62 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:37:13 ID:YALYhQis0前回のあらすじ・うん、どう見ても即死だね。蘇生不可能。来てくれる救急隊員には申し訳ないけど・渋い声だ……ってかどう見てもネスツ闇の支配者なんだが何なんだこの店? コスプレ居酒屋?・……もし魔の者がいるとしたら、そこかな、と
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | 流石だよな、俺ら | \_ _____ __/ V V d( ´_ゝ`)人(´<_` )b \ /. \ / l l l l //l | | l\\  ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | | | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ | |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
63 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:37:46 ID:YALYhQis0Case9-Day2C ||/(XX)(XX)(XX)|三三|/ |XXX|/ |三三|/ |ニニ|/ 凵/ 凵/ | i |:___ __ __ :||≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ ≡ | i |:___/ / /| :||/日 凸 □□□/ |ニニ|/|XXXX|/|三三|/|三三|/ ○/ | i |:___| ̄ ̄| ̄ ̄| | ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡| i |:___| // | // | | ̄ ̄ ̄|\--l ___ | i |:___| ̄ ̄| ̄ ̄| |___| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄////|/ ̄ ̄.:::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| i |:___| // | // | |___|/_______.| ̄ ̄ ̄|/___/ | i |:___| ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| i |:___| | | :::::::::::::| | i |:___|___________________|/::::::::::::::::|___________| i |_________ └─┘
64 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:38:19 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「どうもすみません、準備中のところ」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「ああいえ、お気になさらず」
( ´_ゝ`)(すげー髪型だ……リアルにスネカミとかいるんだな……)
爪゚ー゚) "ちょwwwwこの髪型は反則でしょwwwww"
( ´_ゝ`) "顔が緩んでるぞ"
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「……? あの?」
爪゚ー゚)「ああいえ」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「あ、この髪ですか? 面白いでしょ?」
爪゚ー゚)「あ、いや……」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「趣味と宣伝を兼ねて2tubeやってるんですけどね。インパクトがいるかなと思って」
( ´_ゝ`)「確かにインパクト抜群ですね……」
65 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:38:53 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「もう伺っているようですが、ビルから転落死した方がおられまして」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「あ、はい。らしいですね」
( ´_ゝ`)「亡くなったのが誰かご存知ですか?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「え? いえ、それは知りません」
爪゚ー゚)「……大路益生さんです。あなたのご友人の」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>';)「えっ!? 大路が?」
( ´_ゝ`)「3F以上から転落したようで、残念ながら即死でした」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>';)「……そうですか……」
爪゚ー゚)「今日は大路さんとお会いしましたか?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「いえ、今日は定休日で商品の整理をしていたので……」
( ´_ゝ`)「それは、休日なのに大変ですね」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「クリスマスが近いですからね……それに、半分趣味みたいなものなんで」
66 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:39:51 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「ラジコン、お好きなんですね」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「それはもう。子供の頃はラジコンヘリを飛ばすのが夢で」
