683 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:40:19 ID:cfa3a.5s0前回のあらすじ・ミノリちゃんを檻から解放して貰いたい・この瞬間もまた、貴様の英雄譚の一ページというわけだ・人間の力だよ。あんたら、大名の連中と組めるか? 竜宮会と組めるか?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | 流石だよな、俺ら | \_ _____ __/ V V d( ´_ゝ`)人(´<_` )b \ /. \ / l l l l //l | | l\\  ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | | | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ | |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
684 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:40:53 ID:cfa3a.5s0Case12-Day1A | | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| | | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 流 石 探 偵 事 務 所 | | l__________________,| | | |`''-、_ | | | | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | | | | | | | | | | | r‐┐| r‐┐ ,| | | | | | ||! ! .| |ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |―――――┐ス ! ! | | | | | ,レi | | |______,|_____,,| | | Z | | / ,|_|/ | ヘ |_|/
685 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:41:26 ID:cfa3a.5s0
:::::.: .:. . . . . .: :::: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、.: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i . .: ̄ ̄ (_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
( ´_ゝ`)「清浦捜索の手掛かりは絶たれた……」
(´<_` )「これどーすんだ?? あんだけ啖呵切っといて」
( ´_ゝ`)「特課の方の専門家とやらに期待して待つしか」
(´<_` )「雨霧さんに無理なもん何とかなるとは思えんがな」
( ´_ゝ`)「まああの人も得意苦手偏ってそうだし」
(´<_` )「ハロルドさんみたいなオールラウンダーの方がレアなのはまあわかる」
( ´_ゝ`)「魔術以外の技能だってレベルが上がるほど偏ってくのが普通だしな」
(´<_` )「うむ、違いない」
686 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:41:59 ID:cfa3a.5s0
(´<_` )「そう考えると、やっぱりというか別府だけ大魔術師クラスでも別格だなという気がしてしまう」
( ´_ゝ`)「神霊の類であろう時雄でも結界が下手くそだったりしたしな」
(´<_` )「そうじゃなかったら村長宅潜入できなくて詰んでたな……」
( ´_ゝ`)「まあその代わり遊び癖が酷いけどな別府は。教授もだけど」
(´<_` )「そのへん何というか超越者って感じだよなあ……」
( ´_ゝ`)「俺らとしては助かる限り」
(´<_` )「別府が本気で殺しに来たら絶対死ぬもんな」
( ´_ゝ`)「うむ、間違いない」
(´<_` )「抗う術がないというのは精神衛生上よくない」
( ´_ゝ`)「一応今は抑止力積みあがってるから」
(´<_` )「遊びだからこそ抑止力とか頓着しなさそう」
( ´_ゝ`)「遊びなら俺らでも遊ぶだろ、いきなりサクッと殺しには来ねーよ」
(´<_` )「……一理ある、のか?」
687 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:42:32 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「あ、良い手があるかも」
(´<_` )「ん?」
( ´_ゝ`)「朔の秘石」
(´<_` )「……交渉装って呼び出すってか? 連絡手段どうすんだ」
( ´_ゝ`)「配信とかかな、清浦さんにだけわかるメッセージ仕込むとか」
(´<_` )「木葉さんや天丼さんに協力して貰えばやれんことはないか」
( ´_ゝ`)「届くかどうかはめっちゃ運だけどな」
(´<_` )「筆府速報はカルト勢力にも何気に注目されてたりしそうだが」
( ´_ゝ`)「あー……なくはない。匿名インタビューとかにして貰って」
(´<_` )「千手烏賊の事件の特集なら流石に目を通しそう」
( ´_ゝ`)「だなあ。ただ、ただなぁ……」
(´<_` )「言いたいことはわかる」
688 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:43:06 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「特課に完全マークされそうだ。冨竹も副隊長に降格したらしいし」
(´<_` )「んー、話を聞くに新隊長の小野木さんは強硬派寄りみたいなのがまた」
( ´_ゝ`)「下手すりゃ事務所お取り潰しとかありそう」
(´<_` )「……否定できねぇ。結構アウトロー寄りのことやってるから正攻法でも材料色々あるし」
( ´_ゝ`)「今のところお目こぼしして貰ってるってのを甘く見ると死にかねない」
(´<_` )「んで事務所潰して俺らは特課に強制徴兵ってか。世知辛いなぁ……」
( ´_ゝ`)「万が一そうなったら地流さんとかのツテで群馬勤務にしてもらおうぜ」
(´<_` )「ん?」
