347 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 21:55:46 ID:/E4GcELc0前回のあらすじ・はい、今日帰るって言ってました! 本当にありがとうございます!・そんな時に助けてくれたのが探偵だったんだから……そりゃ憧れる・ほんとモナ? これは期待の新人モナ。式はいつモナ?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | 流石だよな、俺ら | \_ _____ __/ V V d( ´_ゝ`)人(´<_` )b \ /. \ / l l l l //l | | l\\  ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | | | ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ | |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
348 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 21:56:22 ID:/E4GcELc0Case2-Day1
| | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| | | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 流 石 探 偵 事 務 所 | | l__________________,| | | |`''-、_ | | | | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | | | | | | | | | | | r‐┐| r‐┐ ,| | | | | | ||! ! .| |ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |―――――┐ス ! ! | | | | | ,レi | | |______,|_____,,| | | Z | | / ,|_|/ | ヘ |_|/
349 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 21:56:58 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)「茂手内くん来るの10時だっけ?」
(´<_` )「うむ、あってるぞ」
( ´_ゝ`)「俺らが言うのもなんだが凄い名前だな」
(´<_` )「小中学校あたりでいじめられただろうなと想像してしまう程度にはな」
( ´_ゝ`)「……優しくしてやろうな」
(´<_` )「お、おう」
( ´_ゝ`)「しかしまあ様子がおかしいってだけじゃ何もわからんからな。 ひとまずはどうおかしいのか詳しい話を聞かないと」
(´<_` )「そうだな。まあ年頃的に大抵はカルトか女か反社だと思うが」
( ´_ゝ`)「カルトにやられた後輩を連れ戻したのを思い出すわ」
(´<_` )「あれは嫌な事件だったな……」
( ´_ゝ`)「カルトなんて滅びればいいのに」
(´<_` )「信教の自由に踏み込むのはそれ自体がカルトだから難しいな」
( ´_ゝ`)「世界中のカルト信者がオフトン教かアクシズ教に改宗すれば世界はもうちょっと平和になる」
(´<_` )「前者はともかく後者は大いに疑問があるぞ」
( ´_ゝ`)「そうか?」
(´<_` )「そうだ」
350 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 21:57:33 ID:/E4GcELc0
「ごめんくださーい」
( ´_ゝ`)「「!!」」(´<_` )
( ´_ゝ`)「は~い只今!」
(´<_` )「お待ちしておりました、どうぞこちらへ」
(;'A`)「は、はい」
( ´_ゝ`)「まま、そう緊張せずに。コーヒーでいい?」
(;'A`)「大丈夫です」
(´<_` )「いやあ来て頂けて嬉しいです。ドクオさんとお呼びしても?」
(;'A`)「は、はい」
(´<_` )(ふむ、どこかで見たような……ああ、ヌケドの店員さんか)
351 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 21:58:09 ID:/E4GcELc0
(´<_` )「それで、ご友人の様子がおかしいというお話でしたが?」
('A`)「はい。最近凄くやつれてて……大学もバイトも行ってないみたいなんです」
(´<_` )「連絡は取れてるんですね?」
('A`)「ええ、Linerは反応あるし昨日は家まで行きました」
( ´_ゝ`)「ほう」
('A`)「ご両親も凄く心配していて、最近始めたバイトのせいじゃないかって……」
(´<_` )「ちなみに何のバイトを?」
('A`)「トンカツ屋です。小豚っていう……」
( ´_ゝ`)「あっ! ひょっとして大将似の……内藤くんだっけ?」
(´<_` )「うむ、確かそうだったと思う」
('A`)「えっ? ご存知なんですか?」
(´<_` )「ええ、たまたま先日利用していまして」
('A`)「そうなんですね……その内藤で間違いないと思います」
(´<_` )「大学はご一緒ですか?」
('A`)「いえ、国際クオリティ大学です」
( ´_ゝ`)「国際クオ……マジか」
(´<_` )「おい、失礼だぞ」
('A`)「そういう反応になりますよね」
352 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 21:58:44 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)「色々とやらかしてるボーダーフリー大学として有名だからな。 不法滞在者の教員が授業で思想教育やってたわ、カルトや珍走団が堂々とサークル名乗ってるわで」
('A`)「ええまあ……散々やめとけって言ったんですけどね」
(´<_` )(良い子だ……)
( ´_ゝ`)「ちなみに俺らは筆府大OB」
('A`)「えっ、そうなんですか?」
(´<_` )「ええ、ドクオさんは筆府大在学中ですよね」
('A`)「はい。いやー何か親近感湧きますね」
( ´_ゝ`)(大体解れてきたかな?)