( ´_ゝ`)「それでこんな店まで。凄いですね」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「いえそれほどでも」
爪゚ー゚)「大会なども出場されているんですか?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「いえ、どちらかというと空撮が好きで」
( ´_ゝ`)「ああ、2tubeとかでよく見かけますよね」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「県内の山でよく飛ばしてますよ」
( ´_ゝ`)(ああ、確かに手とか見てもかなり登ってそうな感じだな……)
爪゚ー゚)「なるほど、今度視聴してみます。チャンネル名を教えて頂いても?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「ラジコンショップ・スネキチです」
( ´_ゝ`)「ありがとうございます、帰ったら見てみますね」
67 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:40:24 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「それで……すみません、こんなことを聞くのは大変心苦しいんですが。 最近の大路さんの様子についてお伺いできればと」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「最近の様子ですか……? そうですね……いつも通りだったと思いますよ」
( ´_ゝ`)「何か落ち込んでいるとか、そういったことはなかったですか?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「……まさか、自殺なんですか?」
爪゚ー゚)「その可能性も含めて捜査しています」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「うーん……でもこれと言って……あ」
( ´_ゝ`)「何かありましたか?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「あいつ、このビルのオーナーと揉めてたんですよ」
爪゚ー゚)「らしいですね」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「それで思いつめるような奴でもないですけど……最近は殴り掛からんばかりの時があるって」
( ´_ゝ`)「ほう」
68 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:40:59 ID:YALYhQis0
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「まあ央名さんの気持ちはわかりますよ。あいつ金はせびるし、人の言うこと聞かないし、酔って暴れるし」
爪゚ー゚)「……失礼ですが、ご友人ですよね?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「小学校から一緒だったんで……腐れ縁みたいなもんです。 ああ見えて一応良いとこもあるんですよ?」
( ´_ゝ`)「なるほど」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「最近気になることと言ったらそれくらいです」
爪゚ー゚)「では、大路さんについて伺わせてください。出身、ご職業など」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「出身は高崎ですね。小中高と県内の公立校で、卒業後は駅前のパチンコ屋で働いてました。 でも数年で店の金盗んでクビになって、その後は運送やら土木やら転々と。 一時はヤクザの下っ端みたいなこともやってましたね」
( ´_ゝ`)「ほう?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「集金やら運転手やら。まあ大本に手入れが入って放り出されたみたいですが」
爪゚ー゚)「なるほどね……」
69 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:41:33 ID:YALYhQis0
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「今は清掃会社で働いてますね」
( ´_ゝ`)「ん……あまりシフトに入っていないと伺っているんですが、ご存知ですか?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「ああ、らしいですね……」
爪゚ー゚)「それで呑んだくれていると。一体どこからお金を?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「さあ……。まあ俺もしょっちゅうせびられるんで、たまには恵んでやることもありますけど」
( ´_ゝ`)「うわ……大変ですね」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「しょうがないですよ、そういうやつなんで」
( ´_ゝ`)(俺だったら縁切るか矯正するがなあ……)
爪゚ー゚)「何か恨みを買っているようなことは?」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「央名さんと伊国さんからはかなり買ってると思いますよ。 ……職場のことはちょっとわかりませんね」
( ´_ゝ`)「まあそうですよね……」
