける。
「旦那〜！俺、すんげぇ会いたかったんだぜ？半年もどこに行ってたんだよ〜」
まるで子供のようにはしゃぎ、漆黒にハグをしようと腕を広げるレッド。 さっきまで同じ会議に参加していたはずだが。 感動の再会かと思いきや、そんなレッドの顔を片手で押しのけ、Zはハグを拒否した。馴れ馴れしい態度のレッドに呆れつつ、彼はため息交じりに答えた。
「……お前さんのいないとこ、ではあるな」
ハグを拒絶された挙げ句、つれない答えが返ってきたにも関わらず、なぜか嬉しそうだ。
「相変わらずつれねぇな〜…ま、いーやっ！旦那、せっかくこうして会えたんだし、記念に一発やる？それともサバゲ」「やらん」「ガーンッ！食い気味に断れたっ…旦那のイケズッ！ドケチッ！」
この二人のやりとりにホワイトは嫌気をさす。 何が気に入らないかって、見ての通り、旦那こと漆黒の死神・Zはリーダーのお気に入りのユーザーの1人だ。なんだったら、仲間以上に親密な関係を築いているようにも見える。 ホワイトにとっては兄貴分を取られたようで全然面白くない。
「ケッ…兄貴に怖気づいたんじゃないっすか？」
ポケットから取り出したキャンディをガリッと噛み砕きながら、悪態をつく。 そんなホワイトの生意気な態度が気に障ったのか、Zは無言でヘッドロックを仕掛けてきた。しかもギリギリギリギリ…と不穏な音が聞こえてくるほどに締め付ける。そのままの態勢でZは口を開く。
「…俺は別に"子守り"をしにココへ戻ってきたわけじゃないんだ、クソガキ共」
まだまだヘッドロックは解除されない。
「ふぅん？じゃあ、なんでココに戻ってきたんだ？」
ホワイトが「ギブッ…ギブッ…！！」とZの腕を叩く。 すると、気が済んだのか、許されたのか、ようやく絞め技から解放された。
「……少し野暮用、でね」
彼の言う野暮用とはなんだろうか。 手を引いたはずの彼がこのGAME WORLDに再びログインしたとなると"何か"が起きている事を示唆しているかのようだ。 レッドはさらに追求しようとするが、会議室から出てきた金髪の少女が声をかけてきた。
「漆黒様。オーナーがお呼びです。至急、社長室へ」
彼女は表情を変えずに淡々とした口調で促した。 一見、黒のゴシックドレスを着た幼気な少女だが、どこか人間味を感じられない。 漆黒はその少女の元へ歩き出す。
「旦那！」
レッドは漆黒を呼び止めた。 漆黒も立ち止まり、振り向くとレッドはニカッと笑みを見せた。
「今度、絶対遊ぼうぜっ！約束なっ♪」
彼がヒトを惹きつける所以かもしれない。 誰もが恐れる存在に対して、わざわざ対戦しようと約束する物好きはきっとこの男ぐらいだろう。
（…相変わらずだな、お前は）
Zは向き直り、無言でまた歩き出す。 そして軽く片手を上げ、レッドの呼びかけに応えた。 それだけでも、レッドには充分な返事だった。 Zと少女が移動したことを確認すると、レッドも動き出す事にした。
「さぁて、と。俺たちもアジトに戻るとしようぜ。これから忙しくなるぞ〜」「…旦那対策でも練るんすか？」「いいんや、旦那のことは一旦置いとく。問題は……んん？」
話の途中でレッドの目の前にホログラム化したモニターが出現した。 モニターには『警告』の表示が出ていた。すると、レッドの顔が曇りだした。
「兄貴？どうかしたんすか？」「アイツだ…」「へ…？」「ホワイトっ！すぐに移動すっぞ！行き先はクレーンゲームコーナーだっ！！」「ま、まさか……あのクマ野郎っ…！」
レッドが管理しているデータの中で、警報が鳴るように設定してある人物は1人しかいない。 二人は急いで近場のゲートに向かった。
「あ〜〜〜っ！惜しい〜！もうちょっとだったのにっ！」「なるほど、ただ中心部を狙えばいい訳じゃないんですね。となると、次に狙う場所は…」「でも、あと少しで穴に落ちそうですねっ（ドキドキッ）」
なんだかんだ言って、イエロー先輩もブラック先輩までもクレーンゲームに没頭していた。 ボクらはブルー先輩のプレイをそばで観ているだけだが。
「…３人とも、応援してくれるのは嬉しいけど…ちょっとお口チャック」