(´<_` )(そろそろギア上げてくか)
( ´_ゝ`)「実際のところドクオくんはバイトが原因だと思う?」
('A`)「いやー……それはないんじゃないかと思ってるんですが」
(´<_` )「何故です?」
('A`)「一度店に行きましたけど、店主さんほんとに可愛がってましたからね。 あいつが要領悪いのも目を瞑ってくれてたくらいで」
( ´_ゝ`)「それが却って辛かったとか?」
('A`)「うーん……たぶんそこまで思いつめはしないかなあ」
353 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 21:59:20 ID:/E4GcELc0
(´<_` )「他に何か変わったこととかありますか? 例えば急に親しくしてる人間がいるとか」
('A`)「うーん……特には」
( ´_ゝ`)「恋人とかはいる?」
('A`)「あ、ええと……恋人ではないですけど、幼馴染の女の子とは仲いいですね。 元々あいつと俺含めた4人が高校まで一緒で、その中の一人なんですけど」
(´<_` )「その子と内藤さんが特別親しいということですか?」
('A`)「……正直なとこ、いっそ早く着き合ってくれってずっと思ってるくらいには」
( ´_ゝ`)「その子可愛いの?」
('A`)「え? はい、まあ……」
( ´_ゝ`)「くっそ、何だそのsnegシチュは羨ましいぞ内藤君」
('A`)(何かこの人店長と雰囲気似てるな……)
(´<_` )「他の交友関係はどうですか?」
('A`)「うーん……あんまり友達多い方じゃないですからね。 大学の友達も多少はいるみたいですけど、あんまり親しくはなさそうです」
(´<_` )「ではその親しい3人……ドクオさん除くと2人ですか。 最近おかしな様子があったりはしませんか?」
('A`)「いえ、特には……。時間合わないのでそんなに頻繁に会ってはないですけど」
(´<_` )「ふむ……わかりました。その2人についてもう少し詳しく聞かせてください」
354 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:00:40 ID:/E4GcELc0
('A`)「一人はさっき言った女の子で摘手麗羅。都立大に通ってますね」
( ´_ゝ`)「え、筆府から通ってんの? ちょっと遠くね?」
('A`)「ですね、朝が辛いってぼやいてました」
(´<_` )「その子は内藤さんの様子がおかしいのを知ってるんですかね?」
('A`)「はい。今日ここに来ることも伝えてます」
(´<_` )「なるほど。お話を伺う機会があるかもしれないので、連絡先を聞いてもいいか確認頂いて良いですか?」
('A`)「わかりました、たぶん大丈夫だと思います」
( ´_ゝ`)「そんでもう一人は? まさかドクオくんの良い人とか言わないよな?」
('A`)「男です男。長岡ジョルジュ……ハーフらしいです。高卒でバーの店員やってます」
( ´_ゝ`)「なかなかチャレンジャーだな……」
('A`)「元々新聞販売員やってたんですけど急に辞めて。 どっちみち生活リズムが違い過ぎてなかなか会えないんですよね」
(´<_` )「そちらの方も内藤さんの様子を?」
('A`)「最近会ってないので気付いてなかったみたいです。今は俺から伝えたので知ってますけど」
(´<_` )「でしたら同じように連絡先について確認をお願いします」
('A`)「わかりました」
355 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:01:15 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)「SNSとかはやってる?」
('A`)「あ、はい。Linerとtwinbirdやってますね」
(´<_` )「メールアドレスとか、twinbirdのアカウントとか、よく見てる5chの板とか、可能な限り教えて頂きたいです」
('A`)「ええと――」
―――。
356 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:01:51 ID:/E4GcELc0
(´<_` )「――では、一週間後に進捗をご報告します」
('A`)「はい、よろしくお願いします」
( ´_ゝ`)ノシ「最近物騒だし気を付けて帰ってね」
('A`)「はい、失礼します」
(´<_` )「ありがとうございました」
バタン
( ´_ゝ`)「さて……どうする?」
(´<_` )「ふむ……まずはLinerに潜入試みるか」
( ´_ゝ`)「任せた。その間に俺はtwinbirdとか見とくわ」
(´<_` )「うむ。セキュリティ意識は高くなさそうだしすぐ終わるかもしれんが」
( ´_ゝ`)「それならそれでよし」
―――。
357 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:02:27 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`) (´<_` ) / \ / \ / / ̄ ̄ ̄ ̄/ ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ヽ__(__ニつ/ FMV / ヽ FMV ヽとニ__) \/____/ ヽ_____ヽ/
(´<_` )「……おっ、潜入成功」
( ´_ゝ`)「流石」
(´<_` )「ふむ……最近は親しい友人以外とのやり取りは多くなさそうだ」
( ´_ゝ`)「アテが外れたな」
(´<_` )「ちゃんと見てみないと何ともだな。そっちは?」
( ´_ゝ`)「あんまりだな、最近急にテンション下がってるってことくらいか」
(´<_` )「そんなもんだろうな」
( ´_ゝ`)「とりあえずネット絡みの線は薄そうだな」
(´<_` )「交友関係から言って女って線も薄そう」
( ´_ゝ`)「幼馴染のツンちゃんと長年ラブコメしてるみたいだからな妬ましい。 あとはカルトか反社か……ガチ病気の可能性も割とあるな」
(´<_` )「確かに肥満気味だったしな……あるかも」
( ´_ゝ`)「まずは病院連れてけって言った方がよかったか?」
(´<_` )「いや……当人が体調不良を否定してる以上気が引けるんだろ。 であれば他の可能性を潰して、無理矢理連れてく覚悟を決める……そのための材料を提供するのが俺らのすべき仕事じゃね?」
( ´_ゝ`)「ふむ、一理ある」
(´<_` )「ま、もう少し見てみようぜ」
358 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:03:03 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`) /⌒ ヽ (´<_` ) | | / \ | ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ヽ ____|. |. ヽ FMV ヽとニ__) ⊂ u) ヽ_____ヽ/
(´<_` )「不審な人物の影はなし、ドクオくんとツンちゃんは心配しているが取り合わず、 長岡君は内藤君の様子がおかしいのに気づいていなそう、と」
( ´_ゝ`)「聞いてた話の通りだな」
(´<_` )「うむ、俺の中ではガチ病気の線がかなり高まっている」
( ´_ゝ`)「今時Liner介さない人間関係ってのも中々ないからな。 とはいえ敢えてのアナログっていうのもその手の人間にとっては一つの戦法ではある」
(´<_` )「このご時世じゃ逆に特別感があるからか?」
( ´_ゝ`)「そゆこと。やり取りしないにせよ連絡先の交換くらいはするもんだが」
(´<_` )「ふむ。やはり病気説優勢か」
( ´_ゝ`)「ひとまずは大将に話聴きに行くか?」
(´<_` )「そうだな」