70 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:42:06 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「ちなみに、これは下の階の皆さんにも念のためお伺いしたことなんですが。 ここ2時間ほどはずっとお店にいらっしゃった感じでしょうか?」
( ´_ゝ`)(2Fでは聞きそびれたがな……)
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「ああ……アリバイってやつですか? 殺人事件の可能性も?」
( ´_ゝ`)「現状では何もわかっていませんので」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「なるほど……そうですね、2時間くらいの間でしたらずっと一人で店内ですね」
爪゚ー゚)「わかりました、ありがとうございます」
( ´_ゝ`)(後でオーナーの奥さんにも聞いとかないと)
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「……あんな奴ですからね。正直、いつ刺されてもおかしくはないですよね」
爪゚ー゚)「あー……言葉を濁さずに言えば、そうですね」
Σ ̄ ̄ ̄| (`>' )「でも……あんな奴でも……友達だったんですよ……!」
( ´_ゝ`)「心中お察しします」
71 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:42:39 ID:YALYhQis0【屋上扉】 ___________________. | __________________ |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | ̄ ̄| | |. | | |(━)| | |. | | | (二二二! | |. | | |__| | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |
72 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:43:13 ID:YALYhQis0
(´<_`;)「えっ……!?」
<(' _';<人ノ「ど、どうしました?」
m9(´<_`;)スッ
<(' _';<人ノ「な、何が……?」
....../....r'‐'''""~~"''‐,,..!' ` 、 ./|/ / .i /.i、 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,,/......、 /........~"'=‐--‐''´
(´<_`;)「鍵が……掛かってる」
<(' _';<人ノ「そ、それがどうかしましたか?」
(´<_`;)「……いつ、誰が、掛けたんだ?」
<(' _';<人ノ「そ、それは……あっ!?」
73 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:43:47 ID:YALYhQis0
(´<_`;)「オーナーが閉めたのか……? いや、だが……」
<(' _';<人ノ「それでは……大路さんは締め出されていたということに……?」
(´<_`;)「……オーナーは相当鬱憤がたまっていたようだから、ありえるな」
<(' _';<人ノ「……」
(´<_`;)「この寒空だ。あの格好じゃ長時間外にいれば凍えちまう」
<(' _';<人ノ「まさか……壁伝いに降りようと?」
(´<_`;)「……ベロベロに酔ってたならありえそうな話だ。そして足を踏み外して……」
<(' _';<人ノ「何てこと……」
(´<_`;)「もしそうだったとしたらこれは殺人にあたるのか? 未必の故意はどこまで適用される? ……知り合いの弁護士に聞いてみるか」
<(' _';<人ノ「ま、まだそうと決まったわけでは……」
(´<_` )「……それもそうだな」
<(' _'<人ノ「そうですよ」
74 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:44:21 ID:YALYhQis0
(´<_` )「……じゃあ、開けるぞ」
<(' _'<人ノ「はい……!」
___________________. | __________________ |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | ̄ ̄| | |. | | |(┃)| | |. | | | (二二二! | |. | | |__| | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |
75 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:44:55 ID:YALYhQis0【央名宅】 ___________________. | __________________ |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | ̄ ̄| | |. | | |( i ).| | |. | | | (二二二! | |. | | |__| | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |. | | | |
76 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:45:29 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)lコ「群馬県警の地流です。夜分にすみません」
ル´央`ル「あ、お話は伺ってます。央名です」
ノノ lコvlコ)「先ほどはどうも」
( ´_ゝ`)「や、これは。先ほどぶりですね奥さん。丁度良かった」
ノノ lコvlコ)「はい?」
( ´_ゝ`)「先ほど伺いそびれたことがありまして」
ル´央`ル「立ち話も何ですのでお入りください」
爪゚ー゚)「ありがとうございます」
( ´_ゝ`)「失礼します」