( ´_ゝ`)「いつまでも遠距離恋愛ってのもあれでしょ」
(´<_` )「む……それは」
( ´_ゝ`)「皆まで言うな。俺だって色々考えてんだよ」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「話を戻すぞ」
689 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:43:40 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「若伝さんに占ってもらうのもSAN値が心配で心苦しい」
(´<_` )「……最後の手段、かな。その分礼を弾むって言ってもあの人一万円しか受け取らんだろうし」
( ´_ゝ`)「一万円で赤の他人に命の危険を冒させるとか鬼畜外道すぎるからな……」
(´<_` )「そんなブラック企業いっぱいあるけどな」
( ´_ゝ`)「よそはよそ、うちはうち」
(´<_` )「うーむ……良い案が浮かばんな」
( ´_ゝ`)「九州の特課がイケイケドンドン状態だったら竜宮会の拠点襲撃とかも提案できたが」
(´<_` )「出血大サービス状態だったってんだから無理」
( ´_ゝ`)「そらそうだよな、じゃなきゃ竜宮会の拠点が堂々と現存してるわけもなく」
(´<_` )「大きく動いたら見せしめに派手にやる、ってのが方針っぽいよな」
( ´_ゝ`)「そういう意味では竜宮会側にも何かしら制裁したかったんだろうが」
(´<_` )「あれは清浦さんの引き際がうまかった。時雄が弱ってりゃもうちょい違っただろ」
( ´_ゝ`)「あんだけドッカンバッコンやっといて死闘状態じゃないってのがもうね」
(´<_` )「それはほんとにそう……」
690 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:44:13 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「……そういえば、星野ガービー」
(´<_` )「ん? 奥多摩の時の廃墟探訪か。それが?」
( ´_ゝ`)「今度奥多摩の廃坑ツアーやるとの茜ちゃんさん情報」
(´<_` )「死ぬ気か? ってか何故木葉さんから」
( ´_ゝ`)「twinbirdのスペースで言ってたらしい」
(´<_` )「意外な趣味だな……」
( ´_ゝ`)「正直、止めた方がいい気がするんだけど。今は時期が悪い」
(´<_` )「……まあ別に大丈夫なんじゃないか? 敢えて排除するメリットがあるとも思えん」
( ´_ゝ`)「余計なものを見なければな」
(´<_` )「あー……それ言ったら普通に事故死する可能性の方が高そうだけども」
( ´_ゝ`)「廃坑だからなぁ……そもそも危険が危なすぎて何も言えねえ」
(´<_` )「ほんと酔狂な人もいるもんだよな」
( ´_ゝ`)「ロマンはあるから気持ちはわからんでもないが」
(´<_` )「ロマンに命は賭けらんないな俺は……」
691 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:44:47 ID:cfa3a.5s0 _ ミ |\ | | ::::\ ┌┬┐ ー―― ― -._______┌┐:.:.┌┐└┴┘_____゙| |:|\:::: ::..\___―――――――:|| : || | |:| /\: ::: :| | |┌―――――: : : : : /: || :|| | |:|:/: \ :| | ||\ : : : :/ └┘ _ └┘ | |:|// | :| | || \::\ : : : : /::/ //: || |┌―┐┌┐ :三|:|/ /| :| | || \::\ : : : : / //: || |└―┘|| | |:|:_三二ニ≡=- :\ : : :/ / : || |┌――┘| | |:| :/ | :| | || : : : : / || |└―――┘┌┬┬┐:\ー――――― ―― - : : : : /:. ::|| || └┼┘|三二ニニ=-|| : : : :: : / || || └―┘! :: :ニ≡=―― - : : : :: : : : ────――――┘| || | | :::::::::::::::::: :| | |└――――──: : : : :: : : : :  ̄: : : :  ̄ ̄:.: ̄ ̄ ̄ :|| | | :::::::::::::::::: :| | :.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄: : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| ニ≡=-:: : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::_三二ニ≡=-: : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| ー――――― ―― -: : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::::::: :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::::::: :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::::::: :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::::::: :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|l:________| | :::::::::::::::::: :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ | |:::: ::: : :: / ̄ ̄ ̄ | | : :: :../ | |: : / |_|/
692 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:45:20 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「「!?」」(´<_` )
タ;・ケ・)ダ「た、探偵さん! 大変なんです!」
.