どうやらボクらのせいでブルー先輩は気が散ってしまうらしい。 一番騒がしいのはイエロー先輩だと思うけど。 それはさておき、かれこれどのくらいのポイントを消費してしまったのだろうか。ボクの腕の中には既にデビデビくんぬいがいる。つまり、今ブルー先輩は別のマシンの景品を狙っているのだ。イエロー先輩が言うには、集中モードになったブルー先輩は気が済むまでプレイを止めないのだとか。 ポイントはというと、もちろんこのデビデビくんを手に入れるのに所持ポイントは既にないに等しい状態だ。どうしてプレイできているかというと、イエロー先輩が「リーダーのセキュリティは結構お粗末なとこあるから」とレッド先輩が管理しているであろう鍵付きファイルのロックをいとも簡単に解除していた。
「ところで、勝手にポイントを使ってるってバレたりしないんですか？」「過剰に搾取しなければバレないかもしれませんが。おそらく時間の問題ですね」
ブラック先輩は早々に諦めたのか、あくまでも他人事でいるようだ。
「大丈夫だってぇ☆どうせ今頃リーダー達は会議中なんだしさ♪景品もあとでポイントと交換する事ができるし、モーマンタイ♪」
彼の言う通り、このクレーンゲームコーナーではポイント交換システムがあった。 例えば複数の景品が置いてあるマシンをプレイし、狙っていない景品をゲットしたとする。その景品は不要という事でポイントに換えてもらう事が可能だった。所謂、自滅しない為の救済措置だ。また、消費するポイントを抑えて景品をゲットし、換金して稼ぐプレイヤーもいるらしい。 おそらくイエロー先輩は後者を狙っている。獲った景品をポイントに換えて、レッド先輩にバレないようにある程度戻すつもりらしい。
「グレイは真似してはいけませんよ？下手したら自滅まっしぐらですから」「は、はいっ（そもそもそんな度胸は持ち合わせてないです…）」
すると入り口の方からドタドタと駆ける足音が聴こえてきた。 音のするほうを見やると、こちらに向かってくる２つの人影が見えてきた。
「くぉおおら、青グマァァァァ！！誰の許可をとってチームのポイントを使ってんだあぁぁぁぁ！」「ん？あれは…グレイ達もいるのか！おぉ〜い♪」
なんと向かってきていたのはホワイト先輩とレッド先輩だった。 ホワイト先輩は物凄く恐ろしい形相だが、それに反してボク達の姿を見つけたであろうレッド先輩は嬉しそうに手を振りながら走っていた。 ブルー先輩のもとにたどり着く直前「聞いてんのか、この―」と何やら言いかけたホワイト先輩だが、その言葉は一瞬でかき消されてしまった。
何が起きたかと言うと。
ブルー先輩は振り向きながら、その遠心力に任せてホワイト先輩の鳩尾に右ストレートを一発、御見舞したのだ。しかもあのホワイト先輩が軽く吹っ飛んでしまうほどの威力で。 その場にいた全員が呆気にとられた。まさに一瞬の出来事。 瞬殺しただけでも恐ろしいのに、ブルー先輩は今度は無言でレッド先輩に標準を定めてズンズンと距離を縮めた。
「え…ちょっブルー？ま、まさか兄ちゃんを殴るなんてことしない、よな？な？」
しどろもどろと後退りするレッド先輩。 そんな中、撃沈したホワイト先輩の身体をつつき「もしも〜し、生きてるぅ？」「こんなとこで寝てたら邪魔になりますよ」と他の２人が介抱(？)していた。 そしてブルー先輩は再び当然のごとく無言で拳を構えた。それが見えた瞬間、とっさに身体が動いていた。 「ブ、ブルー先輩っ！」
レッド先輩が殴られる前に、ボクは腕に抱えていたデビデビくんぬいをブルー先輩の顔面に押し付けて静止させた。一歩間違えたら、先程の強烈な右ストレートを受けるところだっただろう。スレスレのところで受けずに済んだ。 心臓がバクバク鳴っているが、それとは裏腹に不思議と冷静でいられたボクはデビデビくん越しにブルー先輩に注意した。
「乱暴はメッ、ですっ！！」
まだ心臓がバクバクしている。 動きが止まったブルー先輩はしばらくしてスッと殴る態勢を解いてくれた。
「……ごめん、グレイ」「ボクに謝るんじゃなくて、レッド先輩とホワイト先輩に、ですよ？」「…………それは死んでも無理」
ようやく落ち着いたのか、ブルー先輩はボクの頭を撫でた。 レッド先輩たちに謝ってほしかったが、拳を収めてくれたので、ひとまずよしとしよう。 すると、後ろで黙っていたレッド先輩が突然ボクに抱きついてきた。
「ふぇっ！？」「グレイ〜！さすが俺様が見込んだヤツだなっ！凶暴化したコイツを落ち着かせちまうなんて大したもんだぜっ！褒美にハグしてやる♪」
突然のことでフリーズしてしまった。 ハグというよりはほっぺをすりすりされているわけだが。 我に返ったボクは咄嗟にレッド先輩の顔を手のひらで押して俯きながら告げた。