77 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:46:02 ID:YALYhQis0
ル´央`ル「ええとそれで……大路さんが亡くなったとか」
爪゚ー゚)「はい。3F以上……恐らくは屋上から転落して即死でした」
( ´_ゝ`)「現時点では事故、事件、自殺、全ての可能性を考慮して捜査を進めています」
ル´央`ル「なるほど」
( ´_ゝ`)「それで、先ほど奥さんに聞きそびれたことですが」
ノノ lコvlコ)「はい」
( ´_ゝ`)「19時からの2時間ほどは何をされていました?」
ノノ lコvlコ)「ええと……19時に閉店して、30分ほどバイトの子と片づけを。 その後事務仕事を始めたんですが、忘れ物に気づいて一度家に戻りました」
爪゚ー゚)「ほう?」
ノノ lコvlコ)「忘れ物を取った後は店に戻って、ずっと作業をしていましたね」
( ´_ゝ`)「一旦、わかりました。忘れ物を取りに行った時の話は後程詳しく教えてください」
ノノ lコvlコ)「はい」
78 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:46:36 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「旦那さんにお伺いしたいんですが、大路さんとはどういったご関係でしたか?」
ル´央`ル「もう下で聞いてると思いますが、険悪な関係でしたね」
( ´_ゝ`)「まあお気持ちはわかります」
ル´央`ル「警察を呼ぼうかと何度思ったか。でも、あの手の輩には効果がないと思うんですよね」
爪゚ー゚)「あー……所詮その場だけ退去させられるだけですからね」
( ´_ゝ`)「何度も通報していれば『またか』となって放置されそうです」
ル´央`ル「ですよね。ボヤか何か起きたりすれば別なんでしょうが……」
爪゚ー゚)「屋上の鍵を付け替えようという話もあったようですが」
ル´央`ル「そうですね。ただ、その時に大路さんがどう出るかわからず」
( ´_ゝ`)「……怒り狂って暴行されてもたまらん、といったところですか」
ル´央`ル「はい。何を考えてるのかわからん人間ですから、ちょっと怖いですね」
爪゚ー゚)「実際に居酒屋ではしょっちゅう暴れているようですからね」
79 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:47:10 ID:YALYhQis0
( ´_ゝ`)「……殴り掛からんばかりの時もあった、と聞きましたが」
ル´央`ル「ああ……滑川さんにでも聞きました? 最近は我慢も限界に来ていまして」
爪゚ー゚)「しっかり自制されているのはご立派だと思います」
ル´央`ル「自分でもそう思います」
( ´_ゝ`)「しかしあれですね。滑川さんに対しても思うところがあるのでは?」
ル´央`ル「……正直、そうですね。実際、何度か文句も言っていますし」
爪゚ー゚)「おや、それは滑川さんからは伺いませんでしたね」
ル´央`ル「穏やかな人ですからね……当たり散らした自分が恥ずかしくなります」
( ´_ゝ`)「あの髪型を見ても気が逸れないのは相当ですね……」
爪゚ー゚)「確かに」
ル´央`ル「私と大路さんとの関係はそんなところでしょうか」
( ´_ゝ`)「最近、特別気になったことなどは?」
ル´央`ル「そうですね……あのことくらいかな」
爪゚ー゚)「あのこと?」
80 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:47:44 ID:YALYhQis0
ル´央`ル「桐子と伊国さんがデキてるなんて言うんですよ。流石に頭に来てしまって」
爪゚ー゚)「……念のため確認しますが、事実ではないですよね?」
ノノ lコvlコ)「もちろんです。色々とよくして頂いてはいますが……」
( ´_ゝ`)(伊国さんも何か言い淀んでたんだよな……ちょっと気にはなるな)
ル´央`ル「桐子が浮気なんてするわけないし。そりゃ伊国さんモテそうですけど……」
爪゚ー゚) "モテそう……かなぁ……?"
( ´_ゝ`) "いやーどうだろ……? 顔とスタイルはいいがあの言動だろ……?"
ル´央`ル「あの?」
爪゚ー゚)「ああいえ。確かに端正な顔つきをされているな、と」
ル´央`ル「言動はちょっと変わってますが良い人ですし」
( ´_ゝ`)「確かに」
爪゚ー゚)「ところで……大路さんのことはどれくらいご存知なんですか?」
ル´央`ル「滑川さんから聞いた話くらいですね。どこに良い所があるのかだけさっぱりわかりませんが……」
( ´_ゝ`)「同感です」
81 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:48:18 ID:YALYhQis0【屋上】 ________________________ | ̄=________________________________|  ̄=_ .| | .| | .| | .| | .|  ̄=_ .| | .| | .| | .| | .|  ̄=_ .| | .| | .| | .| | .|  ̄=_ .| | .| | .| | .| | .|  ̄=__________ .| | .| | .| | .| | .| | ̄=_ |_____|_|_____|_|_____|_|_____|_|_____| |  ̄= | | |  ̄=_ | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | 〇 | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | |  ̄=__ ̄=_ | | <  ̄=_ ̄=_ | | ` < >ー、  ̄= .| ` < >=_
82 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:48:51 ID:YALYhQis0
(´<_` )「ふむ……現場はあっちか」
<(' _'<人ノ「ですね」
スタスタ...