693 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:45:53 ID:cfa3a.5s0
(´<_` )「武田さん? 一体どうしました?」
タ;・ケ・)ダ「弘子が、弘子がいなくなったんです!」
( ´_ゝ`)「……マジ?」
タ;・ケ・)ダ「ああ、一体どうしたら……!」
(´<_` )「武田さん、まずは落ち着いてください。兄者」
( ´_ゝ`)「はいはい、ここ座って。目を閉じて深呼吸」
タ;-ケ-)ダ
( ´_ゝ`)「お茶淹れてくるからそのまま、そのままね」
タ;-ケ-)ダ
―――。
694 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:46:26 ID:cfa3a.5s0
jI斗一  ̄ ̄ ` ア゚ ,., `'≪ ア゜ ~"寸 〝〟 ,' ,イ ア ヽ i {{ ゝ ' ノリ _jI斗‐━ァマ ¦ ゞー__ 。o 彡'' f^''"~ j! ', ‘, _,, ...__ ・ ̄ ', { j} ¦ ,ィ ~"''≪ ゛、_rf(  ̄~"''ゝ。' _У `寸 ァ( / '; ,, r‐ ', _,xく _j幺ェェォ__イ__,:ノ. r㎡_ ア_幺孑ヤ升 ,,。*''“゚ j´。厂゛>、 うぅ==七" ,ィ'” ..: : '⊂⊃ ノo゚イ . 寸 〃 . : ' χ イ{ ゛ :. マ {{ .0o 。 ゜ ζ δ ゚ :. リ “t。 ゚ c。 λ .。廴 s ;,ィ(、 /∧(h。 ゙^ ~ ‘’ ,+`,らヘ た//, う≧=ー-- 一=≦ 八/ム £///: , ,:'////} Ⅵ///_ゝ、, . イ////Ⅳ ゞ//////≧ぃzッzzャぉI〔/////// `'≪////_///////////__j彡''’  ̄ ―--=‐━  ̄
695 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:47:00 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「少しは落ち着いた?」
タ ・ケ・)ダ「はい、ありがとうございます」
(´<_` )「それで、一体どういうことなんです?」
タ ・ケ・)ダ「今朝起きたら弘子の姿がなくて」
( ´_ゝ`)「ふむ」
(´<_` )「……何か予定があったのを失念しているなどは?」
タ ・ケ・)ダ「それはないです。今日は二人で買い物に行く予定だったので」
( ´_ゝ`)「連絡は?」
タ ・ケ・)ダ「Linerの既読も着かない状態です」
(´<_` )「……兄者、雨霧さんに――」
ミサ ^ー^)ト「その必要はございませんわ」
696 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:47:34 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「このタイミングであんたが来たってことは」
ミサ ^ー^)ト「……どうやら"その時"が来てしまったようですわね」
(´<_`;)「なん……だと……」
697 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:48:07 ID:cfa3a.5s0
タ;・ケ・)ダ「そ、そんなっ……!」
(;´_ゝ`)(嘘、だろ……こんなにも早く……!)
(´<_`;)(そんな、二人はこの間結婚したばかりなんだぞ? そんな残酷なことって……!)
タ;・ケ・)ダ「じょ、冗談ですよね?」
ミサ ^ー^)ト「ところがどっこい、これが現実なんですわ」
(;´_ゝ`)「クソが、その返しだと冗談にしか聞こえねーよ、ふざけんじゃねぇ」
(´<_`;)「不謹慎です」
ミサ ^ー^)ト「あら、これは失敬。……決して嘘偽りなどではございませんわ。亡き両親に誓って」
タ;・ケ・)ダ「……」
(;´_ゝ`)((あ、これマジなやつだ……))(´<_`;)
698 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:48:41 ID:cfa3a.5s0
ミサ ^ー^)ト「後始末は任されますわ。ついでにお掃除もできそうですし」
( ´_ゝ`)「ん? その口ぶりだと……彼女は今どこにいるんだ?」
ミサ ^ー^)ト「飼鱈場沖ですわね。恐らくは本能的に海に向かい、同胞と合流したと思われますわ」
(´<_`;)「なんてことだ……」
タ;・ケ・)ダ「後始末って……彼女を殺すってことですか!?」
ミサ ^ー^)ト「散々説明したはずですわ。それでもいい、と言ったのはあなたでしてよ」
タ;・ケ・)ダ「いや、でも、だけど……こんなに早いなんて……!」
(;´_ゝ`)「……何とかならんもん? 未来に解決方法が見つかることを期待して封印しとくとか」
ミサ ^ー^)ト「難しいと思いますわ。あの子は千手の巫女、それが覚醒したとなれば」
(´<_`;)「手加減できる余裕があるとは思えない、と?」
ミサ ^ー^)ト「ですわ。少なくとも抑え込めるだけの前衛が揃っていませんと」
699 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:49:15 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「……俺じゃ不足、だよな? 当然」
ミサ ^ー^)ト「あなたが白髭を片手間で相手できるレベルなら可能だと思いますわ」
(´<_` )「それは……可能なのはマスターくらいでは?」
( ´_ゝ`)「逆に言うとマスター連れてくれば可能、そういうことでいいんだな?」
ミサ ^ー^)ト「……そうなりますわね。でも、どうしてそこまでしようと思いますの?」
( ´_ゝ`)「愚問だろ。武田さん、彼女の命……本当に命だけだと思うけど、いくら払える?」
タ ・ケ・)ダ「俺に払えるものなら何でも!」
( ´_ゝ`)「良い返事だ。美容師やめてラーメン屋やれって言ったら、やる?」
(´<_` )「おい、まさか……」
タ ・ケ・)ダ「そんなことで彼女が助かるならいくらでも転職します!」
