(2018/11/8)
秋季大会で8年ぶりにP40(アイアン)で新記録が出ました。サカキバラ・ヨシヒト氏(京都府)、1ー6射座、197,198=395点、1点更新です。198はシリーズタイ記録でした。そのときの40発グルーピングを紹介します。
銃;AHG 223レミントン
火薬; Varget 23.2gr
弾頭;ホナディ 75gr
1射群開始時の天候 晴れ、気温12~13℃、湿度83%、微風、陽炎微小?。2射群に入って気温は16℃、湿度62%まで変化し少し風出る。気象的には強い風がなく好条件でした。特に6射座は右土手側なので風の影響は受けにくい位置ですが、5-6的の間に排水用の側溝があり日差しがあると陽炎が出やすい場所でもあります。集弾の重心はセンター線上の5時少し上のようです。射手の集中力も持続していたのではと思います。
サカキバラ氏によると、海外のロングレンジ射撃では監的スコープで標的面の陽炎の動きを観察して風を読みサイト修正して行くそうです(そうしないとロングレンジは当たらない)。舟形でも同じようにやっています。参考に掲示板に投稿した内容を再掲しました。
「射座入りした時に、平均的には200mの風旗はこちらに流れていたので0.5MOA(2クリック)下に流れている、陽炎は右から左、1MOA(4クリック)右であることを見てからサイトを調整し、試射で確認しました。本射は風旗がこちらに流れているときに撃ち上下ブレをなくし(失敗したのが1発あり)、弾着と陽炎の流れの速さを見ながら、±0.5MOA(2クリック)細かく左右に調整しながら撃ちました。左右の幅は、0MOA(陽炎が上に揚っていて左右には動きなし)から1.5MOA(一番陽炎が右から左へ流れていた時)の範囲です。最後の一発右上9点は、明らかに欲をかいたトリガーミスです。風旗と陽炎は逆方向の時もありましたが、経験に従い陽炎で撃ちました。
風と陽炎を読み、サイトも撃つ前に勇気を出して左右を調整する。これをせずにセンターだけ狙って撃っていたら、もっと9点に外すことになるでしょう。」