(´<_` )「……大したことない柵だが、ふらついて転落するということはなさそうだ」
<(' _'<人ノ「確かに、あまり起こりそうにないですね」
(´<_` )「ちなみに……魔の者の気配とかは?」
<(' _'<人ノ「え? ……特に何者かの気配は感じませんね」
(´<_` )「よし、なら……ちょっと柵乗り越えるから警戒よろしく」
<(' _';<人ノ「あ、危ないですよ?」
(´<_` )「だから、守ってくれ」
<(' _';<人ノ「えっ!? ……は、はい……!」
83 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:49:25 ID:YALYhQis0
(´<_` )「むぅ……」
<(' _';<人ノ「どうしました!?」
(´<_` )「いや……思ったより高いな」
<(' _';<人ノ「……」
(´<_` )「柵の外にいるというのが心理的に高度を増していると思われる」
<(' _';<人ノ「そ、そうですか……」
(´<_` )「しかし、うーん……現場があそこなら、屋上から落ちたならこの辺ということになるが……」
<(' _'<人ノ「何か気になることが?」
(´<_` )「見たところ、痕跡らしい痕跡がない」
<(' _'<人ノ「……金属製の柵やコンクリート製の床に痕跡らしい痕跡なんて残りますか?」
(´<_` )「酔って転落したなら、柵を軸にしてひっくり返るほど激しく追突した可能性が高い」
<(' _'<人ノ「あ……それは確かに、そうかもしれません」
(´<_` )「そういった痕跡はない、って話。あと……」
<(' _'<人ノ「他にも何か?」
84 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:49:59 ID:YALYhQis0
(´<_` )「……ここから壁伝いで降りるのは中々難しそうに思える」
<(' _'<人ノ「なるほど? しかし酔っていたら……」
(´<_` )「もちろん可能性がなくなるわけじゃない。しかし……酔っていてもこれは躊躇すると思うな。 降りよう、という発想自体が湧きにくいと言うべきか」
<(' _'<人ノ「ああ……わからなくもないです。どれだけ熱くなっていても、絶対に敵わない相手なら挑み掛かろうとは思えません」
(´<_` )「そ、そうか……」
<(' _'<人ノ「はい」
(´<_` )「いやまあ俺でもいけなくはないとは思うが……躊躇はするな。被害者の風体見る限り厳しい感じ」
<(' _'<人ノ「なるほど、そうなると……」
(´<_` )「……嫌な話だが、事故の可能性はかなり低くなってくると感じる」
<(' _'<人ノ「……」
(´<_` )「他にも気になることがある」
<(' _'<人ノ「何でしょうか?」
85 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:50:33 ID:YALYhQis0
(´<_` )「……タバコ」
<(' _'<人ノ「え?」
(´<_` )「タバコの痕跡が周辺にない」
<(' _'<人ノ「あっ……」
(´<_` )「タバコ吸ってたなら流石に痕跡あると思うんだが。携帯灰皿使うタマでもないだろ」
<(' _'<人ノ「そうですね……では一体……?」
(´<_` )「よっ……っと。ここにないってことは、他にあるってことだ」
<(' _'<人ノ「他に……?」
(´<_` )「本当にそうなら、いよいよキナ臭い」
<(' _'<人ノ「あっ……そういうこと、ですか?」
(´<_` )「ああ。ちょっと探すぞ」
<(' _'<人ノ「はい」
86 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:51:16 ID:YALYhQis0
r===、 {、___乂 ∨ ∧ ∨ ∧ ∨___∧.:. : : : : : : : : : : :.: :./`ヽ ̄ ̄ ̄ ̄∨ \  ̄}}} ̄}}〉;:;:;:;:;:;/ }____/ \=-____/ ;:;:;:/ / : : . . _≦二__/
.
87 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:52:08 ID:YALYhQis0
(´<_` )「あった……。高崎は昨日雨だったはずだが、雨に濡れた様子はない」
<(' _'<人ノ「つまり、今日吸われた吸い殻ということですね」
(´<_` )「そうなる。……さっきの場所とは反対側だな」
<(' _'<人ノ「ですね。これはつまり……」
(´<_` )「落ちるならこっち側から落ちそうなもんだ。 ……この屋上で何かがあった、そう考えるのが妥当だろうな」
<(' _'<人ノ「……あ」
(´<_` )「ん、どうした?」
m9<(' _'<人ノ「これは……?」
(´<_` )「む……水の跡……? まだ乾ききってないな」
<(' _'<人ノ「昨日の水たまりの跡、というわけではなさそうですけど」
(´<_` )「だな。他に同じような跡はなさそうだし……ふむ……」
(´<_` )「クンクン...あ、酒だこれ」
<(' _'<人ノ「え?」
88 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:53:03 ID:YALYhQis0
(´<_` )「兄者ほど鼻は効かんから何の酒かまではわからんが……」
<(' _'<人ノ「ここでお酒を……?」