ミサ ^ー^)ト「……」
( ´_ゝ`)(散々"お掃除"してきた雨霧さんからすりゃ想う所しかなかろうが……)
ミサ ^ー^)ト「ふん、いいですわ。なら、とっとと正太郎クンのところに行きますわよ」
( ´_ゝ`)「ああ」
700 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:49:48 ID:cfa3a.5s0【BAR バーボンハウス】 ;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_, や 寂 駅 そ ,、,、,ミッン、,._ _,、-'゙_,、-'゙. っ れ 近 ん 、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙ __, て .た. く な }; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_| 来 バ に . わ ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_ た |. あ け ,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴ ''"_|_| の. に る で └i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴ ''"_|_ だ |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ __.|_|_ |エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _| |エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__ |エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_ |エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__| |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_ |エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__ -,-=''┷━━|┬ニエ ┬-- .|__|__| _|_|_ ''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__ 二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_ 二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_ |⊥ |__
701 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:50:22 ID:cfa3a.5s0
(´・ω・`)「えぇ……それ、本当にやるんですか?」
( ´_ゝ`)「ありゃ、意外な反応」
(´・ω・`)「流石に、堕ちきった状態からどうこうするというのは……夢物語の範疇すら超えていて」
(´<_` )「すみません、感覚がよくわからず」
(´・ω・`)「不可逆なんですよ、根本的に。だからこそ我々は、進行を抑える方法を探している。 焼いた肉を生肉に戻せるか、という話ですね」
( ´_ゝ`)「ふむ……」
(´・ω・`)「それに……戻せるかも、なんて考えてしまったら。それは、僕らを死に至らせる猛毒だ」
( ´_ゝ`)(そりゃ、そうかもな……散々刈り取ってきてるんだし)
(´<_` )(実は救えた、だなんて……確かに耐えられんな、そんなの……)
( ´_ゝ`)(救えるかも、でやられちまうってのもありそうだし、そうなるか)
(´<_` )(改めてきっつい境遇だな……)
702 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:50:55 ID:cfa3a.5s0
ミサ ^ー^)ト「ま、可能性は無に等しいですわ。高位の神の不条理な権能なら或いは、と言ったところ」
( ´_ゝ`)「んー……そこまで不可逆ってことは、それってたぶん根本は精神の問題じゃないってことだよな?」
(´・ω・`)「そうですね。どちらかというと魂の領分になります」
ミサ ^ー^)ト「洗脳したところですぐに綻びますわね」
( ´_ゝ`)「魂、魂ね。魂に干渉する魔術ってのは珍しいものなのか?」
(´・ω・`)「珍しくはないですがね。例えば先日渡辺が使った地蔵菩薩の加護は、魂も癒します」
ミサ ^ー^)ト「ただ、基本的に魂本来の機能にバフやデバフをかける形ですわ。 それ以上のことは難しいですわね」
( ´_ゝ`)「なるほどなるほど」
(´<_` )「ん、兄者。もしかしてあれのことか?」
( ´_ゝ`)「うむ、やはり弟者も引っかかったか」
ミサ ^ー^)ト「あれってどれですの??」
703 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:51:29 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「ベプレーゴの檻、魂を隔離する魔術。そして前提条件となる夢の臨界。 つまり、夢の臨界は精神ではなく魂にアクセスしている」
(´・ω・`)「ん……それは、そうかもしれませんね。ただあれも、選択しているのは魂自身でしょう。 視界にちょっとしたフィルターを掛けているに過ぎない」
( ´_ゝ`)「あー確かに、当人が絶対しないような操り方はできない感じだしな……。 弟者が五月ちゃんに欲情してたのは事実だし、社の見張りが島民に疎まれてたのも事実だし」
(´<_` )「殺すぞ」
ミサ ^ー^)ト「ベプレーゴの檻、あれはちょっと別格ですわね。神格の権能に直接アクセスしていると思われますわ。 極力使用しないことをお勧めしましてよ」
( ´_ゝ`)「えっ、こわ」
(´<_` )「まあ、あんな機会はそうそうないだろ」
