緊急事態宣言は解除されたものの、若林区内でも、地域のサロンはまだ自粛中のところが多い状況です。地域活動が再開されたとしても第二波が来たらまた集まれなくなってしまうのではないか、社協として、この状況の中でも“つながり”を保つために何かできないかと考え、他社協の取り組みも参考にしながら、仙台市社会福祉協議会若林区事務所では『わかばやし マスクの下は笑顔プロジェクト』を立ち上げました。
このプロジェクトについてのお話を、担当の佐々木愛さん(主事・CSW)にお聞きしました。
「地域の方からは『集まれなくても仕方ないよね、でも何か考えないとね』、東日本大震災以降区内で活動を続けている学生団体からは『このような状況下でも自分たちに何かできることはないか』という声が届いています。“できることは続けたい!”の気持ちを後押しできるよう、まずはニュースレターを発行することにしました」と佐々木さん。
ニュースレターでは、区内在住・在学・在勤の方々のマイ☆チャレンジや応援メッセージを掲載するほか、様々な区内の取り組みを紹介していきます。「第1号をまずは地区社協役員や民生委員・福祉委員、社協の法人・団体・施設会員に見ていただき、『見やすいね』『マイ☆チャレンジを考えてみるよ』という声をさっそくいただきました。地域住民への配布は、これから地区社協と相談しながら進めていく予定です」と、地域の担い手の方々とともに取り組んでいく想いでいることを語ってくださいました。
第2号では、小中学生のボランティアグループが作成した感染予防をテーマにしたポスターを一面で紹介します。また、区内で活動している宮城学院女子大学食品栄養学科サークルFood and Smile!が考案したアレンジレシピを掲載し、企業からご寄付いただいたさんまの缶詰を一緒に配布できないか検討中です。生活の困りごとや、マイ☆チャレンジ、オリジナル川柳などを書けるお返事はがきも一緒にお届けできればと思い準備を進めているとのことです。
「社協には、新型コロナウイルスの影響を受け、貸付制度やフードバンク利用の相談が増えていますが、まだ制度につながれていない方、生活が苦しくなっているがさまざまな制約があり既存の制度の対象にはならない方もいます。このプロジェクトを通して、そのような方への早期支援につながれば・そして地域の支援者と社協の、個別支援の上でのさらなる連携にもつながればとも考えています」と、つながり続ける取り組みから、個別支援につなげていくイメージも語ってくださいました。
★ニュースレターはこちらからご覧いただけます http://www.shakyo-sendai.or.jp/n/archives/34302
〈文:2020.07.06 くらしの学びサポートオフィスHumanBeing 代表 菅原清香(FEEL Do研究員)〉