359 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:03:39 ID:/E4GcELc0【とんかつ 小豚】_________|||||_____________||||______________| |―┘―┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘――┘.| !|::::::::::::::|:::::::::::::::|:\/:::|:::::/ |::┼、ヽ| :─丶 |:::::::::::::::|:::::l:: |:lニl:┬:::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::::::::| .| !|::::::::::::::|:::::::::::::::|:::(:::::::::|:ι' し::|:::ノ::ノ: |::::::_)::|:::::::::::::::|:/ | ヽ:::|ノ-l彡ヽ|:::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::::::::| .| !|::::::::::::::|:::::::::::::::|:: :  ̄:::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::: :|:::::::::::: |:::::::::::::::|:::::::::::::::|::::::::::::::| .| ! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ニニ|二二二二二二|ニ|二二二二二|ニニ| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ | |////| 人灯人. |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | | |////| `´ .|ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | |  ̄ ̄ |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | | ____ |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | ├: .|_ ||お品書 || |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | |: :|: : : ||:::::::::::::::::::::|| |ニニ|=|====|====|==ニ|====|====|=|ニニ| | | |: :|: : : ||・・・・・・:::::|| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |: :|: : : ||:::::::::::::::::::::|| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| |: :|: : : ||・・・・・・:::::|| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| |: :|: : : ||:::::::::::::::::::::|| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| |: :|: : : ||____:| |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| |: :|: : : _||____.|._.|ニニ|ニニニニニニニニ::|ニニニニニニニニ:|_______________ ト、|: : || .]| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \|二
360 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:04:15 ID:/E4GcELc0
( -@ω@)「いらっしゃ……あっ」
( ´_ゝ`)ノ「ちっす」
(´<_` )「こんにちは」
( -@ω@)「君たち! 丁度よかった!」
( ´_ゝ`)「む? もしかして内藤君のこと?」
(;-@ω@)「えっ? 何で知ってるの? エスパー?」
(´<_` )「ご友人から依頼を受けまして」
(;-@ω@)「なんと……いやあ世間は狭いね」
( ´_ゝ`)「丁度良かったってことは……」
( -@ω@)「ああうん、君たちに依頼しようか迷ってたんだよね」
(´<_` )「そうなんですね。できれば詳しいお話を伺いたいんですが……」
( -@ω@)「あー……ランチタイム終わってからでいい?」
(´<_` )「それはもちろん。15:00に事務所で如何ですか?」
( -@ω@)「オッケー、場所どこだっけ?」
( ´_ゝ`)「名刺に書いてあるよん」
( -@ω@)「お、そうだったっけ? わかった。……ちなみに食べてく?」
( ´_ゝ`)「もち。ソースカツ丼大盛で」
(´<_` )「ササミカツ定食お願いします」
( -@ω@)「はいよ!」
361 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:04:51 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)「さて、15:00まで空き時間ができたがどうする?」
(´<_` )「俺はブログの方の案件進めとく」
( ´_ゝ`)「んじゃ俺は張り込みの下見でもしとくか」
(´<_` )「ついでに聞き込みとかする感じ?」
( ´_ゝ`)「んや、下見だけ」
(´<_` )「そんなら任せるわ」
( ´_ゝ`)「うむ、そっちもな」
(´<_` )「聞き込みは別途やる?」
( ´_ゝ`)「必要に応じてだな。今のところ大将以外は必要性を感じない」
(´<_` )「なるほど。張り込んでみてからって感じか」
( ´_ゝ`)「うむ、深夜に出歩いているというその行き先次第だな」
(´<_` )「しかし内藤君の両親は随分呑気な気がする」
( ´_ゝ`)「うちだったら確実に母者に尋問されてるな」
(´<_` )「内藤君随分おっとりした感じだったし両親も同じなのかもな」
362 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:05:27 ID:/E4GcELc0
( -@ω@)つ「お待ちどうさま! ソースかつ丼と、ササミカツ定食だよ!」
( ´_ゝ`) ガツ (´<_` )ガツ (っヽ .o (っ /o ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄ ̄ ̄`ー―′ ̄\
( ´_ゝ`)「「カツうめぇ」」(´<_` )
( ´_ゝ`)「ここのカツは衣がいいよな」
(´<_` )「うむ、良い意味で専門店らしくないというか」
( ´_ゝ`)「冷凍コロッケの衣みたいで好き」
(´<_` )「こういうのでいいんだよな、こういうので」
( -@ω@)「ちょっと、冷凍コロッケとか褒めてるんだか貶してるんだかわからないんだけど」
( ´_ゝ`)「めっちゃ褒めてる」
(´<_` )「このクオリティでこの感じの衣ってなかなかないんですよね」
( -@ω@)「……ま、衣は拘ってるから嬉しいね」
363 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:06:03 ID:/E4GcELc0【流石探偵事務所】 | | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| | | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 流 石 探 偵 事 務 所 | | l__________________,| | | |`''-、_ | | | | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | | | | | | | | | | | r‐┐| r‐┐ ,| | | | | | ||! ! .| |ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |―――――┐ス ! ! | | | | | ,レi | | |______,|_____,,| | | Z | | / ,|_|/ | ヘ |_|/
364 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:06:39 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)「おし、そんじゃ俺は行ってくるぞ」
(´<_` )「おう、任せた」
( ´_ゝ`)「武運敬町か……チャリで行ってくるわ」
(´<_` )「ガソリン勿体ないしな」
( ´_ゝ`)「うむ。そっちもマジでよろしく頼むぞ?」
(´<_` )「ああ、金蔓になってくれる予感がするからな」
( ´_ゝ`)「おい言い方」
(´<_` )「おっとつい本音が……良いお得意様になってくれそうだ」
( ´_ゝ`)「だな」
(´<_` )「言うまでもないだろうが不審に思われないように気を着けろよ」
( ´_ゝ`)「当然。では行ってくる」
(´<_` )「おう」
365 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:07:15 ID:/E4GcELc0
. ( ´_ゝ`) O┬O ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( .∩.|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄. ι| |j::.... ∪::::::