( ´_ゝ`)「とはいえ、だ。魂に強力な干渉を行う魔術の実例はあるわけだ」
(´・ω・`)「その話からすると魔術、というカテゴライズが正しいのか甚だ疑問ではありますがね」
ミサ ^ー^)ト「ちょっとした神霊儀式ですわね。たぶん使用者は魂の一部を汚染されてますわ」
(;´_ゝ`)「うわ……絶対使わんとこ」
(´<_`;)「俺もう既に使っちゃったんだが……」
ミサ ^ー^)ト「ま、見たとこただちに影響ないから大丈夫だと思いますわ」
704 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:52:02 ID:cfa3a.5s0
(´・ω・`)「そういえば、ベプレーゴとは別府自身であるという予想でしたが。 幸いと言って良いのか比較的低級な分霊なのでしょうね」
ミサ ^ー^)ト「そうなりますわね、それほどの権能を持った神格がわたくし達と比較になるレベルであるはずもなく。 本当にお遊びレベルの……そうですわね、スマホゲームのアバターくらいのノリの分霊だと思いますわ」
(´<_` )「高位神格、ヤバいですね……」
(´・ω・`)「ほんと、そうで。本体なんか暴れだした日には世界が危ういですよ。 だからこそあまり本格的に現世に干渉してくる神格はいないわけで」
ミサ ^ー^)ト「カルト連中はそれを降臨させようとか本気でやってるんですから、完全に頭がおかしいですわ。 その点世界を遊び場だと思っているお父様は連中と比べれば比較的安全ですわね」
( ´_ゝ`)「そういう意味じゃ特課とかからの教授の扱いには納得」
(´<_` )「人間社会が本格的にダメージ受けるような状況なら利害が一致する、そういうことか」
(´・ω・`)「概ねその理解でよいかと」
ミサ ^ー^)ト「ですわ」
705 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:52:36 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「ん……話が逸れたが、可能性の一端は示せたと思う」
(´・ω・`)「……天文学的な確率のような気はしますがね」
ミサ ^ー^)ト「ああ……たぶん、それでも良いんだと思いますわ。わたくし、ちょっとわかりますの」
(´<_` )「同感です。可能性がゼロではないなら、縋らずにはいられない」
(´・ω・`)「……ふう。僕は同意しかねます。永遠に奇跡を待っていれば両手が空かない、前に進めない」
( ´_ゝ`)「そこは人によるでしょ、俺はどちらかというとマスター寄りだけど。 どうせ両手が空かないなら、待つ奇跡があった方がいい」
(´・ω・`)「……なるほど、一理ありますね」
( ´_ゝ`)「だろ? 雨霧さんの両手はどう見ても永久に予約済だし、弟者もたぶん片手は既にそう」
ミサ ^ー^)ト「……」
(´<_` )「……」
706 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:53:22 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「過去の武田さん達にどんなドラマがあったのかは知らんけど、せっかく叶った夢まで二つ返事で捨てられる。 空かないだろ、両手。奇跡待ちがあろうがなかろうが」
(´・ω・`)「ふむ……そういうことであれば、協力するのも吝かではありません」
( ´_ゝ`)「おっし、助かる」
(´・ω・`)「例の清浦とやらの居場所、手掛かりがあるかもしれませんし」
(´<_` )「ですね、同族と合流したということなら竜宮会とも関わりがあるはず」
( ´_ゝ`)「あっ……よく考えたら急がないとまずい?」
ミサ ^ー^)ト「正解ですわ。千手様が呼び出されでもしたら目も当てられませんし」
(´・ω・`)「でしたら、ひとまず近場の荒巻さんに探りを入れて貰いますか」
(´<_` )「盛岡さんにも気を付けるように連絡しておきましょうか」
( ´_ゝ`)「例によってアテになるかわからんけど冨竹経由で岩手の特課にもな」
707 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:54:14 ID:cfa3a.5s0
(´・ω・`)「我々はどうしましょうか? 僕はこの後ちょっと外せない用件がありますが」
( ´_ゝ`)「俺らも午後何件か依頼人との打ち合わせがあるから、動けて夕方」
ミサ ^ー^)ト「わたくしは先に飼鱈場に向かいますわ」
(´<_` )「……マスター、外せない用件って何です?」
(´・ω・`)「ん? ああ、それほど大したことでは。長岡のお守りです」
( ´_ゝ`)「ああ、それは外せないな……一人じゃ普通にやらかしそう」
(´・ω・`)「はは、そうなんですよ。本当に手のかかるやつで」
ミサ ^ー^)ト「手のかかる子ほど可愛いと言いますわね?」
( ´_ゝ`)「一般論のそれは方便だと思ってるが、実際マスター良い顔してる」
(´・ω・`)「あいつの明るさに助けられてるところはありますよね、正直。 フサさん達がやられてからは特に」
(´<_` )「なるほど……」
(´・ω・`)「あいつが一人前になるまでは保たせてやりますよ、絶対に」
( ´_ゝ`)(……結構危うい、という理解で良いか。まあ教授も言ってたしな……)
(´<_` )(マスターに"その時"が来たらマジでどうするんだろ……)