(´<_` )「いや、それなら瓶なり缶なりあるはずだ。 吐いた……? いや、それならもっときつい臭いがしそうだし……」
<(' _'<人ノ「……被害者が何者かと飲酒していた?」
(´<_` )「その可能性があるなぁ」
<(' _';<人ノ「そ、そうだとすると……」
(´<_` )「……たぶん事件だわ、これ」
89 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:53:38 ID:YALYhQis0【央名宅】 l, /´ ' ‐- _ l, / ´ ' ‐- _ l, / ⌒ニ=ー- _ __ - l, / _ -=ニ゙_,ニ-''" __ -=ニ⌒ l, /⌒ニ''=‐- ..,,_ _ -=ニ゙_,ニ-''" __ -=ニ⌒ l,  ̄ ─-=ニ二_ ̄|_,,ニ-''" __ -=ニ⌒ l,  ̄ __ -=ニ⌒. Г¨¨"" '' ┓‐‐-- _ _ -=ニ⌒ ┌┯┓ nnn:‐┐ |`丶┗━‐‐-----'  ̄””¨¨““ ''' …─---‐‐=ニ⌒ └┴┘ 「「「| ̄| | | | | | | | ̄¨¨TT冖宀¬…┬‐-- .......,,,,,,__ | |__|] __ --‐‐‐┐ ‐┴…¬冖'' ¨  ̄ | | | :| | | | | |  ̄|丁¨¨丁 |¨¨ ̄:::::::::::::::::::::::: | nnn¬冖'''T ̄| | | | :| | | | | | || | | ::::::::::::::::::::::::::::::::: | _ | | | | | | | | | | | | :| | | | | | ||.:爻|:. ┌┐ | ::::::::::::::::::::::::::::::::: | :|:::|| ¨¨¨””””” ̄ ̄ ̄ | | | :| | | | | | ||爻爻 |::| | ::::::::::::::::::::::::::::::::: | :|:::|| nn‐VV :| ̄|| |_/ _| :| | | | | | ||爻爻 |::| ''冖¬━─-- _| :|:::|| __|_|_|__口_|_||_ //| | | | | | | ||爻爻 |::| __「」 .|:::|| n⊂⊃ __ //.:|ニニニニニ丶 ,,-‐[]─‐-- ミ ||.| ̄| └t| |::::::::: ̄|¨¨¨¨| 只只|:::|| 弋| |))__|_|_|--─ : :|¨| |___|_|_---─ ( )¨¨¨ ̄ ̄└┘ ‐- _l| └-=ニ.,_::|__|_| | ┌┐--‐‐ "'ー'' ̄ __,,. -- _,,|_,|_/_______| --‐‐||´"T冖冖冖T''゙|| ̄`丶、 . . : : : : : : └ニ- _  ̄|´"''ー=ニ(_) __,,.. -‐__二 ̄-‐=T ̄ :¨|¨|゙//¨¨~¨~¨~゙| h,`、 ” :||: : : : : :┘.:|| `丶、 . . . . : : : : : : :  ̄ニ=-|´"'' ー- _|二¨-‐=ニ¨丁::::::::::::::::::::: |::::::: : :|-//-----ーー| l''| `、 || || `丶、 . . . : : : : : : : |::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::: |::::::: : :|//---‐‐ー‐ー| |T `、 ” _ -‐ ¨¨ ̄ . . . . : : : : : : : |::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::: |::::::: : :.//¨¨¨¨ ̄ ̄ ̄| 「 ´'~¬冖 ¨ ̄ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::|::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::: |::::::: //: : : : : : : | | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::: |:::::::
90 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:54:11 ID:YALYhQis0
( ´_ゝ`)「……なるほどなるほど」
ル´央`ル「どうかされましたか?」
( ´_ゝ`)「ああいえ、屋上の捜査員から連絡が来ましてね」
爪゚ー゚)「和夫くんか。彼が何と?」
( ´_ゝ`)「いえ、それは後程。それより続きをお願いします」
ル´央`ル「帰宅してからはリビングで映画を見ていました」
( ´_ゝ`)「途中席を外したりなどは?」
ル´央`ル「トイレくらいですね」
爪゚ー゚)「なるほど。奥様は一度忘れ物を取りに来たということでしたがその時は?」
ノノ lコvlコ)「あ、リビングで声をかけました」
( ´_ゝ`)「ちなみに何時くらいでしょうか?」
ノノ lコvlコ)「19時半くらいですね」
ル´央`ル「桐子が好きな映画だったので暫く話をしましたね」
ノノ lコvlコ)「休憩がてら30分ほど……」
( ´_ゝ`)(なるほど……そうなると……)
