”舟形”は6射座で監的壕がない射場なので、大会運営にはいろいろな制約があり参加者の協力が不可欠です。それを理解していただくために関係する事柄をまとめました。
再度・舟形F-Classのルール見直し(2016/7/1)
春季大会で2回目のF-Classをやりましたが、試射を設けたこともあって点数が出るようになり面白さが出てきたようです。そこで本来のF-Classのやり方に近づけるため再度ルールを見直します。
1.射距離300m、標的は100m用1枚、センターには20mm径の白丸シールを貼る
春季大会の弾着をみると試射で10点圏を捉えてるのに本射的に移ってバラけてるような傾向が見られました。標的1枚の方が集中できて当たるような気がします。
2.弾数13発(3発は試射相当)、射撃時間15分
初弾から9点以上に弾着したものは得点に入れ最大10発までカウントする。
元々のF-Classは、試射2発(本射20発)で初弾からX点などに入って射手がコールすればそのまま本射に入る事ができます。それに準じるルールです。
3.点数は9点以上のみカウント、X数も得点に入れる。
標的に14発以上の弾着がある場合はペナルティーとし上位点から引く。
4.年間チャンピオンは、年間合計ではなく春・秋季大会いずれかで最高得点を出した射手とする。
参加する射手により多くチャンスを与えるためにF-Classのみこのようにします。
エントリー料は春季大会と同じく500円です。参加者が多くなれば2射群にする予定です。これでF-Class本来の面白さが出ると思います。さ~て秋季大会、F-Classチャンプ狙いで出るかな・・
反省、舟形F-Class、ルール見直し(2015/10/21)
趣向を変えてF-Classスタイルの種目をやったけど、当たらなかったな~。ちょっと本場のやり方に拘りすぎましたね。そこが反省点です。そこで早速ですが次回からルールを見直します。
・貼る標的は100m用を2枚とします。
左は試射的、右が本射的として、試射5発、本射10発で時間は15分。
・2枚の標的に撃った弾数が15発以内であればペナルティ無し、16発以上あれば1発につきペナー2点
右の本射的に11発以上あれば1発ごと、上位点から削除。
記録は今回と同じく点数制で9点以上のみ採点、X数も得点に入れます。
今回の反省を踏まえ、次回からエントリー代を値下げして500円とします。
セフティー・フラグの脱着について(2015/10/5)
大会要項では射場長の”マッチ ファイアリング スタート(射撃開始)”の号令でセフティー・フラグを外すこととしてましたが、射撃を始める射手の動作上、射場長の”セフティー・フラグを外せ”の号令で外すことにします。
射場長の号令の流れはおおよそ次のようになります。
注、ローカルルールなのでISSF通りでないことをご了解ください。
1.”アスリート ツー ザ ライン(射手は射撃線に付け)”
2.”セフティー・フラグを外せ”
全射手が射撃姿勢をとる準備ができたら発令する。
3.”マッチ ファイアリング スタート(射撃開始)”
試射では”サイティング タイム スタート(射撃開始)”
射撃が終わったら、射手は速やかにボルトオープンし”セフティー・フラグを取付る”こと。射場長はそれを確認することとします。
ケーブル式ビデオ監的の運用について(2014/9/16 改訂)
ビデオ信号のLANケーブル式伝送路(バッテリー不要)を計6CHで6射座分を用意しました。その運用を次のようにします。
1.以下の機材は大会総務が用意し、設置は参加者が協力して行う。
LANケーブル300m(2本)、同左配線変換器(送受信、計4台)。
2.以下の機材は大会参加者個人が用意し、設置も個人で行うこと。
(1)ビデオカメラ、三脚、中継用ビデオ同軸ケーブル(約15m)
注;カメラ側の中継同軸ケーブルのRCAプラグはオスとメスです。
(2)モニター、中継用ビデオ同軸ケーブル(約6m)
注;モニター用中継同軸ケーブルのRCAプラグは両端オスです。
注意、ケーブル式も基本的に仮設備なのでコネクターの接触不良などトラブルが起こりえます。本射中にビデオ監的のトラブルが起こってもルール上、射撃中断は行いません。そのため監的スコープなどのバックアップ機材を必ず用意して下さい。なおケーブル式の利用については強制するものではありません。
弾痕不明時の同弾判定について(2014/4/7)