708 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:55:08 ID:cfa3a.5s0【とんかつ 小豚】_________|||||_____________||||______________| |―┘―┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘.| !|::::::::::::::|:::::::::::::::|:\/:::|:::::/ |::┼、ヽ| :─丶 |:::::::::::::::|:::::l:: |:lニl:┬:::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::::::::| .| !|::::::::::::::|:::::::::::::::|:::(:::::::::|:ι' し::|:::ノ::ノ: |::::::_)::|:::::::::::::::|:/ | ヽ:::|ノ-l彡ヽ|:::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::::::::| .| !|::::::::::::::|:::::::::::::::|:: :  ̄:::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::: :|:::::::::::: |:::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::::::::| .| ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ニニ|二二二二二二|ニ|二二二二二|ニニ| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ | |////| 人灯人. |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | | |////| `´ .|ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | |  ̄ ̄ |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | | ____ |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | ├: .|_ ||お品書 || |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | |: :|: : : ||:::::::::::::::::::::|| |ニニ|=|====|====|==ニ|====|====|=|ニニ| | | |: :|: : : ||・・・・・・:::::|| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |: :|: : : ||:::::::::::::::::::::|| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| |: :|: : : ||・・・・・・:::::|| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| |: :|: : : ||:::::::::::::::::::::|| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| |: :|: : : ||____:| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| |: :|: : : _||____.|._.|ニニ|ニニニニニニニニ::|ニニニニニニニニ:|_______________ ト、|: : || .]| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \|二
709 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:55:51 ID:cfa3a.5s0
( ^ω^)「いらっしゃいませー。あ、どうもですお」
( ´_ゝ`)ノ「よっす」
( ^ω^)「こちらへどうぞですお」
( ´_ゝ`)「うむ」
( ^ω^)「お水とメニューお持ちしますお」
( -@ω@)「お、いらっしゃい。久しぶりだね」
(´<_` )「ご無沙汰してます」
( ´_ゝ`)「もうすっかり元気そうじゃん」
( -@ω@)「ん? ああ、腰のこと? 結構前だからね」
(´<_` )「お元気そうでよかったです」
( -@ω@)「ああ、ありがとう」
( ^ω^)「お水とメニューお持ちしましたお」
( ´_ゝ`)「あざす」
(´<_` )「さて、何にするか」
710 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:56:24 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「今日は丼いきてぇなあ」
(´<_` )「おっ、いいな」
( ´_ゝ`)ノ「カツ丼大盛!」
(´<_` )「……ネギ塩チキンカツ丼お願いします」
( ^ω^)「かしこまりましたお」
( ´_ゝ`)「ネギ塩もいいな」
(´<_` )「今日暑いしな」
( ´_ゝ`)「確かに涼やかなイメージある」
(´<_` )「実際涼やか、ってかカツ丼はカツ煮だから暑苦しい」
( ´_ゝ`)「一理ある」
d(´<_` )「だがそれがいい、そういうことだな?」
( ´_ゝ`)b「それもある」
711 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:56:58 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「いやーしかしこんなことになるとはな」
(´<_` )「うむ……」
( ´_ゝ`)「……実は弟者、あんま乗り気じゃないよな」
(´<_` )「実はというか普通に乗り気ではないな」
( ´_ゝ`)「ふむ」
(´<_` )「俺らは配管工の英雄じゃない」
( ´_ゝ`)「おう」
(´<_` )「正直、雰囲気に流されすぎちゃいないか?」
( ´_ゝ`)「……ない、とは言い切れねぇ」
(´<_` )「俺は運命なんてもんは信じてないが。……何か誘導されているような、そんな違和感があるな」
( ´_ゝ`)「……それも、わかる」
(´<_` )「まあ、魔術で操られてるとかそういうことはないんだろうが。何というか、こう」
( ´_ゝ`)「うーむ」
712 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:57:36 ID:cfa3a.5s0