「…レッド先輩、おヒゲ痛いので…や、です」
今度はレッド先輩が固まってしまった。 ゆっくりとボクを解放した後に「ヨメの拒絶エグいって…なんで俺ヒゲなんかつけちまったんだ…くそぅ」となにやらよく分からないことをブツブツ呟いていた。そもそも身内や許嫁以外でそういうスキンシップはされた事がない。先輩には申し訳ないけど、許嫁とも「他のヒトに触られたら拒むこと」と約束している。
（…ドキドキしてるのは、驚いたから…だよね？）
やりとりを静観していたブルー先輩は「…馬鹿め」と嘲笑していた。黒マスクのせいで表情は見えないが、ほくそ笑んでいることは充分伝わった。 さらにその後ろで蹲っていたホワイト先輩が蹌踉めきながらも立ち上がっていた。普通のヒトだったら病院送りだった一発をくらったはずなのに、頑丈なのか、タフなのか…どっちにせよホワイト先輩の血管がキレる寸前の顔は恐怖でしかない。
「…この怪力クマ野郎がぁ…よくもやりやがったな…」「あ、復活したｗ」「あの制裁を受けてなお、立ち上がれるとは…我が相棒ながら感心、感心」
感心している場合じゃない気が。 後から聞いた話だが、ブルー先輩はクレーンゲームのプレイ中は集中モードになる。その状態に入った彼の邪魔をすると、容赦のない制裁が下されるらしい。
「…黙れ、駄犬が。単細胞馬鹿も大概だが、お前のしょうもない阿呆さ加減は呆れてものも言えん。鳩尾よりむしろ腸(はらわた)を引きずり出して見せしめに吊るしてやりたいほどだ…逆さまにな」
その場にいた全員が「そ、そこまで…？！」とドン引きするほどの冷酷さ。この世界に迷い込んだ際に、不本意ながらプレイの邪魔をしてしまったあの二人組のいちゃもんが可愛く見えた。
（…プレイ中の先輩の邪魔だけは絶対にしないようにしよう）
固く心に誓った。 無意識にデビデビくんぬいを抱える腕に力を入れる。
「がるるる…！てめぇこそいい加減にしろよ…なんも役に立たねぇオモチャを獲りやがって…コイツを甘やかすんじゃねぇ！！」
ホワイト先輩は唸り声を上げながら、ボクの方に人差し指を向けた。いや、正確にはデビデビくんぬいに、かもしれないが。ホワイト先輩に取られまいと、レッド先輩の後ろに隠れる。
「でもまさか本当に５０回以内で獲るとは思わなかったよねぇ。さすが"プライズ・ハンター"の異名をもつだけあっだだだだだだ！なにすんのさっ！？」「チビ助ぇ…てめぇはブルーの監視担当だろうが。なにアイツの好き勝手にやらせてんだよ、シバクぞっ！！」「うわーーーん、横暴ダ〜！八つ当たり、サイテー！！」「ホワイト、ストップ。アメやるから落ち着け」
イエロー先輩のこめかみをグリグリグリグリ…とサイドから拳で擦るホワイト先輩。相当イライラしているご様子。 しかし、レッド先輩が投げ渡したアメを受け取った途端大人しくなった。
「はぁ…ったく、ともかくブルー。今回はグレイの可愛さに免じて許してやるが、次からはガチで無駄使いすんな。状況が状況なんだからな」「……」「へ・ん・じ！！」「（…っち）………了解」
何故かボクに免じて今回のポイントを使い込んだ件については不問とされた。 それはさておき、デビデビくんぬいが没収されなかった事に心から安心した。
「…ということは、僕らは悠長な事をしている場合ではないのでは？リーダー」
レッド先輩の言葉に反応したブラック先輩。 ルール違反を許容した理由はいまだによく分からないが、念押しするところ、何かあったのかもしれない。
「相変わらず察しがいいなぁ、ブラック。お前さんの言う通り、こんなとこでグダグダ言い合ってる場合じゃねぇ」
レッド先輩は後ろに隠れていたボクの頭にポンッと手を乗せた。ボクは驚いて先輩のほうへ顔を見上げると、彼と目があった。先輩はすでにいつもの笑顔に戻っていて、さらにニカッと笑い「大丈夫だからな」と優しく撫でてくれた。
「よし、野郎ども！詳しい話はあとだ。まずはアジトに戻るぞっ！」
レッド先輩の指示を受け、ゲートを使ってアジトに戻ることに。
この世界で一体何が起きたのか。 ログ機能が使えなくなったのは単なる偶然か。 それとも誰かの企みか。 まだわからないことだらけだ。 この世界の事も。 そして... 『彼ら』の事も。
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