コロナ禍の自粛期間、移動や活動が制限され、業務や事業はほぼ停止。災害時とも異なるこの緊急事態、先行き見えぬ不安の程度や幅は知れず。当初はすぐ落ち着くはずとの楽観的な見方もあったかもしれませんが、時が経ち解除された今、第2波や第3波の恐れに危機感を強めたのではないでしょうか。
この状況下の対応として、国や行政の動きを静観し今後も後手で回る、違いを敏感に察知しひとまず打つ手を施した、大きく二分したイメージです。私の事業で特に研修関連は、予定を先延ばし状況をみて対応としたところが多かったです。しかし現実的に危機感を感じ、改めて先延ばしにする理由が見当たらず、むしろこのタイミングを逃しては目的が達成できないと「在宅勤務時を活用したオンライン研修」を提案、「せっかくだからやってみよう!」とチャレンジする社協も出てきました。
オンライン研修自体初めての方が多く、実施への懸念事項として自宅にwifi環境があるか、速度制限があるか、スマホを持っているか、ということを事前に調査し、受講者の同意を得て、アプリの取得はじめ導入に向けて事前サポートをし実施にこぎつけました。
画面を共有したインプット、グループで意見交換やロールプレイ、全体でのシェアという一連の流れの研修で、一時的に電波が…という方もありましたが、比較的スムーズに進行できました。また終了後は録画した内容へのアクセス権を与え、振り返りや聞き逃しの補講的な位置づけで動画も活用頂きました。
受講者からの反応もいつも以上に集中できた、リモートでかつ顔を見て情報交換ができると好評で、これを機に業務で活用するという展開にもなったようです。コロナ禍だからこそ正解がないゆえ様々なチャレンジ、「できるところからやってみる」、は改めて大事だと思いました。ぜひ、オンライン研修も採り入れてみてはいかがでしょうか?
〈文・写真:2020.6.17 合同会社Happy Joy 代表 幸喜穂乃 (FEEL Do研究員)〉