(2017/10/31)
今年、春秋とも誤射(クロスファイヤー)が多いので、誤射した射座を調べたら次のようでした。
春:2射座 3発(青森、キクチ氏) 、5射座 1発(京都、サカキバラ氏)
秋 :2射座 3発(山形、タカナシ氏2発、アビコ氏1発) 4~6射座でも1発あったはず?
あえて射手の名前を出したのは、どなたも高得点を出してて誤射の点数は9,10点です。例えば、春の青森キクチさんは3発の誤射がなければ間違いなくトップ、F40の記録更新のレベル、また山形タカナシさんの2発もP40(スコープ)で380台、ベスト3に入る点数でした。
もちろん、誤射は100%射手の責任ですが、誤射を誘発する要因が射場にあるのではと思います。
1と6射座は端っこなので誤射することはまずありませんし、隣の的に挟まれた2,5的が誤射しやすいことは確かですが、さてここからが本題です。誤射する方向は2→3射座、5→6射座です。審査をしてて2的が左側の1的に誤射したのは見たことがありません。
その理由は、現状の射線が左にズレているためではないかと思います。つまり射手が射座にいる感覚で構えると狙点が右側の標的に寄り易くなって、これが誤射を誘発してるのではないかと。
射線が左にズレた長さは左の側道分、50~60cmぐらいでしょうか。なぜこうなったかというと、当初、バックストップには屋根があって的枠の位置がはっきりしていました。
2009年、三県大会最初の年です。バックストップに屋根があります。1的左脇の側道(板敷の)と標的位置に注意!これが本来の標的位置です。また、1~3射座と4~6射座の間は仕切壁があって別れてます。その分、的枠3と4の間に間隔があることにも注意。
ところが、2011年から大雪が続き、バックストップの屋根と的枠が倒壊、以来、毎年、的枠を春に作り直すことが続いてます。
2011年春、降雪で崩れて屋根がありません。
さらに毎年の降雪で的枠右側斜面の土砂が流れて6的の部分が迫り出してます。そのため、的枠設置のときに少しづつ左側へ押し出されるようになったわけです。
2012年春です。1的の的枠が左の側道にかぶさってます。射線が左にズレてることをシタラ氏が試射のときに気づき、的枠を右側に寄せました。
以来、的枠設置のときはできるだけ右に寄せるよう注意してますが厳密に射線の位置を確認してるわけではありません。
2017年秋、右端の6的側が少しせり上がってます。斜面から流れた土砂で埋まったため。右端の的枠の杭は本来はもっと右側、左端の1的は2009年の写真と比べると「1」のプレートの右が正規の的枠左端の位置、3と4射座の間も広くないとダメ、恐らく射線全体が約50cm、左にズレているのでは??
2016年以前の誤射も2射座が多い傾向があって恐らくこれが要因ではと推測してます。今のところ筆者の仮説ですが、来春、的枠の位置関係を確認したいと思います。さらに誤射防止のために大きめの色別(黒、白、赤など)パネル取付を検討中です。