―――。
366 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:07:50 ID:/E4GcELc0【内藤家】 | :| | :|__,.,_ _ __ __,.,___,.,__, ,__,.,_ ____ __,.,_ _ _ ,.,___,.,__,, _, _,, _ __,.,___,.,__,,____ _ __,.,_ _ _ | :| | :| __________ | :| /\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | :| // \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | :| ∠/ \________ \ | :| | ___ ..| | ̄| ̄||≡| |_ | :| |/\ \|__|_|_||≡|_ |」___ |_..:| // \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | ̄ || ∠/ \______________\ |≡ || ,;:'""':;, '""':;, '""'':;, |___i ..| | ̄| ̄|||≡| ,;:'""':;,"':;, |≡ || i':::::::::::::'i,,::::::::'i,,::::::::'i, |┐┐|__|::::| | _| |||≡| i':::::::::::::'i:,:::i, |≡ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i |┐┐|||| :::| L..| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |≡ ||:::::::: i |┐┐|||| :::|___| | ─┐ | |≡ ||:::::::: i ├────┐..| |.  ̄ | | ̄:::|:::::::: i ├─────..| | |,、,.|,.、.,,.|、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.|,、,.、.|、,.,,.、.,.,,.、.,.,,..、,、| |、.,.,,.、.,,.、.,、.,,.、.,、.,,.、.,、.、.,,.、.,、.,|、.,.,,.、
367 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:08:26 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)(ふむ……完全に住宅街だな。深夜にうろつくには変装した方がいいか)
( ´_ゝ`)(どっか張り込むのに良い場所は……おっ)
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( ´_ゝ`)(そこの小道なんて丁度よさそうだな。 ちょっと遠いが人の出入り見張るだけだし、必要なら望遠すりゃいい)
368 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:09:02 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)(さて眺めは……あそこが内藤君の部屋か。 一応こっから見えるし良いだろ)
( ´_ゝ`)(あとは周辺地理か……深夜に人と会うなら繁華街の方に向かう可能性が高い)
( ´_ゝ`)(が、一応この辺の公園とかも抑えとこう)
( ´_ゝ`)(あと可能性ありそうなのは……大学のサークル棟)
( ´_ゝ`)(だが国際クオリティ大学はちょっと離れてるし小山の上だから、 行くならたぶん駅前でタクシー拾うはず……)
( ´_ゝ`)(うむ、やはり駅方向のルートだろうな)
( ´_ゝ`)(女の自宅って線もあるが、そこはまあどうにもならん)
( ´_ゝ`)(あとは駅まで徒歩なのかだが……距離的に自転車か?)
( ´_ゝ`)(一応近くに車停めて、自転車乗せといた方がよさげだな)
( ´_ゝ`)(その場合は弟者に自転車で追跡して貰って後から車で現着かな)
( ´_ゝ`)(流石に深夜に自転車二人組とか悪目立ちにもほどがある)
( ´_ゝ`)(……うむ、そんなとこか。周辺探索したら戻ろっと)
369 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:09:38 ID:/E4GcELc0【流石探偵事務所】 | | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| | | ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | 流 石 探 偵 事 務 所 | | l__________________,| | | |`''-、_ | | | | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | | | | | | | | | | | r‐┐| r‐┐ ,| | | | | | ||! ! .| |ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |―――――┐ス ! ! | | | | | ,レi | | |______,|_____,,| | | Z | | / ,|_|/ | ヘ |_|/
370 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:10:13 ID:/E4GcELc0
( -@ω@)ノ「来たよ」
(´<_` )「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」
( -@ω@)「はいはい」
(´<_` )「今お飲み物お持ちしますんで」
( -@ω@)「うん」
( ´_ゝ`)つ旦「ほいお茶」
( -@ω@)「おっ、ありがとう……ん、うまい。飲んだことない味だけど」
(´<_` )「桑茶です」
( ´_ゝ`)「割と群馬ローカルだけど結構いけるっしょ?」
( -@ω@)「へー、こんなのもあるんだね。通販で買える?」
( ´_ゝ`)b「もち」
( -@ω@)「今度買ってみるかなあ」
(´<_` )「分類としては一応健康茶らしいので味が気に入ったなら良いかと」
( -@ω@)「なるほどねー」
371 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:10:48 ID:/E4GcELc0
(´<_` )「それで、内藤君のお話ですが」
( -@ω@)「ああうん、そうだね」
( ´_ゝ`)「俺らが行ってから一週間も経ってないけど何があったん?」
( -@ω@)「4日前に来た時少しやつれててね。今日はもういいから帰りなって言ったんだよ」
(´<_` )「ふむ……それで?」
( -@ω@)「次の日からは連絡もなく休んでる」
( ´_ゝ`)「それだけなら単なるバックレって感じだが」
( -@ω@)「一昨日、彼のご両親が来たんだよね。何かあったのか? って」
(´<_` )「ほう」
( -@ω@)「特に思い当たることはなかったからそう答えたんだけど……あんまり納得してない感じだったな」
( ´_ゝ`)「最近変わったことと言ったらバイト始めたくらいらしいからなぁ」
( -@ω@)「俺としても彼には親近感あるし……もし事件とかに巻き込まれてるなら何とかしてやりたいなと」
(´<_` )「経緯はわかりました。それで……本当に何もなかったんですかね?」
( -@ω@)「そう言われてもなあ、普通にバイトして貰ってただけだし」
( ´_ゝ`)「なんか妙に彼に絡んでる客とかいなかった?」
( -@ω@)「うーん……特には思い当たらないけど……あ」
(´<_` )「何かありましたか?」
372 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:11:24 ID:/E4GcELc0
( -@ω@)「そういや内藤君がやつれてた前の日だったか、女の子と少し話し込んでたな」
( ´_ゝ`)「女の子?」
( -@ω@)「たぶん中学生くらいかな? 結構な美人ちゃんだった気がするよ」
( ´_ゝ`)「お洒落だった?」
( -@ω@)「うーんそうだなあ、ちょっと記憶が曖昧だけど……恰好とかは割と少女趣味な感じだったかな?」
(´<_` )「話の内容などは?」
( -@ω@)「正直あんまり聞こえなかったんだよねえ」
( ´_ゝ`)「その子が来てたのってその時だけ?」
( -@ω@)「うん、記憶にある限りでは」
( ´_ゝ`)(うーん、クサいな。一気に女説が優位になってきた)
(´<_` )(……まさかとは思うが合法ロリ色仕掛けからの薬漬けコンボ決められてないか?)
