(2018/11/5)
ターク高野氏がGUN誌で”5発をワンホールにするのは比較的容易だが10発をワンホールにするのは難しい”と述べてます。これは5発より10発を撃つ時間が長い分、気象(風、陽炎、日差しなど)の変化が起こり易いことと、射手の集中力、心理状態を持続することが難しいからです。これは経験的に良くわかりますね。これには銃などのハードウエア、天候、射手の3つの要素があると思います。
注;ここでのワンホールとはベンチレストで云う完璧なワンホールではなく集弾が一つの塊、穴のことです。
以下の10発はワンホールではありませんが、それに近い秋季大会(10月20日)F40、第4シリーズ、99点の紹介です。100m標的使用、中心部の白い丸シールは20mm径です。
銃 : ストールパンダ 6mmPPC(ベンチレスト銃)
バレル:シーレン
長さ24インチ、 ツイスト13.5インチ
スコープ: ナイトフォース、42倍
火薬:H322、28.4gr
弾頭:バーガ、68gr FB
薬莢:ノーマ
20日午後の天候は晴れ、16~18℃、湿度65%、微風(概ね右後方から左前方へ)
時刻は2射群、第4シリーズで午後3時半過ぎです。この日、陽炎が出たのは日差しがあった1射群前半、その後は陽が陰り光の変化ほぼなし、陽炎無し、風も少なく絶好のコンディションでした。今までの経験では気温が低い時(約18℃以下)に高得点が出てます。これは陽炎が無い(バレルと標的側)ことが大きいようです。
射手はサトウ・マサヤス氏(福島県)
射手に必要な能力は「経験値」です。いわゆるベンチレストスタイルの射撃ですが、一見、簡単なようで簡単ではありません。ベンチ台の状態(グラグラしてないか)、レストの置き方、銃の置き方、構え方、反動の受け方、射場の雰囲気など経験値がないとこの点数は撃てません。
彼は10年間、この種目に専念しているので集弾のイメージができてると思います。