故 奥田俊也氏を偲んで
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故 奥田俊也氏を偲んで
昨年(2024年)5月17日朝、コール・フロイデ団長の佐藤さんから団の連絡用LINEに一本の連絡がアップされた。
それは私がコールフロイデで共にバスパートを担う奥田俊也さんの急逝を知らせる一報だった。
享年60歳
人間、突然の出来事に頭の中が真っ白になるというのは本当だった。
その知らせを目で確かに見ているのだが、何も頭の中に考えが浮かんでこない。
しばらくぼーっとその知らせの文字だけを繰り返し繰り返し目で追っていたのを今も覚えている。
その3か月前にはコール・フロイデ前団長の鈴木克巳(バス)さんを喪ったばかりであっただけに、その重ねての喪失感は耐え難いものだった。
奥田さんは当時我々バスパートの中でも唯一のリアルバス。
彼が歌う重低音の存在感は我々には到底足元にも及ばぬ秀逸な存在だった。
現在私はコール・フロイデの広報担当として団のブログやホームページを管理させて頂いているが奥田さんはその前任者であり、団公式ブログを立ち上げたのも彼だった。
2014年8月5日、公式ブログの1ページ目には
「はじめまして!こちらは東京都府中市の混声合唱団「コールフロイデ」といいます。
昨晩の合唱練習の後の暑気払いの席で、皆様に情報発信としてブログを立ち上げよう!ということになりました。
取り急ぎ作り始めたはいいのですが、現在は半分テスト段階。まだ殆ど載せる情報がありません。
これからいろいろ追加して行きたいと考えておりますので今後ともよろしくお願いします。」とあります。
その後奥田さんは持てるウェブページ作成プログラミング言語HTMLの知識を駆使して公式ブログの内容をどんどんと充実させていくわけだが、彼の急逝を受けて急遽引き継ぐことになった私はウェブの知識は皆無。
彼がブログに使用したHTMLを見ても何のことやらさっぱり解らず途方に暮れてしまった。
彼が書いたHTMLは今の私には掛け替えのない教科書にもなっている。
彼の多才さはそこに留まらない。
音楽は声楽に留まらずアルトサックス奏者でもあったようだ
(その演奏を聴く機会に恵まれなかったのは残念)。
まだある
彼は優れた料理人でもあった。
本人は趣味の域とは言っていたが、なんのなんの 彼が手作り料理の写真をアップしていたInstagram(hoteiebisu_dishes)には美味しそうな料理の数々が並んでいる。
彼亡き今もそのInstagramは残されているので是非一度訪れて頂きたい。
加えてその料理をおしゃれで美味しそうに写す写真の腕前も相当なものだと思うのだ。
あるとき彼のInstagramに「美味しそう」とコメントをいれたところ
「横隔膜や声帯の素になればいいなと思いつつ、なぜか腰回りや腹の周りに付くようで...😅」と
普段は無口な彼のオチャメな一面を垣間見たようでいっそう近しくなれたエピソード。
思い出は尽きない。
彼が逝ってしまってもう1年が経ってしまった。
練習時にいつも後席から聴こえてきた彼の重低音が無いのは寂しいがきっと今も一緒に歌っていてくれているはず。
男声パートが充実してきたコール・フロイデの現況も共に喜んでいてくれることだろう。
練習に持っていく楽譜を入れたかばんには今日も彼の写真が入っている。
後藤@Bass