(´<_` )「その女性のこと、覚えてる限り教えて頂けますか?」
―――。
373 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:12:00 ID:/E4GcELc0
( -@ω@)「それじゃよろしく頼んだよ。お金足りなければ俺も出すから」
( ´_ゝ`)(めっちゃ良い人だよなあ大将……)
(´<_` )「ええ、必要な時は援助を依頼します」
( -@ω@)ノシ「彼のお友達によろしくね」
( ´_ゝ`)ノシ
(´<_` )「ありがとうございました」
( ´_ゝ`)「……さて、一気に風向き変わったな」
(´<_` )「ああ、まだまだガチ病気説も生きてるが」
( ´_ゝ`)「こりゃ尾行してみて何が出るかだな」
(´<_` )「件の少女が現れれば確定だな」
( ´_ゝ`)「ああ」
(´<_` )「よし、じゃあ張り込みの準備すっか」
( ´_ゝ`)「今回は草臥れたサラリーマンの変装をするとしよう」
(´<_` )「ああ……それは丁度いい感じかもな」
374 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:12:35 ID:/E4GcELc0
* + 巛 ヽ ,r' 巛 + * 〒 ! ! 〒 イヤッッホォォォオオォオウ! + 。 | | | | 。 + * + / / ヽ .ヽ + * ∧_∧ / / ヽ ヽ∧_∧ (´<_` / / + + ゙i ゙i ´_ゝ`) ,- f f -. / ュヘ | * * | ヘュヽ 〈_} ) | | ( {_〉 / ! + + ! ヽ ./ ,ヘ | | ヘ, ヽ. ガタン ||| j / | | ||| ||| | | ゙i j ||| くガタン――――――――――――――――――――――
d(´<_` )「流石だな兄者、どこからどう見ても深夜残業で疲れ切ったサラリーマンだ」
( ´_ゝ`)b「だろ? 御前茂名さんのスーツの草臥れ具合を参考にしてみた」
d(´<_` )「何それ失礼」
( ´_ゝ`)b「だよな? 俺も改めて言ってて失礼だと思う」
(´<_` )「……ふう、行くか?」
( ´_ゝ`)「だな」
375 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:13:11 ID:/E4GcELc0【内藤家】 | :| | :|__,.,_ _ __ __,.,___,.,__, ,__,.,_ ____ __,.,_ _ _ ,.,___,.,__,, _, _,, _ __,.,___,.,__,,____ _ __,.,_ _ _ | :| | :| __________ | :| /\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | :| // \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | :| ∠/ \________ \ | :| | ___ ..| | ̄| ̄||≡| |_ | :| |/\ \|__|_|_||≡|_ |」___ |_..:| // \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | ̄ || ∠/ \______________\ |≡ || ,;:'""':;, '""':;, '""'':;, |___i ..| | ̄| ̄|||≡| ,;:'""':;,"':;, |≡ || i':::::::::::::'i,,::::::::'i,,::::::::'i, |┐┐|__|::::| | _| |||≡| i':::::::::::::'i:,:::i, |≡ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i |┐┐|||| :::| L..| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |≡ ||:::::::: i |┐┐|||| :::|___| | ─┐ | |≡ ||:::::::: i ├────┐..| |.  ̄ | | ̄:::|:::::::: i ├─────..| | |,、,.|,.、.,,.|、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.|,、,.、.|、,.,,.、.,.,,.、.,.,,..、,、| |、.,.,,.、.,,.、.,、.,,.、.,、.,,.、.,、.、.,,.、.,、.,|、.,.,,.、
376 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:13:47 ID:/E4GcELc0
(´<_` )「よし、そこの小道だな」
( ´_ゝ`)「いやしかし寒いな。プラチナカイロ持ってきてよかったよ」
(´<_` )「登山アイテムだけど冬の張り込みには丁度いいな」
( ´_ゝ`)「うむ」
(´<_` )「さて……こっからは無駄口禁止な」
( ´_ゝ`)「おけ」
__ | |`) |ゝ`) |
( ´_ゝ`)(さて……何が出るかな)
(´<_` )(そういや両親が外出阻止する可能性もあるが……その時はその時か)
377 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:14:23 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)(う~寒い)
(´<_` )(こんなんカイロないと震えるわ)
( ´_ゝ`)(おっ? 電気消えたな)
(´<_` )(内藤君の部屋は元々電気着いてなかったが……寝てるのか?)
―――。
( ´_ゝ`)(冬の張り込みきっついわあ)
(´<_` )(何も動きないな……む?)
( ´_ゝ`)(! 内藤君の部屋に電気が)
(´<_` )(ついに動くか?)
