岩沼市社会福祉協議会(宮城県)は、毎年夏休み期間に、小中学生を対象としたボランティア体験を開催してきました。
今年は新型コロナウイルスの影響により開催を見送っていましたが、職員は「この状況でも子どもたちに何かできる活動はないか」と模索を続けていました。小学生編は、9月から再開した市内4か所の市放課後子ども教室(のびやか教室)と連携してアマビエの絵手紙を作成し、一人暮らし高齢者に配布して元気をお届けすることにしました。
市内の社会福祉法人しおかぜ福祉会が紙パックを再利用し作成した再生紙に、疫病退散の妖怪として有名になった「アマビエ」のイラストを印刷し、裏面にメッセージ欄を作りました。9月14日に、市放課後子ども教室(のびやか教室)を利用している子どもたちが、アマビエに色を塗り、高齢者へのメッセージを書き込みました。
実施前に子どもたちには、包括支援センターが作成した資料を使い、コロナ禍の中で高齢者も外出したり人と会うことが制限されていることや、それにより元気がなくなっていたり寂しい思いでいることを説明。子どもたちは楽しみながらも、心を込めてメッセージカードを作成してくれました。
このメッセージカードは、民生委員を通じて市内の75歳以上の一人暮らし高齢者に配布される予定です。
また、中学生編のボランティア体験は、秋~冬にかけて、市民団体が実施する植栽(花植え)活動や清掃活動への参加を呼び掛ける予定です。
掲載日:2020.11.21
文:くらしの学びサポートオフィスHumanBeing 代表 菅原清香