( ^ω^)「お待たせしましたー。カツ丼大盛ですお」
( ´_ゝ`)「おっ、来た来た」
( ^ω^)「で、ネギ塩チキンカツ丼ですお」
(´<_` )「ありがとうございます」
( ^ω^)「あ、そういえば次の原稿できましたお」
( ´_ゝ`)「おお、騎十先生の新作が!」
(;^ω^)「先生はやめてくださいお」
(´<_` )「依頼人も喜びます」
(;^ω^)「恐れ多いことですお……。あ、邪魔しちゃいましたお。冷めないうちにどうぞですお」
( ´_ゝ`)「うむ」
(´<_` )「では失礼して」
713 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:58:10 ID:cfa3a.5s0 。 _|\ _ 。 O / 。 u `ー、___ ゚ 。 \ヽ / u ⌒'ヽ゛ u / ゚ - ・。 / ; ゚― u⌒ヽ i @ 。 , ゚ 0 ─ { U u r- ゝ \ .| / 。 ,'´ ̄ ̄`', ゚ ,,、,r-'⌒l u //トェェェ、 ) 。゚ / o ,! ハ ハ ! 。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ,. ir- r 、//u / 。 ・゚ l フ ム l ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-、\ ∠ ハ ッ j ー = ^~、 ̄r'´ ̄`''jヽ、 〃ヾ ゚ 。 ヽ フ / jヽjvi、人ノl__ / / ヽ´{ミ,_  ̄`'''-ヽヾ ` ̄ ̄ ) ハ 7 / / `'='´l  ̄i'-、_,,ン ノ 。 ) フ て / / !。 l l - ニ 7 ッ ( __ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___ ) !! ( ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l l-=二=-, ^⌒~^⌒^~⌒^└==┘  ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/
( ´_ゝ`)b「カツ丼うんめぇ」
d(´<_` )「ネギ塩も最高」
( ´_ゝ`)「トンカツを卵とじにするとか考えた奴犯罪だろ、力こそパワーな組み合わせ」
(´<_` )「やっぱりネギ塩ダレはノーベル賞もん。爽やかな塩味、ゴマ油の旨味、ネギのシャキシャキ感」
( ´_ゝ`)「これぞ男のチカラめし。衣の焦げ臭さがまた合うんだ」
(´<_` )「レモンの酸味と香りも相まって爽やかさ優勝」
( ´_ゝ`)「うおォン」
714 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:58:43 ID:cfa3a.5s0【流石探偵事務所】 | | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| | | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 流 石 探 偵 事 務 所 | | l__________________,| | | |`''-、_ | | | | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | | | | | | | | | | | r‐┐| r‐┐ ,| | | | | | ||! ! .| |ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |―――――┐ス ! ! | | | | | ,レi | | |______,|_____,,| | | Z | | / ,|_|/ | ヘ |_|/
715 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:59:17 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「「ありがとうございましたー!」」(´<_` )
( ´_ゝ`)「……それじゃ、行くか?」
(´<_` )「……本当に行くのか?」
( ´_ゝ`)「行くだろ?」
(´<_` )「そうか?」
( ´_ゝ`)「そうだ」
(´<_` )「……」
716 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 21:59:50 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「まあ、無理にとは言わんさ」
(´<_` )「……兄者一人で行かせられるかよ、大惨事になる予感しかしない」
( ´_ゝ`)b「だろ?」
(´<_` )「いやそこは否定しろよ……何でドヤ顔してるんだ」
( ´_ゝ`)「ご自慢の弟がおらねば、ブレーキご臨終パーティで大惨事大戦だ。下手すりゃ飼鱈場が虫一匹草一本の世界に」
(´<_` )「……しょうがねーなぁ」
( ´_ゝ`)「うっす! 弟者さんマジ助かるっす!」
―――。
717 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 22:00:23 ID:cfa3a.5s0 _.......----‐‐‐‐''''''-- 、..,, _,,......--‐‐''''''´ / ,-‐‐--- ll`‐‐-......,,__ /´ / / l l l ̄`''''‐--..二l―‐-...,,,_ / / / l l lヽ l ̄l l `''''''ー-l / ( ´_ゝ`) (´<_` ) / // ̄ ̄ヽ .l lヽヽ l l l l / G⌒Q ( ∞ ) /''‐、/ / ,,l lヽヽ l l l l ィ__,,.........----―‐‐‐''''''''''''''' ̄´/ l/_,......