( ´_ゝ`)(あ、消えた)
(´<_` )(さて……)
―――。
378 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:14:59 ID:/E4GcELc0 | :| | :|__,.,_ _ __ __,.,___,.,__, ,__,.,_ ____ __,.,_ _ _ ,.,___,.,__,, _, _,, _ __,.,___,.,__,,____ _ __,.,_ _ _ | :| | :| __________ | :| /\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | :| // \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | :| ∠/ \________ \ | :| | ___ ..| | ̄| ̄||≡| |_ | :| |/\ \|__|_|_||≡|_ |」___ |_..:| // \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ | ̄ || ∠/ \______________\ |≡ || ,;:'""':;, '""':;, '""'':;, |___i ..| | ̄| ̄|||≡| ,;:'""':;,"':;, |≡ || i':::::::::::::'i,,::::::::'i,,::::::::'i, |┐┐|__|::::| | _| |||≡| i':::::::::::::'i:,:::i, |≡ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i |┐┐|||| :::| L..| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |≡ ||:::::::: i |┐┐|||| :::|___| | ─┐ | |≡ ||:::::::: i ├─ガチャッ.....┐| |.  ̄ | | ̄:::|:::::::: i ├─────..| | |,、,.|,.、.,,.|、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.,.,,.、.|,、,.、.|、,.,,.、.,.,,.、.,.,,..、,、| |、.,.,,.、.,,.、.,、.,,.、.,、.,,.、.,、.、.,,.、.,、.,|、.,.,,.、
(ゝ´ω`)……
( ´_ゝ`)9m(出てきた! ……うわ、めっちゃやつれてるな)
(´<_` )(うむ、尾行開始だな)
( ´_ゝ`)(事前の手筈通り俺は離れて着いてこう)
379 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:15:35 ID:/E4GcELc0【HOTEL FRONTIER】 ┏━━━┓| ___ ___ .___ ┃ F H ┃| || || || || || || ┃ R . O ┣| || || || || || || ┃ O ...T..┃| || || || || || || ┃ N ...E..┃|  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ . ̄ ̄ ̄ ┃ T... .L..┃| ___ ___ .___ ┃ .I .. .┃| || || || || || || ┃ E ┣| || || || || || || ┃ R ...┃| || || || || || || ┗━━━┛|  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ . ̄ ̄ ̄ | _______ _______ | |______| |______| | ||;;;;;;||;;;;;;;;||;;;;;;|| ||;;;;;;||;;;;;;;;||;;;;;;|| | ||;;;;;;||;;;;;;;;||;;;;;;|| ||;;;;;;||;;;;;;;;||;;;;;;|| | ||;;;;;;||;;;;;;;;||;;;;;;|| ||;;;;;;||;;;;;;;;||;;;;;;|| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| (⌒;;;);;|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (⌒;;) (⌒;;;;;; ;;) , .,.;;;;) (⌒;;)`⌒;;;;;;) (⌒;;`;´;` ,;;;;.,. ,;;;;) ,.,;;; )|⌒| |⌒| ,;;;;) ,.,;;; )⌒;;) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|l:::l| |l:::l| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ..|l:::l| |l:::l| | ..|l:::l| |l:::l| |__________|l:::l| |l:::l|_____
380 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:16:11 ID:/E4GcELc0
(ゝ´ω`)……
(´<_`;)(うわぁ……これもう決まりじゃね?)
(:´_ゝ`)(いかにもデリヘル御用達といった風情のラブホ……こりゃあかん)
(´<_` )(単に盛り過ぎて精根使い果たしてるだけなら全然いいが……)
( ´_ゝ`)(流石にあのやつれ具合はお薬疑わざるを得ないよなぁ……)
(´<_` )φどうする? 中入る?
( ´_ゝ`)φいや、このまま外で女の方を張ろう
(´<_` )φ了解、一旦合流しよう
( ´_ゝ`)「おいおい、やばいな」
(´<_` )「うむ、最悪の予想が当たってそうで嫌だ」
(lll´_ゝ`)「お薬なら家の金に手ぇ着けてる可能性も高いな」
(´<_`lll)「絵に描いたような平穏な人生が一気に崩壊」
(lll´_ゝ`)「他人事なのに辛すぎる」
(´<_`lll)「真実がどうあれせめて幼馴染の娘には黙っとこうな」
381 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:16:46 ID:/E4GcELc0
――数時間後
(ゝ´ω`)……
( ´_ゝ`)(出てきた)
(´<_` )(追うか?)
( ´_ゝ`)(記録だけ撮って)「このまま」(女の方を張る)
(´<_` )(了解)
―――。
( ´_ゝ`)(出てこないな)
(´<_` )(……あっ)
*(``)*
382 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:17:22 ID:/E4GcELc0
_,,, --──- 、 /..::::::::::::::::::::::::::::.... `ヽ _,,, /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... 丶 <´ `Y、_:::::::::/:::::::::::::::::::::iヽ:::::::':、:::::... 、 〉 '''‐〈 ノ、_/:::::::::::/:::::::::::゙、 \::::ヽ:::::. 、 〈 / ̄ノ !::::::::::::|ヽ:::::::::::゙、 ヽ::::゙、::: 、 、 /::;;;;;;;/ /∨ |:::::::::::::| _\::::::ヽ \|:::: !ヽ 、 /:::::::;;;〈_ |::::::::|::::|/ ヽ、;;\ ヽ::: j ヾj ,':::::::::;;;;;;;; ̄`''''´;|:::::::|、:::! yr=ミ:、 行ミt゙、/. l::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;::| ヾ| :{_ヒri}゙ ヒrリ.》 !. !:::::::::::::;;;;;;;;;;;;;::::::;r‐゙、;;:゙、 .i  ̄´ , |. !:::::::::;:::::;;;;|、;;;;;;:::{ ー\:ヽ|"""" ヽ__, / {::::::::i;:::::::;;l \;;;::`ー-、\| /. ゙;:::::::i゙、:::::;゙、 `''ー-ニ;;_ゝ /::l ゙、:::{、ヽ:;:::::\_ ,,,,ノニ/、_ 7'''''  ̄ |:::::::i:j ヽ::゙、\ヽ:;;:::::_}\  ̄j、_ |:::: /゙
( ´_ゝ`)(あれだ)
(´<_` )(確かに中学生、下手したら小学生に見えるな)
( ´_ゝ`)(それだと流石にフロントで止められるだろうから合法ロリだと思うが)
(´<_` )(追うか?)