2013秋の大会初日、天候不良で急遽、全射群40発撃込みにしましたが、弾数不足の標的が多くなり撃込み数が多いと300mとは言え判定できない同弾が多いことがわかりました。その経験から、これは射手に対しより有利に扱うべきだと思います。従って、今までは弾数の平均点の小数点以下切り捨て(実質9点が多くなる)としていたルールを四捨五入に変更します。
例:19発で181点以上だった場合、不明な1発の同弾判定は10点とします。
種目
競技種目は下記の3種目のみです。
プローン40発(アイアンサイト)、 プローン40発(スコープサイト)、 自由姿勢40発
射場が開設した翌年の2008年に「宮城県大口径ライフル射撃大会」を行い一度だけ3姿勢60発種目をやりました。2010年春にはプローン60発をやってみましたが、どちらも時間的に競技進行がタイトになります。そのため上記の40発種目のみにしました。なお、どの種目も競技銃、ハンティング銃の区分はありません。
エントリーの原則
射座が少なく延べエントリー数が限られているため原則として1種目のみのエントリー者を優先します。土日、2日間で行う大会は2種目までエントリー可としますが、その場合、必ず2日間に振り分けします。射座に空きがありオープン枠でエントリーする場合など以外は1日で2種目に参加することはできません。
射群について
原則として、1日目土曜日は1、2射群とも自由姿勢、プローン(アイアン、スコープ)混在して行います。2日目、日曜日の1射群は自由姿勢、2射群はプローン(アイアン)、3射群はプローン(スコープ)とします。また、プローンのエントリーが多く射座枠に収まらないことがあるので土曜日は2種目エントリー者の2番目の種目と射群の調整枠として配置します。自由姿勢とプローンが同じ射群になる場合は射撃時間はプローン基準で行います。できるだけ同じ種目どうし同じ条件で競技を行うべきですが、射座が少ない中でのやりくりです。また、その日の天候により運、不運があることもご了解ください。
射座割りの決め方
1射座側から前回大会上位順に配置します。ただし誤射判定のためできるだけ同じ口径が並ばないように調整します。抽選も考えましたが弾痕不明や誤射があり審査で苦労しているため同じ口径が隣り合わないことを優先します。
秋季大会の競技開始時刻
10月は日の暮れが早く16時以降は暗くなって撃てません。そのため、競技終了は15時頃を目途とし秋季大会の1日目(土曜日)の競技は原則として12時30分、開始とします。
標的交換
標的交換は”1射群が撃つときは2射群”のように射群ごとに分担して参加者全員で行います。監的壕がないので時間がかかります(約10分)。そのため交換をスムーズに行うことが競技進行のポイントです。標的交換のときに300mの距離を無駄に往復することがないよう要点をまとめました。また、大口径射撃はセンターペーパーの外に撃つトラブルショットがたまにあるので交換のときにセンターペーパーの外側の弾着を確認することも重要です。
プローン種目の試射的は300mフルサイズ標的です。その試射的は貼ったままにして本射的の台紙として使います。
試射が終わって最初の本射的(センターペーパー)を貼るときにやること。
1.試射的の黒点部分(6点圏ぐらいで)を後ろの白的を見やすくするためカッターナイフで丸くカットする。
2.センターペーパーを貼る。その後、その外側にある弾痕に白丸パッチシールを貼る。(必須)
2枚目の本射的を貼るとき。
1.センターペーパーの外に弾痕がないか確認する。あったら点数と数をセンターペーパーの余白に記入する。(必須)
2.その後、センターペーパーを貼り替える。
3.センターペーパーの外側にある弾痕に白丸パッチシールを貼る。(必須)
3回目の2010秋の大会から射場長との連絡用にトランシーバーを使い非常に役立ちました。
審査
標的を回収しだい行います。10発、20発撃ち込みなので標的の余白に”10点×個数=◯◯点”のように記載し合計します。このとき普段見ている標的より大きいためか点数を間違えることがあり注意が必要です。2審も行います。次の出番待ちや撃ち終わって手の空いている方は審査にご協力お願いします。
大会運営費
大会運営の費用はすべて参加者のエントリー料で賄われています。主な経費は射場貸切料(1日半で7万5千円)と標的代です。収支は通算でプラス・マイナス”ゼロ”になるように管理しています。運営も簡素になるよう”記録証”のみとしてましたが、2010年秋、年間チャンピオン賞をもうけました。これは好評だったので今後も続けたいと思います。
ライフル射場諸元(参考)
バッフル式、監的壕なし、6射座、射座巾150cm、伏射台高さ97cm、3-4射座建物側板巾約40cm、左側道巾100cm