--‐‐''''´ ̄ l l ヽ-‐ l l / ./ l l l  ̄ ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄`l. /. l l ´ l l l_____,,,,......l-----―l.l l l ,,........--‐‐''''''''´l l l ll __........----‐‐''''l l l l l ll l ̄ ̄ ̄`-´ ̄ ̄ ̄ ̄´/ l l l l l / ̄ヽ ll l―――――――――l l / `l l /`ヽ -' ll`'-------------------l------.-------l / ̄ ̄〈 l _,,.,... l l /`ぃンl l l l / ̄ ̄\ ヽ l ....-‐'''´ l/ l l.l l .l l ./ /ヽ l l l ,,..-‐l'´ ヽ/l..l `‐‐‐---..............,,__ l __ l / / l l / l_,,..-‐'' ヽ_/ l l l  ̄ ̄ l l l..--‐T l l 〉‐''´ └---.._l...,,____l `‐-、l l l l l ´`''''''''‐---..........,,____,,......--‐'''''''〈 \__,/ / ヽ___/
718 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 22:00:57 ID:cfa3a.5s0【荒巻宅】_| | |______,|| |.|_____________________ ̄| | |______,|| |.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |───||l──‐|| |.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | ||l. || |.| | | | ||l. || |.| ┌‐‐l]‐┐ | | | ||l. || |.| | ::.。゚o.: | __ | | | ||l. || |.| │ ,;ゝ;:'│| 2 | | | | ||l. || |.| └――┘|;;;;;;;;;;| | | | ||l. || |.| |''''''''''| | | | ||l 0|| |.|  ̄ ̄ | | | ||l. || |.| | | |O ||l. || |.| | | | ||l. || |.| | | | ||l. || |.| | | | ||l. || |.| | | | ||l. || |.| | | | ||l /,||_|,l_____________________ | | | ||l // | | | ||' / | | | // | | | // __________________ | | |//. / \_| | |/ / \/| | |. / \ |_l/ / \/ l二二二二二二二二二二二二ニ二二二二二二二二二二二二l | |l l | | |_,,ソ !,|_,ン
719 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 22:01:30 ID:cfa3a.5s0
ミサ ^ー^)ト「反応が途絶えましたわ」
( ´_ゝ`)「「は……??」」(´<_` )
/ ,' 3「手練れの術者と合流して解呪された、と考えるのが妥当じゃろうな」
( ´_ゝ`)「え、これどうすんの?? 解散??」
ミサ ^ー^)ト「ま、弘子ちゃんを奪還できる可能性は著しく下がりましたわね」
(´・ω・`)「であれば……どうします?」
( ´_ゝ`)「むむむ」
ミサ ^ー^)ト「わたくしはお掃除しに行きますわよ」
( ´W`)「ククク、いかに我が主といえど無謀の極みでは?」
ミサ ^ー^)ト「そろそろお掃除しないと禁断症状が出ますの」
(´・ω・`)「……そういった案件なら協力する義理はないですね」
ミサ ^ー^)ト「もちろん、お好きにどうぞ」
720 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 22:02:04 ID:cfa3a.5s0
(´<_` )「どうする、兄者」
(;´_ゝ`)「むむむむむ……!」
( ´W`)「まあ、お帰りになるのがよろしいのでは? 従者たる私としては、この愚かしくも可愛らしい主にご助力頂きたいところですが」
(;´_ゝ`)「いやぁ……どうしたもんか」
(´<_` )「帰るぞ」
( ´_ゝ`)「……」
(´<_` )「流石に雨霧さんの私怨だけのためには付き合えんだろ」
( ´_ゝ`)「それは、そうだが……」
(´<_` )「暴走特急の雨霧さんはともかく、白髭さんがいれば引き際も誤らんだろ」
( ´W`)「おや、過分なご評価ありがとうございます」
ミサ ^ー^)ト「暴走快速ですわ、訂正なさって」
( ´_ゝ`)「えっ、そこ?」
(´<_` )「何が違うのかよくわかりませんけど……じゃあ暴走快速で」
ミサ ^ー^)ト「ふふんっ!」
721 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 22:02:37 ID:cfa3a.5s0
( ´W`)「では、参りますか。流石に気が進みませんがね」
ミサ ^ー^)ト「なら帰っても良いですわよ?」
( ´W`)「まさか、ご冗談を。我が主のキリキリ舞いを見逃すなど勿体ない」
ミサ ^ー^)ト「ふん、なら黙って着いてくる!」
( ´W`)「ククク。それでは皆様、ごきげんよう」
ミサ ^ー^)ト「ごきげんよう!」
( ´_ゝ`)((ごきげんようとか普通に言う人いるんだ……))(´<_` )
(´・ω・`)「ふむ……お二人ももう帰ります?」
( ´_ゝ`)「……まあ、そうだな」
(´<_` )「んー……ちょっと考えてたんですけど」
(´・ω・`)「ん?」
722 : ◆KDJGUfbY2o [] :2023/09/09(土) 22:03:10 ID:cfa3a.5s0
(´<_` )「……なあ兄者。ここは一つ探偵らしく行かないか?」
Case12「海色の声」 Day1A「二転三転」
To be continued...