( ´_ゝ`)(あっ)
383 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:17:59 ID:/E4GcELc0
_/ ̄\_ └○―○┘=3
*( )*ノ タクシー ノ|ミ| ̄ ̄」L ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´<_` )「タクシーか……流石に徒歩で追跡は無理だな」
( ´_ゝ`)「社名とナンバー控えといたから明日聞き込みすんべ」
(´<_` )「そうだな」
384 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:18:35 ID:/E4GcELc0【ハイツ筆府】;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::....../| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; / ::::| |______|| |______|| |______|| |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::::::| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| |;;;:;:;;;:;:;:;;;;:;:;:;;;:;:;;;:;:;;;:;:;:;:;:;:;;:;:;;::::::::::::::::::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |;;;:;:;;;:;:;:;;;;:;:;:;;;:;:;;;:;:;;;:;:;:;:;:;:;;:;:;;::::::::::::::::::| |______|| |______|| |______|| |;;;:;:;;;:;:;:;;;;:;:;:;;;:;:;;;:;:;;;:;:;:;:;:;:;;:;:;;::::::::::::::::::| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |______|| |______|| |______|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |______|| |______|| |______|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |;;|______________________|.|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | |______| |______|| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | ┌―┬―┐ .| | | | | || |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | ..| ..| ..| .| | | | | || |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | ..| i.|.i | .| | | | | || |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | ..:|| | ..| ..| ..| .| | | | | || |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
385 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:19:11 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)「いやー……マジかー。何かショックだわ」
(´<_` )「わかる」
( ´_ゝ`)「これもう依頼完了でよくない? 駄目? 明らかあいつが原因でしょ」
(´<_` )「正直依頼内容としては十分だと思う。ただなあ……」
( ´_ゝ`)「言いたいことはわかる。流石にこれを放っとくのはちょっとな……」
(´<_` )「大将からも頼まれてるしな……」
( ´_ゝ`)「証拠掴んで警察に通報、か?」
(´<_` )「もしくは兄者が内藤君言いくるめて会うのやめさせるとか」
( ´_ゝ`)「それは厳しそうな気がする。まだご両親に説明して外出阻止させる方がいいんじゃね?」
(´<_` )「……一時的に外出阻止したとしてもどうなんだろうか」
( ´_ゝ`)「また機会があれば転ぶパティーンだ、な……」
(´<_` )「やっぱりあの女をどうにかしないと解決しない気がするぞ」
( ´_ゝ`)「となるとやはり警察しかないか……」
(´<_` )「未成年だったら現状の証拠でも誘拐で通報できそうだが」
( ´_ゝ`)「残念ながら成人してるからな」
(´<_` )「……薬物の線での通報はどうだろう?」
( ´_ゝ`)「現状だとちゃんと動くか五分五分な気がする」
386 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:19:46 ID:/E4GcELc0
(´<_` )「最悪内藤君だけ薬物使用で逮捕されたりしたら目も当てられないしな……」
( ´_ゝ`)「その線はちゃんと証拠揃えてもありえるから困る」
(´<_` )「……脅しでもかけるか?」
( ´_ゝ`)「バックが怖いな。流石に自宅で薬物精製してるわけじゃないだろ」
(´<_` )「うーむ……いずれにせよもうちょっと調べないとだな」
( ´_ゝ`)「遺憾だがそういうことになる。どう手を打つべきか確定できん」
(´<_` )「とりあえずはタクシー会社か?」
( ´_ゝ`)「ああ。あとは反社の伝手も少々当たるべきだろうな」
(´<_` )「あー……正直気は進まないが」
( ´_ゝ`)「……大将には悪いがこれ以上は流石に金貰わんと」
(´<_` )「大将なら出すだろうなあ……」
( ´_ゝ`)「何か俺ら完全に墓穴掘ってる気がする」
(´<_` )「正直否定できない」
( ´_ゝ`)「……まあでも、それも俺ららしさか」
(´<_` )「……それもまた否定できない」
387 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/08(土) 22:20:22 ID:/E4GcELc0
( ´_ゝ`)b「……よっしゃ! どうせやるなら気合い入れていこうぜ」
Case2「やつれた青年の調査」 Day1「深夜の尾行大作戦」
To be continued...