91 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:54:46 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「その後は?」
ル´央`ル「そのまま映画を見ていました」
ノノ lコvlコ)「店に戻って仕事の続きを」
( ´_ゝ`)「……話は変わりますが、ビルの監視カメラについて教えて頂いても?」
ル´央`ル「あー……実は、殆どダミーなんですよ」
爪゚ー゚)「え?」
ル´央`ル「実際に機能しているのは各店舗の一台と、ビルの入り口、地下の管理室の前に、あとうちの手前のところだけです」
( ´_ゝ`)「それは……ちょっと不用心な気がしますが」
ル´央`ル「結構、お金がかかりますので……」
爪゚ー゚)「ふむ……監視カメラの映像を拝見させて頂くことは可能でしょうか?」
ル´央`ル「あ、はい。管理室で見られます」
爪゚ー゚)「ではすみませんがお願いします。佐須田くん」
( ´_ゝ`)「はい、あちらにも連絡しておきます」
92 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:55:20 ID:YALYhQis0【管理室】 ┌───────┐、┌───────┐、 .┌───────┐、 │| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,| │| │| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,| │| │| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,| │| │| | │| │| | │| │| | │| │| | │| │| | │| │| | │| │|______.| │| │|______.| │| │|______.| │| │ ロ ..。。 ≡ │| │ ロ 。。 ≡ │| │ ロ 。。 ≡ │| └───────┘| └───────┘| └───────┘|⊂ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ⊃
┌─────────┐、 ─────────┐─────────┐─────────┐│| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,| │|│| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,| │| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,| │ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,|││| | │|│| | │| | │.| |││| | │|│| | │| | │.| |││| | │|│| | │| | │.| , - ''"丶│| | │|│| | │| | │.| _, - ''" ││|________.| │|│|________,| │|________.| │.|___.│ ││ ロ 。。。 ≡≡ │|│ ロ 。。。 ≡≡ │ ロ 。。。 ≡≡ │ ロ 。│ │┌───────────────────────────────────│ │─┐└──────────────────────────────────_│ │─┘ -'" │ | _, - " │ _, - ''" ゝ______, - ''" || ||
93 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:55:53 ID:YALYhQis0
ル´央`ル「こちらです」
爪゚ー゚)「ふむ……録画映像の確認方法は?」
ル´央`ル「こちらのPCから確認できます」
( ´_ゝ`)「一台だけですか?」
ル´央`ル「そうです」
(´<_` )「……こちらのPCを接続させて頂いても?」
ル´央`ル「あ、はい。大丈夫です」
<(' _'<人ノ「そうすれば2台で確認できますか」
爪゚ー゚)「確認したい監視カメラは5台だから……」
(´<_` )「いや、それぞれ2窓で見れば良いと思いますよ。できますよね?」
ル´央`ル「やったことはないですが、できると思います」
( ´_ゝ`)「であれば……所要時間4時間?」
爪゚ー゚)「だね」
94 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:56:27 ID:YALYhQis0
<(' _'<人ノ「ちょっとしんどいですね……」
(´<_` )「まあ仕方ない……あ、ちなみに」
ル´央`ル「はい」
(´<_` )「屋上の鍵ってどこにありますか?」
ル´央`ル「屋上の鍵ですか? そこのキーボックスの中ですが」
( ´_ゝ`)「それを開けられるのは央名さんだけですか?」
ル´央`ル「そうですね。あとは管理会社の方」
(´<_` )「なるほど……念のためですが、今日は開けられてますか?」
ル´央`ル「早朝の清掃の際に開けられていると思います」
爪゚ー゚)「ふむ?」
爪゚ー゚) "確認するカメラが一台増えたかな?"
( ´_ゝ`) "そうなる。察しがいいな"
爪゚ー゚) "屋上の鍵でも掛かってたってところ?"
