コロナ禍で住民同士の交流機会が減少する中、吹田市社協(大阪府)の生活支援コーディネーター(以下、SC)やコミュニティ・ソーシャル・ワーカー(以下、CSW)は、大学生や福祉委員会と連携した高齢者の見守り活動、高齢者を対象としたLINE講座や健康測定講座の開催等をコーディネートするなどの地域福祉活動に取り組んできました。
また、吹田市社協と同施設連絡会は、コロナ禍で生活に影響が出ている大学生等を支援するために「未来がきらり✩学生応援プロジェクト」(以下、学生応援プロジェクト)で食糧支援を実施( 紹介ページはこちら )。困りごと等をアンケートしたところ「他の学生とつながる機会が欲しい」との回答が多数ありました。吹田市社協ボランティアセンター(以下、VC)にも大学生がボランティア相談に来所するなど、ボランティア活動への関心が高いことがわかりました。
●課題把握から学生主体の取り組みへ
コロナ禍の大学生等の状況を把握したSCは、CSWやボランティアコーディネーターに呼びかけて「学生がつながる機会や学生のボランティア活動機会の創出」について検討しました。企画メンバーを学生応援プロジェクトやVCに申込や相談があった大学生等に募集したところ、6人の大学生(OG)が参画し、SC、CSW、ボランティアコーディネーターと企画会議(Web会議)を始めました。
Web会議では、6人の大学生等で立ち上げた学生有志チーム「コネクトリコ」と共に学生交流会の開催時期、テーマ、チラシ作成、交流会の役割分担などについて検討。吹田市社協もWeb会議のサポートや、関係機関や市内の大学、行政等に交流会の周知を働きかけるなど連携して企画しました。
●交流会当日・・・
交流会当日の6月25日。4大学10人の学生が参加してWeb交流会がスタート。全体進行、テーマ別交流の進行などは学生有志チーム「コネクトリコ」が担当。「学生の、学生による、学生のための交流会」で盛り上がりました。
終了後のアンケートでも「先輩からアドバイスがもらえた。不安や疑問を共有できた。」「様々なテーマで共有できてすごく楽しかった」などの感想がありました。次回交流会への参加希望や企画メンバーへの参画、ボランティア体験等の情報が欲しい、なども多くありました。
学生有志チーム「コネクトリコ」のメンバーも、終了後は緊張から開放?されて笑顔で爽やかな表情でした。次回の交流会にも期待が膨らんでいました。
吹田市社協では、今後も多様な世代による住民同士のつながり作りや住民主体の取り組みをコーディネートしていきます。
掲載日:2021.08.26
文:社会福祉法人吹田市社会福祉協議会
生活支援コーディネーター 新宅太郎さん