394 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/13(木) 21:33:59 ID:1ZuRbNBU0Case2-Tips1 白根警部の事件簿①
( ´ー`)「どうだ?」
(=゚ω゚)ノ「ええと……仏さんは全員大学生ですね、でも大学は別々です」
( ´ー`)「繋がりと言えるほどでもないか。経歴上の接点は?」
(=゚ω゚)ノ「ないですね。小中高バラバラです」
( ´ー`)「サークルや趣味はどうなってる?」
(=゚ω゚)ノ「全員文化系ではありそうですが詳細はちょっと……」
( ´ー`)「まあ本格的に捜査したわけでもないからそうか」
(=゚ω゚)ノ「調べます?」
( ´ー`)「おう、頼む……ん?」
(=゚ω゚)ノ「どうかしました?」
( ´ー`)「……似てねーか?」
(=゚ω゚)ノ「えっ……あ!」
( ´ー`)「全員、色白で小太り。だから何だって話だが」
(=゚ω゚)ノ「……男の好み、とか?」
( ´ー`)「ま、これだけ見るとそうなるよな。まだ何も言えねーけど」
(=゚ω゚)ノ「とりあえず調べてみます」
395 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/13(木) 21:34:35 ID:1ZuRbNBU0Case2-Tips2 白根警部の事件簿②
(=゚ω゚)ノ「結局、趣味も接点なさそうでしたね」
( ´ー`)「あるとしたらコミケくらいってんじゃな……」
(=゚ω゚)ノ「全員一般参加だったみたいですし、ジャンルもあまり被らないとなると」
( ´ー`)「接点とは言えねーな」
(=゚ω゚)ノ「ただ、一人気になる動きしてるんですよ」
( ´ー`)「む?」
(=゚ω゚)ノ「最寄りのラブホについて検索してて。 女がいた形跡はないし、絶対いそうにない人物なのでちょっと気になりました」
( ´ー`)「あー……あの女嫌い拗らせてtwinbirdで喚いてた奴か? テンション急に上がって翌日から急に落ちてたあれは俺も引っかかったな……」
(=゚ω゚)ノ「丁度そのタイミングだったんですよね」
( ´ー`)「ほう。それは臭いな」
(=゚ω゚)ノ「はい。全員、死の数日前から急にやつれていたというのも気になりますし。 ……衰弱死だからやつれてるの自体は当然っちゃ当然なんですが」
( ´ー`)「女嫌い拗らせてtwinbirdで暴れてるような奴が急にテンション上がる。で、ラブホ検索。 ……普通に女のような気がするな。しかも思わず舞い上がるような美女」
(=゚ω゚)ノ「その日から女叩き止んでますしね……」
( ´ー`)「……それぞれの現場付近のラブホを当たってみるか」
396 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/13(木) 21:35:12 ID:1ZuRbNBU0Case2-Tips3 話は聞かせて貰った
川 ゚ -゚)「いらっしゃいませ、店内でお召し上がりでしょうか?」
(゚、゚トソン「はい。アイスティーのSと……ナゲットを」
(゚、゚トソン(ふう……結局大した情報は集まらなかったな)
(゚、゚トソン(絶対事件だと思うんだけど……)
ξ#゚⊿゚)っ('A`;)イ、イヤ... ナンデスッテ!?
(゚、゚トソン(いや、諦めるのはまだ早い。もう少し粘ってみよう)
ξ#゚⊿゚)っ('A`;) (;゚∀゚)オイオイオチツケ!
(゚、゚トソン(……ん?)
397 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/13(木) 21:35:47 ID:1ZuRbNBU0
ξ#゚⊿゚)ξ「私達も張り込むの! 今夜!」
(;'A`)「いやだから、素人が張り込んだら逆に邪魔にしかならないだろ!?」
ξ#゚⊿゚)ξ「どこの馬の骨ともわからない探偵なんかにブーンは任せられないわ! そうよね長岡!?」 _(;゚∀゚)「え? お、おう!」
ξ#゚⊿゚)ξ「夜な夜な出歩いてるって知ってたらとっくに阻止してたのに!」
(;'A`)(ブーンの両親もこうなるからお前には黙ってたんだと思うぞ……。 いや正直ここまで来たらそれも一つの手だが、うーん) _(;゚∀゚)「あーまあ、落ち着けよツン。ブーンが何してるかわからんことには時間帯が変わるだけかもよ?」
ξ#゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ「……脳筋のあんたに諭されるとは私もヤキが回ったわね」
(;'A`)「全くだ、俺より頭いいんだからちゃんと考えてくれ」
ξ゚⊿゚)ξ「それはあんたの自己評価が低すぎるだけでしょ」 _(;゚∀゚)「……何か俺すげーナチュラルに馬鹿にされてね?」
ξ゚⊿゚)ξ「「気のせいじゃない?」」('A`) _(;゚∀゚)「いやいくら俺でも騙されんぞ」
ξ゚⊿゚)ξ「あんたはパワー担当だから馬鹿でいいの」
('A`)「スポーツ万能のイケメンが俺より頭よかったら流石に親友やめるわ」 _(;゚∀゚)「何なんだよその返し難い評価!」
(゚、゚トソン(張り込み? 探偵?)
398 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/13(木) 21:36:22 ID:1ZuRbNBU0
ξ゚⊿゚)ξ「でもねドクオ。本当に任せといて大丈夫なの? 『依頼は調査だけなんで』とか言ってブーンに何かあったら……」
('A`)「……そこは、俺の人を見る目を信用してくれとしか言えないな。 バイト先の店長さんとも親しいみたいだったし、そんなやっつけ仕事はしないと思う」 _( ゚∀゚)「とはいえツンの心配もわかるわ。結局俺ら会ったことねーからな」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、あんなにやつれて……調査なんて悠長なこと本当に言ってられるのかしら?」
('A`)「それだけは俺も心配してる。だからツンがさっき言ってたことも否定はしきれないんだよな……」
(゚、゚トソン(推定大学生……やつれて……これはまさか……)
399 : ◆KDJGUfbY2o [] :2022/01/13(木) 21:36:58 ID:1ZuRbNBU0
ξ゚⊿゚)ξ「大体流石探偵事務所なんて聞いたことないんだけど。もっと大手に頼んじゃダメだったわけ?」
('A`)「……俺が個人的に尊敬してる人からの紹介なんだよ」 _( ゚∀゚)「えっ、ドクオって人を尊敬したりするのか?」
ξ゚⊿゚)ξ「確かに意外ね。『愚かな人間ども』とか言ってる方が似合ってるわ」
('A`)「おいお前ら、流石に親友にそんな風に見られてるのはダメージでかいんだが」 _( ゚∀゚)「HAHAHA! 流石に冗談だ!」
ξ゚⊿゚)ξ「意外って方は私も冗談。似合ってるは撤回しないけど」
('A`)「確かに似合ってるのは否定できん……。まあともかく、俺は待つべきだと思ってる」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
(゚、゚トソン「……すみません」
(;'A`)「!? な、何ですか?」 _( ゚∀゚)(……壁)
ξ゚⊿゚)ξイラッ
(゚、゚トソン「私、入速新聞社の都村といいます。そのお話、詳しくお聞かせ頂けないでしょうか?」