( ´_ゝ`) "そういうこと"
95 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:57:01 ID:YALYhQis0
ル´央`ル「では、すみませんが私は戻ります。管理室の鍵は明日お返し頂ければ」
爪゚ー゚)「わかりました。ありがとうございます」
ル´央`ル「それでは」
―――。
96 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:57:35 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「さて……とりあえず監視カメラの映像を確認しようか」
( ´_ゝ`)「そうだな」
(´<_` )「おいおい、このPCセキュリティガバガバだぞ……大丈夫かこのビル?」
<(' _';<人ノ「そ、そうなんですか……」
( ´_ゝ`)「まあオフラインじゃそんなもんなんじゃないか?」
(´<_` )「それにしたってな……」
爪゚ー゚)「で、そっちでも映せそうかい?」
(´<_` )「あ、問題ないです」
( ´_ゝ`)「それじゃ……ひとまず2~5Fからだな」
<(' _'<人ノ「1Fはよろしいのですか?」
爪゚ー゚)「あんまり関係なさそうだからね」
(´<_` )「俺5F見るわ。鍵の件が気になり過ぎる」
( ´_ゝ`)「じゃあ俺3F」
爪゚ー゚)「ふむ、なら僕が4Fかな?」
<(' _'<人ノ「私は残りの2Fですか」
97 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:58:09 ID:YALYhQis0
<(' _'<人ノ「閉店後の後片付け……」
<(' _'<人ノ「……あ、バイトの人が帰りましたね」
<(' _'<人ノ「央名さんはバックヤード……あ、店を出ていきました」
<(' _'<人ノ「……戻ってきて、バックヤードに入って……」
―――。
( ´_ゝ`)「ふむ、山本さんと大路と思しき人物が見えるな」
( ´_ゝ`)「……あ、殴られた」
( ´_ゝ`)「ちょ、伊国さん鉄拳制裁かよ。今まで再三あった結果と考えればまあそんなもんか?」
( ´_ゝ`)「あれ……? 伊国さんなかなか戻ってこないな」
( ´_ゝ`)「あ、戻ってきた」
―――。
98 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:58:43 ID:YALYhQis0
爪゚ー゚)「ふむ、確かに何やら整理しているね」
爪゚ー゚)「バックヤードと行き来して……ん、出てこなくなったね」
爪゚ー゚)「……暫くバックヤードの整理かな」
爪゚ー゚)「あ、出てきた」
―――。
(´<_` )「ふむ、被害者が上がって行ったな」
(´<_` )「ん、あれが央名さんの奥さんかな?」
(´<_` )「……あ、奥さん戻ってった」
(´<_` )「……以上、か。入口見えないから央名さんの出入りは不明……むぅ」
―――。
99 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 20:59:23 ID:YALYhQis0
( ´_ゝ`)「さて、残るはここの前だが」
爪゚ー゚)「あ、僕は表の方の様子を見てくるよ」
( ´_ゝ`)「……完全にほったらかしてたからな」
爪゚ー゚)「いいじゃないか、あっちの方がベテランなんだし」
<(' _'<人ノ「そういう態度はよくないと思いますよ?」
爪゚ー゚)「……そうかも。ちゃんとお礼は言っとくよ」
( ´_ゝ`)(なるほど……この二人が友達やれてんのも何となくわかるな)
(´<_` )(って顔に書いてあるぞ兄者)
爪゚ー゚)「……何を後方彼氏ヅラしてるんだい?」
( ´_ゝ`)「後方兄貴ヅラだ二度と間違えんな」
爪゚ー゚)「あっはい」
(´<_` )「いやその否定の仕方はどうなんだ我が兄よ……」
100 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 21:00:10 ID:YALYhQis0
( C巡C)「巡査部長、交代に参りました」
( ´_ゝ`)ボソッ「あ、交代の人呼んでたのね」
爪゚ー゚)ボソッ「流石に管理室で民間人だけにはしないよ」
( C巡C)「巡査部長?」
爪゚ー゚)「ああ、よろしく頼むよ。やることは彼に聞いて」
( ´_ゝ`)「佐須田文夫です。ええと……」
―――。
101 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/12/18(日) 21:00:44 ID:YALYhQis0
(´<_` )「さて……概ね材料は揃ってきたか?」
Case9「地味な愚かしさ」 Day2C「捜査」
To be continued...